ギフト券(商品券)やギフトカードとは?結婚祝いで喜ばれる理由やメリット
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ギフト券(商品券)やギフトカードとはどのようなカードでしょうか。また結婚祝いの贈り物として人気がある、喜ばれる理由を確認しておきましょう。
ギフト券(商品券)やギフトカードとは?
ギフト券(商品券)やギフトカードとは、提携しているショップの店頭やネットショッピングでのお支払いの際に、現金に代わって使うことができる金券のこと。ひと昔前はおおかた「商品券」と言われていて、お札のような紙のタイプが主でしたが、現在はカードタイプや電子チケットタイプ、チャージして使えるタイプなど、さまざまな形態のギフトカードが登場しています。また、利用できるシーンや状況も、非常に多岐に渡ります。
結婚祝いとしてギフト券(商品券)やギフトカードを贈るメリット
ギフト券(商品券)やギフトカードは昔から「実用的なプレゼント」として、高い人気があります。ギフト券(商品券)やギフトカードを贈るメリットとして、次のような理由が挙げられます。
贈る側が誰にでも安心して贈れる
結婚祝いとはお祝いの気持ちを贈るのですが、選んだ贈り物が相手の好みに合わなかったら…という心配も少なくありません。汎用性が広いギフト券(商品券)やギフトカードなら、相手の好みをほぼ問わないため、贈る側にとっても安心して贈ることができる、というメリットがあります。
受け取った側の選択自由度がとても高い
ギフト券(商品券)やギフトカードは基本的にお金と同じ役割のため、貰った側の選択肢の幅が広く、とても実用的な贈り物です。特に結婚では新生活準備のために不足しがちな費用を補うといった点でも役立ちます。友人や知人へのカジュアルなプレゼントから大切な人への特別な贈り物まで、多くのシーンで喜ばれるでしょう。
かさばらず保管しやすい。贈られた側が使うタイミングを選べる
ギフト券(商品券)やギフトカードは「薄く軽い」「かさばらない」ため、貰った側がどこにでも保管しやすく、有効期限が長いため、使いたいタイミングをいつでも選べる、という貰った革にとって大きなメリットがあります。
現金を贈るよりも直接的ではない
結婚祝いを合理的に考えるのであれば現金が最も喜ばれるのですが、現金では直接的すぎる、または相手が恐縮してしまうような場合があります。また、相手のことを考えて選んでいないと捉える場合もあるようです。
ギフト券(商品券)やギフトカードは現在種類が増え、使う用途や場所、シーンも多岐に渡るため、相手の好みを配慮するひと手間を加えたり、お祝いのメッセージ性の高い用途の種類を選ぶこともできます。また、現金を贈られるより受け取った側が気を遣わないというメリットもあります。
結婚祝いでギフト券(商品券)やギフトカードを贈るのは失礼?喜ばれる贈り方マナー
以上のような理由から、結婚祝いとしてメリットが多く人気のギフト券(商品券)やギフトカード。しかし結婚祝いで「ギフト券(商品券)やギフトカードを贈るのは失礼」に当たるケースもあるのです。贈る前に、以下の点を確認してください。
目上の方や年上の方に贈る際には失礼と考える向きもある
ギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際に、目上の人や年上の方には贈るべきではないという考え方かあります。金券の贈り物は目上の者が目下に施しをする、と捉えられる場合があり、失礼だというものです。
ただし、現在ではそう捉えることは徐々に少なくなっている傾向で、むしろ上司や年上の方に現金(ご祝儀)を結婚祝いを贈るより直接的ではないといった考え方もあります。
しかし、上司や年上の親族、お世話になっている目上の方との関係性で、礼儀や上下関係に気遣うようであれば、ギフト券(商品券)やギフトカードを贈ることは避けたほうが良いでしょう。目上年上の方には気心の知れた親密な方に贈るなど、関係性に注意しましょう。
結婚祝いなのに金額が明確すぎると捉える向きもある
結婚祝いで現金以外、品物を贈る意味として「金額がすぐ分からないようにする」という配慮がありますが、ギフト券(商品券)やギフトカードは金額が明確な贈り物です。そのため、マナー的に失礼だと捉える人もいるます。相手が礼儀やマナーを重視する人の場合には、贈らないという選択肢もあります。また、お祝い総額をぼかしたい場合には、ギフトカード1万円分と他に品物5000円分を贈るなど、贈り物を2つ用意するなどの方法もあります。
贈られた側の環境によっては不要の贈り物になってしまう可能性も
ギフト券(商品券)やギフトカードは現金同様に金券として使用できることが魅力ですが、現在は幅広い種類があり、用途や使える場所が限定されるケースも多くなっています。
ギフト券(商品券)やギフトカードなら何でも使えるから喜ばれる、というわけではなく、贈る相手の生活範囲や状況にあわせ、きちんと使用できる種類を選ぶ配慮が求められています。
結婚祝いでギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際の金額相場
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ギフト券(商品券)やギフトカードを結婚祝いとして贈る場合には、いくらが適切な相場金額なのでしょうか。ギフト券(商品券)やギフトカードは現金と同じ扱いであると考えられます。そのため、新郎新婦との関係性にあった適切な金額を贈りましょう。
金額はきりのいい金額にする
ギフト券(商品券)やギフトカードは品物ではありますが金券であり、金額については現金を贈る際と同様の考え方をします。
ご祝儀を贈る際は1万円、2万円、3万円、5万円…と、きりのよい、縁起の良い金額(2と8以外の偶数は避ける、6と9は避けるなど)にして贈ることがマナーですが、ギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際にも同様のマナーで金額を考えましょう。
一般的なお祝い金額の目安相場は『1万円』
一般的に、結婚祝いとして贈る際の金額相場は『1万円』になります。友人や同僚、知人など一般的な間柄であれば、1万円で問題はありません。
商品券タイプの紙のギフト券を贈る際には、使用の際にお釣りがでないこともあります。そのため、5000円分×2枚、1000円分×10枚など、貰った側が使いやすい金種にして贈る配慮があると良いでしょう。
新郎新婦との間柄や関係性の深さによっては2万円、3万円の選択も
結婚祝いを贈る新郎新婦との関係性が通常の間柄より深い場合(甥や姪など親族)や、贈る相手が年下、目下である場合には、2万円、3万円といった選択肢も考えられます。ただし、一般的に1万円以上の金額を結婚祝いを贈る際には現金で贈ったほうがよいとする考え方が一般的のため、現金ほど直接的ではない、相手を恐縮させたくない場合などに選ぶと良いでしょう。
また、職場やサークル、友人同士の連名や有志一同でお祝い金を集めて贈る際には、2万円~3万円のまとまった金額のギフト券(商品券)やギフトカードを贈るケースも多いようです。
結婚祝いでギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際にはのし(熨斗)をかける
結婚祝いとしてギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際には、包装紙の上からのし(熨斗)をかけることがマナーになっています。手渡しではなく配送する場合には、必ず表書きと名入れまでしっかり記入しましょう。現在では購入した場所でのしをかけてもらえるサービスが用意されていることが多いため、購入前に確認してみましょう。
水引
結婚祝いの品物にかけるのしの水引は、『紅白または金銀10本結びきり』が一般的です。
水引の結び目が、ほどけて結び直すことはないように固結びになっていることから、結びきりと言います。一度きりで、二度繰り返さないことが良いお祝いのための、婚礼用ののしになります。
表書き
表書きとは、このお祝いがどのようなお祝いなのかの内容を記すことで、のしの中央上部(水引を起点に中央上)に記入します。
表書きは「四文字」(しもじ・死文字、縁起が悪いとされている。例「御結婚祝」)を避けた言葉を入れるため、結婚祝いの場合には『御結婚御祝』『寿』『お祝』などの表書きが適しています。
名入れは『贈り主(自分または有志一同)』の名前を入れる
水引の下部中央には、贈り主が誰か分かるように、贈り主の名前を入れます。また、配送で贈る場合や目上、年上の方に贈る場合には、必ず名入れをして贈ることがマナーです。同僚同期など特に親しい間柄で、直接手渡しして贈る場合には、名入れをしなくてもマナー違反にはなりません。
結婚祝いでギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際には手紙やメッセージカードを
結婚祝いとしてギフト券(商品券)やギフトカードを贈る際には、手紙やメッセージカードを必ず添えて贈りましょう。ギフト券(商品券)やギフトカードは人気の贈り物ですが、合理的である反面お祝いとしてはそっけないと感じられてしまう心配もあります。そのため、手渡しする場合にはお祝いの言葉を簡潔に書いたメッセージカードを添えて、郵送する際にはお祝いの言葉と直接手渡せないお詫びを記した手紙や送り状を添えて贈りましょう。
結婚祝いに添えるメッセージカードの書き方マナーや例文について詳しくはこちらかをご覧ください。
すぐ使える例文100選!結婚祝いのメッセージカードに添えるお祝いの言葉と書き方。友達、同僚、上司、先輩後輩、親戚、兄弟姉妹へ
結婚祝いに添える手紙や送り状の書き方マナーや例文について詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いにはお祝いメッセージを書いた手紙や送り状を添えて贈ろう。例文と書き方マナー
結婚祝いでギフト券(商品券)やギフトカードは配送で。現金書留は使用できない
結婚祝いとしてギフト券(商品券)やギフトカードを、直接手渡しではなく配送する際には、現金書留を使用することはできません。郵便局のサービスを使用する場合には一般書留または簡易書留で手配します。または一般業者が運営する配送サービスを利用して贈ります。購入した場所で配送手配を依頼できることが多いため、そのまま依頼できます。ただし、手紙やメッセージカードを同封したい場合には、購入の際に店頭に持参して同封してもらうか、メッセージカードや手紙は別で郵送します。結婚祝いが届く前に、メッセージカードや手紙が先に届くように手配しましょう。
参照:商品券・プリペイドカード等の金券は現金書留で送らなければなりませんか?/郵便局
結婚祝いで贈りたいおすすめのギフト券(商品券)やギフトカードの種類
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ギフト券(商品券)やギフトカードの種類やサービス内容は、贈り物としての人気度や便利さからその種類は多岐に渡っています。大きく分けて店頭で直接金券として支払いに使用するタイプと、インターネットショッピングで使用するタイプに分けられます。
店頭などでの買物や飲食などに金券として使う場合
実店舗で使う商品券は、商品券の額面に応じて現金と同じように使用が可能です。カード会社が発行しているものや、全国の百貨店が発行しているもの、お米や酒類などの特定のものに交換できるものなど多くの種類があります。使用される提携店舗が限られていることや、使用期限がある場合など含め、贈り方に配慮が必要ですが、贈る相手の好みや趣味にあったギフト券や、新婚の二人の特別な時間に使えるギフト券など、「贈る相手のことを考えて選んだ気持ちが込められる」タイプとも言えるでしょう。
全国百貨店共通券
伊勢丹や高島屋など、全国大手百貨店だけでなく、加盟店でも使用できる商品券で、結婚祝いでは古くから定番のギフト券とも言えます。全国約500店の加盟店での使用が可能で、百貨店以外にも加盟しているショッピングモールもあります。またお釣りがでないことが多いギフト券の中では、お釣りがでる券でもあります。
実店舗のみの利用であることや、地域によっては加盟店が少ない場所もあり、贈る際には贈る相手の生活範囲や利用範囲を確認して贈りましょう。
信販系ギフト券、ギフトカード
実店舗で使用する金券タイプと、インターネットショッピングでも利用できるカードタイプがあり、その他にも旅行で使えるギフトカードやコンビニなどを中心として使用できるプリペイドタイプなど、さまざまな種類のギフト券、ギフトカードがあります。加盟店も多く使用範囲も広い一方で、お釣りが出ないため使用に注意が必要な面もあります。
ビール券
全国酒販協同組合連合会が発行しているギフト券で正式名称は、「ビール共通券・清酒券」です。結婚祝いにお酒を贈るのは昔から縁起が良い贈り物とされており、新郎新婦が楽しんで自由に好きなお酒を選べるため、相手がお酒好きであればおすすめの結婚祝いです。また意外に知られていませんが、酒屋以外に米店、加盟店、一部宿泊施設でも使うことができます。ただし使用の際にお釣りが出ないことや、使用期限があるという点で贈る際には注意が必要です。
旅行券
旅行券とは旅行代理店会社が発行している商品券で、発行している代理店が扱う旅行商品(JR特急券や宿泊費、ツアー費用、アクティビティの申し込みなど)に現金同様の利用が可能です。また、カードタイプであれば実店舗ではなくインターネットからの申し込みの際にも利用可能な種類もあります。贈り物にする際には、券面にメッセージを添えたり写真画像を入れることができるため、お祝いの気持ちを一工夫して伝えることができます。新婚のおふたりに特別な時間を贈りたいという気持ちを込めることができるでしょう。
お食事券
日本全国の飲食店で利用できるギフト券の事で、表には金額が書いてあり現金同様に使用することが出来ます。お食事券にはいくつか種類があり、大型チェーン店(グルメジェフ系)、料亭(ペアお食事券、チケット1枚で2名利用)などのもの、インターネット提携(ぐるなびギフトカード)等があります。お釣りは出ないことがほとんどです。地域によっては利用可能店舗が限られてしまう券もあるため、新郎新婦の行動範囲、生活範囲の地域とお店の確認をとりましよう。結婚のお祝いに、いつもよりワンランク上の食事を楽しんでほしいという気持ちを込めて贈ることができます。
テーマパークギフト券
全国やその地域で有名なテーマパーク内で金券として使用できるギフト券です。テーマパーク内であればチケット購入、レストラン利用、お土産やグッズ購入、提携宿泊施設内での利用が可能場合もあります。お釣りが出でないものがほとんどで、使用期限もあるため、注意して贈りましょう。
インターネットサイトの通販で使用する場合
Amazonギフト券や楽天ギフト券など、特定のインターネットサイトで使用できるものや、信販系のギフトカードではクレジットカードと同様の使い方ができるタイプのものもあり、そちらだと幅広いサイトでの利用が可能です。どの立場、どんな環境でも利用しやすいギフトカードと言えるため、結婚祝いだけでなくさまざまな用途の贈り物としてニーズは急増しています。
大手通販サイトギフトカード
特定の通販サイト内で利用で利用することができます。基本的にはカードにある番号をサイト内に入力し、金額ポイントをチャージすることで、その金額内での買い物が自由に行えます。また、多くの場合は自分が所有しているポイントやクレジットカードとの併用も可能です。
信販系ギフトカード
クレジットカードとほぼ同様の使い方ができます。さまざまな実店舗、通販サイトで、クレジットカード同様カードに記入された番号を入力して使用します。カード内に入力されている利用金額であれば、どのサイトでも利用可能ですが、金額が足りないと引き落とされないため、利用者側に注意が必要です。
まとめ
結婚祝いでは贈る相手に合わせたギフト券(商品券)やギフトカードを選ぼう
ギフト券(商品券)やギフトカードは、贈る側にも頂く側にも、メリットが多く実用的、合理的なおすすめの結婚祝いのプレゼントと言えます。ただし、贈る際には贈る相手との関係性や、人気商品ゆえの種類の多さ、使用目的と範囲に配慮して選びましょう。現在ではメッセージなどを添えて、よりお祝いの気持ちを細やかに伝えるサービスも充実しています。できるだけ情報を事前に集めて選択できると良いですね。