結婚祝いにはお祝いメッセージを書いた手紙や送り状を添えて贈ろう。例文と書き方マナー

結婚祝いを郵送、配送で贈る際にはお祝いのメッセージを書いた「手紙」を添えるのがマナーになっています。この手紙には、お祝いを品を贈ったという報告の「送り状」としての役割と、お祝いの気持ちを伝えるという2つの役割があるのです。結婚祝いに添える手紙の書き方マナーを確認しましょう。また友達、親戚、職場の上司や先輩など関係性別に、目上の方に送るかしこまった手紙の書き方や、親しみを込めた堅苦しくない手紙の文例を参考にしてくださいね。

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結婚祝いを郵送や配送で贈る際には手紙や送り状を添えるのがマナー

結婚祝いを郵送や配送で贈る際には手紙や送り状を添えるのがマナー

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結婚祝いは直接会ってお祝いの言葉を伝えながら渡すことが最も丁寧でよいとされていますが、直接会って渡せない場合もあるでしょう。その際には郵送や配送してもマナー的に問題はありませんが、その際には手紙やメッセージカードで、結婚祝いを送ったことと、お祝いの言葉を伝えたほうがよい、とされています。

結婚祝いに添える手紙とはお祝いの気持ちを伝える役割がある

結婚祝いを渡す際、本来一番丁寧な渡し方は直接手渡しすることです。ですが、会うのが難しい場合は郵送や配送で新郎新婦に届くよう手配します。
その際には、直接会って伝えられなかったお祝いの気持ちと、お祝いを贈ったことを知らせるための手紙やメッセージカードを品物と一緒に添えて贈ることがマナーとなっています。
なんの言葉も添えずに結婚祝いを届けることは、もらったほうも戸惑うために避けましょう。

結婚祝いの送り状とは本来お祝いが届く前に贈り物の到着を知らせる役割がある

本来「送り状」とは、相手に贈り物が届く少し前に送る挨拶状のことです。これを送らずに、いきなり結婚祝いの品物を届けてしまうと、受け取った側がびっくりして恐縮したり、少し無作法だと感じてしまうことも考えられます。
そのため、結婚祝いを贈る前、品物が届く1週間前から遅くても前日までには「結婚おめでとう」の気持ちと、「別便で結婚祝いの品物を贈ること」を送り状で知らせる必要があります。現在では結婚祝いに手紙を同封することでお知らせも兼ねているケースが多く見受けられますが、より丁寧にお祝いの気持ちを表したい場合には、本来の送り状の役割として、贈り物より事前に手紙が届くよう手配すると良いでしょう。

結婚祝いの配送を事前に知らせるには手紙か電話。メール、ライン、はがきは避ける

現在では配送スピードが非常に早いことやメールやラインの普及で、簡単に相手に贈り物を手配したことをお知らせできるようになりました。
ですが、メール、ライン、はがきは本来「カジュアルな通信手段」であるため、目上の方や年上の方にそのような手段で結婚祝いを送ったことを知らせるには適していません。
そのため、現在でも友達や同僚など、カジュアルで親密な間柄以外の場合、親戚の方や上司や先輩などお世話になっている方に結婚祝いを手配したことを事前にお知らせする際には、封書の手紙か、電話をかけて直接口頭で伝えることがマナーとなっています。

結婚祝いに添える手紙の送るタイミングや同封する際のマナー

結婚祝いに添える手紙やメッセージカードは、どのように送ればいいのでしょうか。また、手紙を同封し忘れてしまったり、送り状として出すのが遅くなってしまった場合のお詫びの方法も併せて確認しましょう。

結婚祝いが届く前に「送り状」として手紙が届くよう出す場合

通販などで配送を手配した場合、手書きの手紙やメッセージカードを同封するのは難しいでしょう。そういった場合は、結婚祝いが相手に届くより前に、相手の家に届くよう手紙を郵送します。手紙の到着は結婚祝いが届く1週間前、どんなに遅くても前日には届くように手配しましょう。

結婚祝いに手紙やメッセージカードを同封する場合

自分で結婚祝いを包む場合には、包装紙で包む前に手紙やメッセージカードを一緒に封入することができます。また、書き上げた手紙を封筒に入れ持参すれば、百貨店などの路面店で結婚祝いの品物を購入する際に、「手紙も一緒に同封してほしい」とお願いすれば、ラッピングの際に箱の中、または包装紙と箱の間に手紙を同封してくれるでしょう。
結婚式を欠席する際に、ご祝儀を結婚祝いとして現金書留で送る際には、現金書留の袋の中に手紙やメッセージカードを同封することが可能なので、手続きする際に必ず用意して持参しましょう。

結婚祝いに添える手紙を入れ忘れ、または送り状を出し忘れてしまった場合

結婚祝いに手紙メッセージカードを入れ忘れた、または送り状を先に出しそびれてしまった場合には、次のような方法でお詫びしましょう。

結婚祝い到着に間に合うようなら速達で送る

結婚祝い到着の日付を日中仕事をしている人が受け取りやすいよう土日などに設定しており、速達で手紙を送れば間に合うような状況であれば、至急手紙を送りましょう。

手紙や送り状を忘れた場合には気づいたらすぐに電話でお詫びをする

手紙の入れ忘れ、送り状の出し漏れに気づいて今から送っても間に合わなさそうな場合には、気づいたタイミングですぐに、結婚祝いを贈る相手には電話をかけて連絡をします。結婚のお祝いの気持ちと、結婚祝いを配送したこと、そして手紙を入れ漏れてしまったお詫びを伝えましょう。

多少の遅れでも手紙は速達等で送った方がよい

結婚祝いは手紙やメッセージカードも含め、大切な贈り物です。
結婚祝いを送ったことを電話で報告した後に、多少到着が遅れてもかまわないので、手紙はその後にすぐに出しましょう。

結婚祝いに添える手紙には「かしこまった手紙」「堅苦しくない手紙」がある

結婚祝いに添える堅苦しくない手紙とかしこまった手紙

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結婚祝いと一緒に送る手紙、送り状、メッセージカードは、送る相手との間柄や親密度をよく考慮した上で、どのような形式の書き方にするかを判断します。かしこまった書き方は失礼がなく、丁寧さが伝わる手紙なので、目上の方など礼儀やマナーを重視したい場合には間違いがありません。しかし、かしこまった手紙は相手との距離感を感じさせてしまうこともあるため、普段から仲の良い間柄なら堅苦しくない書き方の手紙やメッセージのほうが、お祝いの気持ちが素直に伝わるでしょう。

結婚祝いに添えて送るかしこまった形式の手紙や送り状

かしこまった形式の手紙は、相手との関係性で特にマナーや礼儀を重視したい場合の手紙の書き方として選びましょう。

目上の方、年上の方、礼儀を重んじた方が良い人にはかしこまった形式で

会社の上司やかなり年上の先輩、恩師、お世話になっている年上の親族など上下関係がはっきりしていて礼儀を重んじた方がよい場合や、関係性で少し距離があり、感情を込めすぎると「なれなれしいのでは?」と不安に感じる場合には、かしこまった形式にのっとって手紙をしたためましょう。

かしこまった形式の手紙とは

手紙を書く際のマナーにのっとったものです。手紙のマナーとして「格が高い」とされるれ形式のため、書式や使用する便箋と封筒の形式も明確です。

・縦書きで便箋は白の無地
・頭語+結語、時候の挨拶などマナーに沿った文章構成し書き方
・封筒は白無地の和封筒

結婚祝いに添えて送る堅苦しくない形式の手紙や送り状

堅苦しくない手紙を書く場合には、普段からし親しくしている間柄で、特にお祝いの気持ちや喜びを率直に伝えたい相手には堅苦しくない形式での手紙を送りましょう。

仲が良い友達や同僚、親戚、兄弟姉妹など

親しい相手や親密な相手、好意を持っている相手に送る場合には、堅苦しくない手紙のほうが現在は気持ちが伝わるとされています。友人や同僚などカジュアルな間柄や、直属でよく会話する上司、目上の方でも頻繁に会って仲良くさせて頂いているような状況なら、堅苦しくない形式のほうが喜ばれるでしょう。

堅苦しくない形式の手紙とは

堅苦しくない形式の手紙では、かしこまった手紙ほど書式や形式にこだわる必要はありません。文書もその人にあった丁寧さを心がければ、それほど構成にこだわらなくても良いでしょう。また、気持ちが伝わるよう、相手のためを思って選んだ封筒や便箋、メッセージカードなどを使用しましょう。

・便箋は横書きで花などのイラスト入りも可
・メッセージカードや手作りのカードも可
・頭語や結語などは省き、自分なりの素直な構成と書き方も可
・封筒はイラスト入り洋封筒やレターセットに付属のものなども可

結婚祝いと一緒に贈る手紙、送り状、メッセージカードの書き方マナー

結婚祝いと一緒に送る手紙、送り状、メッセージカードを書く際には、使用する筆記用具や言葉や表現にもマナーがあります。

結婚祝いに添える手紙、送り状、メッセージカードは直筆で

結婚祝いと一緒に送る手紙、送り状、メッセージカードは、PCなどを使わず、手書きで書くことがマナーです。友人とのラインや仕事のメールなど、現在では手書きをする機会はほとんど失われつつあります。「字を書くのが得意ではない」という方も、お祝いの気持ちを伝えるのが第一の目的。下手でもゆっくり丁寧に書けば、気持ちは伝わります。
また、手紙で使用する筆記用具の格式では、格式が高い順に毛筆・万年筆・水性ボールペン・油性ボールペンといった順になっています。書き損じや誤字を気にして消えるペンや鉛筆などで書くのは絶対に避けましょう。現在では、馴染みのある万年筆や水性のボールペンを選ぶ人が多い傾向です。また、親しい人なら濃いブルーのインクも良いとされています。

忌み言葉、重ね言葉、句読点は使わない

結婚でのお祝いごとに関する手紙やメッセージには、「区切る」「別れる」「離れる」など離別を連想するような言葉や表現は避けるというマナーがあります。そのため、以下の表現方法は使用することを避けるようにしましょう。

忌み言葉

去る、切る、帰る、離れる、戻るなど、離別を連想するような言葉

重ね言葉

同じ言葉や意味の言葉を重ねることで再婚や悲しいことを連想するという意味合いで、結婚のお祝い事では避けるべき言葉。「重ね重ね」「ますます」「たびたび」「しばしば」など

句読点

文章を区切るための表現方法は、結婚の区切りを連想させるため使用しない。
「、」「。」など

結婚祝いと送るかしこまった形式の手紙や送り状の書き方。構成と内容、封筒や便箋

かしこまった手紙は縦書きの便箋を用いて書きます。
手紙の内容は「前文」「主文」「末文」「後付け」で構成されています。改行する際には、かならず一文字分下げて書き始めましょう。

結婚祝いと送るかしこまった形式の手紙

前文
(1)拝啓
(2)新春とは申しながらまだ厳しい寒さが続いておりますが(3)お変わりなくお過ごしのことと存じます

主文
(4)このたびは御結婚おめでとうございます。
(5)やむを得ない事情により 結婚式を欠席することになり本当に残念でなりません
〇美さんの晴れ姿を見て 直接お祝いをお伝えしたかったです ささやかですが お祝いの品をお贈りいたします

末文
(6)略儀ではございますが書面にてお祝いを申し上げるとともに 不参のお詫びを申し上げます 花冷えの季節 体調を崩されませんよう くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます 
(7)敬具

後付け
(8)令和〇年〇月〇日 (9)渡部花子(自分の氏名)
(10)〇山〇美様(結婚祝いを送る相手の名前)

かしこまった手紙の構成と内容

前文

頭語+季節の挨拶文+安否の挨拶で構成します。

(1)拝啓
(2)新春とは申しながらまだ厳しい寒さが続いておりますが(3)お変わりなくお過ごしのことと存じます

(1)頭語
頭語は「拝啓」や「謹啓」を使いましょう。

(2)時候の挨拶
俳句の季語と同様、手紙で用いられる「時候のあいさつ」にも、ある程度決まったフレーズや言葉があります。
時候の挨拶は季節によって異なるため、手紙を出す月や季節の始まり、中間、終わりのタイミングに合わせてそれぞれ調べて書きましょう。例として、以下のような時候の挨拶が考えられます。

1月/新春とは申しながらまだ厳しい寒さが続いておりますが
2月/寒気も少しずつ緩みはじめましたが
3月/春の風が快い季節となりましたが
4月/春風が心地よいこの頃
5月/青葉が目に眩しいこの頃
6月/梅雨明けも間近になりましたが
7月/梅雨も明け、本格的な夏を迎えましたが
8月/残暑が続いておりますが
9月/ようやくしのぎやすい季節となりましたが
10月/秋晴れの心地よい季節となりましたが
11月/朝夕冷え込む季節になりましたが
12月/今年もいよいよ残りわずかとなってしまいましたが

(3)安否の挨拶
安否の挨拶は、手紙を出す相手を気遣う言葉です。例文を参考にしてください。

・いかがお過ごしでしょうか。
・お変わりなくお過ごしのことと存じます。
・〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
・〇〇様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

主文

起こし言葉+本文で構成します。

(4)このたびは御結婚おめでとうございます。
(5)やむを得ない事情により 結婚式を欠席することになり本当に残念でなりません
〇美さんの晴れ姿を見て 直接お祝いを伝えたかったです
ささやかですが お祝いの品を贈ります

(4)起こし言葉

起こし言葉は、「さて」「この度は」「つきましては」「ところで」「先日は」など、本題に入る前のつなぎ言葉のことを指します。結婚のお祝いに関しては一番に伝えたいため、

「このたびは御結婚おめでとうございます」
「先日は御結婚の報告をお電話でいただきありがとうこざいます 御結婚まことにおめでとうございます」

などから始めるのが適切です。

(5)本文
本文では、以下のような内容を伝えましょう。

・結婚式に欠席する場合は出席できないいことのお詫び
「やむを得ない事情により 結婚式を欠席することになり本当に残念でなりません」
「〇〇さんの晴れ姿をひと目見たいと思っておりましたが 直接お祝いができずに残念です」

・結婚祝いを送ったことを知らせる内容
「つきましては お祝いの品を同封しましたので ご笑納くださいませ」
「ささやかですが お祝いの品を贈ります」

・手紙と一緒でない場合は別便で送ったことをお知らせ
「お祝いの品を別便にてお送りしましたので お納めいただけますと幸いです」

末文

結び+結語で構成します。

(6)略儀ではございますが書面にてお祝いを申し上げるとともに 不参のお詫びを申し上げます 花冷えの季節 体調を崩されませんよう くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます 
(7)敬具

(6)結び
直接手渡しできないことを詫びる一文を最後に添えます。「略儀ながら」という言葉を使うのが一般的です。
再度、お祝いの気持ちを伝えるとともに、用件の取りまとめ、今後の健康や繁栄を祈る言葉、乱筆のお侘び、相手の健康を祈る言葉などを追加します。
「略儀ながら書面にてお祝い申し上げます」
「略儀ではございますが書面にてお祝いを申し上げるとともに 不参のお詫びを申し上げます」

(7)結語
結びの語は、「拝啓」で始めた場合は「敬具」、「謹啓」で始めた場合は「謹白」「敬白」を使います。

後付け

日付、署名、宛名構成されます。

(8)令和〇年〇月〇日 (9)渡部花子(自分の氏名)
(10)〇山〇美様(結婚祝いを送る相手の名前)

(8)日付
手紙を書いた日を記載します。
改行し、行頭から2~3字あけて、年号を含む日付を入れます。
縦書きの場合は漢数字を、横書きの場合は算用数字を用い、祝い事や季節の手紙では日付を入れず「令和〇年〇月吉日」「2020年元旦」「令和〇年盛夏」などとする場合もあります。
(9)署名
差出人の名前を書きます。「日付」から改行し、末文の結語の語末にそろえる形で行末を1字空け、フルネームで署名しましょう。

(10)宛名
「署名」から改行し、行頭からフルネームで本文や署名よりも少し大きめの文字で書きます。宛名には必ず敬称「様」をつけましょう。夫婦で連名にする場合は、必ずそれぞれの名前に敬称を付けます。

かしこまった手紙で使用する封筒や便箋

便箋は縦書き、色は白、サイズはB5

一般的に日本の手紙のマナーでは、横書きのものはカジュアルな印象を与え、縦書きが改まったものといわれています。
マナーに沿った手紙の便箋の大きさはB5が標準的な大きさです。
イラスト入りやカラーの便箋はカジュアルな印象に受け取られるため、手紙など改まった手紙は無地の白で送るのがマナーです。

封筒は縦長の「和封筒」、色は白無地、サイズは長形4号(定形)

手紙の封筒は、白い無地の「和封筒」(縦長の封筒)が一般的です。
同じ無地でも事務用の茶封筒は失礼にあたるので避けましょう。
封筒サイズはは便箋の大きさに合わせ、便箋がB5であれば長形4号(定形)が適しています。中が透けない二重封筒や、厚みのある封筒にしましょう。

結婚祝いと送る堅苦しくない形式の手紙や送り状の書き方。構成と内容、封筒や便箋

堅苦しくない手紙では、形式にはあまりとらわれずに率直な結婚のお祝いの気持ちや、仲の良い相手に親しみをこめた思いなど感情豊かに綴っても良いでしょう。親しい間柄でも目上の方や礼儀を尽くしたい方には、以下の構成を参考にして、多少形式に沿った内容の書き方だと安心です。

結婚祝いと送る堅苦しくない形式の手紙

前文
(1)〇山〇美様(結婚祝いを送る相手の名前)
(2)急に暖かくなって参りましたが(3)〇美さんはいかがお過ごしでしょうか

主文
(4)先日は電話での結婚報告ありがとうございます このたびは御結婚おめでとうございます 
(5)子どもがまだ小さいため 結婚式に出席することができず 本当にごめんなさい △男さんとのお付き合いの経緯をずっと聞いていただけに 〇美さんの晴れ姿を見てお祝いする日をずっと楽しみにしていたので 残念でなりません あとで結婚式と披露宴の写真や動画を見せてもらえるのを楽しみにしていますね
 ささやかなものですが、おふたりで使っていただけたらとお祝いの品をお送りしました 〇美さんに喜んでもらえたらうれしいです

末文
(6)花冷えも残るこの頃、お風邪など召されないようお体に気を付けて過ごされてくださいね。

後付け
(7)〇月〇日
(8)渡部花子(自分の氏名)

堅苦しくない手紙の構成と内容

前文

(1)〇山〇美様(の名前
(2)急に暖かくなって参りましたが(3)〇美さんはいかがお過ごしでしょうか

(1)宛名、頭語
親しい人に宛てる横書きの手紙は、堅苦しくない形式なら必要な「頭語」を省略し、結婚相手の親の宛名を書いてもかまいません。

(2) 時候の挨拶
季節や天候に応じて、心情や季節感を現す言葉を1字あけて書き始めます。固めの表現ではなく、堅苦しくないその季節に合った柔らかい表現の時候の挨拶を使うと良いでしょう。

(3)安否を尋ねる挨拶
相手の健康や安否を気遣う言葉を入れます。

主文

(4)先日は電話での結婚報告ありがとうございます このたびは御結婚おめでとうございます 
(5)子どもがまだ小さいため結婚式に出席することができず 本当にごめんなさい △男さんとのお付き合いの経緯をずっと聞いていただけに 〇美さんの晴れ姿を見てお祝いする日をずっと楽しみにしていたので 残念でなりません あとで結婚式と披露宴の写真や動画を見せてもらえるのを楽しみにしていますね
 ささやかなものですが、おふたりで使っていただけたらとお祝いの品をお送りしました 〇美さんに喜んでもらえたらうれしいです

(4) 起語
「さて」「先日は」などのお起し言葉からはじまり、本文に繋げます。

(5) 本文
本文を簡潔に書き上げます。親しい相手に送る場合に適した横書きの手紙では、硬い印象にならないよう、親しみを込めた表現を心がけましょう。

末文

(6)花冷えも残るこの頃、お風邪など召されないようお体に気を付けて過ごされてくださいね。

(6) 結びの挨拶
前文で「頭語」を省略した場合、末文での「結語」も省略します。

後付け

(7)〇月〇日
(8)渡部花子(自分の氏名)

(7) 日付
事務的な用件以外では、年号を省略し、月日のみでもかまいません。手紙を書いた日付を記載します。

(8)署名
差出人の名前を書きます。

追加文(追伸、PSなど)は書かない

本文で書き忘れた用件の付け足しを、文頭に「追伸」「二伸」などで記します。堅苦しくない手紙では、よく使われる表現です。
しかし重なるイメージが失礼となる弔事、結婚、お見舞いなどの手紙や、目上の人に宛てる場合は使用しないことがマナーです。今回は結婚祝いの手紙なので、追加文は書かないよう気を付けてください。

堅苦しくない手紙で使用する封筒や便箋

文具屋や雑貨店などで購入できる、横書きのレターセットや洋封筒などを使用して問題はありません。また結婚のお祝い用のメッセージカードなどを利用してもいいでしょう。
手紙を送る相手の好みや、結婚のお祝いのふさわしいデザイン、またはお祝いの品物とテイストを統一させて選ぶなど、その人のことを考えたデザインであれば問題はありません。
ただし、どんなに仲が良いと言っても目上の方や年上の方に送る場合には、落ち着いたテイストの上品な仕様のものを選んだほうが良いでしょう。

結婚祝いと一緒に送る手紙や送り状の例文。友達、親戚、同僚、上司など関係性別文例

結婚祝いと一緒に送る手紙や送り状の例文。友達、親戚、同僚、上司など関係性別文例

iStoc / west

結婚式を欠席するため結婚祝いを送る際の手紙や手紙の例文

結婚式を欠席するお詫びのかしこまった手紙の文例

拝啓
 新春とは申しながらまだ厳しい寒さが続いておりますが お変わりなくお過ごしのことと存じます
 このたびは御結婚おめでとうございます やむを得ない事情により 結婚式を欠席することになり本当に残念でなりません 〇美さんの晴れ姿を見て 直接お祝いをお伝えしたかったです ささやかですが お祝いの品をお贈りいたします
 略儀ではございますが書面にてお祝いを申し上げるとともに 不参のお詫びを申し上げます 花冷えの季節 体調を崩されませんよう くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます敬具

結婚式を欠席するお詫びの堅苦しくない手紙の文例

 急に暖かくなって参りましたが 〇美さんはいかがお過ごしでしょうか
 先日は電話での結婚報告ありがとうございます このたびは御結婚おめでとうございます 子どもがまだ小さいため 結婚式に出席することができず 本当にごめんなさい 
 △男さんとのお付き合いの経緯をずっと聞いていただけに 〇美さんの晴れ姿を見てお祝いする日をずっと楽しみにしていたので 残念でなりません あとで結婚式と披露宴の写真や動画を見せてもらえるのを楽しみにしていますね
 ささやかなものですが、おふたりで使っていただけたらとお祝いの品をお送りしました 〇美さんに喜んでもらえたらうれしいです
 花冷えも残るこの頃 お風邪など召されないようお体に気を付けて過ごされてくださいね

友達や同僚に贈る結婚祝いに添える堅苦しくない手紙や手紙の例文

 〇〇さん 御結婚おめでとうございます
仕事だけでなくプライベートでも仲良くしてくれる〇〇さんの結婚報告を聞いて まるで自分のことのように嬉しかったです 結婚式の招待状もありがとうございます よろこんで出席させていただきます 
 いよいよ結婚式も近づき 準備も忙しい時期なのではないでしょうか 結婚準備の忙しい合間の息抜きになればと ささやかなものですが 〇〇さんの好物をお送りさせていただきました おふたりで楽しんでいただけたらうれしいです
 当日の晴れ姿を拝見できることを楽しみにしていますね 

上司、先輩、お世話になった目上の人に贈る結婚祝いに添える手紙や手紙の例文

上司や先輩などお世話になった人へのかしこまった手紙の文例

拝啓
 残暑が続いておりますが 〇〇課長におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます
 このたびは御結婚おめでとうございます 急な出張により 結婚式を欠席することになり本当に残念でなりません 〇〇課長の晴れ姿を見て 直接お祝いをお伝えしたかったです ささやかですが お祝いの品をお贈りいたします
 略儀ではございますが書面にてお祝いを申し上げるとともに 不参のお詫びを申し上げます 気温が変わりやすいこの季節 体調を崩されませんよう くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます
敬具

直属の上司や仲の良い先輩への堅苦しくない手紙の文例

 〇〇課長 ご結婚おめでとうございます
 いよいよ結婚式まで1ヵ月近くとなり 準備もお忙しくなってきたのではないでしょうか
 お仕事と並行しての準備は大変なことと思いますが そのような姿はすこしも感じさせない〇〇課長を いつも尊敬しております 私たちも課長の後ろ姿に少しでも近づけるよう これからも努力していきたいです
 本日 心ばかりのお祝いの品をお送りしました お気に召していただけましたら幸いです これからもお体にお気をつけて 幸せな家庭をお築きください。

職場の部下や後輩に贈る結婚祝いに添える手紙や手紙の例文

 〇〇さん このたびはご結婚おめでとうございます。
 いよいよ結婚式も近づき、ご準備にお忙しいことと存じます 〇〇さんの晴れ姿を当日拝見できることを楽しみにしています
 〇〇さんのてきぱきとしたタスク管理能力なら 家庭と仕事をうまく両立できると思います 応援していますね
本日 心ばかりのお祝いの品をお送りしました お気に召していただけましたらうれしいです
どうぞ幸せな家庭をお築きください。

親戚に贈る結婚祝いに添える手紙や手紙の例文

親戚へのかしこまった手紙の文例

拝啓 
 初夏の候 〇〇伯父様ご家族皆様にはご健勝でお過ごしのこととお慶び申し上げます
さて、このたびは長女〇〇さんのご結婚、まことにおめでとうございます
 お相手はとてもまじめでご立派な方とうかがっております 披露宴でお会いすることを楽しみにしております。
 なお、心ばかりのお祝いの品を別送いたしましたので、どうかお納めくださいませ。
本日はまずは書面にてお祝い申し上げたく存じます。
敬具

親戚への堅苦しくない手紙の文例

 〇〇ちゃん ご結婚おめでとうございます 先日はご結婚報告の電話をくださりありがとうございました
 小さい頃はよく我が家に遊びにきては 庭の木に登ったりとおてんばだった〇〇ちゃんが素敵な女性に成長し 月日が経つのは早いものですね 今は引越してお互い家が遠くなってしまいましたが それでも年始には必ず顔を見せてくれて とても嬉しく思っています
 結婚式は両家家族のみでおこなうとのこと 晴れ姿をじかに見ることはできませんが またお式の後にお写真など送っていただければ幸いです
 お祝いを同封しましたので よかったら今後のふたりのために役立ててくださいね
 またお正月に会うのを楽しみにしております

新郎新婦の親に贈る結婚祝いに添える手紙や手紙の例文

新郎新婦の親へのかしこまった手紙の文例

拝啓
 さわやかな初夏の風が吹く季節となりました 皆様におかれしまては お変わりなくお過ごしのことと存じます 
 このたびはご子息様のご結婚 心よりお祝い申し上げます 人生最良の日を迎え ご両親もさぞお喜びのことと存じます ご披露宴にご招待をいただき ありがとうございました おふたりの晴れ姿を心待ちにしております 
 つきましては お祝いの品を同封しましたので ご笑納くださいませ
 略儀ながらまずは書面にてお祝い申し上げます 新郎新婦ならびにご両家のご多幸とご健勝をお祈り申し上げます 
敬具

新郎新婦の親への堅苦しくない手紙の文例

 先日は電話でご子息〇〇君の結婚を知らせていただきありがとうございます ご結婚まことにおめでとうございます また結婚式と披露宴にもご招待いただきありがとうございます 喜んで出席させていただきます
 あんなに小さかった〇〇君が結婚とは 月日が経つのは早いものですね ささやかながら 結婚のお祝いの品を別便にてお送りさせていただきました どうぞ 〇〇君にお渡しください
 本日はまずは書面にてお祝い申し上げます。お会いできる結婚式当日を楽しみにしておりますね

結婚祝いを贈るのが遅くなってしまった場合の手紙や手紙の例文

拝啓
 新春とは申しながらまだ厳しい寒さが続いておりますが お変わりなくお過ごしのことと存じます
 このたびは御結婚おめでとうございます また御結婚をご報告いただきましてから お祝いが遅くなりまして大変申し訳ございません 
 御親族のみのハワイでの海外挙式と伺いましたが 旅行の準備は順調でしょうか 挙式から戻られ落ち着かれましたら 挙式の様子などお聞かせいただけるのを楽しみにしております 取り急ぎ お祝いの品を別便にてお送りしましたので お納めいただけますと幸いです
 略儀ではございますが書面にてお祝いを申し上げるとともに 不参のお詫びを申し上げます 花冷えの季節 体調を崩されませんよう くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます敬具

まとめ

結婚祝いと一緒に手紙や送り状を送ることでお祝いの気持ちも伝わる

結婚祝いを配送や郵送する場合には、直接会ってお祝いの気持ちを伝えられない代わりに、手紙や送り状を送りましょう。手紙や送り状の形式は、送る相手との間柄や親密さに合わせて、かしこまった形式で送るか、堅苦しくない形式で送るかを判断したほうが良いでしょう。送る相手に結婚のお祝いがスムーズに伝わる手紙がかけるよう、参考にしてください。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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