会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』とは。家族のみや少人数でおこなう内容、準備、費用を詳しく解説

家族・親族・親しい友人といった少人数身内のみで食事と歓談を楽しむ食事会スタイルの結婚式を選ぶカップルが増えています。今までもこれからも深く縁がある親しい人たちとアットホームな時間を過ごすために、手厚いおもてなしに必要な費用を知って、両家でどう支払いを負担するのか予算を事前に話し合う必要があります。

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会食スタイルの『食事会ウェディング』とは家族のみ、少人数ゲストのみの結婚式

会食スタイルの『食事会ウェディング』とは家族のみ、少人数ゲストのみの結婚式

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食事会ウェディングとは、食事を楽しみ歓談中心のシンプルかつアットホームな結婚式を「食事会ウェディング」または「食事会、会食スタイルの結婚式」と表現します。

食事会スタイルの結婚式は家族のみや少人数が一般的

食事会ウェディングは近しい間柄の方々のみをゲストとして招待し、一般的な結婚式披露宴のように派手な演出はせず、会食と歓談がパーティのメインです。
身内とは、親族・親戚・親しい人たちを指し、血縁のつながりや日常的に極めて仲の良い身近な関係の人たちを指します。
あまり派手なことはしたくない、大切な人たちに丁寧なおもてなしをして、ゆったりと結婚を祝いたい…という今までお世話になった人のつながりを大切にしたい考え方の新郎新婦を中心に、年々人気が高まっています。

食事会スタイルと披露宴の違い

食事会スタイルの結婚式と披露宴の違いは、簡単にいうと
『少人数で過度な演出や装飾はおこなわないシンプルな会食』
『大人数で華やかな演出や装飾をおこなう賑やかな披露宴』の違いになります。
ちなみに、少人数と大人数の定義はゲスト数が30名を境目に判断するのが一般的。30名以下のゲストであれば、アットホームな内輪の話題と美味しい料理があれば会話が弾みますが、30名以上招待するなら、節目にイベントや余興を入れたり、ゲストが楽しめる演出を工夫したおもてなしを計画しないと場がもちません。

食事会スタイルの結婚式と披露宴の違い

披露宴 食事会
ゲスト数 30名以上(平均60名) 4名~30名
演出 ゲストを飽きさせない、ゲストと一体感を感じられるイベントや演出を企画する必要がある 歓談のきっかけとなる演出や料理を楽しむための演出が主体
装飾 会場、高砂、テーブルごと、ウェルカムスペースなど複数スペースの装花装飾が必要 会場内とテーブルのみ必要
(新郎新婦はゲストとおなじテーブルに座るケースも)
司会 必要 必ずしも必要ではない
招待状 必要 必ずしも必要ではない
席次 必要 必ずしも必要ではない
準備期間 1ヵ月~3ヵ月程度 3ヵ月~8ヵ月程度
費用相場 300万円以上 10万円~200万円

食事会スタイルの結婚式と披露宴を比べた場合のメリット・デメリット

上記の食事会と披露宴の比較から、食事会スタイルのメリット、デメリットが分かります。ふたりがどのような結婚式を望んでいるのかが食事会スタイルの結婚式に当てはまっているのかを確認したうえで、デメリットや注意点に配慮して計画しましょう。

【食事会スタイルの結婚式のメリット】
・結婚式を大切な家族や親しい人ひとりひとりとゆったり楽しむ時間が作れる
・ゲストひとりひとりにあわせた丁寧なおもてなしが可能
・一般的な結婚式に比べると準備期間が短く準備量も少ない
・ふたりが必要なものだけを選んで費用もリーズナブルに節約可能

【食事会スタイルの結婚式の注意点】
・一般の結婚式に比べ規模が小さいのでスタイルをきめたらまず親に報告し理解を得る
・招待人数が限られるため誰を呼ぶかは両家の親に相談が必要
・少人数だからこそおもてなしに手を抜くと目立ちやすい
・食事会の流れや進行にメリハリをつけないと単なる飲み会になってしまうこともある

会食スタイルの『食事会ウェディング』のゲスト数や招待範囲

会食スタイルの『食事会ウェディング』のゲスト数や招待範囲

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『家族のみ』招待する場合、『親族や身内のみ』招待するする場合、『親しい人のみ』招待する場合、それぞれどこまで招待すればいいのか?ゲスト数と新郎新婦の関係性を確認しながら見ていきましょう。

『家族のみ』招待する場合はゲスト数4人~10人程度

【家族のみ招待する場合の範囲と想定ゲスト数】
・両家の親のみ招待する場合…2人~4人程度
・両家の家族(兄弟姉妹や祖父母)を招待する場合…5人~10人程度

家族のみ招待する場合は、結婚するまでや成長する中で一緒に暮らしてきた人と判断し、招待範囲を決定する考え方が主流です。
ちなみに『家族のみの結婚式』の最小単位は、いままでふたりを育ててくれた両家の親のみ招待するスタイル。いっぽう家族招待範囲を広げる場合は、一緒に暮らしてきた兄弟姉妹や同居している祖父母も共に招待するケースも多いようです。

『親族や身内のみ』招待する場合は10人~25人程度

【親族や身内のみ招待する場合の範囲と想定ゲスト数】
・兄弟姉妹と結婚した義理の兄弟姉妹とその子ども(甥・姪)…10人~15人程度
・父母の兄弟姉妹(おじ・おば)とその子ども(いとこ・はとこ)…20人前後

招待の範囲を『親族や身内のみ』と考える場合は、普段から付き合いの深い親族や身内の方を中心にお声がけします。すべての親族に招待のお声がけをするかどうかは、それぞれの家の考え方があるため、招待範囲を決定する前に各親に相談したほうが良いでしょう。

『親しい人のみ』招待する場合は20人~30人程度

【親しい人のみ招待する場合の範囲と想定ゲスト数】
・家族、親族のほか特に親しい友人や同僚を招待…20人~30人程度

親しい友人や同僚など、気兼ねない関係性の方まで範囲を広げ招待したい場合、ゲスト数は20人以上が予測され、多い場合は40人くらいになる場合も。
ゲスト数30人を超えると、食事会スタイルのおもてなしでは対応しきれない部分が出てくることもあるので、披露宴に近いスタイルを検討する必要があります。

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の2種類の内容スタイル

会食スタイルの食事会ウェディングは、沖縄やハワイでのリゾートウェディングや、家族や親族のみの和婚、少人数ウェディングといったスタイルの結婚式に取り入れられます。
内容的には、挙式と会食を行うか、会食のみおこなうかで、大きく分けて2つのスタイルがあります。

『挙式』の後に続けて『会食』をおこなうウェディングスタイル

神社やチャペルといった挙式会場で挙式をおこなった後、ゲストと共に場所を移して食事会を楽しむスタイルです。
結婚式の内容は、次のようなパターンが想定されます。

【挙式の後に会食を楽しむ結婚式の内容】
・神社やチャペルなど独立会場で挙式、レストランやホテルに移動して食事会
・神社やチャペルなど独立会場で挙式、その敷地内に併設された宴会場で食事会
・ホテルや専門式場で挙式、その施設内に併設された宴会場やレストランで食事会

神社やチャペルなど独立会場で挙式、レストランやホテルに移動して食事会

神社やチャペルなど独立会場で挙式をした後、全員で移動して近場のホテル、レストラン、料亭などで食事会をおこなうスタイルです。挙式と食事会、それぞれの会場をふたりの希望に合わせ自由に選ぶことができます。
ただし、ゲストの移動時間や負担を考えると、できるだけ近場で会食設定をしたり、距離がある場合はゲストの移動する手段を負担(バスやタクシーの手配)する配慮も必要になります。
神社やチャペルによっては提携しているレストランや料亭があり、結婚式準備の担当がひとつになっている場合も多いのですが、自己手配の場合は挙式準備と会食準備を別々の担当と進める必要があります。
また、婚礼衣裳のレンタル状況によっては、会食前に私服に着替える準備も必要です。

挙式会場で挙式し施設内に併設された宴会場やレストランで食事会

独立した神社やチャペル、ホテルや専門式場内にある挙式会場で挙式し、その施設内に併設された宴会場やレストランで食事会をおこなうスタイルです。
ゲストの移動の手間や時間が少なくて済むことや、結婚式準備の打ち合わせや手配がひとつの窓口ですべて整うというメリットがあります。
また、ウェディングドレスなど婚礼衣裳のままで食事が可能な場合もあり、挙式の喜びや感動のまま、食事会を楽しむことができます。

『挙式』はおこなわず『会食のみ』をおこなうウェディングスタイル

さまざまな事情や理由から挙式はとりおこなわない、またはふたりきりの挙式を別日程でおこない食事会のみゲストを招待しておこなうスタイルです。
結婚式の内容として、次のようケースが想定されます。

【挙式なしで会食のみを楽しむ結婚式の内容】
・神社やチャペルなど独立会場でふたりきりで挙式、後日レストランやホテルなどで食事会のみ執り行う
・挙式は執り行わず、ホテル、レストラン、料亭などで食事会のみ執り行う
・挙式は執り行わず、ホテルや専門式場で婚礼衣装着用、記念撮影、食事会を行う

挙式は別日程でふたりだけで執り行い、後日食事会のみ執り行う

コロナ禍など三密を避ける必要がある世情により、現在増加している食事会スタイルの結婚式です。挙式はふたりだけでとりおこない、家族や親族とは別日程で挙式報告を兼ねた食事会のみ行います。リゾートウェディングでよく取り入れられる方法です。

挙式は執り行わず食事会のみ執り行う

挙式はまったま執り行わず、食事会のみおこなうといった「ナシ婚」層も増加しています。食事会の前に婚礼衣裳を着用し、ふたりと家族と記念撮影をおこなった後、改めて食事会をおこなう「フォトウェディング+食事会」といった内容も増加しています。

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の準備。ご祝儀、服装、招待状

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の準備。ご祝儀、服装、招待状

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食事会スタイルの結婚式の準備期間は、通常申し込みから結婚式まで3ヵ月程度、急ぎの場合は最短1ヵ月程度みておけば準備できます。
ゲスト数が少ないスタイルのため、準備量は披露宴と比べぐっと少なくなりますが、そのぶんゲストひとりひとりに、丁寧なおもてなし準備に力を注ぐことができるでしょう。

食事会スタイルの結婚式の会場や申し込み

少人数や家族のみでの食事会スタイルの結婚式は、現在は結婚式を専門におこなう会場やホテルであれば、ほとんどがプランでの対応が可能です。また、結婚式や祝言をおこなうレストランや料亭といった会場もよく選ばれています。
普段結婚式を行わない一般的なレストランで結婚式の会食や食事会を計画する場合、まずは会場の担当者に結婚式のお祝いであることを伝えたうえで、希望の演出があれば、それができるかどうかなどを問い合わせてみるのがおすすめです。
また、フリーランスのウェディングプランナーにサポートをお願いするといった手段もあります。

食事会スタイルの結婚式の招待状

食事会スタイルの結婚式では、招待状は準備する、準備しないは新郎新婦の判断によるところが大きいようです。家族のみやごくく親しいひとだけの少人数の食事会では、口頭やメールで詳細を伝えるだけという人もいます。
しかし、しかし、招待状とはゲストがどんな会場でおこなうのか、日時や場所の確認ができるように送る意味もあるため、少人数であっても招待状を準備したほうがより丁寧におもてなしの気持ちは伝わります。
年配の方は形式にこだわる方もいるので、カジュアルな食事会だとしても結婚式に招待する側として、ゲストへの配慮として招待状を作成した方が印象が良い場合もあります。
ゲストが家族や親族のみで事前に出席が確認できている場合は、案内状を送るのもおすすめです。

食事会スタイルの結婚式の席次

食事会スタイルの結婚式のゲストは、家族や親族といったごく親しい関係性であるものの、年齢や上下関係がはっきりしている間柄でもあります。そのため、会食の席順は事前に席次のマナーに基づいて決定しておくのが一般的です。
また一般的な席次を採用するよりご両親の意見なども含めて決めるのが良いでしょう。中々会えない遠方のご親戚や、久しぶりに会うご親戚なども考慮した席次にするのもおすすめです。
また、コロナ禍でソーシャルディスタンスを守った席次に配慮する必要もあるため、担当ウェディングプランナーとよく相談し、世情を意識した席次を決定しましょう。

食事会スタイルの結婚式の服装

食事会スタイルの結婚式の新郎新婦やゲストの服装は、挙式の有無や会食をおこなう会場の格式や雰囲気によって変わってきます。

新郎新婦の服装

食事会の前に挙式をおこなう場合は、挙式スタイルに合わせた婚礼衣装(洋装・和装)を着用します。しかしその後、会食の際には会場やプランによって婚礼衣装のまま食事会を楽しむ場合と、私服のワンピースやスーツに着替えて参加する場合に分かれます。
挙式会場が併設しているホテルや結婚式専門会場の場合は、婚礼衣装のまま食事会に参加することが多いのですが、挙式会場の会食の場が別々の場合は着替えるケースが多いでしょう。

ゲストの服装

ゲストの服装は会場や新郎新婦の意向による部分が大きくなっています。
ホテルや専門家以上でおこなう食事会スタイルの結婚式では、一般の結婚式の服装とほぼ同様です。リゾート地やレストランでおこなう結婚式では、平服やリゾートらしいフォーマルを取り入れたゆるやかな服装でもOKという場合もあります。
食事会スタイルの結婚式では、ゲストは服装に迷いがちなので、できれば招待状にドレスコードを指定したり、新郎新婦から服装についてのアドバイスやフォローを行ったほうが良いでしょう。
また家族や親族のみの結婚式の場合は、ふたりが間に立って新婦側と新郎側のゲストの服装の格を揃える配慮も重要です。

食事会スタイルの結婚式はご祝儀制?会費制?

食事会スタイルの結婚式は、ご祝儀制でおこなう場合と会費制でおこなう場合の2つの方法があり、これはどのような関係性のひとをゲストで招待するかによって分かれます。
家族や親族が中心の食事会であれば、関係性の深さからいってもご祝儀制でおこなうのが自然です。特に親族のご祝儀の相場は包む金額が一般より高めであるため、予測して引き出物などお返しの選び方にも気を付けましょう。
友人や同僚といったカジュアルな間柄の人も招待するようであれば、料理と飲物の費用のみゲストに負担してもらう会費制も検討しましょう。

食事会スタイルの結婚式の引き出物

基本的には食事会スタイルとはいえ結婚のお祝いに駆け付けてくれたひとを手ぶらで返すのは配慮に欠けているため、ご祝儀制でおこなう場合は一般的な結婚式と同様の引き出物を、会費制の場合は会費に見合った引菓子やプチギフトなどを用意するのが一般的です。
親族中心の場合は結婚式より前にご祝儀を受け取ることも多いため、食事会の帰りにに持ちにならないよう、お返しを配送で贈るといった配慮もおすすめです。

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の流れや演出の工夫。司会はどうする?

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の流れや演出の工夫。司会はどうする?

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お食事会ウエディングはその名の通り、親しい人たちと新郎新婦が、食事と歓談をメインに楽しむお披露目会スタイルの結婚式です。
多くの場合は派手な演出やイベントはそこまで入れないため、一般の結婚披露宴のように細かいプログラムが必要というわけではありません。
ですが、プログラムがあることで食事会の流れにメリハリがつき、新郎新婦も当日の流れを把握できるため進行がスムーズに進みます。

食事会スタイルの結婚式の基本的な流れやプログラム

【挙式あり、食事会スタイルの結婚式プログラム例】
・午前中に挙式(10:00~10:30)
・会食会場へ移動、受付(10:30~11:00)
・食事会(11:30~14:00)
1.新郎新婦入場
2.ウェルカムスピーチ
3.親族の方による乾杯の挨拶
4.食事スタート・歓談
5.ケーキカット・親族紹介
6.歓談
7.両家代表の挨拶
8.新郎新婦の挨拶
9.お見送り

基本的に、会食は挙式の後に行います。料理はコースの場合が多いので、所要時間は2時間ほどになるでしょう。
演出を入れる場合は、ゲストとの歓談中心にしたい場合は1~3つくらいに押さえて組むのがおすすめです。ゲスト数が30人程度いるようなら、話題作りやゲストを楽しませるための演出を3~4つほど入れると、パーティが間延びしません。

食事会スタイルの結婚式で会食の合間に入れたい演出やイベント

食事会スタイルの結婚式で演出を入れる際には、大きく3つの目的があり、それに基づいてどんな演出を入れるか考えると、結婚式のテーマがよりゲストに伝わりやすくなるでしょう。

【結婚式の会食に入れる演出の考え方】
・単なる飲み会にならないための結婚式の象徴的な演出
…ケーキカットや記念撮影など
・ゲスト同士の会話がはずむきっかけになる演出
…プロフィールムービーやアルバムの制作など
・ゲストにふたりの思いや感謝を伝え、おもてなしが記憶に残る演出
…記念品贈呈や親族紹介、メニュー紹介など

食事会スタイルの結婚式で進行司会はふたりの考え方で判断しよう

【食事会スタイルの結婚式の司会の考え方】
・新郎新婦ふたりで司会進行をおこなう
・ゲストのうち進行や仕切りの上手な人にお願いする
・会場のウェディングプランナーやスタッフに依頼する
・プロ司会者に依頼する

食事会結婚式でも司会がいることで進行がスムーズに進みます。司会を誰にお願いするかを決めておくのがおすすめです。
少人数のゲストで食事会をおこなう結婚式の場合、司会は立てずに新郎新婦が進行をおこなうことが多いようです。両親や親族のみであればふたりが進行を進めることで、両家同士緊張なく話しやすい雰囲気づくりができます。
ですが、新郎新婦の中には話すことが苦手だったり、進行がスムーズに進まないかもしれないという不安がある方も。その場合は、話すことが得意で雰囲気を盛り上げてくれそうな親族や友人に司会を頼むのもよいでしょう。
食事会は結婚披露宴に比べ進行もあまりないため負担は少なく司会もお願いしやすいです。ゲストとの時間をしっかり持ちたい方は、プロにお願いするのもよいでしょう。プロに司会をお願いすることで、新郎新婦やゲストはゆっくりと結婚式を楽しむことができます。
ホテルや専門式場で食事会をおこなう場合は、会場のスタッフにお願いすることもできます。が、レストランなど結婚式専門ではない会場の場合は自分たちで司会の手配をする必要があるため事前に確認しておきましょう。

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の費用相場

会食スタイルの結婚式『食事会ウェディング』の費用相場

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食事会スタイルの結婚式は、パーティの規模や挙式の有無で費用相場は変わってくるものの、おおむね50万円~200万円ほどで費用はおさまるようです。ボリュームゾーンは100万~150万円ほどで、通常の結婚式の1/3~1/2程度の費用相場です。
食事会スタイルの結婚式の費用は、大きく3つの要素で変動します。

【食事会スタイルの結婚式の費用が変わる要素】
・挙式の有無(挙式スタイルでも変動)
・会食をおこなう会場
・ゲスト数

必ず必要な食事会の費用

招待したゲストをおもてなしすめために、会食のための個室を貸切り、ゲストに料理と飲物をふ振る舞います。

会場使用料…5万円~

会場の格式・招待する人数・広さによって料金が変わります。また、控室やメイクルームを使用する場合は応じて料金がかかる場合があります。

料理代…相場平均1人当たり約15000円

食事会スタイルの結婚式では着席スタイルのフルコースが基本になります。親族や身内など限られた親しい人たちをもてなすために、料理単価はグレードアップする傾向です。

飲み物代…相場平均1人当たり約4000円

飲み物は飲み放題にしても個別注文で頼んでもあまり費用は変わらないようです。サービスを手厚くするなら、頼めるメニューの範囲を広げたほうがゲストには喜ばれるでしょう。

引出物代…相場平均1人当たり5300円

引出物は基本は引き出物・引き菓子・縁起物の3点セットですが、関係性の深さや年齢に応じて、内容をランクアップしたり好みに応じて品物を変える送り分けを行います。
食事会スタイルの結婚式では、ゲスト数が少なく関係性も深いため、ゲストそれぞれに個別にプレゼントを用意するなど、新郎新婦がおもてなしに工夫を凝らすケースも多いようです。

装花装飾代…ブーケ代平均3万円・会場装飾費用5万円~

会場の装花費用は一般的な結婚式の平均相場は17万ほどですが、会場の規模や装飾範囲で大きく異なり、食事会スタイルの場合はゲスト数とテーブルの規模で変わってきます。

衣装代…ウエディングドレス26.5万円・タキシード12.6万円

食事会スタイルの結婚式の場合はお色直しはしない新婦がほとんどのため、衣装代はドレス一着分または和装一着分の値段と考えます。また、パーティの人数や規模によっては、ドレスやタキシードではなく、ワンピースやスーツといった普段より少しきれい目のフォーマルな服装を選ぶ新郎新婦も多いです。

ヘアメイク代…平均11万円

新郎新婦のヘアメイク・ドレスまたは着物の着付け・パーティ中のアテンド(介添え)を含む値段です。

フォト撮影代…5万円~

カット数やアルバム作成の有無などで値段が大きく変わってきます。一般的な結婚式の撮影代の相場は20万円ほどです。

挙式をした場合にかかる費用

挙式料…平均相場30万~40万円
食事会前に挙式を行う場合は挙式料がかかります。食事会の会場内にある挙式会場を借りて挙式する場合と、神社や街の教会で挙式したあと、移動して食事会を行うケースがあります。

【挙式にかかる費用の目安】
会場内併設の別会場挙式…40万円
教会でのキリスト教式…30万円
神社での神前式…20万円
人前式…30万円

ゲスト交通費

挙式会場と食事会の会場が離れている場合、ゲスト移動のためにタクシーまたは送迎バスを手配するため、そのための費用を見ておく必要があります。

フォト、動画撮影代…相場目安5万~20万

挙式の様子を撮影したい場合は、食事会とは別途費用がかかります。

その他にかかる費用

食事会スタイルの結婚式は、一般的な結婚式よりも費用がかからないことが大きなメリットですが、結婚式をより充実したものにした場合や、ゲストへのおもてなしや配慮にかかる費用も見越しておきましょう。

お車代

ゲストが遠方から来る場合は、交通費の半額~全額を負担します。宿泊になる場合は宿泊代も負担します。食事会スタイルの結婚式の場合は、ゲスト数が少なく親族または身内が多いため、両家の両親の意見を交えてお車代をどこまで持つか判断しましょう。

動画撮影代…相場目安5~20万

食事会の様子を動画で残したい場合は、オプションで動画撮影を会場に依頼するか、自分で撮影業者に依頼する必要があります。

司会者料金…相場目安3~10万

お食事会ウエディングはほぼ親しい人たちのみの少人数結婚式のため、司会進行は新郎新婦が行うことが多いのですが、規模が少人数とは言えなくなってしまったり、新郎新婦が司会が苦手なとの理由で司会者を依頼することもあります。ゲストの中でトークがうまい人に司会をお願いする場合は、お礼のお車代(相場2万円~)をお包みします。

ウエディングケーキ代…相場目安1000~1500円×人数

お食事会ウエディングのプログラムに結婚式らしいイベントを取り入れたいということで、ケーキカット用にウエディングケーキを発注する新郎新婦もいます。

まとめ

会食スタイルの『食事会ウェディング』を忘れられない時間にするために

会食スタイルの『食事会ウェディング』は、大切な人と幸せな思い出をより深く共有するために、さまざまな時間の使い方やアイデアがあることを確認して計画しましょう。
一般的な結婚式に比べると、ゲストひとりひとりとの時間を大切にできます。幸せな結婚式の思い出を大切な人たちと共有できるよう、結婚式の流れを把握し、ゲストとの会話がはずむ演出アイデアを工夫して楽しんでくださいね。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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