結婚祝いのプレゼント(品物)を贈る予算の金額相場は1万円以下
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結婚式に出席する場合はご祝儀を包むため、現金を結婚祝いにすることが明確に分かりやすいのですが、それ以外のケースでは、「結婚祝いで現金を贈ったら良いか、それても品物が良いか」と判断するのに迷うケースもあるでしょう。判断の基準は金額の大きさで決めるのが一般的です。
結婚祝いの金額相場の目安について、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いの相場金額を関係性別に徹底解説!親族、兄弟姉妹、孫、友達、同僚、上司、部下…結婚式なし、結婚式出席、欠席の状況別もあわせて確認
1万円以上の場合はご祝儀(現金)が望ましい
基本的に、個人で1万円以上の結婚祝いを贈る場合には、品物ではなくご祝儀(現金)が良いとされています。特に結婚式を欠席する際の結婚祝いを贈る場合、予算金額の目安が1万円以上にになる際にはご祝儀(現金)で贈ったほうが良いでしょう。
1万円以下の場合はプレゼント(品物)が望ましい
結婚祝いの予算金額の相場が1万円以下になる場合には、プレゼント(品物)を贈った方が良いとされています。相手のことを思って品物選びをするひと手間で、金額は少なくてもお祝いの気持ちを伝えることができます。
また、ご祝儀にプラスして何か贈りたい場合にも、1万円以下の品物を一緒に贈ることができます。
1万円以上のプレゼント(品物)を贈る場合
個人で1万円以上のプレゼント(品物)を贈る場合は、よほど仲が親密な場合や、親族の場合、新郎新婦から結婚祝いとしてリクエストがあった場合です。新郎新婦からリクエストがあった場合には、品物代の1万円を結婚祝いとして、結婚式出席の際のご祝儀は1万円を引いた相場金額を包むのが一般的です。
また、職場やサークルの仲間同士で有志を募って費用を出しあい、連名として1万円以上、2万円~3万円程度の高額な品物を贈るケースもあります。
結婚祝いでプレゼント(品物)を贈る一般的なケースや新郎新婦との間柄
結婚祝いの一般的な考え方から行くと、贈るものは主に現金(ご祝儀)であり、プレゼント(品物)を贈るのは補助的な役割であると考えるのが一般的です。ですが、現在「結婚祝い」で検索すると、プレゼント(品物)の紹介記事が目を引きます。どのような場合に、結婚祝いを品物で贈るのでしょうか。
結婚祝いで現金を贈ったら恐縮されてしまうような間柄の場合
現金で結婚祝いを送るほどの間柄ではない、現金を結婚祝いで贈ったら相手が恐縮してしまうかもしれない場合には、結婚祝いをプレゼント(品物)で贈った方が良いでしょう。このような関係性で結婚祝いの品物を贈る際の金額相場は1万円以内、多くは5000円前後が目安ですが、中には仲の良いグルーブなどで数人の有志を募って費用を出しあい、連名として1万円以上、2万円~3万円程度の高額な品物を贈るケースもあります。
結婚祝いの総額をぼかしたい場合
理由あって、結婚祝いの総額をぼかしたい場合には結婚祝いを品物で贈る場合もあります。例えば、上司など目上の方に結婚祝いを贈る場合には現金を贈るのは失礼という考え方も一部であるため、お世話になっている方や親しい目上の方に結婚祝いを贈る際には1万円程度の品物で、結婚祝いを選ぶといったケースがあります。(現在では上司に現金で結婚祝いを贈るは特に問題ないとされている傾向です)
結婚祝いでご祝儀(現金)とプレゼント(品物)の両方を贈る場合とは
ご祝儀(現金)を贈ったなら、本来お祝いとして十分でありマナー的には問題はありません。また関係性によっては過剰なお祝いはお返しなどで新郎新婦の負担になることも考えられます。ただし、現在では以下のようなケースでは現金と品物を両方贈るケースもあります。
相場のご祝儀以外にお祝いを何か付け足したい場合
結婚報告を受けてから結婚式まで間があるために何か送ってあげたい場合や、相場のご祝儀も贈るがそれ以外で新生活に役立つものなどを贈りたい…というお祝いの気持ちから、相場の現金のご祝儀以外で品物を贈るケースも増加しています。近年ではこのような贈り物を「結婚祝い」と考える人が多くなっているようです。
このように現金のお祝いの付け足しで結婚祝いの品物を贈る際の金額相場は1万円以内5000円前後が目安ですが、中には仲の良いグルーブなどで数人の有志を募って費用を出しあい、連名で1万円以上、2万円~3万円程度の高額な品物を贈るケースもあります。
包んだご祝儀金額が相場以下のため何か付け足したい場合
経済的な理由などから、結婚祝いとして包んだ現金が一般的な相場金額より少なかった場合は、品物の結婚祝いを別途贈るという場合もあります。ご祝儀3万円包むべきところを2万円包み、5000円程度の品物を結婚式前に配送または手渡しで贈るといったような―スです。このように、お祝いが足りていないというお詫びをカバーする役割で品物を贈る方法もあります。
結婚祝いのプレゼント(品物)の関係性や間柄による予算金額相場の目安一覧
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新郎新婦との間柄や関係性の深さを踏まえ、予算金額を考える際の目安となる金額です。立場と関係性に合わせた相場の金額を贈ることで、相手にお祝いの気持ちをスムーズに伝えることができるでしょう。
予算1000円~2000円の金額相場で贈る、購入できる結婚祝いのプレゼント
関係性:関係性の薄い友人、付き合いの薄い職場や取引先の人など
顔見知り程度の友人や付き合いの浅い同僚など職場の人、最近知り合ったばかりの方などに個人として結婚祝いを渡す場合、1000円~2000円前後のプチギフトを贈るケースも最近は多いようです。相手にお返しの気遣いをさせない金額でもあります。もらったらちょっと嬉しいお菓子やボディケアグッズなど、すぐに使える消えものがおすすめです。
予算3000円~5000円で贈る、購入できる結婚祝いのプレゼント
関係性:友人、上司、先輩後輩、同僚同期、部下、関係の薄い親族など
仲の良い友人や、会社関係の人に品物で結婚祝いを贈る場合の、一般的な目安の金額になります。高価すぎず、もらった側がお返しを考える際にも負担にならない金額です。選べる品物の種類も多いので、その人にあった適切なプレゼントを選びましょう。
予算5000円~10000円前後で贈る、購入できる結婚祝い
関係性:親族、特に仲の良い友人や同僚、直属の部下や後輩など特に親しい間柄の上司や同僚など
部下や後輩などの年下、目下の方に贈る結婚祝いのプレゼントは、立場的に一般的な相場より少し高くなっています。また、特に親しい間柄である友人、同僚や上司などへ贈る場合も、一般の相場(3000円~5000円)より少し高いもので、お祝いの気持ちを表しても良いでしょう。ただし、上司が部下からお祝いをもらったお返しは半返し以上という考え方もあり、相手の負担に関しても配慮する必要があります。
きりの良い数字で1万円にして贈る場合には、ご祝儀(現金)や商品券、ギフト券なども喜ばれるようです。また、部下や後輩との関係性では関係の深さをよく踏まえ、相手が恐縮しないような金額にしましょう。
予算10000円~20000円前後で贈る、購入できる結婚祝い
関係性:連名、有志一同、関係性の深い人からのリクエスト、親族など
1万円以上の品物を贈るケースでは、仲間内や職場内で3人以上の有志一同で募って、連名の複数でお祝いを集めて贈るケースが多いでしょう。品物の金額が高くなる分、できるだけ贈る相手の好みや欲しいもののリクエストを聞いて選ぶのもはずれがなくおすすめの方法です。生活レベルをワンランクあげる家電や食器、高級食材、選べるカタログギフトなど、幅広い選択肢があります。
結婚祝いのプレゼント(品物)の選び方マナー
結婚祝いの品物を贈る際には、選び方で注意する点があります。特に品物の予算金額と、品物で結婚に際し縁起の悪い意味合いを持つ品物に関しては、きちんと理由を踏まえた上で、品物選びを行いましょう。また、男性や女性の同僚や先輩後輩、上司などに結婚祝いを選ぶ際のポイントもまとめました。また異性に結婚祝いを選ぶ際は、パートナーに配慮して選びましょう。
関係性に応じた金額相場で予算を決める
お祝いでは、立場や関係性によっては、あまり高すぎるものをあげると相手が恐縮してしまい、あまり安すぎるものをあげると相手ががっかりしてしまう、まはた自分が軽んじられていると感じさせてしまう恐れがあります。立場と関係性に合わせた相場の金額を贈ることで、相手にお祝いの気持ちをスムーズに伝えることができるでしょう。
予算となる金額目安は、次の章を参考にしてください。
縁起上タブーとされる避けた方がよい品物は贈り方に配慮を
職場の結婚祝いでは、品物の名前のもつ語呂や由来などの縁起上、避けた方がよい品物や、贈る際に気をつけた方がよいとされる品物があります。ただし、現在ではそれほど気にされなくなっていたり、逆に結婚に対して良い意味合いをもつと解釈されるようになっている品物も増えています。事前に確認した上、贈る相手が縁起を気にするような人がどうかを判断した上で贈り物を選びましょう。タブーとされる贈り物は、次の章を参考にしてください。
男性(新郎)に贈る結婚祝いの選び方
お酒、食品、トレンドの家電など、実用的なものが喜ばれる傾向です。ただし、実用的と言っても、身に着けるようなものはパートナーの手前、相手が「これが良い」と指定がない限りは職場の同性同士や同僚などでも避けた方が良いでしょう。
連名で贈る際には、商品券やギフトカードなども実用的かつ合理的な贈り物のため、男性には喜ばれる傾向です。
女性(新婦)に贈る結婚祝いの選び方
普段はなかなか買わない、自分の生活をワンランクあげるようなものが喜ばれます。美容器具やコスメセットなどは職場の結婚祝いでは定番で選ばれます。また、新婚の食卓を彩る食器やグラス、トレンドのキッチンツールなど、二人の『おうち時間』を大切にする贈り物も喜ばれるようです。
異性に贈る結婚祝いの選び方
異性の友人、異性の職場や取引先の人に結婚祝いを贈る場合は、相手のパートナーに配慮し、距離感を保った贈り物を選ぶ必要があります。
ペアで使えるものにすることや、ギフト券または食事券や旅行券など二人で特別な時間を過ごすために自ら選べる、使えるものにするなど、少し距離を置いた配慮があると良いでしょう。連名を募って贈れる場合には、1人ではなくそちらの方法もおすすめです。
年上の人、目上の人、職場の上司や先輩に贈る結婚祝いの選び方
目上の方に結婚祝いを贈る場合、目下のものからあまり高すぎるものをあげるのも失礼と見る向きがあり、相場の予算内で品物を選びましょう。
また上司や先輩など目上の方にあげるのに失礼とされているもので、商品券やギフト券、カタログギフトなどが挙げられます。これは、目下のものに目上のものが施すようで失礼とする考え方もあるようです。ですが一方で年下の人から現金をもらうことに抵抗を覚える方にとっては商品券のほうが良いと見る向きもあるようです。連名などでお祝いを集めて贈る場合など、高額になった場合には選択肢として考えても良いでしょう。
結婚祝いのプレゼントで縁起上タブーとされる避けた方がよい品物をチェック
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結婚祝いでは、品物の名前のもつ語呂や由来などの縁起上、避けた方がよい品物や、贈る際に気をつけた方がよいとされる品物があります。ただし、現在ではそれほど気にされなくなっていたり、逆に結婚に対して良い意味合いをもつと解釈されるようになっている品物も増えています。事前に確認した上、贈る相手が縁起を気にするような人がどうかを判断した上で贈り物を選びましょう。
不吉な数字を連想させるセット商品
結婚祝いで贈り物をする際は、数字には配慮するマナーです。食器セットやタオルセットなど、セット商品を贈る場合には、不吉な数字を連想させるものはNGとされています。
基本的にはは割り切れる偶数は避けたほうが良いとされ、凶数と呼ばれる「4」は“死”を連想させるので、もっとも不吉とされています。また、「6」も避けたほうが良いでょう。
これに対して、“割り切れない”奇数は吉数とされていますが、一部例外もあり、“苦”をイメージさせる「9」は奇数でもお祝い事には使ってはいけない凶数とされています。
しかし、偶数ですが「8」は“末広がり”なので吉数。さらに、「2」は“1ペア”、「12」は「1ダース」と数えて吉数と見なし、贈ってOKの数字とされています。
刃物、(包丁、ナイフ、はさみ)
日本では古くから「割れる」「切れる」「別れる」を連想させる品物は結婚祝いでは贈ってはいけないとされており、特に刃物は「縁が切れる」と言われ、結婚祝いのタブーとして派代表的な品物です。ただし近年では『運を切り開く』と解釈する向きもあり、新郎新婦が特に欲しいと望んでいれば、贈り物として選ぶケースも増えてきました。ですが、結婚祝いのタブーとしては代表的な品物であるため、本人の確実な希望が分からない場合には避けた方がよい品物です。
割れ物(陶器、ガラス器、手鏡、鏡台)
日常的に割れたり欠けたりするものも、結婚祝いとしては不吉とされてきました。特に鏡は割れた鏡を一片ずつ持って夫婦が離別するということわざから「破鏡=離婚」も意味するため、基本的には避けるべき贈り物とされています。ドレッサーなどは、嫁入り道具として身内から贈った方がよい品物であり、鏡も刃物同様、新郎新婦が確実に欲しいものでなければ避けたほうが良いでしょう。
一方で食器やグラスなどは『慶びを分かち合う』と解釈し、現在ではそれほど気にしない傾向で、食器やグラス類は結婚祝いの定番でもあります。ただし、個数や枚数には注意して選びましょう。
ハンカチ
ハンカチを漢字で表すと「手巾(てぎれ)」で、手切れから縁を切るという意味になり贈り物にすることは「もう会いたくない」という解釈になるとされています。また悲しい際に涙を拭う品物であることから、慶事の贈り物にはふさわしくないとされてきました。
現在では2人でお揃いの名入れ刺繍のハンカチをお祝いで贈るなど、お祝いの品物として認知も広がっており抵抗感を持つ人は少なくなっていますが、真っ白なハンカチは故人にかけるものとして死を連想させるため、避けましょう。
日本茶(緑茶)
日本茶、特に緑茶はお葬式や法事など弔事で弔問客に出すもの、またお香典のお返しとして選ばれる品物であることから、慶事以外の贈り物としても、全般的に縁起が悪いという考え方がありました。ですが、中国ではお茶の木は「植え替えができない」「根づく」ということから不老長寿のもととされたことや、九州地方では結納品にはつきものの品物であるなど良いイメージが浸透しつつあります。また各地のお茶ブランドも慶事の贈り物にぴったりなお茶の銘柄やセットを用意しているため、現在ではよほど縁起を気にする方でなければ贈っても問題ないと見る向きもあります。
消えもの(消耗品)
お菓子などの食品やバスグッズ、洗剤などの消えものは、贈り物の定番という考え方が現在では定着していますが、「使うとなくなる=すぐに消えてなくなる」ということから、結婚祝いには縁起が悪いと見る向きもあります。特に縁起を気にするような人であれば、避けた方が無難です。
花(生花、プリザーブドフラワー)
花の贈り物は
・結婚に縁起の悪い花言葉がある花も多い
・贈る相手にアレルギーがある場合がある
・贈る花の本数まで注意する必要がある
などの理由から、結婚祝いとしてはあまりおすすめできない贈り物です。逆に、これらの点をすべてクリアして贈る場合には、問題はありません。また、サムシングブルーを意識した青色の花を贈るのも喜ばれるでしょう。
ベビー用品
昔は気の早い贈り物としてほほえましいと見る向きもありましたが、現在では「結婚=子ども」と考える夫婦ばかりではなく、非常にナイーヴな面を孕んでいるため、避けるべきお祝いです。また、マタニティ婚の場合も出産前のお祝いには避けた方が良いでしょう。お子さまと一緒のファミリーウェディングなどの場合には、問題はありません。
アクセサリー、装身具、衣類、靴
特に異性の知人に贈り物をする際には、絶対に避けた方がよい品物です。身に着けるものは特にその人のことを思って選ぶ贈り物であり、特別な意味合いを感じさせるため、相手のパートナーにあらぬ疑念を感じさせる恐れがあり、贈り物として良いものとは言えないでしょう。また、贈る相手の好みがしっかり分かっていないと、不要の贈り物になってしまうことも考えらます。贈る場合には同性同士、または連名で贈るのがよく、できればペアで贈る配慮があると良いでしょう。
商品券、ギフト券
金券などの贈り物は、自分より年上の人や目上の人には避けたほうが良いとされる贈り物です。そのため、上司や先輩などに結婚祝いとして贈る場合は避けた方が良いでしょう。ただ、現在では何でも好きなのが自由に選べるとして、もらって嬉しい結婚祝いのアンケート結果などではご祝儀(現金)と共に常にトップに位置しており、あまりそういったこと気にしない方であれば、贈っても問題はないでしょう。
結婚祝いのプレゼント(品物)は新郎新婦にいつ渡す?いつまでに送る?基本的な考え方
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結婚祝いをいつまでに送ればいいか、というのは、基本的な考え方と配慮点があります。まずは結婚祝いを送る時期と配慮点について、基本的なマナーを確認しておきましょう。
結婚祝いを渡す時期やタイミングについて詳しくはこちらをご覧ください
結婚祝いはいつ渡す?いつ送る?結婚祝いを贈る時期とタイミングで配慮する点や大切なマナー
結婚祝いを贈る時期は結婚報告、または結婚式招待状を受けてから1~2カ月以内が前提
結婚祝いを贈る時期は、本来は結婚式の有無に関わらず結婚報告を受けてから1~2カ月以内に贈ることがマナーとされています。挙式当日にプレゼントを持参するのはトラブルや混乱のもとになるため避けましょう。
結婚式前後1週間、新居への転居、新婚旅行の時期は避けて送る
結婚祝いを贈る前に、贈る相手である新郎新婦の予定を確認しましょう。
特に手渡しや配送の場合は、新郎新婦が忙しい時期と、在宅が見込めない時期は外して渡すよう配慮します。結婚式前後1週間と、新居への転居時期、新婚旅行の時期などはできるだけ避けて贈るよう配慮しましょう。
結婚祝いを送る日取りと日柄
結婚祝いを贈る時期・タイミングで配慮したいのが“お日柄”です。冠婚葬祭を執り行う日程は、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6種類の“曜”とされる「六曜」を重視する人が未だに多くいます。結婚式などお祝い事では大安が特に吉日とされ、結婚祝いを贈る日も、「大安」「先勝」といった吉日の午前中がよいとされます。葬儀では避けられる「友引」も結婚に関しては吉日となります。逆に避けるべき日は仏滅と赤口です。
しかし現在では、結婚準備や仕事などで忙しい場合などを考慮し、新郎新婦二人が受け取りやすい日程を優先して贈るということもありますが、できるだけ仏滅と赤口は避けたほうが良いでしょう。
結婚祝いは新郎新婦にいつ渡す?いつまでに送る?
現在では結婚式も多様化しており、結婚式を行わないカップルやゲストを招待しないカップルも増加しています。そのため、結婚祝いを贈る時期は結婚式の有無や状況に合わせて判断します。一番大切なのは「お祝いの気持ちを贈り忘れがなようにすること」です。
結婚式がある場合
結婚式がある場合は、結婚式の招待状を受け取ってから結婚式の1カ月前までに送るのが望ましいとされています。どんなに遅くても結婚式の1週間前までに新郎新婦の手に渡るよう手配します。万が一遅れた場合は、結婚式1週間後~1カ月以内には贈れるよう手配しましょう。ただし親族は、結婚式当日ではなく前日までに贈ることが一般的なマナーになっています。
結婚式に欠席する場合
結婚式の招待を受けたものの欠席する場合は、欠席を伝えたらすぐにお詫びの手紙を添えて、結婚祝いを贈りましょう。結婚式を贈る時期は結婚式1週間前まで、または遅れる場合でも結婚式1週間後~1カ月以内には贈れるよう手配しましょう。
結婚式はあるが招待されていない場合
結婚式は行うものの、ごく少数の身内のみで行う場合や海外挙式などで招待されないケースも多くあります。結婚式に招待されていない場合は、式が終わった後の1週間後~1カ月以内に届くよう手配しましょう。結婚式前に結婚祝いが届くと、招待しなかったことを新郎新婦が気にしてしまい恐縮させてしまう可能性があります。また、配送を手配する際は結婚式後1週間以内や新婚旅行、転居時期にはかぶらないよう注意しましょう。
結婚式なし、入籍のみのナシ婚の場合
近年では結婚式を行わない「ナシ婚」を選択する新郎新婦も増加しています。結婚式を行わない場合、結婚祝いは本人や本人の親など確実な情報として結婚報告を受けてから1カ月以内には贈るよう手配しましょう。
この際、新婚旅行や新居への転居時期とかぶらないよう配慮してください。
入籍はしたが結婚式は未定の場合
入籍報告や結婚報告は受けたものの、結婚式を執り行う時期が未定(少なくとも半年以内には行わない場合)は、結婚報告を受けてから1カ月以内に結婚祝いを送っても問題ありません。
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る際のマナーと贈り方。配送する際の注意点
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る際に、手渡しではなく配送する際に知っておきたいマナーと、送る際の注意点についまとめました。
結婚祝いのプレゼント(品物)を送る際には、必ずのしをかける
結婚祝いを贈る際には、贈り物の包装紙の外側または内側に熨斗(のし)紙をかけるマナーになっています。のしは、現在では購入した店で「結婚祝い用で」といえば、表書きまで記入して包装紙の上からかけてもらうことができます。結婚祝いに贈るのしの水引は『結びきり』または『あわじ結び』、表書きには『御結婚御祝』『寿』『お祝』を書き、自分の氏名を必ず記入しましょう。
結婚祝いを贈る際ののし(熨斗)のかけ方について、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いの贈り物へ「のし(熨斗)」のかけ方、水引の種類の選び方、表書きの書き方。贈り物マナーを分かりやすい画像で紹介
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る際には必ず手紙かメッセージカードを添える
ご祝儀を郵送するのと同様に、結婚祝いを配送で贈る場合、なんの言葉もなしに突然ご祝儀だけを贈ったら新郎新婦はこれはどのような贈り物なのか、とびっくりしてしまうでしょうし、非常に礼儀を欠いた行為になります。また、結婚祝いを贈ったことやお祝いの言葉をメールやライン等カジュアルな通信手段で事前に連絡することは、結婚祝いではあまり良くないマナーとされています。必ず手書きの手紙またはメッセージカードを添えましょう。プレゼントと一緒に送るか、またはご祝儀が届くより先に手紙が届くように手配しましょう。
結婚祝いに添える手紙やメッセージカードの書き方マナーや例文について、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いにはお祝いメッセージを書いた手紙や送り状を添えて贈ろう。例文と書き方マナー
すぐ使える例文100選!結婚祝いのメッセージカードに添えるお祝いの言葉と書き方。友達、同僚、上司、先輩後輩、親戚、兄弟姉妹へ
結婚祝いのプレゼント(品物)の包み方、渡し方、送り方マナー
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結婚祝いで贈り物としてプレゼントプレゼント(品物)を贈る際は、丁寧な贈り物として包装紙で包、必ず表書きと送り主の名前を書いた熨斗(のし)紙をかけて贈る必要があります。また、手渡しする場合は、持っていくまでの埃避けとして紙袋か風呂敷で包んで持参することがマナーとなっています。結婚祝いの包み方や渡し方について確認しておきましょう。
結婚祝いでプレゼント(品物)を贈る場合の熨斗(のし)紙のかけ方
結婚祝いで贈り物としてプレゼントプレゼント(品物)を贈る際は、丁寧な贈り物として包装紙で包、必ず表書きと送り主の名前を書いた熨斗(のし)紙をかけて贈る必要があります。
結婚祝いののし紙の種類、表書きや名前の書き方につて、詳しくはこちらをご覧ください。
結婚祝いの贈り物へ「のし(熨斗)」のかけ方、水引の種類の選び方、表書きの書き方。贈り物マナーを分かりやすい画像で紹介
結婚祝いを手渡しする際の訪問日時の決め方とマナー
結婚祝いを手渡しする際の日時の決め方や、相手の家に訪問する際のマナーを確認しておきましょう。
結婚祝いを渡す日取りの決め方
結婚祝いを手渡しするために新郎新婦の家に訪問するタイミングは、結婚式の10日前までの吉日(大安、友引)が正式であるとされており、吉日のうちでも「午前中」を選ぶのが良いとされてきました。最近は必ずしも午前中を厳守しなくても、相手の失礼にならない時間帯(およそ午後3時までが目安)なら構わないとされています。訪問時間は早朝や昼食時は避けるのが一般的です。また、相手が特に日柄を気にしていないようだったり、都合の良い在宅時間を指定された場合は、相手の都合に合わせて問題はありません。
新郎新婦の自宅、または実家に訪問する際のマナー
訪問の日程を決めるには、事前に電話やメールなどで先方の都合を尋ねた上で、日時を約束しましょう。基本的には日柄以上に、先方の都合を最優先する心配りが大切です。そして訪問する時は、実家の場合は約束の時間より少し遅れてお伺いするのが礼儀です。先方の準備が整うのを待つ意味もあり、約束時刻より数分程度遅れて到着するようにしましょう。
結婚祝いでプレゼント(品物)を郵送、配送する場合の包み方、送り方
結婚祝いでプレゼント(品物)を郵送、配送する場合は、郵便局か一般の配送業者に依頼する前にラッピングとのしを自分で包むか、購入した業者に依頼して整えてから手続きを行いましょう。
郵送配送する際には基本的には「内のし」をかけラッピングをする
結婚祝いのプレゼント(品物)を郵送、配送する際には、品物にのしをかけ、その上からラッピングをする「内のし」を選びましょう。ラッピングの上に送り状を貼って、配送手続きを行います。
購入した店舗や通販を利用して結婚祝いを配送する場合ののし紙と包装依頼
実店舗やインターネット通販で結婚祝いの品物を購入する際に、注文と同時に配送をお願いしたいと考えてるい人もいるでしょう。その際には、注文する業者が結婚祝いの贈り物用にラッピングやのしを掛けてくれるかどうかを必ず確認して購入しましょう。
のし掛けやラッピングサービスを承っていない業者や通販サイトもあるため、そういった場合は別の業者を検討するか、一度自分の元に商品を送ってもらい、自分でラッピングしてのしを掛ける必要があります。ラッピングものしも掛けてくれる業者の場合、内のしを選択すればのしの上に包装紙をかけ、配送の送り状をラッピングの上に貼り付けてくれます。
また、他の物と一緒に結婚祝いを贈りたい場合は外のしを選択してラッピングを依頼し、一度自分の手元に品物を届けてもらってから、他に贈りたい結婚祝いと一緒に梱包して配送の手続きを行いましょう。
割れ物の郵送配送を手配する場合の包み方
自分で購入したギフトや割れ物ギフトを梱包して郵送、配送を手配したい場合は、最寄りの配送センターにラッピングとのしをかけたギフトを持ち込んで配送手続きを行います。その際、有料で配送用段ボールや割れ物用の緩衝材を購入し梱包してもらえるサービスが利用できるため、そちらを利用するとスムーズです。
結婚祝いにご祝儀とプレゼントを一緒に郵送する場合の包み方、送り方マナー
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結婚祝いの贈り物として、ご祝儀(現金)とプレゼント(品物)を一緒に送りたい場合には、定型外郵便に現金書留をオプションでつけるというサービスを利用しましょう。現金書留はゆうパックやゆうメールなどの配送サービスにつけることはできないため、注意してください。
現金と品物を一緒に送る場合のご祝儀(現金)とプレゼント(品物)の包み方
ご祝儀、プレゼントをそれぞれ包んでのしをかけ、表書きもそれぞれきちんと書きましょう。二つをひとつの梱包材(段ボールや紙袋など)の中に入れて梱包します。
結婚祝いで現金と品物を一緒に送る送り方
郵便局で、定形外郵便の送り状をもらって記入を済ませた後に、窓口で定形外郵便の中に現金が入っていることを伝え、現金書留を付けて欲しいことを依頼します。送料は、 『定型外郵便の送料 +430円(損害要償額1万円まで) さらに5,000円ごとに+10円(上限50万円)』 です。窓口で現金が荷物の中にいくら入っているかを確認されるため、申告して送料を支払いましょう。
結婚祝いで商品券やギフトカードを贈る場合の包み方、渡し方、送り方マナー
結婚祝いで商品券やギフト券ギフトカードなど、金券を贈る場合の渡し方や包み方も確認しておきましょう。
結婚祝いで商品券やギフトカードを贈る場合の包み方、渡し方
基本的に結婚祝いで贈る商品券やギフト券、ギフトカードなどは新たに実店舗や通販などで購入して渡すことが通常です。家にあった商品券などを包んで結婚祝いとして渡すことはマナー的に避けましょう。
商品券やギフト券、ギフトカードなどの金券は、基本的に購入した場所で結婚祝い用にラッピングしてもらえることがほとんどですので、まずは購入先で金券専用の贈呈用の箱や封筒に入れ、ラッピングとのしをかけてもらうよう依頼しましょう。
結婚祝いで贈る商品券やギフトカードはのし袋、ご祝儀袋で包んでもよいか
結婚祝いで贈る商品券やギフト券、ギフトカードなどの金券は現金と同じ使い道ではあるものの、ご祝儀袋に包むことは一般的ではありません。
金券を誕生祝などお祝いごとのプレゼントとしてご祝儀袋に入れることは問題ありませんが、結婚祝いなどの改まったお祝いの場合は、基本的に使い道が幅広い現金のほうが良いという考え方があります。また、贈る相手の立場や年齢、関係性によっては、結婚祝いに金券を贈ることは失礼に当たる場合もあります。
そのため、結婚祝いで商品券を贈る場合には、贈る相手との間柄を考慮して、よく考えて贈った方が良いでしょう。また、ご祝儀袋に包むことは避けた方が良いでしょう。
結婚祝いで商品券やギフトカードを郵送する場合は一般書留か簡易書留を利用
結婚祝いで商品券やギフト券、ギフトカードなどの金券を郵送するには、通常は郵便局が取り扱っている一般書留か簡易書留のサービスを利用します。これは、万が一紛失などの郵便事故にあった場合は一定金額まで補償してくれ、きちんと届いたか確認できる追跡も可能なサービスです。現金を送る際に利用する現金書留は、金券には利用することができません。
また、一般業者が扱うレターパックなどで配送することも可能です。こちらは配送料が安く、追跡が可能です。ただ万が一紛などの事故に巻き込まれた場合の補償はつかないため、万全を期すなら一般書留か簡易書留を利用を検討しましょう。
まとめ
結婚祝いをプレゼント(品物)で贈る場合の意味と金額相場を確認しておこう
結婚祝いは一般的にはご祝儀を差し、新郎新婦がこの先役立てられるようにと現金で渡すのが一般的です。プレゼント(品物)を贈る場合は、結婚式に出席しない場合や、ご祝儀に+してもう少しお祝いの気持ちを表したい場合など、あくまで補助的な役割になります。プレゼントを贈る際には、関係性や立場に応じた金額目安や、送る時期やタイミング、マナーをしっかり確認してから用意して、新郎新婦にお祝いの気持ちを伝えましょう。