ロングベール・ミドルベール、ウェディングベールの種類と披露宴にも使えるベールアレンジ

どうしてもドレス選びを重要視してしまいがちですが、ベールにはウェディングドレスを身にまとう花嫁の美しさを最大限に演出する役割があるんです。そんな大切なアイテムだからこそ、ウェディングベールの長さ・種類・選び方を知り、自分にぴったりなウェディングベールを見つけて、理想のブライズスタイルを叶えましょう。また、披露宴にも使えるベールアレンジや、結婚式が終わったあとに記念として残しておく方法もご紹介します。

この記事のINDEX

『ウェディングベール』とは?

ウェディングベール

igorkopakov – stock.adobe.com

ウェディングベールとは、結婚式に花嫁が身につけるアイテム。古代ローマから「清浄のシンボル」として続くものであり、本来悪魔や悪霊などから守るという魔除けの意味があります。
 
また新郎新婦のお二人を隔てる壁の象徴でもあり、花嫁の顔を覆うベールを新郎が上げることでその壁を取り払い、2人は一緒になれるという意味が込められているんです。
 
永遠の愛を誓うにふさわしく、そしてウェディングドレスを引き立たせるベールを選ぶために、ウェディングベールのデザインなどをおさえておきましょう。

基本のウェディングベールデザイン

ウェディングベール

ベール選びはウェディングドレスとのバランスがとても重要!主に「ショートベール」「ミドルベール」「ロングベール」の3種類があり、チュールやオーガンジーの素材・生地だけのシンプルで王道なベールを選びたい方はもちろんのこと、デザインにこだわりたい花嫁さんも基本となる「ベールの長さ」をチェックしましょう。

ロングベール

ウェディングベール

ロングベールは裾がドレスよりも長く正統派なイメージで、別名『ロングフェイスアップベール』とも呼ばれています。ベールが長ければ長いほど格が高いといわれていました。後ろ姿は大きく広がったベールがとても美しく印象的で、バージンロードに映えます。

ミドルベール

ミドルベール(ミディアムベール)は腰・お尻が隠れる程度の長さのスタイリッシュなイメージで、別名で『ミディアムフェイスアップベール』とも言います。厳かな式にも、カジュアルな式にも合わすことができて、とてもきれいに仕上げられる。トレーンが長めのウェディングドレスにミドルトレーンを組み合わせれば、より美しくトレーンを引き立たせてくれます。

ショートベール

ショートベールは二の腕が隠れる程度の長さで、全体的に軽やかですっきりとしたイメージ。別名で『ショートフェイスアップベール』とも言います。初々しさと愛くるしい印象なので、顔周りはあまり装飾しない程度に、髪型はアップスタイルがベスト。裾が短めのショートベールはガーデンや屋外の挙式、自然光が入る開放的な挙式会場にぴったりです。

個性的なおしゃれさんにおすすめしたいウェディングベールのデザイン

チュール生地やオーガンジー素材だけのシンプルで正統派のベール以外にも、シルエットやデザインにこだわったウェディングベールがたくさんあります。花嫁姿をより華やかに、個性を出してくれるベールデザインをいくつか紹介します!

バルーンベール

バルーンベールは、バルーンのように丸いシルエットが特徴のベール。花嫁の顔や髪をふわっと優しく包みこんでくれるので、フェミニンな印象を与えてくれます。ロング丈~ショート丈までさまざまな長さがある中で、腰までのミディアム丈のバルーンベールが特に人気です。

長さ:ロング、ミディアム、ショート

マリアベール

ウェディングベール

Volodymyr – stock.adobe.com

マリアベールは、聖母マリアが身につけていたことで知られる神聖なベールです。顔周りにレース刺繍がくるので、華やかでエレガントな印象を与えます。頭の上からすっぽりとかぶるように付けるタイプなので、髪型はダウンスタイルなどシンプルなものがよく合います。ドレスのシルエットもIラインやマーメイドラインなどタイトなドレスに合わせると上品にまとまります。

長さ:ロング、ミディアム

パイピングベール

パイピングベールは、ベールのふちをサテンテープで「パイピング」し流れるように施したベールのこと。ドレスの装飾やアクセサリーなどの輝きを邪魔せずに、凛とした気品のある印象を与えます。細いラインはかわいらしく、太めのラインは正統派な雰囲気になり、サテンテープの幅によってもまたイメージを変えることができます。

長さ:ロング、ミディアム

レースベール

レースベールは、ベールの周囲を繊細なレースで施されたベールで、クラシカル&ロマンティックな印象を与えます。素肌やバージンロードにレースの模様が浮かび上がり、より花嫁姿を美しく魅せるデザインです。レースベールは種類が豊富なので、ウェディングドレスの色や雰囲気に合わせて選びましょう。

長さ:ロング、ミディアム

バードケージベール

バードケージベールは、ウェディングベールの中で最も短い長さで、ローマの休日で有名な大女優『オードリーヘップバーン』にも愛されたクラシカル&カジュアルな印象を与えるベール。まるで鳥かごのように繊細なレースの網目が特徴的。大きめのヘッドドレスや帽子と合わせたりと、個性的でおしゃれなコーディネートを楽しめます。お色直しや二次会で、このバードケージベールをつけて登場するとまた違った雰囲気を出せておすすめです。

長さ:ショート

ドットベール・フラワーベール

ドットやフラワーなどをモチーフにしたベールもあり、その柄の大きければキュートになり、小さければ繊細で上品な印象を与えます。ベールのデザインを活かすなら、ドレスのデザインはシンプルに。なりたい雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。

長さ:ロング、ミディアム、ショート

『ジュリエットキャップベール』でオリジナリティをワンランクUP!

もっと他の花嫁さんと差をつけたい方は『ジュリエットキャップベール』がオススメ。名作『ロミオとジュリエット』のヒロインであるジュリエットが身につけていた帽子から由来し、レース生地やチュール生地のベールを両耳の上で留めたり、ターバンのように後ろで巻きつけるスタイリング方法です。
生花やヘッドアクセサリーをつけるなどの工夫次第で、ボヘミアンやレトロな雰囲気にすることができる、オリジナリティあふれるウェディングベールデザインです。

ベールアレンジして披露宴にも使おう!

ウェディングベール

onyachny – stock.adobe.com

ウェディングベールは挙式だけのアイテムだと、思っていませんか?ベールを上手く工夫することで、披露宴や二次会などのパーティーシーンにも使えるんです!

トップから後ろにかけてつけたり、ベールをくしゅくしゅっとボリューミーにアレンジしたり、リボンやカチューシャ風に仕上げたり…

多くのおしゃれ花嫁たちがヘッドアクセサリー感覚で身につけています。ヘアメイクさんと相談して、髪型に合わせてアレンジしたりとウェディングベールを使いこなしてみてはいかがでしょうか?

ウェディングベールの使用後、どうする?

ウェディングベール

mnimage – stock.adobe.com

結婚式を終えた後のベールをどうしたらいいのか、疑問に思った方も多いのでは?ウェディングベールをそのまま残しておく方もいますが、記念としてベールをリメイクして手元にとっておく方法もあります。

実際にどのようなリメイクがあるかと言うと、生まれてくる子どものためにベビー用品にする方法があり、ベールでベビードレスや帽子などを作ることができます。

他にも、テーブルクロス・カフェカーテン・ティッシュカバー・シュシュや髪留めなど、日常使いがしやすいリメイク方法も。レースが施されたベールなら、上品で華やかな印象をそのまま残すことができます。
 
自分で作るのは苦手だという方はリメイク専門のショップに依頼することもできるので、結婚式の思い出を新しいカタチとして、記念に残してみるのもよいですね!

まとめ

ベールデザインを知ってドレスに合わせたウェディングベール選びを!

ドレス姿をより美しくするには、ウェディングベールは欠かせません。どのベールにするかは、当日着用するウェディングドレスとの相性や、どう見せたいかによって選んだ方がいいでしょう。様々な種類があって迷ってしまいますが、自分がなりたい雰囲気を考えてドレスコーディネーターさんと相談してたくさん試着してみましょう。運命のベールがみつけられますように!

関連する式場

関連する式場はありません

この記事のライター

結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

関連する記事