結婚式を欠席する場合の連絡方法は新郎新婦との関係性と結婚式までの期限で異なる
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結婚式を欠席する場合は、ただ「欠席する」と伝えればいいわけではありません。
多くの場合、結婚式に招待されるには新郎新婦との関係性や絆が深い場合が考えられます。新郎新婦との関係性をふまえたうえで、招待を受けたうえで欠席を伝える際には、結婚祝いとしてご祝儀(現金)またはプレゼントを送ることがマナーとなっています。
結婚式の招待を受けたうえで欠席する際のマナーとしては一般的には次のような目安になっています。
<結婚式を欠席する際の連絡方法、ご祝儀、プレゼントの目安>
欠席の連絡期間 | 欠席の連絡方法 | ご祝儀 | プレゼント |
---|---|---|---|
招待状送付前 (電話で招待状を送っていいかの打診を受けていた場合) | ・電話 ・メールやライン | 5,000円~1万円程度 (関係性により異なる。自分の結婚式に出席してもらった場合は2~3万円送る場合も) | 5,000円~1万円程度 |
結婚式2カ月前 (招待状返信) | ・会って直接伝える ・電話 ・メールやライン で先に伝えたうえで ・はがきで返信 | 5,000円~1万円程度 (関係性により異なる。自分の結婚式に出席してもらった場合は2~3万円送る場合も) | 5,000円~1万円程度 |
結婚式1カ月前 (招待状返信後) | ・直接会って伝える ・電話 ・メールやライン | ご祝儀金額の2分の1から3分の1程度 | ご祝儀を送るのが望ましい。 |
結婚式10日前 | ・直接会って伝える ・電話 ・メールやライン | ご祝儀金額2万円以上~全額 | ご祝儀を送るのが望ましい |
結婚式直前 (5日前~当日) | ・会場に直接連絡 ・電話 ・メールやライン そのうえで ・後日改めてのお詫び | ご祝儀金額2万円以上~全額 | ご祝儀を送るのが望ましい |
結婚式を欠席する場合のお祝いは?ご祝儀の相場やプレゼントの金額目安
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結婚式の招待を受け欠席する場合はご祝儀やお祝いを送るのがマナー
結婚式の招待を受けた場合は、新郎新婦との関係性をふまえたうえで、招待を受けたうえで欠席を伝える際には、結婚祝いとしてご祝儀(現金)またはプレゼントを送ることがマナーとなっています。
結婚式欠席時のご祝儀や結婚祝いの金額目安
一般的にはご祝儀金額の2分の1から3分の1程度が目安とされていますが、関係性や招待された時期によって送るご祝儀相場は変わります。
多くはきりのいい数字を選び、5000円、1万、2万、3万、関係性の深さによってはそれ以上を包んで、現金書留で送ります。
結婚式欠席のご祝儀やプレゼントの金額目安
・招待状を返信する際、または招待を受けた際に断る場合は5,000円~1万円程度
・招待状で出席を返信後結婚式まで1カ月を過ぎて欠席する場合は1万~2万円
・結婚式10日前から直前に欠席する場合は2万~3万円
また、1万円以下の金額で送る場合には、品物やプレゼントで贈ったほうがいいという考え方もあるため、招待状返信時までの欠席であれば、結婚祝いとしてプレゼントを送る人も多いようです。
自分の結婚式に出席してもらった場合や関係性が深い場合など
自分の結婚式に既に出席してもらっている場合や、親族や親友など関係性が深い場合には、欠席の返信をした時期にかかわらず、ご祝儀を2~3万円、または結婚式に包もうと思っていた全額分を包んで渡す場合もあります。
結婚式を欠席する時のご祝儀や結婚祝いの送り方や渡し方
結婚式欠席でご祝儀を渡す、送るのはいつまで?
結婚式欠席でご祝儀を新郎新婦に直接渡す、現金書留で送るのは、結婚式当日の1~2ヵ月前から、遅くても1週間前には二人の手に渡るよう手配します。
本来、結婚式後にお祝いを送ってもよいとされているのは式に招待されていなかった時だけですが、直前の欠席になってしまった場合は、どんなに遅くても結婚式から一週間以内に届くよう現金書留を送りましょう。
結婚式でのご祝儀同様に祝儀袋と新札を用意
現金書留で送る場合も手渡しする場合も、結婚式の受付でご祝儀袋を出すとき同様の準備をします。現金は綺麗な新札を用意しましょう。新札は結婚祝用ののし袋に入れてのし袋の表書きと中袋に名前を書いて準備します。郵送の場合は、のし袋を現金書留の封筒に入れて、所定の欄に記入、封印して郵便窓口に提出して送りましょう。
直接手渡しする場合の渡し方は新郎新婦の都合を優先
本来は手渡しすることが最も丁寧とされています。
式の前に相手の自宅に伺い手渡しすることが最も丁寧な渡し方です。また渡す日は、お祝い事なので大安や先勝など吉日が良いとされています。しかし結婚式前は新郎新婦は非常に多忙なため、それにこだわらず、相手が都合の良い日、都合のよいタイミングを優先し手渡しできることが一番です。会社の同僚であれば仕事の休憩時間や合間に、友人であれば会う予定があったときなど、新郎新婦に手間を取らせない方法で渡しましょう。
現金書留で送る場合の送り方
結婚する友人や親せきが遠方で直接手渡しできない、相手や自分が忙しくてなかなか予定が合わないなどの事情がある場合は、現金書留でご祝儀を送りましょう。
現金書留の場合は手紙またはメッセージを一緒に添える
現金書留の封筒の中に、結婚式に出席できないことのお詫びとお祝いの言葉をそえた手紙を同封するとより丁寧で好印象です。何のメッセージもないまま、突然現金書留を送るのはマナー違反ですし、相手が気分を害する可能性もあります。
送る前に事前にメールなどで連絡するのも良いのですが、直筆の手紙を添えるのが丁寧で気持ちも伝わりやすくなるでしょう。
結婚式欠席を招待状の返信はがきで連絡する場合の連絡マナー(結婚式3~2カ月前)
現在では、結婚式招待で何の前触れもなく突然招待状が送られてくるようなことはあまりなく、事前に「招待状を送りたいが出てもらえるかどうか」という打診があってから、招待状が送られてくることが多いでしょう。そのため、返信はがきで欠席を送る前に必ず、新郎新婦に一度欠席する旨を伝えましょう。
はがきの返信期限は招待状に明記された提出期限まで
結婚式欠席を招待状に同封された返信はがきで連絡する場合は、招待状に明記された返信期限を厳守して返信します。通常は届いてから1か月程度で返信期限が設定されています。
返信はがきで結婚欠席を伝える前に前もって新郎新婦に伝える
返信はがきを出す前に、新郎新婦にまずは欠席であることを前もって知らせましょう。連絡方法はより丁寧な順になっています。関係性の深さで考えた場合は、直接会って伝えるか、電話をして伝えるのが望ましいでしょう。
・直接会って伝える
・電話で伝える
・メールやラインなどのコミュニケーションツールで伝える
返信はがきで欠席を伝える書き方とマナー
表書きの『行』や『宛』を二重線で修正する
招待状に同封されている返信用ハガキの表面には、主催者の宛先があらかじめ記載されていることが多く、宛先の下に『行』や『宛』と書かれている場合があります。そのまま返信するのは失礼に当たるので、二重線で訂正して『様』と書き直しましょう。
二重線は、縦書きなら縦線、横書きなら横線にします。必ず定規を使って修正しましょう。
欠席に丸をつける
欠席の項目に〇をつけます。
自分への敬称を二重線で消す
『御出席』『(欠席の上にある)御』『(名前の上にある)御』『(住所の上にある)御』を二重線で消します。
メッセージを書く
必ずお祝いと出席できなかったお詫びをメッセージして、空欄にしたためましょう。
慶事なので『、』『。』の句読点は使わずにメッセージを書きます。
弔事、忌中などの不祝儀や病気などについては欠席理由をぼかして書くのがマナーです。妊娠出産などの慶事や仕事の都合などについては、欠席理由として明記して問題ありません。
結婚式の返信はがきに書く欠席メッセージ例
仕事で結婚式を欠席する場合のメッセージ例
〇〇さん△△さん ご結婚本当におめでとうございます
急な出張の予定が入ってしまい まことに残念ながら欠席させていただきます
落ちつきましたら ぜひおふたりをお祝いさせてください
おふたりの末永きお幸せと ますますのご繁栄をお祈り申し上げます
やむを得ない理由として欠席理由をぼかす場合のメッセージ例
ご結婚おめでとうございます
まことに残念ではございますが
やむを得なき事情により 欠席させていただきます
おふたりの末永きお幸せを 心よりお祈り申し上げます
結婚式を招待状返信後に欠席する場合の連絡マナー(1カ月~10日前)
返信はがきが到着しゲスト人数を一度確定してしまうと、新郎新婦側の結婚式準備では、ゲストの席次、引出物、当日の料理メニューなどはほぼ決定済みと考えていいでしょう。
特に席次などは、一人欠席したらまた組みなおすケースも多くあり、印刷してしまっている場合には修正も手数と費用がかかる場合もあります。
欠席が分かり次第すぐに連絡を入れることが望ましいため、まずは電話で直接お詫びを行いましょう。相手が忙しくつながらない人の場合は留守電に吹き込んだうえで、改めてメールやラインなどコミュニケーションツールでお詫びのメッセージを送信します。
メールやラインだけで欠席を済ませることは、不義理だと感じる方が多い問題のため、できるだけ直接電話で欠席を伝えることが望ましいでしょう。
結婚式を直前や当日に欠席する場合の連絡マナー(5~1日前)
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前日までの欠席連絡
この時期の欠席は、もはや引出物や料理のキャンセルはかなり難しい状態です。非常に大きな迷惑をかけてしまうため、欠席連絡やお詫びは本来直接会っての連絡が望ましいのですが、新郎新婦も準備で非常に忙しい時期のため、直接会うことは難しいでしょう。
欠席が分かり次第すぐに連絡を入れることが望ましいため、まずは電話で直接お詫びを行いましょう。相手が忙しくつながらない人の場合は留守電に吹き込んだうえで、改めてメールやラインなどコミュニケーションツールでお詫びのメッセージを送信します。
また、後日改めてお祝いしたい旨を伝えるなど、関係性を大切にしたい旨を伝えましょう。
結婚式当日の欠席連絡
結婚式当日は新郎新婦は非常に忙しいため、急な欠席連絡を電話やメール、ラインで伝えても、新郎新婦が確認できない場合も考えられます。
まずは直接会場に連絡を入れて、新郎新婦の名前と自分の名前を伝え、急遽欠席になってしまうことを担当者に伝えてもらい、担当者から新郎新婦に伝えてもらうというのが一番確実な方法です。
まずは会場に伝えたうえで、新郎新婦に電話、またはメールなどで今日欠席になってしまった旨とお詫び、会場担当者には既に連絡済みであることを伝えましょう。
結婚式が済んで落ち着いた頃を見計らい、再度のお詫びやあたらめてお祝いしたいなどの連絡を入れるなど、フォローをしっかり行いましょう。
結婚式欠席でお祝いの電報を送る場合の方法とマナー
結婚式に呼ばれたが出席できない場合に、お祝いの気持ちを当日の会場でダイレクトに伝えられる便利なツールが、結婚式の電報「祝電」です。メールや贈り物以上に二人のためにかけたひと手間で、お祝いの気持ちがより伝わります。
電報の手配と申し込み方
電話かインターネットでの申し込み
電話での申し込みも可能ですが、現在はインターネットから申し込むのが一般的です。サービスの内容は取り扱い会社によって本当にさまざまなので、申し込み前に比較検討してみましょう
手配の時期
祝電は1カ月前から予約できるサービスがほとんどです。電報が届く日程の指定は、昼の結婚式なら前日、夜の結婚式なら午前中までに届くよう手配しましょう。
カードタイプの電報であれば、即日配達が可能な場合もあるため、結婚式直前に欠席になってしまった場合にお願いしても間に合います。しかし、ギフトと一緒に配送してもらうとなると時間がかかるものもあるので気を付けましょう。また、当日配送で時間指定が出来ないサービスもあるので気を付けましょう。
ギリギリになってしまった場合は、電報を送ったことを電話で直接会場の担当者に伝え、パーティで読んでもらえるか、または新郎新婦に確実に渡してもらえるかの確認を取りましょう。
電報の申し込み前に確認する情報
電報を申し込む際に、必要な情報を整理しましょう。
・結婚式の日付と時間
・結婚式の会場と住所
・新郎新婦の名前
新郎新婦にサプライズで電報を送りたいケースが多いと思います。開催日時で詳しいことがわからない場合は、会場に直接電話して電報を送りたいことを伝え、日時を確認することができます。新郎新婦の名前はどちらかの名前しかわからない場合、片方のフルネームなど誰の結婚式かきちんと分かるようにすることが大事です。新婦の場合は旧姓と新しい姓の両方苗字を明記するのが分かりやすいです。
電報のメッセージと書き方のマナー
字数にこだわらず温かいメッセージを
メッセージの文字数はサービス会社によって変わりますが、大体50~400文字以内です。電報だからと無理に50~100文字以内に短くまとめようとして、あまり厳選しすぎて短いと無機質になり内容も面白味がなくなって、義理のメッセージのように受け取られがち。気持ちや送った人の個性が率直に文面に出ると、新郎新婦に伝わりやすくなるでしょう。
使ってはいけない言葉と句読点
結婚式の電報の文面を考えるとき、お祝いごとで失礼とされる、使ってはいけない言葉や表現があります。以下にまとめましたので、覚えておきましょう。
・忌み言葉(死や別れを連想させる慶事で避けるべき言葉)
・重ね言葉(「重ね重ね」「色々」など再婚を連想させる連なった言葉)
・句読点
現在は電報での句読点は、あまり気にされることがなくなり、サービス会社の文例集などに句読点が使われているケースもあります。
ただ失礼に当たらないよう気を使うなら、改行やスペースを利用して句読点を使わない工夫が見えたほうがよいでしょう。
まとめ
結婚式欠席の理由はさまざま。お祝いの気持ちを連絡しよう
結婚式を欠席し、新郎新婦にお祝いできないのは本当に心苦しいものですが、心をこめて丁寧に連絡し、マナーを守って気持ちを伝えれば、二人にきっとお祝いの気持ちが伝わります。欠席連絡の方法やメッセージ、ご祝儀ゆプレゼント、電報などさまざまな方法のマナーを確認して、一番気持ちが伝わる方法で連絡しましょう。