新郎新婦もゲストもリラックスして楽しめる!お食事会ウェディングの魅力とは?

お食事会ウェディングとは、披露宴などの代わりにお食事会をおこなう結婚式スタイルのことです。「聞いた事はあるけれど、よくわからない、でも気になっている」という人のために、お食事会ウェディングがどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。「いいな!」と感じた方のために、成功させるポイントもあわせてご紹介します。

この記事のINDEX

お食事会ウェディングとはどんなもの?

お食事会ウェディング

iStoc / betyarlaca

お食事会をする結婚式のことを、お食事会ウェディングといいます。まずは、お食事会ウェディングのスタイル、規模や会場、内容などをご紹介しましょう。

お食事会ウェディングのスタイル

お食事会ウェディングには、次のようなスタイルがあります。

  • 挙式とお食事会
    挙式をした後、披露宴ではなくお食事会をおこなうスタイル
  • フォトウェディングとお食事会
    挙式はせずに、記念のウェディング写真を撮影した後にお食事会をおこなうスタイル
  • お食事会のみ
    挙式などはなく、お食事会のみをおこなうスタイル

結婚式といえば、挙式と披露宴をおこなうのが一般的だと思っている人も少なくありません。しかし、最近では結婚式自体が多様化していることもあり、上記のようなお食事会ウェディングも、結婚式のひとつとして認知されつつあります。

お食事会ウェディングの規模

お食事会ウェディング

iStoc / Irina-Lev

おふたりの結婚をお披露目する場として、披露宴ではなくお食事会を選択する人たちの多くは、少人数結婚式である傾向が見受けられます。

少人数結婚式とは、新郎新婦のみ・両親や家族、親族のみ・親友のみなどに絞った40人以下の結婚式のことです。気心の知れた人だけを集めるため、格式ばったフォーマルな結婚式ではなく、リラックスして楽しめる結婚式になります。

お食事会ウェディングの会場

お食事会ウェディング

iStoc / olgaza

お食事会ウェディングのスタイルによって、会場もさまざまです。

  • 挙式とお食事会の場合
    ホテルや結婚式場、挙式ができるレストランなど、挙式会場もしくは挙式をするスペースがある会場
  • フォトウェディングとお食事会の場合
    結婚式場やフォトスタジオ、ロケーションフォトなどフォトウェディングをおこなう場所の近くにあるレストランや料亭の個室など
  • お食事会のみの場合
    ゲストのアクセスが便利な場所にあるレストランや料亭の個室など

海外リゾートウェディングのように挙式と国内でのお食事会が別日になる場合は、レストランや料亭などの個室でおこなわれるケースもあります。

お食事会ウェディングの内容と流れ

お食事会ウェディングは、披露宴のような派手な演出はなく、歓談が中心のアットホームな結婚式であるのが一般的。お食事会の基本的な流れは次のとおりです。

お食事会の流れ

  • ゲスト、新郎新婦着席
  • ウェルカムスピーチ(5分)
  • 乾杯(5分)
  • 歓談、会食スタート(20分)
  • ケーキ入刀&ファーストバイト(10分)
  • 頃合いを見てゲスト一人ひとり、もしくはテーブルごとに挨拶(30分)
  • 歓談(20分)
  • 新婦の手紙(5分)
  • 両輪への記念品贈呈(5分)
  • 両家代表挨拶(5分)
  • 新郎挨拶(5分)
  • おひらき、退場
  • ゲストお見送り

お食事会の時間は約2時間が目安。上記の流れのほかにも、お色直しやさまざまな演出を取り入れつつお食事会を進めます。

家族・親族のみの少人数での食事会なら、司会者を設けずに新郎新婦が会を進行する場合もあります。とはいえ、30~40人程度のお食事会ウェディングであれば、プロの司会者を依頼する方がスムーズに進行できるでしょう。

お食事会ウェディングの費用

ゲスト数が少なく演出もない分、一般的な結婚式よりも費用は安め。場合によっては会場費がかからないところもあります。とはいえ、お色直しを入れたり演出をしたりすれば費用は上がるので注意しましょう。
 
お食事会ウェディングをご祝儀制にするか会費制にするかは新郎新婦の意向で決められます。ちなみに、結婚式をしたカップルが、料理と飲み物にかけた費用はひとりあたり平均1万9000円です。ご祝儀制の場合はこれに引出物代平均5400円がプラスされます。
 
お食事会ウェディングの予算を決める際の参考にしてください。

お食事会ウェディングの準備期間

一般的な結婚式をする場合、希望の結婚式日の1年前から結婚式場を探し始め、8~6ヵ月前には会場を決めて準備に入ります。4ヵ月前から結婚式場との打ち合わせがスタートし、当日を迎えることになりますが、お食事会ウェディングの準備期間はこれよりも短めです。
 
準備することは少ないお食事会ウェディングですが、早めにスタートできれば余裕をもって当日を迎えられるでしょう。

お食事会ウェディングを選ぶ理由

iStoc / maximkabb

先輩カップルは、どんな理由でお食事会ウェディングを選択しているのでしょうか。主な理由を見てみましょう。

結婚式はしたくないがお披露目はしたい

結婚式をしない“なし婚”を希望している人のなかには、お披露目の場だけは設けたいと考えている人もいます。お食事会ウェディングはそんなナシ婚の人にも受け入れられているようです。
 
結婚したことをお披露目・報告する場のない“なし婚”の場合、新郎新婦が直接訪問したり手紙やはがきを送ったりして個別に結婚報告をしなければなりません。忙しくて時間が取れない、会いに行きたいのに遠方に住んでいて難しい、結婚報告はがきの準備に手間どっているなど、気付けば結婚から時間が経ってしまっていることも。
 
一斉に報告できなかったために、ふたりの結婚を他の人から知らされてしまうケースもあるかもしれません。そのような手間や混乱を招かずに済むよう、お食事会ウェディングで気軽なお披露目会を開こうと考えるようです。

大げさな結婚式はしたくない

結婚式はしよう(したい)と考えているが、「堅苦しい雰囲気が苦手」「形式ばった、大げさな結婚式はしたくない」という人も、お食事会ウェディングを選んでいるようです。
 
フォーマルな印象のある披露宴ではどうしても制約が発生してしまう部分もあります。しかし、カジュアルなお食事会ウェディングなら、自分たちの希望する流れや内容を考えやすいでしょう。

親しい人だけを招いて結婚式をしたい

親しい人だけに見守られて結婚式をしたいという人も、お食事会ウェディングをしています。
 
結婚式をするとなると、「会社の上司を呼ばなければならない」「あの友達を招待するなら、この友達も招待しなければ…」など、気づけばあまり親しくない人まで結婚式に招待することになってしまうケースもあります。
 
しかし、「身内だけでお食事会をします」となれば、上司も結婚式に呼ばれないことを納得してくれやすいです。披露宴より費用もかからないため、新郎新婦の負担も減らせます。

両家の絆を深めたい

ゆったり過ごせるお食事会なら、美味しい食事に舌鼓を打ちながら、リラックスして会話を楽しめます。そのため、両家の絆を深めたい新郎新婦にもお食事会ウェディングは人気です。
 
両家の両親や親族が顔を合わせる機会は意外とありません。おふたりの結婚式でお互いの親族が初めて会うケースも多いでしょう。親族紹介だけでは顔と名前が一致しなくても、一言二言会話を交わせば覚えられる可能性が高まります。

費用をおさえて準備の負担を減らしたい

お食事会ウェディングは、披露宴に比べて演出は少ないです。ゲストも少人数で、衣裳もお色直しがないケースや、そもそもウェディングドレスとタキシードを着用しないというケースもあります。
 
食事を楽しみながらおふたりの結婚を報告・お披露目する会としてシンプルな内容になる傾向があり、その分お食事会ウェディングの費用をおさえられます。
 
ただし、お食事会ウェディングを会費制でおこなう場合は、ご祝儀制でおこなうよりも自己負担が多くなる可能性があるので注意しましょう。

お食事会ウェディングを成功させるポイント

神を持つ女性

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せっかくお食事会ウェディングをするならゲストに喜んでもらえる式にしたいものです。お食事会ウェディングを成功させるために事前に準備・検討しておくと良いポイントは次のとおりです。

  • 披露宴ではなくお食事会希望であることを親に相談する
  • できれば司会者はプロに依頼する
  • 少人数でも招待状は出すのが親切
  • ご祝儀制なら引出物を用意する
  • 服装は両家の格を合わせる
  • 少人数でも楽しめる演出を盛り込んで会にメリハリをつける

披露宴ではなくお食事会希望であることを親に相談する

結婚式が多様化しているとはいえ、結婚式=挙式・披露宴と考えている人も少なくありません。そのため、おふたりがお食事会ウェディングを希望していても両親に理解されない可能性があります。
 
後々になってもめないよう、お食事会ウェディングを検討している段階で両親に相談してみましょう。なぜお食事会ウェディングがいいのかなど、おふたりの考えをしっかり説明することが大切です。

できれば司会者はプロに依頼する

少人数でアットホームなお食事会ウェディングでは、新郎新婦や兄弟姉妹、結婚式場のプランナーなどが司会を勤めるケースもあります。家族だけなら特に問題ありませんが、親族まで集めたお食事会ウェディングの場合は、プロに司会を依頼するのがおすすめです。
 
わずか30名程度とはいえ、アルコールが入り非日常空間にいる人たちをまとめるのは意外と難しいものです。

少人数でも招待状は出すのが親切

ゲスト数が少人数の場合、メールやSNSなどでお食事会ウェディングへの出席を募り、招待状を出さないケースもあります。それでも支障がない場合もありますが、開始時間や食事会の場所を記した招待状が手元にあると安心です。
 
年配ゲストが多い場合は特に、招待状を出しておくのが親切です。

ご祝儀制なら引出物を用意する

お食事会ウェディングをおこなう際、ゲストからご祝儀を受け取るなら、引出物は用意しましょう。ゲストに振る舞う料理もコースを選び、着席スタイルで食べられるよう配慮してください。
 
近しい関係の人だけでカジュアルな雰囲気のお食事会ウェディングをしたいからと、ビュッフェ形式を選ぶ人もいるかもしれません。その場合は、ご祝儀制ではなく会費制にして引出物は用意しなくても問題ありません。いただく会費やご祝儀に見合ったおもてなしをしましょう。

服装は両家の格を合わせる

お食事会ウェディングの場合、ゲストの衣裳が必ずしもフォーマルでなければならないという決まりはありません。そのため、両家両親が何を着るのかは事前に話し合い、格を合わせたものを着用するようにしましょう。
 
一方の両親がモーニング・留袖であるのに、もう一方はセミフォーマルなスーツとなると、両親が恥ずかしい思いをしてしまう可能性もあります。

少人数でも楽しめる演出を盛り込んで会にメリハリをつける

少人数の結婚式の場合、盛り上がりに欠けて寂しい印象になってしまう可能性があります。また、食事を楽しむ会とはいっても、演出が何もないと食事会が間延びしてしまう場合も。
 
メリハリのあるお食事会ウェディングになるよう、少人数でも楽しめるような結婚式らしい演出を盛り込むことも成功のポイントです。

お食事会ウェディングの衣裳とは?

お食事会ウェディングの衣裳

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お食事会ウェディングをする場合、新郎新婦はドレスとタキシードを着用するのでしょうか。ゲストは披露宴と同様にフォーマルな衣裳を準備しなければならないのでしょうか。
 
気になるお食事会ウェディングの衣裳について見てみましょう。

新郎新婦の衣裳

お食事会ウェディングで新郎新婦が着用する衣裳は、ウェディングドレスとタキシードを選ぶ人が多めです。
 
とはいえ、カジュアルなワンピースとスーツを選んでも良いですし、白無垢や色打掛と紋服などの和装を着用するのもOK。「ウェディングドレスに憧れていた」「着たいドレスがある」「披露宴のようにフォーマルなお食事会にしたい」という場合はウェディングドレスとタキシードを着用するのがおすすめです。
 
「お食事会ウェディングの費用をおさえたい」「カジュアルな雰囲気でざっくばらんに楽しんでほしい」「ゲストの負担を減らしたい」というならワンピースとスーツ着用が良いでしょう。
 
いずれにせよ、どんな雰囲気のお食事会ウェディングにしたいのかをよく話し合い、衣裳を決定してください。「こうでなければならない」ということはありません。おふたりの意思を大切にしながら決めましょう。

ゲストの衣裳

ゲストの衣裳はフォーマルが基本ですが、招待状に「平服でお越しください」などと指定すれば、セミフォーマルで出席してもらうことも可能です。ただし、あくまで結婚式であり、結婚相手の親族と顔を合わせる場でもありますので、ジーンズにTシャツなどのようなカジュアルすぎる衣裳は控えてもらうようにしましょう。

お食事会ウェディングにおすすめの演出

ケーキカット

julia_104 – stock.adobe.com

ゲスト数が少なく、披露宴よりも費用がかからないお食事会ウェディング。食事と一緒に会話を楽しむだけでも十分ですが、せっかくならば結婚式らしい演出を取り入れたいと考える人もいるでしょう。お食事会ウェディングにおすすめの演出をご紹介します。

ウェルカムスピーチ

おふたりが結婚したことをお披露目する場ですから、お食事会ウェディングの冒頭にウェルカムスピーチをおこなってみましょう。ウェルカムスピーチで伝える内容は、以下を盛り込むことが基本です。

  • お食事会ウェディングに出席してくれたことへの感謝
  • 結婚したことの報告
  • 食事会の趣旨
  • 締めの言葉

スピーチ例文

本日はご多用のなか、私たちの結婚式にお集まりいただき誠にありがとうございます。先程、滞りなく挙式を済ませることができました。夫婦となった喜びと責任の重さをかみしめております。
 
このような日を迎えることができたのは、ここにお集まりいただいた皆様のおかげです。そこで、日頃からお世話になっている皆様をお招きし、ささやかではございますが、宴席を設けさせていただきました。
 
限られた時間のなか、行き届かないこともあるかと存じますが、どうぞ楽しい時間をお過ごしいただければ幸いです。

お食事会ウェディングの雰囲気やゲストの顔ぶれによっては、もっとカジュアルなウェルカムスピーチでもよいでしょう。

ケーキ入刀&ファーストバイト

結婚式の定番である、ケーキ入刀&ファーストバイトもおすすめです。オリジナルのウェディングケーキを用意すれば、お食事会を華やかに彩ってくれますし、食後に幸せのおすそ分けとしてケーキを振る舞うこともできます。
 
ケーキ入刀だけでも十分ですが、せっかくならば新郎新婦がケーキを食べさせ合うファーストバイトまでしてみてはいかがでしょうか。新郎から新婦への一口には「一生、食べるものには困らせません(仕事を頑張ります)」という決意が込められ、新婦から新郎への一口には、「一生、おいしい料理をつくります」という愛情が込められています。
 
ゲスト参加型のお食事会ウェディングにしたい場合は、両親にも登場してもらい、お手本バイトやラストバイト、サンクスバイトなどを取り入れてみてもゲストとの繋がりを感じられるでしょう。

プロフィールムービー

自分たちの口から自己紹介をするのも良いですが、お食事会ウェディングの会場に設備がある場合は、プロフィールムービーを使って映像とともに自己紹介してはいかがでしょうか。ユーモアのあるムービーを作成すれば場も和やかになり、よりおふたりのことを理解してもらえるかもしれません。
 
「緊張しがちで人前で話すのは苦手」という人も、ムービーが代弁してくれますよ。ムービーを上映することでお食事会にメリハリが出るのもメリットです。
 
披露宴に比べて準備が少ないお食事会ウェディング。あいた時間でムービー制作を楽しむのも良い想い出になるでしょう。

ゲスト一人ひとりからのメッセージ

10~15人ほどのお食事会ウェディングなら、ゲスト一人ひとりにスピーチをしてもらうことも可能です。
 
ゲスト数が60人なら、一人1分のスピーチでも1時間かかってしまいます。60人の場合は食事会ではなく披露宴をするのが一般的ですから、お色直しや演出などもあって1時間のスピーチは現実的ではありません。
 
ゲスト全員にスピーチしてもらうのは、少人数のお食事会ウェディングだからこそできる演出です。

長めの歓談タイム

“お食事会”ですから、特別な演出をせず歓談タイムを多めにとって食事を楽しんでもらうのもおすすめです。
 
演出をしない分、結婚式の費用はおさえられますし、会話をとおして両家がお互いのことをより理解することができるのではないでしょうか。慌ただしい結婚式をするよりも、歓談タイムの長いお食事会ウェディングは、落ち着いた結婚式を楽しみたい年配のゲストに喜ばれるはずです。
 
ただし、スピーチや簡単な演出を取り入れるなど間延びしてしまうことがないよう配慮することも大切です。

新郎新婦がゲストと同じテーブルを囲む

新郎新婦がメインテーブルに座って会場を眺めるよりも、せっかくならばゲストと一緒にテーブルを囲んで食事をしながら会話に参加してみましょう。アットホームな雰囲気のお食事会ウェディングになりますよ。
 
花嫁姿を近くで見せることで親族に自分の成長を感じてもらうことができますし、ゲストと近い距離で過ごしながら会話ができれば、相手の親族を深く知ることもできるでしょう。
 
幸せそうな姿を見てもらうことも、ゲストへのおもてなしのひとつです。

まとめ

アットホームなお食事会ウェディングで楽しい時間を!

披露宴などの代わりにお食事会をおこなうのが“お食事会ウェディング”。「豪華で華やかな結婚式はしたくないけれど、大切な人たちにお披露目はしたい」という新郎新婦の注目を集めています。
 
披露宴よりもゲスト数が少ないお食事会ウェディングは、準備も少なく披露宴ほどの費用もかかりません。両親や親族などを招待して、美味しいお食事を楽しみながらゆっくりした時間を過ごせます。
 
両家の絆が深まる、アットホームなお食事会ウェディングを計画しましょう!

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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