ショート丈ウェディングドレスの魅力
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さまざまなデザインのウェディングドレスが発表されている今、人とは違う、自分らしいドレススタイルに関心のある女性は多いのではないでしょうか。花嫁が主役となる晴れの日、せっかくなら自分が最高に美しく映る衣裳を選びたいですよね。
ドレススタイルの印象を左右するひとつとして注目されているのが、ウェディングドレスのスカート丈の長さ。ウェディングドレスはこれまでロング丈が主流でしたが、ビーチやガーデンで行われるカジュアルウェディングの人気の高まりとともに、ウェディングドレスのスカート丈の概念も変化しつつあります。実際に、ナチュラルなラスティックウェディングが人気の欧米では、ナチュラルな雰囲気で足さばきも楽なミニ丈や膝丈、ミモレ丈のドレススタイルが注目を集めています。
ミニ丈や膝丈のウェディングドレスは可愛らしく若々しいイメージを持ちがちですが、素材やデザイン、着こなしによって大人女性だからこそ似合うドレススタイルへと変わります。ショート丈に興味はあるけど短すぎるのはちょっと…という場合でも、ミモレ丈のウェディングドレスなら短い丈でも大人の気品を感じさせるエレガントなスタイルが叶います。
とはいえ、ロング丈のウェディングドレスに比べ、デザイン数も体験談も少ないミニ丈、膝丈、ミモレ丈のドレススタイル。海外の花嫁にはどのようなデザインが選ばれているのか参考にしながら、ショート丈のウェディングドレスの魅力と似合う結婚式のシーン、着こなしのコツについてご紹介します。
代表的なスカート丈3タイプの特徴
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ウェディングドレスのスカート丈もワードローブと同じく、ミニ丈、膝丈、ミモレ丈が代表的なスタイル。それぞれの特徴と合わせて、デザインや素材によって変わる印象についてもみていきましょう。
ミニ丈
ミニ丈の長さに基準は設けられていませんが、一般的には裾のラインが膝よりも高い位置にくるものを指します。
ミニ丈のウェディングドレスはロング丈のドレスと同様に、スカートのシルエットによって印象が変わります。例えばチュールやオーガンジーを幾重にも重ねたりラッフルフリルで立体的に仕立てたスカートなら、ふんわりと広がったシルエットやボリューム感が可愛らしい印象に。レース素材や張りのある素材で仕立てたストレートやタイトなスカートなら上品な雰囲気を演出してくれます。
カジュアルになりがちなミニ丈ドレスですが、袖ありのデザインやシルクタフタなどマットな質感を活かしたデザインなら可愛くなりすぎず、クラシカルで大人っぽい着こなしが叶います。
ストレートなデザインなら総レースがおススメ。ボリュームが少ないシンプルなシルエットでも、繊細なレースが華やかさとエレガントな雰囲気をプラスしてくれます。
ミニ丈に興味はあるけど短すぎないか心配…という花嫁さんは多いはず。前面はミニ丈でも後ろのスタート丈を長めにすればミニ丈の印象も薄れ、トレーンを引くスタイルなら花嫁感もアップ!
膝丈
膝丈は一般的に、裾のラインが膝くらいの丈のスカート。膝が半分隠れるくらいの長さと考えておくとよいでしょう。ちなみに、膝がすべて隠れふくらはぎまでかからない丈の長さは「ミディ丈」となります。
チュールを重ねた膝丈スカートは誰もが可愛らしく着こなすことができる一枚。ふんわりと広がる柔らかな雰囲気は身長が低めの花嫁さんにもおススメです。
シルクタフタやミカドシルクなど重めの膝丈スカートには透け感のあるレースのトップスを合わせて。全体的に重くなりすぎないバランスの良さとクラシカルな雰囲気が素敵。
素材感を引き立てる個性的なデザインならモードな雰囲気に。インパクト強めのデザインでも、膝丈のウェディングドレスなら主張しすぎずに着こなすことができます。
ミモレ丈
ミモレ丈とは、裾のラインがふくらはぎの中間あたりにくるスカート丈のこと。近年ではファッションアイテムとしても定番人気となり、普段から着こなす女性も多いのでは。ふくらはぎをカバーできるため、足を細く見せてくれる嬉しいメリットもあります。
フリルをたっぷりとあしらったスカートも、ミモレ丈なら大人っぽい印象に。短い丈のウェディングドレスにロングトレーンが違和感なく映るのも、ミモレ丈ならでは。
シルクタフタやシルクサテンなど上品な光沢を放つ素材にたっぷりのギャザーでボリュームを出したミモレ丈ドレスは、クラシカルでありつつも少女のような可愛らしさも演出してくれます。
ショート丈ウェディングドレス、どんなシーンに似合う?
ミニ丈や膝丈、ミモレ丈のウェディングドレスを選ぶとき、どのような会場に似合うのかも気になるところ。マッチし難そうな会場でもミニ丈が着たい場合はどんな着こなしがよいのでしょうか。
やはり似合うのは、カジュアルウェディング!
丈の短いウェディングドレスが最も映えるウェディングシーンは、ビーチなどのリゾートやガーデンウェディング、ナチュラルな雰囲気たっぷりのラスティックウェディング。カジュアルなウェディングシーンなら新郎やゲストもカジュアルダウンしている場合も多く、ミニ丈や膝丈、ミモレ丈のウェディングドレスのカジュアルさ、無邪気さが全体の雰囲気にバランス良く映えます。屋外の結婚式や披露宴、ブライダルフォトでも裾を気にすることなく楽しめるのも嬉しいですね。
厳かな結婚式でも着たい場合は?
ホテルなどの広い会場や、長いバージンロードが特徴的な教会、ヨーロッパの厳かな大聖堂などで結婚式を考えている花嫁には、ショート丈のウェディングドレスはハードルが高そうに思えますよね。結婚式で着たい場合はロングトレーンがついたデザインを選ぶと、露出する範囲も控えられるうえ、バージンロードにも映えて花嫁としての存在感を演出することができます。着たいショート丈ドレスにトレーンが付いていない場合は、オーバードレスをプラスするなど工夫してみましょう。
披露宴や二次会で、イメージチェンジの1着として
結婚式ではロング丈のウェディングドレスを纏い、披露宴や二次会で着る2着目ドレスまたはお色直し後のドレスとしてミニ丈や膝丈、ミモレ丈のドレスを準備すれば、結婚式と披露宴や二次会でのイメージをガラリと変えることができます。ショート丈は足さばきがよく、ゲストと近い距離で楽しめるシーンで動きやすいのも嬉しいメリット。
ただ、2着も3着もウェディングドレスを準備するとその分予算がかかってしまうことも。ロング丈とミニ丈を両方楽しめる2wayドレスなら、1着分の費用で2パターンの着こなしを楽しむことができます。予算を抑えたい花嫁におススメ!
ショート丈ドレスを着こなすコツ
丈の短いウェディングドレスを選ぶなら、そのドレスをより一層引き立てる着こなしを楽しみたいですよね。海外の花嫁の着こなしを参考に、自分らしいアレンジを加えてみて!
魅せるシューズで足元も贅沢にドレスアップ
ミニ丈や膝丈、ミモレ丈のウェディングドレスは足首がしっかり出るため、足元のオシャレは着こなしの大きなポイント。シンプルなパンプスも素敵ですが、リボンやビジューを施した思わず目を引くデザインのパンプスやミュールを合わせればより贅沢な着こなしに。レースやオーガンジーで仕立てたソックスを合わせても個性的なコーディネートを楽しめそうですね。美脚効果を狙うならヒールは必須と考えて!
ファッションアイテムとしても人気のブーティを取り入れるのもオシャレ。ミニ丈や膝丈のウェディングドレスならバランス良く合わせやすそうです。
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カジュアルウェディングなら新郎とお揃いでスニーカーコーデを楽しむのも素敵!インヒールのスニーカーを合わせれば、カジュアルながらスタイルアップも叶いそう。ビーズやラインストーンでデコレーションすればオリジナリティも華やかさも演出できます。
シンプルなヘアスタイルでバランス良く
花嫁の定番アイテムであるベールはスカートの丈に合わせた長さで選ぶとバランス良くまとまります。ショート丈のウェディングドレスにはショートベールが好相性。カジュアルさが気になる場合は、繊細なレースやコサージュで飾り華やかさをプラスして。
スカートにボリュームのあるミニ丈のウェディングドレスなら、ミドルベールを合わせても素敵。ドレスの存在感を邪魔しないシンプルなベールがおススメです。
カジュアルになりやすいミニ丈や膝丈のウェディングドレスを上品に格上げするなら、気品を感じさせるヘッドドレスを。ドレスと合わせた素材感でロイヤルなコーディネートに。
セクシーなバックスタイルで大人感を演出
ふんわりと広がるスカートがキュートなミニ丈や膝丈のウェディングドレスでも、背中が大きく開いたセクシーなバックスタイルを選べば一気に大人な印象に。セクシーなデザインは大人女子こそ着こなせる特別なスタイル。正面とバックスタイルで異なる雰囲気を演出できるのも、サプライズ感があって嬉しいですね。
ショート丈ウェディングドレスを選ぶときの注意点
一目見るとその可憐さに心奪われてしまうショート丈のウェディングドレスですが、露出の多さが気になるところ。花嫁と同じ世代のゲストにはオシャレに映っても、ロング丈が当たり前とされてきた親世代、祖父母世代のゲストには受け入れてもらえない可能性も。会場の雰囲気やゲストの顔ぶれを考えて選ぶようにしましょう。
ミニ丈や膝丈のドレススタイルは特に露出が高くなるため、どうしてもショート丈を選びたいときはミモレ丈のウェディングドレスに絞ったり、膝丈でもストッキングなどを合わせて露出をカバーするとよいかもしれません。気になる場合は親に相談しながら選ぶとより安心ですね。
まとめ
自分らしいスカート丈で結婚式の着こなしを楽しもう
これまで「ウェディングドレス=ロング丈」を当たり前として考えてきましたが、ウェディングスタイルの変化とともにドレススタイルにもさまざまなタイプが急増しています。
素材感や合わせる小物次第でキュートにもエレガントにもモードにも着こなせるショート丈のウェディングドレスは、海外では大人花嫁を中心に人気。露出が多い分、自分らしい着こなしを叶えられること、自分の個性を最大限に表現できることが魅力となっているようです。足さばきも良く動きやすいのも、結婚式をゲストと近い距離で楽しみたい花嫁にぴったり。
ロング丈のウェディングドレスの中からはお気に入りがなかなか見つからない花嫁さんは、ミニ丈や膝丈、ミモレ丈のドレスをぜひ検討してみてはいかがでしょうか。日本ではまだ新しいタイプのウェディングドレススタイルだからこそ、ゲストの目にも新鮮に映りそうですね。