リゾートウェディング(リゾート婚、リゾ婚)とは。国内海外の費用、ゲストの服装など

リゾ婚とはリゾートウェディングの略で、国内や海外のリゾート地で行う結婚式のことを言います。リゾ婚では通常の結婚式に比べると費用が安いといいますが、リゾート地で行う結婚式とはどのような結婚式なのでしょうか。費用やリゾート地で行うヘアメイク、ゲストの服装、ゲストの旅費や宿泊代などお車代についてどう配慮するのがよいか、などリゾ婚で気になる疑問を解決します。

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リゾートウェディングとは(リゾート婚、リゾ婚とも)

リゾートウェディングとは

英尚 金子 – stock.adobe.com

リゾートウェディングには、海外で行うウェディングと国内で行うウェディングがあります。海外で行うリゾートウェディングは「海外挙式」とも呼ばれています。

リゾートウェディングとは

リゾートウェディングとは国内や海外の観光地やリゾート地で行う結婚式のこと。
美しい風景や歴史的な建造物など、彩り豊かなロケーションが魅力的で、早朝からフォト撮影を行ったり明るい午前中に挙式をして、その後に披露パーティーやお食事会をするというスタイルが一般的です。
リゾ婚は新婚旅行を兼ねて行う場合も多くあります。両親への感謝の気持ちを伝えたいというカップルも多く、親孝行のために旅行をプレゼントすることも多いようです。 

ゲストの招待範囲はリゾート地によって

リゾートウェディングは親族やごく親しい友人をゲストとして招待し、10人から20人程度で行うことが多いウェディングスタイルです。国内の軽井沢や海外グアムなど、アクセスが便利で旅行費用が安い場所では、ゲスト招待人数は40~50人程度になる場合もあります。
特に、首都圏から交通アクセスが便利な軽井沢でのゲスト数は通常の結婚式と変わらない程度になることもあるようです。

リゾ婚は新郎新婦二人だけでも挙式可能

リゾートウェディングは新郎新婦二人だけでも挙式が可能です。
リゾートウェディングを企画する結婚式プランには、多くの場合二人だけでも結婚式が挙げられるプランが用意されています。また挙式会場を貸切にして、挙式はせずにフォトだけ撮るフォトウェディングなどのプランも用意されています。ゲストを招待しない分、二人だけの挙式プランの費用は、通常と比較してもかなり安い価格設定になっています。

リゾートウェディングで人気の国内海外リゾート地と特徴

リゾートウェディングでは地域や観光地によって様々な特徴があるウェディングが計画できます。リゾート地の特色を生かした楽しい結婚式を計画しましょう。

国内リゾート地

リゾートウェディング沖縄

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沖縄

一年中気候が良く、パスポートいらずで日本にいながら海外の南の島のようなリゾート感が楽しめます。また、暖かい沖縄では通年通して観光が楽しめるため、海や自然を生かしたアクティビティが充実しています。ツアーとウェディングを一緒に取り扱っている窓口も多く、現地に行かなくても打ち合わせがスムーズに進むことがほとんどです。
また、フォトウェディングが大人気なのも沖縄の大きな特徴です。青い空と青い海を生かした、楽園のようなロケーションフォトが撮影できます。

軽井沢

歴史ある避暑地の軽井沢は、四季折々の魅力に溢れています。特に人気が集中するのは新緑の季節ですが真夏でも平均最高気温は26度と、首都圏に比べたら非常に過ごしやすい気候です。比較的早めの紅葉シーズンである9月から11月上旬にかけても人気があります。
軽井沢はセレブの避暑地としての歴史が古く、教会の街と言われるほど数多くのチャペルが建てられ、ここで結婚式を挙げたいという憧れの街になっています
教会のロケーションも、歴史あるクラシックな教会から比較的新しい現代的なチャペルまで、様々なロケーションから選択できます。また、グリーンを活かした魅力的なガーデンを持つ会場が多いことも特徴です。新緑のシーズンには、ガーデンウェディングが盛んに行われています。 
首都圏からのアクセスの良さから、数多くゲストを招待できるのも利点の一つ。長野新幹線の開通によって、東京上野駅から約1時間で到着します。そのため軽井沢ではリゾ婚と言っても、50人から80人規模の結婚式を計画するカップルも多いようです。

京都

日本を代表する歴史ある観光地、京都では、気候の良い3月~6月、9月~12月がおすすめのシーズンです。
ただしこの時期は観光のハイシーズンでもあり、会場宿泊先の手配が非常に難しくなります。観光ハイシーズンでの日取りを予定しているようなら、できるだけ早い予約が望ましくなります。
京都では歴史的な価値のある文化財や、文化財級の会場でのリゾート婚が可能です。格式あるホテルやゲストハウス、数々の歴史を持つ神社仏閣が、会場としての選択肢に上がります。また今注目の和装だけでなく洋装スタイルもクラッシックな街の風情にぴったりです。
そのため、フォトウェディングを計画する人も非常に多くいる地域でもあります。

北海道

5月から9月までは過ごしやすい気候の下、北海道の雄大な自然を目いっぱい楽しんだリゾ婚が可能です。特に6月のジューンブライド期間に梅雨がないため、清々しい空の下の結婚式の夢が叶いやすい気候になっています
真冬でも、本州では味わえない白銀の世界を活かしたフォトウェディングなどが存分に楽しめ、北海道の雄大な自然を生かした結婚式を計画できます
またグルメ食材の宝庫なので、広大な大地が育んだ新鮮野菜、畜産、海の幸を盛り込んだ結婚式のおもてなし料理を存分に味わうことができるでしょう。

海外リゾート地

リゾ婚ハワイ

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ハワイ

海外でのリゾ婚といえば、最も多くの人が選択しているハワイ。フライト時間は6時半から7時間かかりますが、羽田・成田・中部・関西・福岡の空港から直行便が出ていて、海外でも特に行きやすい場所になっています。
またウェディング会場の選択肢も幅広く、海が見える教会やチャペルだけでなく、ホテルのガーデンや邸宅、ビーチサイドなど屋外でも、シンプルにもゴージャスにも思い思いのウェディング会場が選択できます
またワイキキのあるオアフ島に滞在すれば、ショッピングが楽しい賑やかなシティとハワイの雄大な大自然の両方が楽しめるため、ゲスト連れの旅行にも最適です
ハワイは特に両親世代には人気のあるスポットのため、親孝行をテーマに旅行をプレゼントするカップルも多く見られます。

グアム

日本から直行便でわずか3時間版で行ける海外で、渡航費も比較的他のエリアに比べるとリーズナブルにすみ、ゲストを招待しやすいのがグアムでのリゾ婚の大きな特徴です。
また、南の島特有の大自然とビーチのロケーションを生かした観光や、チャペルでのロケーションウェディングが叶うため、海外リゾートウェディングではハワイに次ぐ人気を誇ります。

バリなどアジア地域

ビーチリゾートの他にも田園風景や伝統文化を楽しめる地域です。特にインドネシアの島々やベトナム、タイなどで行うウェディングは人気です。
フライト時間は少し長めの地域もありますが、 LCC(格安航空会社)が充実しているので渡航費が抑えられる場合もあります。
また現地の物価も安いことから、新婚旅行や観光を兼ねて行く場合にも、全体的な費用が抑えられる傾向です。
ハワイやグアムにはない、エキゾチックで神聖な雰囲気が魅力的なアジア地域では、ビーチリゾートだけでは物足りなさを感じる新郎新婦におすすめの国と言えるでしょう。

ヨーロッパ

歴史ある大聖堂や宮殿など、中世の面影をそのまま残すヨーロッパでは、伝統と格式ある場所での挙式や世界遺産の建造物、美しい街並みを背景にした、フォトウェディングが人気です。また、挙式後の新婚旅行などロマンチックで魅力たっぷりのウェディングが叶います
渡航時間・費用面ともに、他の地域と比較すると高くなることが多い傾向です。
そのため平均招待ゲスト数は少なくなり、二人だけの挙式を計画するカップルも多いようです。

リゾートウェディングの費用相場と内訳

リゾートウェディングの費用相場と内訳

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国内や海外のリゾート地でリゾ婚を計画する場合は、次のような費用が必要になってきます。

  • 挙式費用
  • 披露パーティ(会食)費用
  • フォト撮影費用
  • 旅行費用(交通・宿泊費用)
  • 観光、ショッピング費用
  • ゲストの旅行費用(お車代とも)

リゾ婚の費用は?沖縄とハワイのリゾートウェディング費用を比較

データ出展:ゼクシィ 海外ウエディング調査2019調べ
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ
データ出展:沖縄リゾートウエディング統計調査結果

挙式と披露パーティの費用相場

国内(沖縄県)平均 155万円
海外平均 119.9万円(内会食費用 22.8万円)

国内で行う一般的な結婚式の費用が370万円ほどと言われているため、比較するとリゾ婚の費用は国内海外ともに、費用負担が少ないものと言えるでしょう。国内の一般的な結婚式での平均自己負担金額は平均142.8万円になっているため、ご祝儀や親からの援助などを考慮した場合、自己負担はかなり軽いものと考えることができそうです。

フォト撮影(別撮り)の費用相場

国内(沖縄県)平均 10~20万円
海外平均 19.7万円

リゾ婚では、美しい景色で思い出をたくさん残したいと挙式以外に別撮りでの撮影を企画する人がほとんどです。フォトツアーと言って、観光地や撮影ロケーションをいくつか回って撮影を行います。費用も撮影カットや撮影時間をじっくりとる傾向にあり、費用は一般的な相場より高めになっています。

新郎新婦の旅行の費用相場

国内(沖縄県)平均 31.7万円
海外平均 89.5万円

旅行費用はリゾート地の場所や距離、時期も大きく左右します。早めに予約すれば早割りや、シーズンオフの場合には旅行費用が大幅に低くなる場合もあります。

帰宅、帰国後の国内披露宴、お披露目パーティの費用相場

リゾート地から帰宅・帰国後、お披露目パーティを行ったカップルの割合は 50.5%と約半数が改めて挙式やパーティを行っています。

平均ゲスト数 63.7人
平均披露パーティ費用 219.0人
ご祝儀制/会費制の割合 51.8%/41.8%

お披露目パーティとは、ゾート地に招待できなかった人を招待して行うパーティのことです。二次会とも兼ねて行う場合が多く、総じてゲスト数は多くなり、会費制も選択肢にいれて計画するカップルが多く、ほぼ半々ぐらいの割合です。そのため、費用負担も一般的な結婚式に比べると、ゲスト数の割には軽いものになっています。

リゾートウェディングでのお車代(ゲストの宿泊費や交通費)とご祝儀

リゾートウェディングでのお車代

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国内・海外でのリゾ婚で心配なるのがゲストの渡航費用や宿泊代。
日本では「お車代」として、遠方に住んでいるゲストの宿泊代や交通費を新郎新婦が負担することが一般的です。
ですが、海外のリゾ婚ではゲストのお車代の負担を全くしなかった割合は約50%、一部のみ負担した人が40%と、多くはゲストが旅行代を自ら負担するケースがほとんどのようです
リゾ婚でのご祝儀への考え方は、新郎新婦によって違ってきますが、結婚式会場となるリゾート地の距離感や旅費、お車代の負担によって、ご祝儀をいただくか、または辞退するかを判断の基準にすることが多く見られます。

お車代、旅費(宿泊費)をゲストに負担してもらう場合

ほとんどのカップルは、ゲストの旅費、または宿泊費を全額負担はせずに、旅費のみ、または宿泊費のみ、一律の金額負担など一部負担をすることが多いようです。ただ、旅費と交通費の全額がゲスト負担にしている場合には「ご祝儀を辞退する」ことが一般的です。

招待状を送る前に出席可能か打診を

リゾ婚では、招待状を送る前に、二人が旅費を全額負担するのか、一部負担するのか、ご祝儀はなしでゲストに旅費を負担してもらうのか、などの方針を決めておきましょう。招待状を送る前に、交通費や宿泊費、ご祝儀について事前にメールや電話などでゲストに説明した上で、出席の可否を聞くことが大切です。いきなり招待状を送るようなことは避けましょう。

リゾートウェディングの新郎新婦のヘアメイクや衣装

リゾートウェディングの新郎新婦のヘアメイクや衣装

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髪型

ダウンスタイルよりアップスタイルがおすすめ

リゾート婚での髪型、特に新婦の髪型は、屋内か屋外かで考え方が大きく変わります。
特に、ロケーションを生かしたフォトウェディング等を計画している場合は、風の強さ、日差しの強さなどを考慮にいれ髪型を考える必要があります。配慮するポイントとして、風が強くて髪型が乱れてしまった場合にも、簡単にフォローできる髪型であるといいでしょう。
ロングヘアはダウンスタイルよりもアップスタイルやシニヨン、編み込みなどゆるくまとめたヘアスタイルが断人気のようです。また、ショートヘアやボブスタイルの場合も、髪型が乱れないようハードスプレーで仕上げる、編み込みをして顔にかからないようにするなど工夫しましょう。

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ヘアアクセサリーは造花が人気

ヘアアクセサリーは国内、海外ともに、持ち運べる造花タイプが人気です。生花の場合は現地で希望の花が調達できなかったり、価格に変動があるなど希望通りのものがそろわないことも考えられるため、事前に準備でき、持ち込みも可能な造花に人気が集中するようです。

メイク

新郎新婦のメイクは現地で行いますが、基本的にはプラン内にヘアメイクリハーサルが入っておらず、オプションなどで申し込む必要があります。そのため、海外でのリゾ婚の場合には、国内でまずメイクリハーサルを行い、そのメイク過程や仕上がりを写真に撮影して細かい指示を記入し「指示書」を作成する新婦も。また、暑いビーチでの撮影は汗をかくことも考慮に入れて、日焼け対策や化粧崩れ対策なども事前に考えておきましょう。

ドレスやタキシードなど新郎新婦の衣装

リゾート婚での新郎新婦の衣裳は、現地や国内でのレンタル以外に、購入して持ち込むカップルも多い傾向です。というのも、リゾート婚では挙式、披露パーティでの着用以外にロケーションフォト撮影や、リゾート地から戻ってきてからのお披露目パーティなど、衣裳の着用回数が多くなるため、そのレンタル費用を考えるのであれば購入したほうが経済的であるという考え方から。
現在では、トランクにいれて持ち運びしやすい形状のリゾート婚向きのドレスなども販売されています。

ハワイに映えるウェディングドレスのデザインと選び方

リゾートウェディングのゲストの服装

リゾート婚にお呼ばれしたら、どんな服装で行ったらいいのか分からない…というゲストも多いようです。リゾ婚にゲストを招待する場合は、ゲストがどのような服装をしていいか迷ってしまわないよう、新郎新婦からゲストひとり一人にフォローするなどの配慮も大切です。また、ご両親世代の親族は服装に戸惑ってしまうことも多いため、新郎新婦が服装をプレゼントしたり、着付けの場所を用意するなどの配慮があるといいでしょう。
兄弟姉妹、友人ゲストにブライズメイドやアッシャー(全員でお揃いの衣装にして結婚式準備を手伝ってもらう役割)をお願いる場合、衣装負担をどうするかについては事前に方針を決め、少なくとも3カ月前までには打診しておきましょう。

一般的なフォーマルなドレスまたはスーツ

基本的には、国内で結婚式に招待された場合と同様に、女性はドレス、男性はスーツの服装で問題はありません。国内では軽井沢や京都、海外ではヨーロッパで参列するゲストのほとんどがフォーマルな服装を選択しています。チャペルやホテルなどフォーマルな場所で行うリゾートウェディングであれば、マナーに沿った服装を心がけましょう。

屋外のビーチウェディングやガーデンウェディングの場合

リゾ婚では屋外のビーチ、ガーデンなどリゾート地らしいロケーションで行う結婚式も多く見られます。そういった場合は、ビーチやガーデンに適した、少しキレイ目の服装や、アウトドア過ぎない歩きやすい靴でもOKです。

その地域の正装

ハワイや沖縄でのリゾ婚の場合、その地域の正装であるアロハウェアやかりゆしウェアなど、リゾート柄のシャツやワンピースなどもゲストの服装として人気が上昇しています。
現在では海外ではハワイやグアム、国内では沖縄でのリゾ婚では、ほとんどのゲストが現地の衣装を着用して出席しています。
着こなしは南国の気候に合わせたラフな着こなしもマナー上OKになっているため、現在では購入やレンタルなど、ゲスト同士でお揃いで着用することも多いようです。

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まとめ

リゾートウェディングを素敵な結婚式にするために

リゾ婚はリゾート地で行う結婚式のため、新婚旅行や家族旅行とも兼ねることができ、大切な人との思い出をたくさん作ることができるウェディングスタイルになっています。
一般的な結婚式とは、費用面やゲストに対する配慮面が変わってくるため、事前にリゾ婚に対する知識を深めておくことが大切です。
ま、行きたいと思うリゾート地への知識を深め、どのような結婚式をしたいのかイメージを固めることも大切になってくるでしょう。

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結婚式準備.com編集部

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