造花(アートフラワー)とは
造花とは、本物の花に見立て、人工的に作られた花のことです。別名でアートフラワーとも呼ばれています。
ひと昔前に比べると、最近の造花は、見ただけでは本物か造花かを見分けるのが難しいほど高品質に作られているものがほとんどです。高クオリティの造花を使ってブーケにしたり、ヘッドドレスや会場装花にも違和感なく取り入れられます。
また、造花の人気が高まったことによって、花の種類も増え、フラワーアレンジの花材として使われる出番も多くなりました。自宅のインテリアや、母の日のプレゼント、そしてクリスマスの飾り付けなど、様々なシーンで使われています。
造花(アートフラワー)の特徴
(1)いつまでもきれいで劣化しない
生花の場合は1週間程度で見た目の変化が訪れてしまいますが、造花の場合は保存さえしっかりしていれば、いつまでもきれいな状態で美しさを保ってくれます。
(2)衛生的
造花は、生花のような茎の切り口が無く、水を必要としないため菌などの繁殖はありません。また、生花の場合、花粉もあるので、アレルギーを持っている方などは造花は最適です。
(3)お手入れが少ない
生花と違い、造花は水を必要としないので、水の交換が不要です。美しいお花を常に飾っておきたい場合、購入するたび、毎日のように水のお手入れが必要ですが、造花の場合は数ヵ月に一度汚れをふきとるくらいですみます。
(4)アレンジが自由自在
造花は人工的に作られているので、生花では演出できない様な複雑なアレンジが可能になります。
造花ブーケの良いところ
「結婚式といえば絶対に生花のブーケ!」というように、生花にこだわる方も多いと思いますが、造花ブーケには選んで損なしのお得なポイントがたくさんあります!
価格がリーズナブルな造花もある
結婚式にはブーケ以外にもお金が掛かるところがたくさんあります。結婚式のブーケの費用平均が3.1万円であるのに対し、造花ブーケなら3000円から購入できるショップもあります。
造花専門のショップや問屋街などから好きな造花を選んで自分でブーケを作れば、予算内でおさえることもできます。インターネット通販などの場合、写真だけでは伝わらないクオリティもあるので、返品可能かなどの確認もしておくと安心です。
デザイン性が豊か
生花ブーケでは作るのが難しいボリューミーなデザインも造花ブーケなら対応可能です。見た目も精巧でバランスよく崩れにくく作られているので、デザイン性で造花ブーケを選ぶ方はたくさんいます。
また、生花ブーケと造花ブーケを見比べても、造花には見えないほど繊細な作りになっているので安心して選ぶことが出来ます。
季節を選ばない
生花はシーズンがあり、その時期に咲いている花を使うことが多いですが、造花なら季節を問わず好きな花をブーケにすることができます。
多肉植物など、なかなか取り寄せできない花材も、造花なら用意しやすいこともあります。
何度も使える
生花ブーケの場合、傷みが早く当日しか使えませんが、造花ブーケを選べば枯れることがないので何度でも使うことができます。前撮り撮影と結婚式本番、海外挙式と帰国後パーティなど、日を置いて2回以上ブーケを使いたい時は造花ブーケが便利です。
生花ブーケより軽い
造花ブーケは生花ブーケと比べるとかなり軽く、ずっと持っていても腕が疲れません。ブーケトスで思いっきり高く投げてあげることが出き、ゲストもダメージを受けずに思い切りキャッチができるのが造花ブーケのメリットです。
いつまでも思い出を形に残せる
造花ブーケは枯れてお花が萎れることはありません。結婚式を終えた後も、部屋に飾っておけます。
造花ブーケをレンタルする場合は持ち帰れませんが、専属のフローリストにオーダーメイドのブーケを作ってもらえば、いつまでも幸せな思い出に触れることができます。
造花ブーケのデメリット
造花ブーケのクオリティで大きな違いがありますが、あまり低価格のブーケを購入すると、ゲストに「安っぽい」「偽物っぽい」という印象を与えてしまうかもしれません。
購入する前に自分の目で確かめて、結婚式にふさわしい造花ブーケを選べるといいですね。
生花やプリザーブドフラワーのブーケとの違い
生花ブーケの特徴
生花ブーケは、香り高く生の花ならではの彩りと美しさを持ち、「結婚式では生花を使いたい!」というこだわりを持っている方もたくさんいます。
生花の良いところとしては、季節に合った旬のお花を選ぶことで季節感を演出できるのと、生花ならではのもみずみずしさもあり、花嫁の美しさを引き立たせます。
生花ブーケは、本物の花がかもしだす生き生きとした生命力が特徴になりますが、保存できる期間が短く、結婚式の場合、ずっと手に持っていることから、3日~1週間で枯れる、もしくはしおれてしまいます。
プリザーブドフラワーブーケの特徴
プリザーブドフラワーは、ヨーロッパで開発された長持ちするお花で、生花のような本物のみずみずしさを保ちながら、枯れたりしおれたりしないように特別加工されたお花です。
そんなププリザーブドフラワーで作られたブーケは、生花の特徴と造花の特徴を併せ持つようなブーケになります。
保存期間は、保存方法によって変わってきますが、1年~3年は保存できます。生花のようなみずみずしさを保ちながら長く鑑賞できるので人気です。
造花ブーケの特徴
造花は、香りは出ませんがアレンジ性がとても豊富にあります。生花ブーケやプリザードフラワーブーケではデザイン出来ないようなデザインが多く人気を集めています。
また、価格も比較的低く設定されているほか、ブーケは身につけたり持つことで花嫁さんの近くにあることが多く、花粉などのアレルギーを持っている方にもおすすめできます。
保存期間は3種類の中で最も長く、衛生面でも安心です。何度使っても美しさが変わらないことから、前撮りや帰国後パーティでお気に入りのブーケを持ちたい花嫁に人気です。
造花ブーケを選ぶ花嫁たちの理由
生花のブーケやプリザードフラワーのブーケがある中、造花ブーケを選ぶ花嫁さんが多くなってきています。
その理由として、生花ブーケなどに比べて造花ブーケは「低コスト」「デザイン性」「利便性」「アレルギーレス」「思い出を形に残せる」などのメリットの豊富さで選ばれていること。
また、生花と言われてもパッと見ただけでは違和感を感じないくらいそっくりに、高品質に作られるようになったため、安っぽいイメージがなくなってきていることも選ばれる理由の1つです。
造花のブーケの選び方
賢い造花ブーケの選び方として、まずは価格を抑えた選び方をするのか、もしくはデザイン重視で選ぶのかを決めましょう。
デザイン重視で特別なブーケを作りたい場合は、造花ブーケの職人や造花も扱うフラワーデザイナーなどにお願いしてオーダーメイドの造花ブーケを。
価格を抑えてブーケ選びをする場合は、レンタルも視野に入れて考えると、5000円~1万円の予算で5日~1週間程度レンタルできるショップもあります。
または、造花の花を購入して自分自身でDIYして、オリジナルブーケを作るのもおすすめです。
おしゃれな造花ブーケの画像集
サムシングブルーを取り入れた造花ブーケ
ウェディングドレスの白と青のブーケのバランスが美しい造花ブーケ。ここまで青い花を集めるのには生花だと費用がかかってしまいそうですが、造花ならリーズナブルに作成することも可能です。
赤いバラのブーケ
秋・冬・クリスマスシーズンの結婚式なら深紅のバラのブーケを。挙式とまったく違った印象を出したい時は造花ブーケで遊んでみるのもアイデアのひとつ。
多肉植物を入れたナチュラルな造花ブーケ
ナチュラルウェディングがテーマなら多肉植物を取り入れたこんなブーケがおすすめ。フラワーショップによっては取扱いが難しい南国の花材も、比較的リーズナブルにブーケに取り入れられそうです。
鮮やかな南国風の造花ブーケ
海外ウェディングでブーケを持つならこんな色鮮やかなブーケがおすすめ。リゾート地の青い海をバックに写真を撮れば美しいウェディングフォトが残せそうです。造花ブーケなら持ち運び可能なので帰国後パーティで使うこともできます。
造花ブーケならボリュームも自由自在に
1輪が大ぶりで印象的な花を集めたデザイン性の高いブーケ。サイドに流れるような花も造花なら型崩れせずきれいなラインを作ります。
リースブーケ
リースに巻き付けるリースブーケこそ造花が最適。触れるだけで傷みやすい生花でリースブーケを作るのはとても難しい技。造花で作るリースブーケなら花も美しいまま、アフターウェディングはインテリアとして飾ってもかわいいデザインです。
手作りもできる!節約造花ブーケ
100円ショップの花材でもかわいくて素敵なブーケが作れます。オーガンジーやリボンで華やかさをプラスして自分だけのオリジナルブーケを作ってみましょう。
まとめ
造花ブーケは、生花ブーケと違い長持ちで枯れたりしおれたりはしません。いつまでもきれいなままで保存でき、結婚式だけでなく前撮りや帰国後パーティや二次会にも大活躍!
生花やプリザーブドフラワーのブーケより低価格のものもあり、憧れのデザインをオーダーできるのも魅力のひとつです。
いつまでも思い出に残り、花嫁をより美しく彩る造花ブーケは生花ブーケにも負けないウェディングアイテムです。