結婚式で使う花の種類《シンビジウム》の特徴・花言葉とは?

シンビジウムは、胡蝶蘭と並びウエディングに人気の高い花です。特にリゾートウェディングにピッタリで、爽やかなシンビジウムは南国の雰囲気とマッチしてオススメです!ブーケや会場装花、両親への花束に取り入れてみませんか?今回はシンビジウムの特徴や花言葉を詳しく解説します。

この記事のINDEX

    シンビジウムってどんな花?

    シンビジューム

    洋ランの中でも胡蝶蘭と並んで人気のあるシンビジウム(シンビジューム)は、ピンクや黄色などの色鮮やかで可愛らしい花を咲かせます。
     
    花の少ない冬の時期に咲く花で、寒さに強く、冬の花束や鉢花はもちろん、ウエディングシーンにもよく用いられています。
     
    花言葉にも、やさしいシンビジウムのイメージから「飾らない心」「華やかな恋」「高貴な美人」「誠実な愛情」などの意味がこめられていて、まるで式を挙げる花嫁の姿や心情を表しているようですね。

    シンビジウムの由来

    シンビジウムはギリシャ語の「cymbe(舟)」と「eidos(形)」が語源。
    唇弁という、ラン科の植物にある『くちびる状』のような花びらの形に由来しています。

    シンビジウムの花言葉

    シンビジウム

    ・飾らない心
    ・華やかな恋
    ・高貴な美人
    ・素朴
    ・壮麗
    ・誠実な愛情
    ・深窓の麗人

    花言葉の由来

    「飾らない心」「素朴」の花言葉は、同じラン科のカトレアやデンドロビウムなどに比べて、花色に原色が少なく、落ち着いた感じの色合いの花が多いことに由来しています。

    シンビジウムの基本情報

    シンビジウムの基本情報

    シンビジウムの基本情報

    【シンビジウムの基本情報】
    【科・属】ラン科・シュンラン属
    【別名】シンビジューム
    【原産地】東南アジアの熱帯、温帯
    【時期】12月~4月
    【大きさ】30~80センチ
    【花色】白、ピンク、オレンジ、黄、緑、茶、複色

    シンビジウムの特徴

    シンビジウムの仲間は、主に熱帯アジアを中心として、日本からオーストラリアまでの広い範囲で生息していて、60~70種ほどあります。
    その中でもシンビジウムは、東南アジアやヒマラヤに分布している花で、大きくて美しい種類を中心に、掛け合わせてつくられた交配種のことを、園芸では一般的に「シンビジウム」と呼び、洋ランのひとつとしています。
     
    日本や中国などのアジアに分布する一部は他の品種とは違った進化を経て、東洋ランとして広く親しまれています。
    学名はシンビジウムなのですが、これらは種ごとにシュンラン(春蘭)、カンラン(寒蘭)などの和名で呼ぶのが一般的です。
     
    和洋折衷である、日本や中国産の品種と東南アジア原産種を組み合わせた中間的な交配種もたくさんありますが、それは東洋ランではなく、小型種のシンビジウムに位置づけられることが多いです。
     
    近年ではコンパクトで場所のとらない「テーブルシンビ」や「和蘭」の名前で小型種がよく出回っています。
    洋ランの中ではコチョウランと並んでポピュラーなグループで、1960年代に生長点培養技術が発達すると、同じ性質を持つ個体が大量に生産できるようになり、鉢花として親しまれるようになりました。

    シンビジウムの種類

    エリスロスティルム

    ベトナム原産の品種で、10cmぐらいの白い花を咲かせるのが特徴です。
    種名は「蕊柱(ずいちゅう)が赤い」と言う意味になります。
    主な時期は秋から冬です。

    インシグネ

    花は淡いピンクで少し紫色が入っています。
    花茎を上に伸ばし、10輪ほどの花を咲かせるのが特徴です。
    花の大きさは8cmほどで、形も大きさも交雑種と遜色ない美しさをもっています。
    種名は「抜群の」と言う意味になります。
    主な時期は冬から春で、ベトナム、タイ、海南島などに生息します。

    ロウイアナム

    多花性で1本の花茎から20輪ほどの花を咲かせるのが特徴です。
    花色は黄緑色で唇弁の先端に赤いV字模様が入っています。
    主な時期は春から夏です。 中国、タイ、ミャンマーに生息しています。

    デボニアナム

    花茎は枝垂れ、3cmほどの花をたくさん咲かせます。
    花色は黄褐色に赤褐色の筋や斑点が入っています。
    主な開花期は夏で、インド北部やタイに生息し、キャスケード・タイプと呼ばれる花茎が垂れ下がる交配種の親として知られています。

    フロリバンダム

    中国、台湾などに生息し、主な時期は春から夏です。
    花色は紫褐色で小輪、1本の茎に20輪ぐらいの花を咲かせます。
    小型で耐寒性の強い品種を作るのに用いられています。
    キンリョウヘン(金稜辺)の名で知られている品種です。

    エンシフォリウム

    日本、中国、台湾や東南アジアに広く生息し、花は白地で中輪、紅紫色の筋が入るものが多いです。
    1本の茎に5輪ほどの花が咲きます。
    主な時期は秋で、 スルガラン(駿河蘭)の和名でよく知られています。

    ゴエリンギィ

    日本や中国に生息し、日本では古典植物として非常によく知られる東洋ランです。
    花茎の先端に1輪の花を咲かせるのが特徴です。
    シュンラン(春蘭)の名で知られています。

    カンラン

    細い花茎に、ほっそりとした花を数輪から十数輪咲かせます。
    古典植物として園芸では古い歴史のある東洋ランの品種です。
    学名も和名もカンランで漢字では「寒蘭」と書かれます。

    シンビジウムの育て方

    置き場所

    5月には、霜がなくなったら室外に出して良く日光に当てましょう。
    7月から8月は日射しの影響で、葉焼けをおこしますので、日陰の風通しの良い場所で管理します。
    9月以降はまた日向で管理し、10月頃には室内で育てます。
    室内に取り込んでからもできるだけよく日光に当ててください。
    耐寒温度は7℃以上を目安にしてください。

    水やり・肥料

    土の表面が乾いたらたっぷりと与え、真夏は乾燥しやすく、植物自体の根の成長も良くなるためすぐに乾きます。
    朝と夕方に水やりの必要がでてくるのでしっかりとあげます。
    9月から2月は成長も衰えるので少し乾燥気味に管理し、花芽が伸びてきたら乾燥させすぎないように。
    ランの中でも肥料がしっかり必要で、春に新芽が出てきたら、固形肥料を施し、持続期間に従って10月にバルブが肥ってくるまで与えます。
    液体肥料も同じ期間、10日に1回の割合で与え、液体肥料は暑い時期に、株が弱っているようなら一旦やめましょう。

    病害虫

    ウイルス病は、管理器具から感染することがあります。
    株分けや花茎を切り落とすときは、清潔な用具を使いましょう。
    葉っぱにかすれたような病斑がでたりして、正常に育たなくなり、一度かかると治療ができない上に他に移ってしまう恐れもあります。
    新芽やつぼみなどには、軟らかい部分をナメクジがつくことがあり、屋外に置いている場合は誘殺剤や忌避剤を使って、定期的に駆除しましょう。

    お手入れ

    花芽が伸びてきたら支柱を立て、花茎をまっすぐ伸びるように誘引します。
    強引にまっすぐにすると折れてしまうため、2から3度に分けてまっすぐに誘引しましょう。
    生育期間に新芽がたくさんでますが、この新芽をすべて育てると、栄養が十分に行き渡らず花が咲かなくなってしまいますので、一つのバルブに一つの芽だけを残してあとはすべてかき取ります。
    9月ごろにも花芽と一緒に新芽がでるので、これもすべて取り除きます。

    シンビジウムはリゾートウェディングにぴったり!

    シンビジウム

    柔らかく華やかな花姿と鮮やかな花色が特徴のシンビジウム。
    壮大な海が広がる南国の地で挙げるリゾートウェディングにピッタリ!
    リゾート地にピッタリなシンビジウムは「クラッチブーケ」や「キャスケードブーケ」がオススメです。
     
    ピンク色のシンビジウムのみを使った可愛らしいブーケや、白や緑色のシンビジウムのさわやかなブーケなど、純白のドレスによく映えて、花嫁姿をより魅力的にしてくれます。
     
    さらに、プルメリアやガーデニアなどのほかの南国の花たちと合わせれば、リゾート感が増してオシャレなブーケに仕上がります。
    リゾート婚を挙げる花嫁さんにとてもオススメな花です。

    まとめ

    胡蝶蘭と並んで、ウエディングでも人気の高いシンビジウム。
    かわいらしい花が咲きカラーバリエーションも豊富なシンビジウムは、特にリゾートウェディングに最適で、南国のイメージにピッタリな花といえます。
     
    花言葉にも「高貴な美人」「誠実な愛情」「華やかな恋」などの意味もあり、美人の象徴にもなっている花なので、リゾート婚や海をテーマにした結婚式を考えている花嫁さんはぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

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