結婚式なし「ナシ婚」の甥や姪へのご祝儀や結婚祝いの金額相場は?おじ、おばの立場からお祝いを贈るには

近年は結婚式なしの「ナシ婚」を選択するカップルが増え、おじやおばの立場として「甥っ子のご祝儀はどうしたら」「姪の結婚祝い金はいくらぐらいが相場なの?」と甥っ子や姪っ子に結婚祝いのご祝儀をいくら包んで贈るべきか、悩ましいケースが増加しているようです。また、都市部では親戚付き合いが疎遠になり、甥や姪にもう何年も会っていない場合や結婚報告もなくまた聞きで知るようなことも。そういった場合、お祝いとして包むご祝儀の金額相場の考え方や贈り方のマナーについてまとめました。

この記事のINDEX

結婚式なし「ナシ婚」の新郎新婦に親戚の立場で贈る結婚祝いの考え方

結婚式なしナシ婚の甥や姪に送る結婚祝いやご祝儀のマナー

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最近は結婚式を行わない、または結婚式という形式をとらない結婚イベントを行うカップルが急増しています。結婚式は行うものの家族のみの海外挙式やリゾート挙式、写真だけ撮るフォトウェディングなども増加しており、親戚は招待がない場合もあるようです。
結婚式なしの新郎新婦に、おじやおばなど親族としての立場でのお祝いやご祝儀は、どのように考えて送れば良いのでしょうか。

結婚式なしでも親戚の立場なら相場のご祝儀を包むのが一般的

新郎新婦が結婚式をしない場合やさまざまな理由で結婚式への招待がない場合でも、おじやおばなどの親族の関係性であれば、一般的にはご祝儀や結婚祝いを贈るのがマナーとされています。ただし、親族間での取り決めがあったり事情がある場合もあるため、送る前には必ず、一番親族間の取り決めを知っている人や、信頼の置ける人に確認をしたほうが良いでしょう。また、甥や姪の父母である自分の兄弟姉妹に、お祝いの額を相談するケースも多いようです。

親族の立場であれば結婚祝いはご祝儀で現金を贈るのが一般的

結婚式に出席しない場合であっても、親族はご祝儀を贈るのが基本です。相手が友人や会社の同僚であれば、結婚祝いの相場金額から披露宴の飲食費用を引いた額を渡しますが、親族の場合は、相場の金額を渡すケースが多くなっています。
親族間でプレゼントを送ることもありますが、送るご祝儀の額が相場より少なくプレゼントを添える場合や、ほとんど会っていない場合や疎遠な場合で、いきなり現金を送るのがはばかられる場合などが考えられます。親族として結婚祝いをプレゼントで送る場合の金額相場は1~2万円程度にとどめ、送る相手が結婚祝いのお返しの金額に悩まない金額であることを目安に選ぶと良いでしょう。

家族間、親戚間で冠婚葬祭の際の取り決めやルールを確認する

家族間や親族間では、冠婚葬祭で包むお金に取り決めやルールがあることが多くあります。そのため、立場によって金額を決めているケースもあるようです。
家族間や親族間の結婚のお祝いやご祝儀の取り決めには、つぎのようなルール例が見られます。自分の家族や親族にはどのようなルールがあるのか、必ず確認しておきましょう。

【家族間、親族間のお祝いに関する取り決め例】
・親族の立場によって送る金額目安が決まっている
・結婚祝いのお返しの手間を省くために最初から相場の半額を渡す
・兄弟姉妹の間ではご祝儀は送らない …など

疎遠の場合は本人や家族から結婚報告がある、なしで対応を考える

遠方であるなどさまざまな事情で甥っ子姪っ子だけでなく自分の兄弟姉妹とも疎遠である場合には、結婚祝いをどのように贈るかを考える際に本人やその家族から直接結婚報告があったかどうかを判断材料にするケースも多いようです。
本人やその家族から結婚報告があった場合には、一般的なマナーに沿った金額をご祝儀として包んで贈ることが多いのですが、直接の結婚報告がなく他の親族からのまた聞きで知った場合には、ご祝儀は相場の1/3~半額程度、またはお返しに悩まない程度の品物を結婚祝いとして贈るケースもあるようです。

一般的な結婚式で甥や姪へ包むご祝儀の金額相場

おじ、おばの立場から、自分の兄弟姉妹の子どもである甥っ子や姪っ子の結婚式に出席する場合にご祝儀の金額相場はどのような目安になっているのでしょうか。甥や姪の結婚式は、自身が結婚している場合には夫婦での招待を受けることも多いため、よくあるケースのご祝儀の相場を確認しておきましょう。

1人で出席する場合のご祝儀の金額相場の目安

自分の年齢や甥・姪との親密度によって金額の目安は変わってきます。

自分の年齢が20代~30代前半の場合

小さい頃から見知っている甥・姪へのご祝儀は、5万円が目安となります。
日頃から親交がある甥・姪なら10万円は奮発して包むことも多いようです。
疎遠であれば一般的な相場である3万円でも問題はありません。

自分の年齢が30代後半~40代以上の場合

おじ、おばの立場での出席は5万円が平均的な金額です。
相手と親しければ10~15万円を包むことが多いようです。
疎遠である場合でも、招待を受けている場合には年齢と立場を考慮して平均額である5万円は包むのが無難です。

夫婦2人で出席する場合のご祝儀の金額相場の目安

おじ、おばの立場では親族として夫婦2人で結婚式に招待されることも多いでしょう。
その場合は1人5万円が目安で、夫婦2人で10万円をご祝儀として包むケースが多いようです。少ない場合でも夫婦2人で7万円、縁起の良い数字で8万円を包むことをお勧めします。

子どもを連れて出席する場合のご祝儀の金額相場の目安

子どもを連れて結婚式に出席する場合には、大人1人の半分~1/3程度の金額を上乗せするのがマナーとされています。

大人1人と子ども1人の2人でのご祝儀の金額目安

・一般的な相場 
大人5万円+子ども1万円=6万円だが、縁起の良い数字とは言えないため、上乗せして7万円にする。子どもが5歳以下で食事の用意がいらない場合はご祝儀は3万円で1万円以下のプレゼントを別途贈るなどで調整する案も。

・親しい場合の相場
大人7万円+子ども1万円=8万円

・疎遠な場合の相場
大人3万円+子ども1万円=4万円だが数字の縁起が悪いため5万円に上乗せして5万円にする。子どもが5歳以下で食事の用意がいらない場合はご祝儀は3万円で1万円以下のプレゼントを別途贈るなどで調整する案も。

夫婦と子ども1人の3人でのご祝儀の金額目安

・一般的な相場
大人8万円+子ども1万円=10万円

・親しい場合の相場
大人10万円+子ども1万円=11万円

・疎遠な場合の相場
大人6万円+子ども1万円=7万円

結婚式なしの甥や姪への結婚祝いとしてのご祝儀の金額相場の目安

結婚式なしの甥や姪への結婚祝いとしてのご祝儀の金額相場の目安

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結婚式なしの甥や姪のご祝儀金額は一般的な親族のご祝儀相場から考える

基本的には、結婚式なしでも前項の甥っ子や姪っ子の結婚式で包む一般的な金額を目安にして、親密度なども加味して考えましょう。
親族間でルールや取り決めがある場合もあります。お祝いの際に包む金額が新郎新婦との関係性や立場で決まっている場合や、お祝いを受け取る新郎新婦側が高額だとお返しに困るため、最初からお返しなしを前提に相場の半額程度にとどめるケースもあるようです。どのような金額が良いか判断に迷う場合には、親族間でのとりまとめ役の方や自分の父母などに必ず相談して確認することをおすすめします。
また、自分のこども(新郎新婦とはいとこの関係性)が成人しており既に就職して働いているようであれば、いとこの立場としてお祝いを贈ったほうが良いケースもあります。この場合は自分たちと子どもとは別々にお祝いを贈るのか、一家でまとめてお祝いを贈るかも、自分の子供に確認をとりましょう。

再婚の場合でもお祝いは贈るのがマナー

1度お祝いを初婚の際に送っているので2度目だから送らなくていいわけではなく、お祝いの観点から考えると1度目も2度目も差がなく、お祝いはおめでたい事であるとされています。基本的には親族であるなしに関係なく、相手が再婚の場合でもご祝儀やお祝い金として包む金額は再婚でも初婚の場合と同様に、一般的な結婚式のご祝儀の目安とされている金額を包むことがマナーです。そのため、再婚の場合でも甥、姪など親族の関係性に基づいた目安のご祝儀金額を送ることが良いでしょう。
再婚した側である場合、初婚の際に既にご祝儀やお祝いを頂いているので辞退するというケースも多いようです。そのため、ご祝儀をすぐに送るようなことはせず、家族間や親族間のルールに詳しい人に一度確認をとったほうが良いでしょう。また、本人から「お祝いは辞退します」という連絡を頂いた際には、ご祝儀やお祝いは送らないようにしましょう。
お祝いの気持ちを贈りたい場合は、相手が恐縮しない程度の金額(1万円以下)の品物を選んで贈っても良いでしょう。

結婚式なしの甥や姪への結婚祝いを贈る時期や贈り方

結婚式をしない新郎氏新婦には、お祝いをいつ渡したらいいか疑問に思う人も多いでしょう。結婚祝いを送る場合には、直接手渡しで送ることが最も丁寧であるとされています。ただし、遠方などで直接出向くのが難しい場合には、郵送や配送でも問題はありません。

ご祝儀や結婚祝いを送る時期は結婚報告を受けてから1カ月以内

ご祝儀や結婚祝いを贈るタイミングは、本人から、または親族や家族から結婚報告を受けてから1カ月以内に送りましょう。本人から報告がない場合や確実な情報でないのに結婚祝いやご祝儀を送ってはいけません。
お祝いごとなので早めに送れば送るほど丁寧とされています。もし1カ月を過ぎてしまい遅れてしまった場合には、送り状に遅くなってしまったことをお詫びする一文を添えましょう。

ご祝儀や結婚祝いの渡し方、送り方

結婚報告を受けてから1カ月以内に新郎新婦と会う予定があれば、直接会ってお祝いを渡すのが一番丁寧な方法です。予定がない場合や遠方の場合には、もちろん配送でも問題はありません。
ご祝儀の場合は現金書留で送ります。現金のみを突然送るのではなく、書留の中にお祝いのメッセージを添えて贈るのがマナーです。また、プレゼントの品物は配送で送ります。
郵送、配送の日付や時間帯は、慶事の贈り物のため大安吉日など縁起が良い日の午前中に届くのが良いとされていますが、現在では共働きの夫婦も多いため、二人が受け取りやすい日程と時間帯の指定で問題はありません。

ご祝儀を現金書留で贈る場合の贈り方や、ご祝儀とプレゼントを一緒に贈りたい場合の贈り方については、次の記事に詳しくありますのでご覧ください。

ご祝儀を郵送する方法!金額・時期・現金書留・送り方を徹底解説

まとめ

結婚式なしの甥や姪への結婚祝いやご祝儀の金額相場で迷った場合は相談を

結婚式なしの甥っ子や姪っ子の結婚祝いには、親族の立場として、基本的には結婚式に参加した場合と同様の金額を包むことが一般的ですが、甥や姪との関係性が長い間疎遠である場合や、特に親密な場合にはその関係性の深さに応じてお祝いの金額を決めることもあります。判断に迷った場合には、親族間の取り決めや冠婚葬祭に詳しい親戚の方や自分の両親に確認をとることをおすすめします。

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結婚式準備.com編集部

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