アネモネってどんな花?
鮮やかな花色で豪華に可愛らしく咲かせるアネモネ。アネモネにはさまざまな種類があり、それによって大きさや花姿、色の種類までバラエティーに富んでいて、魅力がいっぱいの春の花です。「君を愛す」「希望」「あなたを信じて待つ」など、相手を想うような花言葉が込められているので、まさに新郎新婦の2人がお互いのことを愛し合っているかのようなロマンティックさがあります♪花嫁のブーケ、会場装花、ウエディングケーキ装花などにもよく選ばれていて、ウエディングシーンに大活躍するアネモネをぜひ選んでみては?
アネモネの由来
「Anemone(アネモネ)」は、ギリシア語で「anemos(風)」を意味し、穏やかであたたかな風が吹き始める春頃に咲かせることからきています。アネモネは別名で「Windflower=風の花」とつけられています。
アネモネの花言葉
【全体の花言葉】
君を愛す
真実
はかない恋
恋の苦しみ
見捨てられた
見放された
薄れてゆく希望
嫉妬のための無実の犠牲
【赤色の花言葉】
君を愛す
【白色の花言葉】
真実
期待
希望
【紫色の花言葉】
あなたを信じて待つ
花言葉の由来
素敵な花言葉もある中、「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」といった儚く切ない花言葉もあり、アネモネの悲しい伝説に由来しています。その伝説とは…春と夏の風を運ぶ西風の神ゼピュロスは、花と春の女神フローラの次女のアネモネを愛していました。フローラはゼピュロスが自分を愛していると思っていましたが、愛されているのがアネモネだということを知ります。怒ったフローラは、アネモネを追い出してしまいました。ゼピュロスは、フローラとの平和を保つため、仕方なくアネモネを見捨て、彼女の姿をアネモネの花に変えたといわれています。
アネモネの基本情報
アネモネの基本情報
【基本情報】
科/属:キンポウゲ科・イチリンソウ属
別名:牡丹一華(ボタンイチゲ)、花一華(ハナイチゲ)、紅花翁草(ベニバナオキナグサ)
原産地:ヨーロッパ(地中海近辺)
時期:2月~5月
花の色:赤、桃、オレンジ、白、青
アネモネの特徴
アネモネの仲間は、主に北半球の温帯から亜寒帯に約120種が生息していて、日本にもシュウメイギクなど10種類ほどが生息します。その中でも、地中海原産の野生種アネモネ・コロナリアや雑種アネモネ・フルゲンスなどからつくられた園芸品種をアネモネといい、秋に球根を植えて春に楽しむ秋植え球根として扱われています。鉢植え、庭植えなどいろいろな用途で楽しめる植物です。葉は深く切れこみの入った羽毛のような葉を咲かせます。春になると地中からつぼみの付いた花茎をたくさん咲かせ、その先端に1輪の花を咲かせます。草丈、花色や姿は種類によっても違いバラエティーも豊富です。球根は茎が肥大した塊茎で、大きさは1cm前後です。乾燥した状態では石のように硬く、水を吸うとふくらんで、球根らしい形になっていきます。形はどちらが芽の出る部分かが、わかりにくいです。
アネモネの種類
コロナリア
和名はボタンイチゲと呼ばれ、草丈は30cm~40cmで花色は赤、紫、白、青などがあり、地中海原産、コロナリアは「花冠」という意味です。バラエティーに富んだ園芸品種や変種があります。一重、二重咲きの「デ・カーン」、半八重咲きの「セント・ブリジッド」などの品種が有名です。「デ・カーン」は19世紀に作出され、現在でも親しまれているアネモネの代表品種です。雄しべが花びらのように変化した変種の、「キクザキアネモネ」があります。
フルゲンス
花は濃い赤色で雄しべは黒い紫色をしています。日本で「フルゲンス」として流通しているカラフルな花色のものは園芸品種か別種、その他の雑種となります。「フルゲンス」は「かがやきのある」という意味になります。
ブランダ
草丈は15cmぐらいと小型でかわいらしく、山野草のような雰囲気があるのが特徴です。地中海沿岸に生息し、小さい菊のような花姿で、色は白、淡い赤色、空色などがあります。ブランダは「魅惑的」の意味となっています。
アネモネの育て方
お手入れ
花が枯れてきたらは花茎の下から切り取り、余分な栄養がとられないようにしましょう。花後に掘り上げる場合、自然に葉が黄色くなり半分以上枯れてきた頃が時期になります。葉は自然に枯れてくるまで切り取らないようにしましょう。掘り上げた球根は日陰でよく乾かして、枯れた葉を取り除き秋の植え付けまで涼しいところで保管してください。面倒な場合、植えっぱなしでも問題ないですが、休眠中に多湿にすると腐ってしまうことがあるので注意が必要です。鉢植えは夏に葉が枯れたら、雨の当たらない場所に置いてください。
置き場所
日当たりの良い場所で育て、球根を植え付けて夏前に掘り上げるまでの生育期は、日なたで育てます。5℃以下の気温に1ヶ月以上当てないとつぼみができない性質なので、鉢植えを室内で育てたい場合は取り込むのは12月以降に取り込んでください。そのまま外で育てる場合は関東より西の地方なら防寒対策を行わなくて大丈夫です。北の地方では霜よけを行い株が傷まないように管理します。
水やり・肥料
葉が出て育っている時期は極端に乾燥させると成長が衰えてしまいます。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、葉が枯れて休眠の時期は一切水を与えません。植え付ける前に土にゆっくりと効くタイプの肥料を混ぜ込み、花が咲くまでは液体肥料を月に1回ほど与えてください。
病害虫
土の中の菌が原因で起こる白絹病になる可能性があります。根元や球根に白カビが発生し、株が腐って枯れてしまいます。かかってしまった株は抜き取り、植え付ける際に土に殺菌剤をまく、古土の場合は太陽熱に当てて消毒するなど、菌の発生を抑え予防してください。センチュウが付くことがあり、土の中にいる非常に小さな虫で根に寄生して植物の栄養を奪うので、薬剤での消毒が有効です。
アネモネはブーケにピッタリ!
アネモネには縁起の悪いネガティブな花言葉もありますが、赤色・白色・紫色などは「君を愛す」「真実」「希望」など、2人の新しい未来を応援するような素敵な花言葉がつまっています。花嫁が式中ずっと手に持つブーケに、アネモネを使ってみませんか?ラウンドブーケ・クラッチブーケ・シャワーブーケなどのブーケスタイルに合い、相性のよい花としてはバラ・アジサイ・トルコキキョウ・シャクヤクなどがバッチリで、色とりどりの花々にグリーン系を組み合わせれば、ナチュラル感もある大人かわいいブーケに仕上がります。
まとめ
色鮮やかな花を咲かせるアネモネ。豪華で可愛らしい見た目とカラーバリエーションも豊富なので、結婚式に大人気!切ない花言葉もある中で、「君を愛す」「あなたを信じて待つ」など、相思相愛な花言葉をもっているので、アネモネを取り入れるだけでとってもロマンティックな雰囲気になります。ぜひアネモネを取り入れて、愛情で包まれた素敵なウエディングを挙げてくださいね。