会社の上司や職場の同僚への結婚報告をメールでする時のマナーとメール例文を見ながら内容構成まで解説

結婚は人生の大きな節目です。結婚が決まったら、家族や親族にすぐに報告するでしょう。しかし、会社や上司への報告をどうしたらいいのか、迷う人も多いはずです。ここでは会社・上司への結婚報告をメールでする時のマナーや文例をご紹介します。

この記事のINDEX

    会社や職場の上司や同僚への結婚報告は基本は口頭で。メールで報告する場合とは?

    会社・上司への結婚報告メール

    会社や職場の上司や、仕事で関わりの深い同僚への結婚報告は、基本的には直接口頭で行います。メールで結婚報告をおこなっても問題ない場合とは、コロナ禍のいまであればリモートワークの場合や、直属の上司が長期の出張に出ている、場合、上司が同じ場所にいない場合など、イレギュラーなケースです。日頃、会社で顔を合わせているような状態であれば、メールで結婚報告は避けたほうが良いでしょう。ただ、近年は業種や会社によっては、社内でメールやコミュニケーションツールで仕事関連の報告が一般的な会社も増加しており、結婚報告が社風で認められているような場合もあります。社歴が浅い場合や、迷った場合には、信頼のおける先輩に相談して確認をとるのも良いでしょう。

    会社や職場の上司や同僚への結婚報告がメールで結婚報告でも問題な状況とは?

    直接会って口頭で結婚報告をするのが基本ですが、次のような場合はメール送信でも可です。

    【会社や職場へメールで結婚報告をおこなってもOKなケース】
    ・リモートワークの状況にある
    ・上司と勤務地が離れている
    ・会社の規模が大きく同僚で結婚報告をする人数が多い
    ・距離的に離れた部署にいる人に報告したい
    ・同じ部署でも勤務地が離れている人
    ・他部署の先輩

    直接の結婚報告をおこなうのに事前に上司へアポイントのメールはOK

    会社の上司に直接口頭で結婚報告をおこなう場合、私的な報告であるため、基本的に報告のタイミングは、始業前や昼休み、仕事が終わった後など業務時間外に上司に時間を作ってもらい、報告を行います。その際のアポイントはメールで送っても問題はありません。

    会社や職場の上司や同僚への結婚報告メールの内容と構成を文例で紹介

    会社や職場の上司や同僚への結婚報告メールの内容と構成を、具体的な文例を見ながら解説します。

    【宛先】(1)メールアドレス
    【件名】(2)結婚(結婚式なしの場合は入籍)のご報告(渡部桃子)

    <メール本文>
    (3)システム情報部管理課
    大山課長

    (4)お忙しいところ失礼致します
    (5)私事で大変恐縮ですが、この度縁があり、〇月〇日に入籍する運びとなりました。
    (6)職務については、これまでと同様に続けてまいります。また、姓名および新居への転居により住所が変わるため、手続きについて、大山課長から総務課や人事部へのご報告をお願いしてもよろしいでしょうか。

    (7)結婚披露宴につきましては、〇月〇日に〇〇会館で行うことを予定しており、
    大山課長にもぜひご出席いただきたく思っております。
    披露宴の招待状につきましては、後日改めてお渡しさせていただきます。

    (8)直接ご報告するべきところを、メールでのご連絡となりお詫び申し上げます。
    結婚後も、仕事と家庭を両立できるよう、精進して参りますので、
    今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

    (9)システム情報部管理課
    渡部 花子

    (1)宛先(TO)は一人ひとり個別に。一斉送信は基本使用しない

    結婚報告メールは、一斉送信のBCCなどは使用せず、報告したい会社の上司や同僚など1人ひとりに送信しましょう。とくに上司や先輩社員など目上の方は、個別に送信することがマナーです。ただ、大きな会社で関わりある社員数が多い場合や、関連会社の同僚など、同じタイミングで大勢に伝えたい時は、CC(BCC)を利用して一斉に送信する場合もあります。

    (2) 件名は「結婚のご報告(名前)」など明確に

    件名だけでどのような内容の報告であるのか、ひと目で分かってもらえるよう、明確な件名にします。自分の名前を件名に入れることを忘れずに。

    (3)送先の方の会社名・部署・肩書(他社の場合は様)

    メールの冒頭には送先が一致していることを確認してもらえるように相手の会社名・部署・肩書(他社の場合は様)を記載します。

    (4)挨拶文

    ビジネスメールでは原則「拝啓・敬具」といった前文は省略し、ビジネスメールの挨拶となる定型文で始めます。

    【ビジネスメールの挨拶文の定型文】
    ・お忙しいところ失礼致します
    ・お仕事中に失礼します
    ・お疲れ様です など

    (5)結婚報告と

    結婚は仕事ではなくプライベートなことなので、本題に入る前に「私事ごとで恐縮ですが」と前置きの一言で断りを入れるのがマナーです。また、上司への報告の際に手続き等で上司にも他部署への報告など関連するものがある場合には、その旨も伝えましょう。

    (6)今後の働き方や結婚に関する手続きで依頼したいことについて

    結婚後に転居をともなう場合や、働き方を変えたいと考えている場合もあるでしょう。特に女性側は、結婚を機に退職というケースも珍しくありません。
    そのため、職場関係に報告する際は、結婚後の働き方についても伝えるのがマナーです。

    (7)結婚式のある・なし。結婚式をおこなう場合は招待について

    結婚式をおこなう場合は、招待したい相手が式に参加するかどうかを決めやすいように、「式の日時」と「場所」を伝えておくのがベターです。
    結婚式なしの場合には、「なお結婚式を執り行う予定はなく、入籍のみとなります」と入籍のみであることを伝えて置きましょう。

    【結婚報告メールで記載する結婚式の内容】
    ・結婚式をする(招待しない場合は記載しないでOK)
    ・結婚式へ列席のお願い
    ・結婚式の日時と場所(未定なら、大体の日付でOK。来春、など)

    (8)締めの挨拶

    本来は直接会って口頭でおこなうことが一般的なマナーです。そのため、文面で結婚報告をメール連絡にしたことをお詫びし、最後は「今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。」など締めの挨拶で締めくくりましょう。

    会社の上司や同僚、取引先へさまざまな状況での結婚報告メールの文例

    会社への結婚報告のメールの文面は、結婚式に招待するかしないか、女性は退職するか改姓するかによっても変わります。よくあるケースごとの文例をご紹介します。

    結婚式に招待する方へ送るメール文例

    お忙しいところ、失礼いたします。
    私事で大変恐縮なのですが、ご報告がございます。
    この度ご縁があり、〇月〇日に入籍することとなりました。
    職務については、これまでと変わらず続けて参ります。
     
    つきましては〇月〇日に〇〇にて結婚式を行なう予定です。
    〇〇課長にもぜひご列席いただければと存じます。
    披露宴の招待状については、後日改めてお渡しさせていただきます。
     
    直接ご報告すべきところを、メールでのご挨拶となり申し訳ございません。
     
    結婚後も、より一層職務に邁進して参ります。
    今後ともお導きのほど、心よりお願い申し上げます。
     
    〇〇部〇〇課
    〇〇 〇〇

    結婚式には招待しない方へ送るメール文例

    お忙しいところ、失礼いたします。
    私事で大変恐縮なのですが、ご報告がございます。
    この度ご縁があり、〇月〇日に入籍することとなりました。
    職務については、これまでと変わらず続けて参ります。
     
    結婚式は海外で行なうため(または実家のある〇〇で行なうため)、身内だけで済ませることになりました。
    ご招待できず、申し訳ございません。
     
    直接ご報告すべきところを、メールでのご挨拶となり申し訳ございません。
     
    結婚後も、より一層職務に邁進して参ります。
    今後ともお導きのほど、心よりお願い申し上げます。
     
    〇〇部〇〇課
    〇〇 〇〇

    寿退社する場合に送るメール文例

    お忙しいところ、失礼いたします。
    私事で大変恐縮なのですが、ご報告がございます。
    この度ご縁があり、〇月〇日に結婚することになりました。
    また結婚後は退職させていただくことになります。
     
    私が担当している業務につきましては、後任者に引継ぎをいたします。
    後日、後任者とともに改めてご挨拶させていただきます。
     
    直接ご報告すべきところを、メールでのご挨拶となり失礼いたしました。
    私事で何かとご迷惑をおかけしてしまい、大変恐縮しております。
    なにとぞご理解いただきますよう心よりお願い申し上げます。
     
    〇〇部〇〇課
    〇〇 〇〇

    改姓する場合に送るメール文例

    お忙しいところ、失礼いたします。
    私事で大変恐縮なのですが、ご報告がございます。
    この度ご縁があり、結婚することになりました。
    〇月〇日に入籍する予定でおりまして、結婚にともない名前は〇〇となります。
    〇月〇日より社内のメールアドレスも下記の通り変更となります。
    (あたらしいアドレス)
    お手数をおかけしますが、上記のアドレスに登録変更をお願いいたします。
     
    職務については、これまでと変わらず続けて参ります。
    直接ご報告すべきところを、メールでのご挨拶となり申し訳ございません。
     
    結婚後も、より一層職務に邁進して参ります。
    今後ともお導きのほど、心よりよろしくお願いいたします。
     
    〇〇部〇〇課
    〇〇 〇〇

    会社の上司や職場の同僚、取引先への結婚報告はいつがベスト?

    結婚指輪

    結婚が決まったら、できるだけ早く会社・上司に報告することが大切です。結婚後も良い関係を築くために、会社・上司にする結婚報告のマナーを知っておきましょう。

    招待客を決めてから報告しよう

    結婚の報告は、結婚式の招待客が決まってからの方が何かとスムーズです。注意したいのは、SNSなどで結婚報告をしてしまうこと。SNSを見た会社の同僚が上司よりも先に結婚することを知ってしまうと、上司が心証を害してしまう場合もあります。SNSは便利なツールですが、結婚報告のような大事なことは、慎重に発表しましょう。

    上司を結婚式に招待している場合は、「このたび結婚することになりました。〇〇さんにはぜひ式にご列席いただきたいと思います」と伝えます。披露宴で挨拶を依頼するときは、結婚報告と一緒にお願いしましょう。

    招待する予定がない場合は、結婚の報告のあと「披露宴は実家の近くで行なう」「親族だけですませる」など理由を述べて、「会社の皆さまには改めてご挨拶します」と伝えます。

    結婚報告するタイミング

    結婚式の3~4ヵ月前には報告するようにします。結婚式に招待している人の場合、予定などもありますので、できるだけ早く(6ヵ月前には)報告して予定を開けてもらいましょう。

    会社の上司や職場の同僚への結婚報告のタイミングや時期、伝え方の注意点について、詳しくはこちらをご覧ください。

    会社や職場の人への結婚報告はいつ?入籍後でもよい?結婚式なしの場合は?会社での結婚報告マナー

    基本は口頭で伝える

    上司への結婚の報告は、直接会って口頭で伝えるのが基本です。上司が多忙でなかなか顔を合わせる機会がない時は、メールや電話で「お話したいことがありますので、少しお時間をいただけますか」とアポイントをとってみましょう。

    結婚報告する順序

    上司への結婚の報告は、直接会って口頭で伝えるのが基本です。上司が多忙でなかなか顔を合わせる機会がない時は、メールや電話で「お話したいことがありますので、少しお時間をいただけますか」とアポイントをとってみましょう。

    結婚後の入籍報告の方法

    結婚後、入籍を済ませた時も直属の上司に口頭でその旨を報告します。男性なら扶養家族の追加がある場合は、会社の手続き方法などを確認しておきましょう。

    職場環境別の結婚報告の方法

    職場環境別の結婚報告

    結婚後に退職したり、働き方を変えたりする場合、結婚報告と同時に上司にきちんと伝えておきましょう。ここでは職場環境別の結婚報告の方法をご紹介します。

    結婚を機に退職する場合

    結婚を機に家庭に入るために退職する女性は、できるだけ早めに報告をしましょう。会社側は後任の人事を考えなければいけませんし、仕事の引継ぎもあります。会社の規定にそって、迷惑にならないようきちんと手続きをしましょう。

    職場結婚の場合

    職場結婚の場合は、同じ時期にそれぞれの直属の上司に結婚報告をします。その後、ふたりでそれぞれの上司に挨拶に行きます。会社によっては、夫婦は同じ部署では働けないというところもあります。その場合、どちらかが異動することになるため、ふたりの希望を事前によく話し合っておきましょう。

    派遣社員の場合

    派遣社員の場合は、雇用主は派遣会社になります。結婚報告は勤務先ではなく、まず派遣会社に今後の働き方も含めて伝えます。その上で派遣会社の担当者が勤務先の上司に伝えたり、自分で直接報告したりすることになります。

    まとめ

    会社の上司や職場の同僚への結婚報告をメールにする場合は状況に合わせて内容を確認して送信しよう

    会社の上司や職場の同僚への結婚報告は大切なお知らせであるため、本来は口頭で直接報告するのが一般的なマナーです。
    さまざまな事情や状況によりメールで結婚報告をおこなう場合には、内容に誤りがないか、誤字脱字がないかきちんとチェックしてから送りましょう。
    長期休暇や結婚式への参加など、関わりが多くなる相手です。心を込めて別々にメール文例を考えて、感謝の気持ちを伝えましょう。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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