結納金の袋を選ぶ
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結納の際に必要な結納金は、嫁ぐ側に贈る支度金のことです。結納金の金額が決まったら、まずは、結納金をいれる袋を選びましょう。結納金の袋選びには「結び切り」や「淡路結び」といった水引のある袋を選びます。これらの水引の結び方には、一生に一度という意味が込められているため、こういったお祝い事に合うとされています。
結納金をいれる袋として「結納金封」という、ご祝儀袋よりも豪華な見た目の袋に包んでいれます。最近では、花やハートモチーフの柄の袋などのカジュアルな袋も多く売られています。また「結納セット」と呼ばれる結納金袋と丁寧に渡すためのお盆や台がセットで売られているものもありますので、結納金袋を選ぶ際にはオススメです。
祝いの場では必ず新札を用意
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結納金の袋に入れる時やお祝い事で用意するお金は、必ず新札を贈るのがマナー!もちろん、結婚式のご祝儀も同様です。
銀行に行けば新札を用意してもらいますが、結納金の場合はここで一つ注意点があります。銀行にもよりますが、1日に新札に交換できる金額が決められているので、結納金の贈る金額が多い場合は数回に分けて行う必要があることです。期間も1週間ほどかかってしまうこともあるので、窓口に相談するなり、あらかじめ余裕をもって準備しましょう。
袋の表書きを書く
袋の表の上側の書き方
男性側から女性側へ結納金を贈る場合、「御帯料」「御帯地料」「小袖料」と書き、女性側から男性側へ結納金を贈る場合は、「御袴料」「御袴地料」と書きます。
また、地方によっても結納金袋への書き方は違い、「関東=御帯料」「関西=小袖料」「京都=帯地料」「略式など=寿」などとなっています。
袋の表の下側の書き方
結納の場合、目録に詳細が書かれているため、袋の表の下側は書かなくても良いとされています。気になる場合は、親や親せきなどにたずねてみましょう。
結納金袋の表書きはとても目立つ部分になるので、毛筆や筆ペン、太目のフェルトペンで書きましょう。楷書で丁寧に書き、よい印象を与えられるようにしましょう。
中包みの書き方
結納金の袋の表書きに続いて、中包みの袋の正しい書き方を教えます。その書き方は、まず結納金で贈る金額を漢字で記入します。
100万円を贈る場合の例としては、袋に「金百萬円也」と書きます。中包みの袋の裏には、「封」もしくは「寿」と書きます。結婚式などに用いられるご祝儀袋には、贈る側の住所を書きますが、相手が誰に頂くかはもうわかっているので、住所は省略してしまってもかまいません。
結納の袋についてもっと知りたい方はこちら
結納のご祝儀袋はどこで買う?用意の仕方と選び方、表書きの名称を解説!
結納金のお金の入れ方・包み方のコツ
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入れ方
まず中包みの袋へのお金の入れ方は、特に入れ方に向きはありませんが、人物の絵が描いてあるほうを上に向けて袋に入れると良いでしょう。お札がバラバラな向きで入れていなければ問題はありません。
結納金を入れたら、袋の裏にある「封」の部分にしっかりとのり付けを行ってください。
包み方
次に上包みの袋への包み方は、上包みを裏返しにし、水引を和紙から抜きます。このときに水引を袋からとってしまうのは間違いなので、注意してください。
和紙を引き抜いたら、その間から中包みを入れます。このとき中包みは金額が書いてある面を表側にして入れてください。しっかりと奥まで入れて、和紙を水引の間に戻せば完成です。
結納金の渡し方マナーを覚える
準備が出来たら、渡し方のマナーを覚えましょう。結納当日、結納金を入れた袋を渡す際にも注意点があります。そのまま手渡しというのはマナー違反です。
しっかりとした結納金の袋の渡し方として、100万円以内の場合は白木や黒塗り盆の上にのせて結納金袋を相手に贈ります。
100万円以上の場合は、桐の金子箱に入れて贈ります。どちらも袋を風呂敷や袱紗に包んでおくようにしましょう。そして結納金の袋を渡す際、時計回りに回し、女性の父親に渡しましょう。
しかしこれは一例であり、それぞれの家庭や地域によって違いがあります。相手の親や親せきに事前に確認し、マナーや流れを確認しておきましょう。
結納にかかる費用についてもっと知りたい方はこちら
結納に関する費用の相場はいくら?決め方・負担する人・具体的な金額
まとめ
結納金の金額が決まったら、金額に見合った袋を選んで結納金をいれよう
袋の選び方のポイントとして、水引のある「結納金封」という袋を選ぶとよいです。そして、袋にいれるお金は必ず新札を入れるようにしましょう。
結納金の準備に時間が掛かることもありますので、余裕を持った準備を行ってください。
袋の書き方として、表面には「御帯料」などの言葉と名前を袋に記入し、字のバランスや大きさに気をつけながら書きましょう。包み方はこれといって特にありませんので、常識の範囲で袋に包んでください。
最後に結納金の袋の渡し方は、そのまま渡すのではなく、金子箱や白木、黒塗りの盆に結納金袋をのせて、時計回りに回して、女性の父親に贈ります。結納金の袋一つでもマナーがとても大切になりますので、これらを必ず覚えておくようにしましょう!