レストランウェディングとは。結婚式会場でも自由度の高いウェディングスタイルの特徴
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レストランウエディングとは、普段レストランとして営業している場所を貸し切り、結婚式の披露パーティを挙げるウェディングスタイルのことです。
レストランウェディングとは。
レストランウェディングで最も魅力的なのは、料理の専門施設のため、料理が美味しいと期待できるところ。料理を楽しむための専門設備やロケーションがそろっているため、ゲストが結婚式で最も楽しみにている料理に力を入れて提供することができます。
また、もともとは結婚式を専門に行う会場ではないため、ホテルや専門の結婚式場と比べると持ち込みやプログラム編成など規定が少なく自由度が高く、アットホームな雰囲気でゲストをおもてなしできるというメリットがあります。
一般的にはホテルやゲストレストランと比較すると会場使用料が安く、結婚式全体の費用がリーズナブルになる傾向です。現在ではより結婚式に適した設備を備えたレストランが増えてきていて、一軒家レストラン、ガーデン付き、プール付き、チャペルを備えたレストランなど、特徴のある会場が増えていて、選択肢も多くなっています。
レストランウェディングに選ばれる会場の種類は?
レストランウェディングの会場は、大きく分けて4つのタイプの会場があります。
一軒家レストラン
本来は結婚式施設ではない、戸建てやビルなど施設のワンフロアをすべて占めるのレストランを一軒貸切にして、レストランウェディングが行われるケースが増加しています。
そのため、近年では結婚式が行われることを見込んで、最初から挙式会場を備え造られたレストランや、ウェディングプロデュース会社や神社などの挙式会場と提携しているレストランも多くあります。有名シェフが手がけるレストランや名の知れたレストランでは、ホテルウェディングと同等の格式の高さを誇るレストランもあります。
商業施設やホテル内にあるレストラン
ホテル内や商業施設にあるレストランでも、結婚式が多く行われています。公共の交通機関からアクセス良好で、付帯設備も充実。また個室や宴会ができる少人数用バンケットで、少人数での結婚式にも対応してくれるケースも多い会場です。また、ホテル内の場合はホテルの宿泊や撮影スタジオなど充実した設備が利用できるなど、レストランウエディングでありながら充実したサービスとホスピタリティが魅力です。
結婚式、1.5次会、二次会など、幅広いウェディングスタイルに対応します。
料亭
日本らしい和スタイルのレストランウエディングができるのが料亭です。格式ある老舗料亭では、建物や内装の美しさと繊細な懐石料理の美味しさをじっくり堪能できます。また、近くの神社での神前式、料亭内での祝言スタイルでの人前挙式など、日本に古くから伝わる挙式スタイルをじっくり堪能できるのも魅力の一つです。
一般的なレストラン(カジュアルレストラン)
通常は結婚式を想定しておらず、料理を楽しむ施設としてのみ利用されるレストランです。交渉次第で結婚式会場としての利用が可能な場合もありますが、本来結婚式を想定していない場合も多く、準備面ではゼロからプランニングや準備手配が必要になることも。ウェディングプランナーを別途依頼したり、店の人とできるだけ密に打ち合わせをするなど、準備面での工夫が必要です。
「結婚式をレストランで」レストランウェディングはどれぐらい選ばれている?
結婚式の会場として人気急上昇と言われているレストランウェディングですが、実際のところ、どの程度選ばれているのでしょうか。
ひとつの目安として、2020年度に発表されたゼクシィの調査では、結婚式をおこなうために作られた専門的な施設である結婚式場、ホテル、ゲストレストランに次いで4番目に結婚式のパーティ会場として選ばれています。
ただ、この数字には地域性も大きく左右しています。例えば会費制結婚式が主流の北海道では、レストランウェディングを選ぶ割合は20%ほどと高く、また東京都や神奈川県など美しい景色や夜景を眺めながら食事ができるレストランが充実している地域では、10%以上の割合に。
一方で招待ゲスト数が多く結婚式を盛大におこなう風習が強い地方では、未だレストランウェディングを選ぶ割合は低く、あまり浸透していない結果となっています。
【結婚式で選ばれている会場の種類別割合】
全国平均 | 東京都 | |
---|---|---|
レストラン | 5.1% | 7.3% |
ホテル、式場、会館内のレストラン | 4.7% | 4.1% |
一般の結婚式場 | 49.6% | 40.7 % |
ホテル | 22.0% | 30.9% |
ゲストハウス | 13.2% | 8.9% |
神社や教会 | 1.3% | 1.6% |
料亭 | 0.8% | 1.1% |
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ
レストランウェディング7つのメリット。自由度の高さと常時来店可能な気軽さが魅力
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レストランウェディングの人気が高まっている理由として、「通常は結婚式会場ではない」場所であり、料理を楽しむための専門的な場所であることから、一般的な結婚式にはない大きな魅力とメリットが挙げられます。
【1】プロの料理が手ごろな価格で楽しめる
もともと料理を楽しむための専門施設であるため、他の会場に比べ、クオリティの高い料理やコースが手ごろな値段で楽しむことができます。また、地域の特産品や新郎新婦の意向を取り入れたメニューなど、料理の自由度も高いサービス提供が大きなメリットです。
【2】一般的な結婚式より費用相場が安く済む傾向
結婚式費用で約1/3を占めるゲストの飲食代の費用は他の会場に比べ安く済み、かつ会場使用料があまりかからない傾向で、相対的にみて費用相場は他会場に比べ安くなる傾向です。また、もともと料理やお酒を楽しみながらパーティや宴会を主体に行う場所でもあるため、内装やガーデンには装飾などがすでに施され、そこまで手を加えなくていいことも多いでしょう。
【3】結婚式とパーティの内容の自由度が高い
レストランウェディングは一般的に結婚式を行うゲストレストランや結婚式場、ホテルなどに比べると結婚式プランの内容や持ち込みの自由度が高いプラン内容であることが多いでしょう。また、基本的には貸し切りであることが多いため、演出やプログラム内容、開催の時間帯なども融通が利くことが多いようです。
【4】少人数ウェディングや家族婚にも対応可能な会場が多い
レストランはもともと食事を楽しむための施設であるため、6名程度の家族婚やゲスト数30名以下の少人数ウェディングなどに適した場所が多くなっています。また、ウェディングプランが必要最低限のアイテムのみを揃えたものが多く、必要に応じてアイテムを追加していくプランが多く用意されており、少人数のゲスト数に応じたパーティを計画しやすくなっています。
【5】地域やロケーション特性を生かせる
レストランはゲストが食事を楽しむために、見晴らしやロケーションのいい場所にあることも多く、その地域の風景や雰囲気を楽しみながら食事をすることができる施設が多くあります。また、地方の特産品や旬の食材などを常にメニューにふんだんに取り入れていることも多いため、ゲストにその土地の良さを存分に楽しんでもらう結婚式を企画することができるでしょう。
【6】内装やインテリアにテーマがありこだわりがある空間
レストランは料理を楽しむ時間をより華やかにするために、インテリアな内装にこだわった造作の場所であり、佇まいやインテリアや調度品が彩る洗練された空間もレストランウェディングの魅力のひとつです。
歴史を感じさせる重厚なインテリアの老舗レストランや、著名な建築家が手掛けたデザイナーズレストラン、モダン、クラシック、オリエンタルなど、お店のコンセプトによって内装や料理もさまざまで、どんな場所を選ぶかだけでも新郎新婦の個性や思いを十分に発揮できます。また、ウェディングのための装飾もあまり必要ありません。
【7】記念日に来店が可能
結婚式がないと通常は訪問できないゲストレストランや結婚式場と違って、結婚式が終わっても記念日に気軽に訪れやすいのも、レストランウエディングのメリットのひとつです。思い出をいつまでも色褪せずに、記念の時に思い出を新たに作ることができる大切にできる場所として楽しめるでしょう。
レストランウェディングの費用相場は本当に安い?平均相場を他の種類の会場と比較
実際に、結婚式会場をレストランに選んだ人の費用相場は他の会場と比較してみましょう。以下の数値例は首都圏4県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の主な結婚式会場の種類別、結婚式費用総額(挙式+披露パーティ)の平均値をまとめたものです。
これを見ると、招待ゲスト数一客あたりの単価が、最も低くなっています。また、費用のボリュームゾーンを見ても、他の会場に比べ低い費用でとどまっていることが分かります。
【結婚式会場の種類別・平均費用総額/平均ゲスト数/ゲスト1人当たりの平均金額】
会場の種類 | 結婚式平均総額/ゲスト数 | ゲスト1人当たりの平均金額 |
---|---|---|
レストラン | 294.2万円/52.8人 | 5.57万円 | ゲストハウス | 381.0万円/61.9人 | 6.15万円 |
ホテル | 404.8万円/62.7人 | 6.45万円 |
一般の結婚式場 | 419.1万円/68.6人 | 6.11万円 |
首都圏平均 | 382.6万円/ 62.8人 | 6.09万円 |
【結婚式総額のボリュームゾーンの割合】
会場の種類 | 300万円~400万円 | 400万円~500万円 |
---|---|---|
レストラン | 24.5% | 18.9% |
ゲストハウス | 22.3% | 31.9% |
ホテル | 22.2% | 22.7% |
一般の結婚式場 | 20.5% | 32.1% |
首都圏平均 | 21.2% | 25.7% |
※参考数値は首都圏4県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の平均値
データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ
レストランウェディングの費用を安く抑えゲストにおもてなしができる理由
レストランウエディングの費用が安く抑えられる理由として、次のような点が挙げられます
【レストランウェディングの費用相場が安い理由】
・会場使用料が他の種類の会場と比較して抑えめ
・衣装や小物の持込料均を設定していないところが多い
・料理と飲物の平均単価が同じクオリティでも他の会場より低め
・最初からインテリアや調度品に装飾が施され装飾費用が抑えられる
衣裳費用や装飾費用が抑えられる分、料理のクオリティをさらに上げるために費用をまわす、といった選択肢もできるでしょう。
このため、ゲストの印象に最も残る「料理と飲物」で手厚くもてなしたいと考えるふたりにとっては、費用面を抑えながらゲストにとって満足度の高い選択ができるのです。
レストランウェディングの費用が変動する要因
レストランウェディングの費用は、いくつかのポイントによって変動しますが、他の種類の会場や、ウェディングスタイルと比較して料金が高くなる要因として、次の4つの要素が関わっています。
貸切のため施設使用料金
レストランウェディングは一軒家、またはワンフロアを丸ごと貸切るケースが多いため、そのぶん費用が必要になります。ゲスト数が少ない場合は少人数用バンケットが空いていれば利用可能で費用を抑えることができますが、ホテルや専門会場と異なり、ゲスト数に見合った施設を探すために苦労する場合もあります。
招待するゲストの人数
レストランウェディングの費用内訳では、演出や装飾の費用より、ゲストをおてなしする料理や飲物の費用に大きく左右されます。料理や飲物のランクと、ゲスト数によって費用相場は大きく変わります。
演出内容、装飾内容、プラン
レストランウェディングの魅力のひとつである自由度の高さは、演出費用や装飾費用の相場を上げる要因にもなっています。レストランはもともと結婚式をおこなうための施設ではなく、料理と会話を楽しむ施設。専門会場やホテルに比べると、演出設備、映像設備、音響設備面では劣っていることもあり、場合によってはほとんど設備がない場合も考えられます。希望の演出や装飾内容によっては、自己手配なども必要になり、費用が上がる場合かあります。
挙式の日取り(季節、曜日、開始時間帯)
挙式の日取りも結婚式のプラン料金が変動する大きな理由となっています。
レストランウェディングは一軒家やガーデンを備えた会場も多く、屋外施設のガーデンやプールなどでおこなうセレモニーも大きな魅力のひとつであり、結婚式に向いているとされる気候の良い春・秋に人気が集中するため、結婚式プラン料金ももとから高く設定されている傾向です。また、結婚式をおこなう土日祝日はレストラン側も繁忙期であり、会場使用料金が高く設定されていることも。
結婚式費用の自己負担額や、親からの援助の割合も費用相場を決める大きな要因になってきます。ふたりの自己負担額や両家親からの援助について詳しくはこちらをご覧ください。
レストランウェディングはご祝儀制か会費制を選ぶことができる。会費制プランとは?
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レストランウェディングを行う際には、会費制結婚式にするか、一般的なご祝儀制結婚式を行うかを選ぶこともできます。
会費制とご祝儀制の違い
レストランでウエディングプランを用意している会場では、会費制プランが表示されている場合がほとんど。会費制とご祝儀制にはどのような違いがあるのでしょうか。
会費制結婚式とは
その名の通り、会費をいただく結婚式のことです。通常の披露宴では、ゲストがご祝儀を世間一般の相場で判断して金額を決めお包みしますが、会費制では新郎新婦が参加費である会費を決め、ゲスト全員で一律の金額をいただきます。
「ゲストに金銭的な負担をかけたくない」という理由から、一律の会費が設定されています。会費は基本的にはご祝儀相場より低めの設定であることがほとんどで、ゲスト1人当たりの飲食代とサービス代程度の金額になっており、お祝いは含まれていません。
会費は招待状に記載してゲストにお知らせします。北海道や青森など一部地域で主流の結婚式スタイルでしたが、合理的で自由な結婚式スタイルがカップルの共感を呼び、近年では首都圏を中心に人気のウェディングスタイルになってきました。
ご祝儀制結婚式とは
一般的な日本の結婚式のスタイルです。ゲストにお祝いとしてご祝儀を包んでいただき結婚式を行います。ご祝儀相場の内訳は「ゲストの飲食代+引き出物代+お祝いの気持ち」になっており、一般的な目安相場は3万円程度になりますが、新郎新婦とゲストの関係性の深さや立場によってはより多くの金額を包んでくれることも。
ゲストからいただく金額を想定し、きめ細やかな配慮やサービスを行う、フォーマルな形式のウェディングスタイルになっています。
レストランウェディングを会費制結婚式で行う場合のメリットと注意点
ゲストの負担を軽くして楽しんでもらうことを一番に考えるカップルには会費制がおすすめです。会費制にすることで、一般の結婚式で渡すご祝儀より用意する金額が少なくなることで、ゲストの負担が軽くなります。さまざまな立場の人を、きがねなく招待できるでしょう。
また、結婚式をする側にとってのメリットは、金額が一律のため、当日の総額の目安がつきやすくなり予算を立てやすくなることです。引き出物や持込料などで費用を抑えられ、自分達の自己負担が少なくなる場合もあり、なるべく費用を抑えて結婚式をあげたいと考えるカップルに選ばれています。
費用面に関しても、会費制で結婚式を挙げる場合は、ゲストからお祝いを頂かないために比較的費用を抑えられるという大きな特徴があります。
ただし、会費制に馴染みがなく、会費のうえにお祝いを持参したり包んだ方がいいのか、服装はどうすれば良いかと悩む方も多く、事前にしっかり「お祝いは不要」「服装のドレスコード指定」というアナウンスしないと、ゲストに余計な手間や心配をかけてしまいます。特に親族や年配の方には馴染みのないウェディングスタイルのため、どのような結婚式であるかを事前に説明するなど、配慮が大切です。
レストランウェディングをご祝儀制結婚式で行う場合のメリットと注意点
レストランウエディングでもフォーマル寄りの結婚式、格式のあるレストランでおこなう結婚式、お料理のグレードをあげた場合や目上の方や年配のゲストを多く呼ぶ場合は、ご祝儀制を選ぶことが多いようです。ご祝儀制の場合、ゲストからいただく金額も大きいため、手厚く配慮の行き届いたサービスを提供できます。引き出物や引き菓子もきちんと用意し、ゲストへのおもてなしを一番に考えた格式高い結婚式をしたい場合はご祝儀制を選ぶとよいでしょう。
ただし、レストランウエディングは一般的にリーズナブル、カジュアルという印象を持たれてしまうことがあります。ご祝儀制にする場合は、レストランの中でもフォーマルなサービスが提供できる会場を選び、お料理の提供形式を着席スタイルのフルコース、お料理のグレードをアップし、通常の披露宴に見劣りしない内容にしましょう。引き出物もきちんと用意しておくなど、ゲストへの配慮も必要になります。
まとめ
レストランウェディングの費用面のメリットが自分たちの希望に合うか判断しよう
レストランウェディングには他の会場にないさまざまな魅力があります。
特に一軒家を貸切にできるプライベート感や、自由度の高い持ち込みやプログラムが楽しめる環境は、他の会場と比較しても大きな魅力と言えるでしょう。反して、会場がカジュアルすぎると感じられてしまったり、おもてなしがゲストの顔ぶれにあっていない、会費やご祝儀にサービスが見合っていないと感じられてしまう懸念点も。
自分たちの結婚式がレストランウェディングのメリットと一致するかどうか、招待するゲストの顔ぶれがゲストハウスに向いているかどうか、をしっかり見極めるための参考にしてくださいね。