レストランウェディングに招待された時のご祝儀の金額は?渡すときのマナーについて

ゲストと一緒にリラックスして食事を楽しみながら結婚式をおこないたいという理由から、レストランウェディングを行うカップルが増えています。しかし、通常のホテルやゲストハウスでおこなわれる毛婚披露宴にしか招待されたことがないゲストはレストランウェディングとの違いに戸惑うこともあるのではないでしょうか。レストランウェディング当日に困らないためにも、ご祝儀やマナーについて学んでいきましょう。

この記事のINDEX

    レストランウェディングとは?

    披露宴会場

    レストランウェディングは、普段レストランとして運営している場所を数時間借りて、結婚式や披露宴を行うことをいいます。

    プライベート感やオリジナリティを出せること、演出の自由度が人気となり、最近ではレストランウェディングを選択するカップルも増えています。では、一般的な結婚式との違いもみていきましょう。

    一般の結婚式と何が違うのか

    ホテルや専門式場で行う結婚式は、挙式と披露宴を行うことがほとんどで、形式や内容が決まっていて、かしこまった印象があります。

    しかし、レストランウェディングは、リラックスした空間で料理を食べながら結婚式が進行するスタイルです。カップルと親族、友人が近い距離で同じ時間を共有するため、カジュアルでアットホームな印象を与えることができます。

    また、レストランは料理の提供をメインに行なっていることから、シェフがこだわって作った美味しい料理が食べられることが一番のメリットともいえます。

    レストランウェディングは、カップルが吟味して選んだ美味しい料理をゲストに食べてもらうことができ、ゲストが一番重要視している料理でおもてなしができるのが魅力です。

    レストランウェディングはご祝儀制と会費制の2種類がある

    ご祝儀

    レストランウェディングにはご祝儀制と会費制の2種類が存在します。それぞれの制度の違いをみていきましょう。

    ご祝儀制

    一般的な結婚式と同じように、ご祝儀を持参するタイプのレストランウェディング です。ご祝儀はカップルとの関係性で金額が異なります。
    ご祝儀制の場合、コース料理と引出物の用意が必要となり、通常の披露宴と内容は変わりません。
    格式高いレストランを会場に選ぶ場合、ご祝儀制をとることが多いです。

    会費制

    会費制はカップルが一律の金額を設定してそれを会費とし、レストランウェディング当日に納めるシステムです。カップルとの関係性は重要視されません。

    「来てもらうゲストに負担をかけずに、自分達の結婚式に参加してもらいたい」という理由で、レストランウェディングでよく利用されている制度です。ご祝儀よりも低い金額を会費として設定していることが多いです。

    会費制の場合は招待状に記載がある

    2つの制度を導入しているレストランウェディングですが、会費制の場合は招待状にあらかじめ記載されているので、ゲストがご祝儀や会費に悩む心配はありません。招待状の文面の一例を見てみましょう。

    招待状の文面の一例

    「当日は会費制にさせていただいておりますので、ご祝儀などのお心遣いはされないようお願い申し上げます。」

    ※日時、場所と一緒に会費の金額もしっかりと記載されています。

    ご祝儀の相場と会費のマナー

    ご祝儀

    カジュアルでアットホームな印象のレストランウェディングですが、ご祝儀や会費にマナーも存在します。当日に恥ずかしい思いをしないためにも、事前に把握しておきましょう。

    ご祝儀の相場

    ご祝儀制のレストランウェディングの場合、相場は一般的な結婚式と変わりません。

    • 友人・知人:3万円
    • 会社の同僚・部下:3万円
    • 会社の上司:3~10万円
    • 取引先:3~5万円
    • 親族・親戚:5~10万円

    ※カップルとの関係性や、ゲストの年齢によって金額は変動します。

    ご祝儀で気をつけること

    ご祝儀の相場を確認したら、ご祝儀を扱うときに気をつけたいポイントも確認しておきましょう。

    偶数など割り切れるような金額は避ける

    ご祝儀を2万円・4万円など偶数で渡してしまうのは、割り切れ(別れ)という意味合いになってしまうため良くないとされています。ご祝儀は相場を確認しながら奇数になるように包みましょう。

    ご祝儀を包むご祝儀袋

    結婚祝いのご祝儀を包むためのご祝儀袋の選び方にもポイントがあります。

    • 袋の右上に「のし」がついていること
    • 水引き(飾り紐)は、紐の先端が上を向いている「あわじ結び」か「結び切り」を選ぶ
    • 水引きの色は「紅白」か「金銀」になっているものを選ぶ

    お金は新札で表向き

    ご祝儀袋に入れるお金は新札を用意しましょう。なるべく新札が良いとされていますが、用意する時間がない場合はアイロンがけをしてシワを伸ばしても良いです。
     
    ご祝儀袋に包む際は、偉人の顔が印字されている側を表とし、偉人の顔が右側に来るように中袋に入れてください。

    祝儀袋をふくさに包むとより丁寧

    ふくさとは風呂敷ほどの大きさの絹布です。ご祝儀袋が汚れたり曲がったりしないようにふくさに包んでおくと、より丁寧な印象を与えます。
     
    結婚式用のふくさは、45cm角のサイズを利用すると包みやすく便利です。また、お祝いごとなので、赤や朱色など明るい色のふくさを使うと良いでしょう。

    会費のマナー

    ご祝儀よりも形式的ではない会費制度ですが、ある程度のマナーは存在します。

    • 会費でも新札やシワの少ない見た目がキレイなお金を用意しておく
    • お釣りが発生しないように、招待状に記載されていた金額をぴったり用意する
    • 会費はご祝儀袋に包まない
    • 会費は財布から直接取り出して受付に渡す

    会費は受付がその場で金額を確認するため、ご祝儀に包むと集計に手間がかかり混乱させてしまいます。会費は招待状に記載があったぴったりの金額を財布から直接手渡し、受付がスムーズに進むようにしましょう。

    会費制のご祝儀なしが心配な人へ

    カップルがゲストに負担をかけないように導入された会費制のレストランウェディングですが、カップルとの関係性によっては、ご祝儀を用意するケースもあります。

    ご祝儀を用意するケース

    • カップルの親戚・親族で近しい関係
    • 親友など特に親しい付き合いのある友人
    • 自分の結婚式の際にご祝儀をもらったことがある
    • 会社の上司など目上の立場である
    • 直前でレストランウェディング の欠席が決まってしまった

    会費制のご祝儀の相場

    会費制のレストランウェディングでどうしてもご祝儀を渡したい場合の相場は5000~1万円が目安となり、ご祝儀制のレストランウェディングと異なります。あまり大きい金額を渡してしまうと、カップルを驚かせ恐縮させてしまう可能性が高いです。

    会費制のご祝儀の渡し方、注意点とポイント

    会費制はあくまでもご祝儀なしのスタンスで行われます。渡し方に注意しましょう。

    レストランウェディングの受付で渡さない

    会費制のレストランウェディングでは、決まった金額の会費のみを受け取ることを想定しています。ご祝儀を会費と一緒に渡してしまうと、集計時にトラブルが発生する可能性があり、受付やカップルを困らせてしまいます。

    後日会う機会を設ける・郵送する

    ご祝儀はレストランウェディングの当日ではなく、落ち着いた頃に会う約束をして直接手渡しすることがおすすめです。
     
    なぜなら、レストランウェディング当日は、カップルもそれぞれの準備で忙しく迷惑になってしまうからです。後日カップルに会って手渡しすることが難しい場合は、郵送しても良いでしょう。

    ご祝儀袋は金額に見合ったものを選ぶ

    会費制のレストランウェディングのご祝儀の相場は5000~1万円なので、金額に見合ったご祝儀袋を用意しましょう。紅白の水引きが直接袋に印字されているようなシンプルなタイプを選ぶことがおすすめです。

    まとめ

    レストランウェディングにはご祝儀制と会費制の2種類があります。会費制は招待状に事前に記載があるので、ゲストがどちらなのか悩み慌てる心配はありません。
     
    ご祝儀制の相場やマナーは一般的な結婚式と同じです。また、カジュアルな印象の会費制ですが、結婚式のマナーは存在します。マナーを守って、カップルの晴れの日を温かい気持ちでお祝いしましょう。

    関連する式場

    関連する式場はありません

    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

    関連する記事

    関連する記事はありません