結婚の挨拶を迎える側、親の準備は何が必要?我が子が選んだパートナーを気持ちよく迎えるための準備とマナー

結婚の挨拶に子どもがパートナーを連れてくる、といった場合、迎える側である親側の準備としてどのようなことに配慮すればいいか、また親として二人の結婚について確認するめに質問するかを、事前に確認しておくと当日のおもてなしがスムーズかつスマートです。お互い初対面の場合は、子どもの彼、または彼女は緊張していることでしょう。相手の緊張感を解いて、これからの長い付き合いに良いスタートが切れる挨拶の場になるよう、親側は準備をしっかりと行いまょう。

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    結婚の挨拶を迎える側、親が事前に準備しておくこと

    結婚の挨拶を迎える側、親が事前に準備しておくこと

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    結婚の挨拶に子どもがパートナーを連れてくる、と言われた場合、迎える側である親側の準備でどのような点に配慮、注意しておくべきか、心配なことは何かなどを事前に整理して確認をして準備しましょう。

    【結婚挨拶で迎える側の親が確認したい準備ポイント】
    ・結婚挨拶の日取りと時間の決め方
    ・結婚挨拶の場所は実家が良いか外食先が良いか
    ・結婚挨拶で出すお茶やお菓子は何がよいか
    ・結婚挨拶で食事はお出しすべきか
    ・結婚の挨拶の当日の親側の服装
    ・結婚挨拶の当日の流れ
    ・結婚挨拶での手土産の受け取り方
    ・結婚挨拶で子どもの彼や彼女に親側からの質問内容

    結婚の挨拶の日程と場所を決める

    結婚の挨拶

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    我が子が「結婚の挨拶のために彼、または彼女を連れて行きたい」と言われたら、まずはお互いの都合のよい日程と場所を決めましょう。

    日程と時間帯

    結婚挨拶の場合、日取りは縁起の良い日、時間帯は食事の時間を避けた午後2時ぐらいからが良いと一般的には言われています。ただし近年は仕事が忙しく、縁起の良い土日の都合がつくのを待つと挨拶の日程がだいぶ先になってしまうなどの事情で、縁起の良い日取りについてはそこまで気にする人が少なくなっているようです。お互いの事情を組んで臨機応変に対応しましょう。
    時間帯は、食事を共にとることを考えている場合には、事前に相手に伝えておきましょう。
    「親睦を深めるために一緒に食事をとりたい」などの理由がある場合には、食事時の時間帯を指定してもかまいません。

    挨拶をおこなう場所は一般的には実家で。場合によっては外食も。

    結婚の挨拶を迎える場は、多くの場合は実家(自宅)であることがほとんどです。
    だだ、お互い住んでいる場所が遠方である、自宅以外の場所が良い事情がある場合には、レストランなど外食先を選ぶこともあります。

    外食先の場合は個室を予約。支払うのは外食先を指定、手配した側

    外食先は料亭やレストランの個室を予約して挨拶の場とすることが一般的です。その際の支払いは、外食先を予約したほうが支払うのがマナーです。
    親が家ではなく、外食が良いと申し出て、自分たちで外食先を指定、手配した場合には、親側が支払いをする配慮をしましょう。

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    結婚の挨拶での当日のお茶やお菓子、食事をどうするか決める

    結婚の挨拶での当日のお茶やお菓子、食事

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    挨拶当日は、迎える側としてお茶屋お菓子を用意しましょう。時間帯によっては食事をどうするかも決めておきます。

    相手の食の好みを子どもからリサーチする

    自分の子どもから事前に、相手の食の好みについて確認をとりましょう。訪問を受けた側はお茶とお茶請けのお菓子を準備してお出ししますが、その際に、できるだけ相手の好みにあったものを用意できれば、向こうの緊張感もほぐれるはずでず。
    また、ある程度相手の情報を知っておくことで、初対面の場合でもスムーズな会話のきっかけにつながります。ただし、詮索しすぎは相手の気持ちを害することにもなりかねないので控えましょう。

    お茶菓子は2種類用意しておく場合も

    お茶菓子とお茶は和菓子と洋菓子、緑茶とコーヒーまたは紅茶など2種類ずつ用意しておくと、会話が弾んだ場合、1時間ほどたった後に、最初出したものとは別の種類のお茶とお菓子をすっと出せるためスマートです。

    食事の用意は必要?

    食事をどうするかは、相手がどのような人かを子どもに聞いてから判断しましょう。
    結婚の挨拶と顔合わせをしに訪問することが第一の目的のため、食事の時間を避けたスケジュールであることが多いでしょう。相手も緊張しているため、最初から食事を誘うと、長時間の滞在は負担になるかもしれません。
    ただ、できればじっくり相手のこと知りたいと考えていて、挨拶にくる相手の負担にならないように、話の流れで話が弾んだ場合には食事も一緒にとりたいと考えている場合には、食事の準備もあるとスムーズです。手料理でなくとも、その場の流れで出前をとる、外食に行くようなかたちでも良いでしょう。

    結婚挨拶の日の親側の服装を決める

    結婚の挨拶の日の親

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    結婚の挨拶を迎える側の親側の服装は、実家で迎える場合と外食先で迎える場合では異なります。

    実家(自宅)で出迎える場合の親側の服装

    挨拶に来る相手は、意識してかっちりしたスーツやワンピースで来訪します。
    迎える側は自宅にいるため、そのような服装でなくてかまいませんが、父親、母親ともに「きれい目のカジュアル」の服装がおすすめです。目安は家族で街へ買い物に出かける服装ぐらいをイメージしてコーディネートしましょう。カジュアルといってもデニムなどの着用は避けましょう。また、真夏でも自宅で素足でいることは避け、男性は靴下、女性はストッキングを着用しましょう。

    父親の服装

    基本的にはジーパンやTシャツは避け、きれい目のチノパン、襟が付いた服(シャツやポロシャツ)を基本に選びましょう。冬はトレーナーではなく、ニットにシャツの重ね着などがいいでしょう。自宅なのでジャケットやネクタイの着用は特に必要ありません。

    母親の服装

    父親同様ジーパンやTシャツのような服装は避け、少しきれい目なカジュアルな服装を心がけてコーディネートしましょう。スカート、パンツのスタイルはどちらでもかまいません。

    外食先(レストランなど)で挨拶を受ける場合の親側の服装

    レストランなど外食に行く際のドレスコードを守った服装を選びましょう。ドレスコードとしてはスマートカジュアル、またはスマートエレガンスが一般的ですが、外食先の料亭やレストランの格式に合わせた服装にします。

    父親の服装

    スーツ、またはジャケパンスタイルが一般的です。父親側はノーネクタイでも問題はありません。

    母親の服装

    きれい目のワンピース、ブラウスとパンツやスカートの組み合わせ、スーツなどが一般的です。

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    結婚の挨拶に備え家の掃除を行うポイント

    家

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    家のすべてを掃除する必要はありませんが、訪問する側の目線になって、よく目に触れる部分や触る部分、導線に関してはしっかり掃除をしておきましょう。

    【掃除を重点的に行う場所や確認しておきたい場所】
    ・玄関、玄関ドア、ドアノブとそのまわり
    ・玄関のたたき
    ・廊下
    ・通す場所(リビングルーム、客間、キッチンなど)
    ・トイレ、洗面所

    結婚の挨拶当日の流れと親側の段取りやマナー

    結婚の挨拶当日の流れと親側の段取りやマナー

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    出迎えから入室まで

    玄関での出迎えの際は、どちらか片方のみ、または両親そろって出迎える場合と、どちらでもかまいません。
    簡単な挨拶を受けてから居間にお通しして、席をおすすめします。
    座席の位置は、本来お客様は上座にお通しし、もてなす側は下座に座りますが、結婚挨拶の場では上座をすすめた場合、固辞されることもあるので、臨機応変に対応しましょう。
    着席する前に向こうからの挨拶を受けるため、こちら側も改めてそろって挨拶を行いましょう。

    相手が持ってきてくれた手土産を受け取る際のマナー

    相手が手土産を持ってきてくれた場合の受け取り方は、まず受け取った品を相手のほうに置き、お礼と敬意を表します。そのまま置きっぱなしにはせずに、家人に渡すか、自分で別室に移しましょう。
    その後別室で、できれば手土産は手早く開けて内容を確認します。そして内容に対しての具体的なお礼を言いましょう。相手は手土産が喜んで貰えたかどうか気になっているため、安心させてあげる配慮と、そこから会話が弾むきっかけ作りにもなるでしょう。

    お茶やお菓子を出すタイミングと基本作法

    お互いの挨拶が終わって着席したタイミングで、あまり間をおかず、すぐにお茶とお菓子が出せるよう事前に準備をしておきます。
    お茶はキッチンでそれぞれの茶わんに注ぎ、お菓子と一緒にお盆にのせて運ぶのが一般的です。茶碗は茶托にのせたまま運ばず、茶托と茶碗を別にしてお盆にのせます。ふきんを一緒に乗せて運べば、万が一粗相した場合にも対応できます。

    【お茶とお菓子の出し方】
    (1)客間に運んだらお盆はいったん下座側に置きます。和室なら畳の上、リビングならサイドテーブルやテーブルの端に仮置きしましょう。
    (2)茶わんは茶たくにのせて両手で持ち、上座から一人ずつ出しましょう。菓子皿も同様。訪問客から見てお茶は右側、お菓子は左側に並べるのが基本です。
    (3)どちらを先に出すかは、お客様の左右どちら側から出すかにもよります。左から出すならお茶、お菓子の順になります。先に出した物の上を別の物が通過する『袖越し』にならないよう注意して出しましょう。

    手土産で頂いたお菓子をその場で出すかどうか

    もてなす側は茶菓子を準備しているはずなので、それを出すのが前提です。手土産がその場で一緒に食べられるものは、「おもたせで失礼ですが……」と言って、その場で出してもマナー違反にはなりません。要冷蔵や賞味期限が短いものは出してもよいでしょう。ケーキのようにすぐに食べられるものを頂いた場合には、お客様に出して喜びを分かち合うのが礼儀とされています。また、もしあらかじめ準備していたものと重複してしまったら、手土産のほうを優先したほうがいいとされています。
    会話が弾むようなものを頂いたら、その場でお出しして会話が弾むよう配慮してもよいでしょう。内容を確認し、臨機応変に対応しましょう。

    結婚の挨拶での親側の会話や質問の注意点

    まずは結婚の挨拶前に会話を

    いきなり結婚の挨拶を切り出されるのは唐突な印象もありますし、初対面の場合は親側としても子どもの結婚相手の人柄が何も分からずに結婚を許していいのか、判断に迷う場合もあります。会話の前半は親側から何気ない日常会話などで緊張感を解き、自然な流れを作ってあげるよう配慮しましょう。

    相手への質問等は結婚の挨拶を受けてから

    初対面の場合は、親として子どもの結婚相手に確認したいことや聞きたいことはたくさんあるでしょう。ですが、会話の最初から相手について質問攻めにしてしまうことは、相手に不可観、不信感を与えかねません。できれば結婚の挨拶や許可について切り出されてから、相手のことや結婚についてどう考えているかの質問を行うようにしましょう。

    結婚挨拶で親側から子どもが結婚する相手へ確認しておきたい質問

    子どもの結婚相手と初対面の場合や、面識はあってもあまりよく分かっていない場合は、幾つか質問したいことを事前にある程度決めておきましょう。質問のしすぎや聞きすぎは、相手の気分を害してしまうことに配慮しつつ、自分の子どもの将来を踏まえ、親として確認すべき部分はきちんと聞けるようにしておきましょう。

    【親として結婚挨拶の場で確認したい質問例】
    ・相手の現在と今後のビジョン
    ・二人の将来について。直近のことや数年先のこと。
    ・結婚式のこと

    まとめ

    結婚の挨拶のために迎える親側はおもてなしの準備と配慮を忘れずに

    子どもが結婚の挨拶のためにパートナーを連れてくると言われたら、子どものために親としてできるおもてなしと配慮を、マナーに沿ってまずは準備しましょう。子どもが選んだ結婚相手と、今後よい関係性を築けるように、準備や疑問点については事前に家族でしっかり話し合い解消しておくこともとても大切です。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

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