カジュアルな顔合わせ食事会の服装の選び方「スーツ以外で、普段着で」テーマに合わせたコーディネート例

両家顔合わせ食事会とは、日本の伝統的な婚約祝いの席である結納をカジュアルにしたスタイルの食事会であるため、そもそも顔合わせ自体の席が「カジュアル」ではあるのですが、最近では堅苦しくない服装で両家の親睦を深めようと、さまざまなテーマや趣旨をもったお合わせが登場しています。行きつけの割烹、どちらかの自宅、家族旅行と宿泊を兼ねた旅館やホテルでの顔合わせなど、さまざまなアイデアの顔合わせがあり、そんな時の服装はどのように考えたら良いのでしょうか。

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カジュアルな顔合わせ食事会は、どの程度までカジュアル?

カジュアルな顔合わせ食事会は、どの程度までカジュアル

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ここ数年で、顔合わせ食事会を「堅苦しい雰囲気は抜きにして…」というニーズが、両親サイドの要望からも増え、比較的フォーマルとされる会場でも、服装にラフさ、カジュアルさを求められるケースが多くなっているようです。しかしカジュアルでという言葉をそのまま受け取るのは危険。服装を、顔合わせの主旨や、会場となる場所に合わせる必要があります。

一般的な顔合わせ食事会についても服装や会場について確認しておく

一般的な顔合わせ食事会についての知識をまずは確認しておき、今回ふたりや両家家族が考える「カジュアル」「肩肘張らない」顔合わせが、どのような部分でカジュアルなのかを確認しておきましょう。

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肩肘張らないお店や服装がどの程度なのかお互いの家族で認識をすり合わせる

ひとくちに「肩ひじ張らないお店」「カジュアルな服装」といっても、各家庭や人によって認識はさまざまです。
どんな主旨でお店選びをしたのかを参加者全員に伝え、場所と主旨に基づいた服装が両家の家族が選べるよう、新郎新婦がお互いの家族の仲介となって、服装のテイストを合わせましょう。

肩肘の張らない顔合わせ食事会とはどこまでカジュアル?

近年増加している「堅苦しくないカジュアルな顔合わせ食事会」として、次のようなアイデアや例があります。

【カジュアルな顔合わせ、カジュアルな服装指定のアイデア例】
・ホテルや料亭での食事会でもかしこまらない服装指定
・堅苦しくない肩ひじ張らない割烹などカジュアルな店選び
・どちらかの実家に相手家族を招待。本当にカジュアルな服装を指定
・両家の家族で親睦家族旅行を兼ねた顔合わせ食事会

このような顔合わせ食事会を計画する意図や主旨として「両家がこれから親族付き合いをするのだから親睦を深めたい」「かしこまった席にせずざっくばらんに話をしたい」という主催者の思いがあります。
「こんな顔合わせ食事会の場合、ふたりの服装はどうする?」という例を挙げて、カジュアルな顔合わせについて解説します。

【顔合わせの服装例1】ホテルや料亭での食事会でもかしこまらない服装指定

ホテルや料亭での食事会でもかしこまらない服装指定

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カジュアルな食事会の主旨

顔合わせ食事会の会場としてよく選ばれるホテルのレストランの個室や料亭ですが、家族が参加する服装は、普段は着ないフォーマルな衣装を着用するのが一般的です。
しかし、行き慣れない格式のある店、着慣れない服では、お互い緊張してしまい会話も弾まないのでは…という考え方から、会場こそ特別感のある場所にしたものの、服装を通常の食事会と同じドレスコードにするという主旨の食事会です。

食事会の服装のカジュアル度

ホテルや料亭という格式のある場所であるため、ドレスコードはインフォーマルからスマートカジュアルな、よそ行きできれい目な服装をイメージして選びましょう。

男性の服装

・スーツスタイル(フォーマル以外)
・ジャケパンスタイル

男性はフォーマル用のスーツ以外の、普段遣いのスーツや、ジャケパンスタイルで問題はありません。

女性の服装

・よそ行き用のきれい目のワンピース
・ツーピース
・ジャケットとスカートの組み合わせ

女性はオフィスカジュアルよりフェミニンできれいめの、お出かけ用ワンピースやツーピースがおすすめです。普段遣いの服装でも、ジャケットを羽織るときれいめのコーディネートになります。

【顔合わせの服装例2】堅苦しくない肩ひじ張らない店選び

堅苦しくない肩ひじ張らない店選び

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カジュアルで肩肘張らない食事会にしたいなら、お店選びをリラックスできるよう、参加者の誰かの馴染みのあるお店や、お酒が楽しめるお店にするという方法が多くとられます。
とはいえ、大人が食事と会話をゆっくり楽しめるのがポイントなので、個室があることや、料理が美味しい割烹、ビストロ、レストランといった、騒がしくないお店が相応しいでしょう。

食事会の服装のカジュアル度

割烹、ビストロ、カジュアルレストランは、ワンランク上の普段使いの店であるため、服装もスマートカジュアルやカジュアルエレガンスといった、きれい目な普段使いの服装がおすすめです。男性はスーツ着用でもかまいませんが、ノーネクタイにするなどカジュアルで親しみやすい雰囲気を意識しましょう。

男性の服装

・スーツ(ノーネクタイ)、カジュアルスーツ
・ジャケパンスタイル

親しみやすいお店の場合、スーツスタイルでも良いのですが、ネクタイは外すと威圧感がなくなります。
普段遣いのお店でも、ジャケットは着用して行きましょう。

女性の服装

・ワンピース
・きれい目のトップスにきれい目のスカートorパンツ

街にお出かけする服装や、オフィスカジュアルを意識した綺麗目のコーディネートがおすすめです。

【顔合わせの服装例3】本当にカジュアルな服装を指定

本当にカジュアルな服装を指定

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食事会の趣旨

どちらかの家に招待されて、または公園などで屋外でのバーベキューといった、アウトドアスタイルの食事会では、みんなでワイワイやりながら自然体のまま、親睦を深めたいという意図があります。
普段の人柄や服装を知りたいという思いから、『本当に普段着のままで来て』と指定されるケースがあります。

食事会の服装のカジュアル度

本当に普段着でいっても良いのですが、カジュアルの中にもきちんと感や清潔感を重視した服装にしましょう。この場合は、デニム着用やスニーカー着用も問題はありません。

男性の服装

・襟付きトップス+デニム+スニーカー
・Tシャツ+チノパン+ローファー

男性はトップスに襟付きのシャツやポロシャツの方がおすすめですが、アウトドアのような場であれば、Tシャツやカットソーでも問題はありません。ただ、襟回りが大きくあいているTシャツやよれよれのカットソーなどは避けましょう。
ボトムはデニムやチノパンもOKです。

女性の服装

・チュニックブラウス+クロップドパンツ+フラットシューズ
・アンサンブル+膝丈スカート+スニーカー

普段着でかまいませんが、アウトドアの場合はきれい目よりも動きやすさや、皆のお手伝いをスムーズにできる服装を重視しましょう。もちろん、デニムパンツの着用も問題はありません。

【顔合わせの服装例4】両家の家族で親睦家族旅行を兼ねた顔合わせ食事会

両家の家族で親睦家族旅行を兼ねた顔合わせ食事会

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食事会の趣旨

近年増加しているのが、両家家族で顔合わせを兼ねた合同家族旅行です。どちらかの実家の近くの観光地や温泉旅館など、宿泊地でゆったりと親睦を深め、新しい家族の楽しい思い出作りが目的です。

食事会の服装のカジュアル度

服装は旅行の場所によっては、動きやすいカジュアルな服装が良いか、おしゃれなお出かけ着にするかが分かれますので、事前に目的地や宿泊場所の環境についてよく調べておきましょう。

男性の服装

・ジャケット+インナー+デニムパンツ+歩きやすいスニーカー
・シャツまたはポロシャツ+チノパン+ローファー

歩きやさという観点から、スニーカーを選んでもかまいませんが、できればジャケットはコーディネートに加えましょう。

女性の服装

・アンサンブルニット+パンツ+歩きやすいフラットシューズ
・ジャケット+カットソー+スカート+歩きやすいスニーカー

旅行ではきちんとした場所での食事会も想定し、ジャケットやスニーカー以外の歩きやすいがきちんとみえる靴も荷物に余裕があれば持っていく配慮があると良いでしょう。アンサンブルニットは旅行中組み合わせてコーディネートに変化をつけられるため、おすすめアイテムです。

カジュアルな顔合わせ食事会の服装選びでの大切なポイント

カジュアルな顔合わせ食事会の服装選びでの大切なポイント

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顔合わせ食事会で何を着ていくか考える時には、自分の服装のコーディネートだけを考えればいいのではありません。顔合わせは両家の両親が一緒に食事をして親睦を深め、婚約を認め合う場です。そのため、服装は自分の両親、相手の両親が同じようなクラスの服装であったほうが、初対面から話がスムーズに進みます。どちらかが一方的にフォーマルだったりカジュアルだったりすると、片方の家族が居心地の悪い思いをする場合もあるのです。
注意点としては、以下の三つがあげられます。

・顔合わせで予約した会場の格や雰囲気を調べる。
・両家の両親と二人の服装の格を合わせる。
・一般的な食事会の際の服装マナーを守る。

カジュアルな食事会の主な会場はレストラン・ビストロ・割烹・自宅

選ばれるドレスコード:スマートカジュアル

両家の親睦を深めるために肩肘張らない場所でざっくはらんに会話を楽しみたい、ということで、比較的カジュアルな場所での顔合わせ食事会も多いです。「ちょっとかしこまった割烹」や「美味しいと評判の一軒家レストラン」といったような、デイリーにも使う場所が会場に選ばれます。またどちらかの実家に訪問する際は、あまりかしこまった感じではなく、「普段着よりもワンランクきれい目の服装」がおすすめです。ジャケットは着用するほうが望ましいですが、両家の父親の意見によってはラフな格好を望まれることも。その際は、両家でカジュアルさ加減を調整しましょう。

男性が顔合わせ食事会でスーツ以外のカジュアルな服装を選ぶ際の注意点

男性がカジュアルな服装をえらぶうえで気を付けたい点をまとめました。

ノーネクタイは事前に共有を

カジュアルな顔合わせの男性の服装では定番となりつつあるノーネクタイのスタイル。両家がノーネクタイで問題ないとしていれば、ノーネクタイもおすすめです。ただ、どちらかがネクタイをしていてどちらかがノーネクタイだった…という状況は避けたいところ。ネクタイの有無にこだわる人は父親世代には多いので、情報をしっかり共有してください。事前に決めてしまってかまいません。

スーツ以外と言われても基本はジャケット着用を。

夏の服装の注意点でもおすすめしましたが、たとえスーツ以外の比較的カジュアルな服装を指定された場合でも、会場の格式に合わせてスマートカジュアルを意識したコーディネートがおすすめです。ジャケットを使った、きれい目なスタイリングを。

本当にカジュアルな場合

両家で「肩肘張らないいつも通りのラフなスタイルで」と決めた場合は、デニムやチノパンといった服装もOKです。ただ、できればトップスはTシャツよりもシャツやきれい目カットソーにジャケットなど、襟付きのほうが無難です。また、ラフなカジュアル指定の場合でも素足・サンダルはやめておきましょう。

女性が顔合わせ食事会でスーツ以外のカジュアルな服装を選ぶ際の注意点

女性がカジュアルな服装をえらぶうえで気を付けたい点をまとめました。

カジュアルでも足元は素足厳禁。スカートの場合はストッキング着用を

カジュアルな服装とはいうものの、真夏でも素足は厳禁です。スカート着用の場合はストッキングを身につけましょう。

カジュアルの場合はパンツスタイルOKだがきれい目なパンツスタイルがおすすめ

カジュアルな顔合わせ食事会で、パンツスタイルを選ぶのは問題はありませんが、あまりにもボーイッシュな服装は考えものです。スマートエレガンスの基準を目安に、きれい目のアイテムでお出かけ用にコーディネートを考えましょう。

本当にカジュアルな場合

両家で「肩肘張らないいつも通りのラフなスタイルで」と決めた場合は、デニムやチノパンといった服装もOKです。ただし、どこかにきれい目なアイテムと組み合わせるなど、清潔感やフェミニンさをプラスしましょう。ボーイッシュ過ぎる服装や、単なる部屋着のようなコーディネートは避けましょう。

まとめ

カジュアルな顔合わせ食事会は主旨や会場を理解して適切な服装選びをしよう

「顔合わせ食事会をカジュアルにしたい」と一言で言っても、カジュアルの範囲や考え方は人それぞれです。「カジュアル指定だから」と普段着を選んで言い訳ではありません。何故、一般的な認識よりカジュアルにしたいと考えたのか、また、場所や服装をどの程度普段に近づけるのかを理解したうえで、選んだ場所や主旨に合わせた服装を選びましょう。また、両家の服装のテイストが近い服装になるよう、ふたりは家族の服装選びにも気を配ってあげましょう。

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結婚式準備.com編集部

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