家族のみ、親族のみの少人数結婚式のご祝儀の相場と贈り方。友達の立場での出席のご祝儀相場やリゾートウェディングの相場も紹介

結婚式の多様化やコロナ禍により家族のみ、親族のみの少人数の結婚式が注目されていますが、家族、親族、友達や恩師といった立場での出席の場合、一般の挙式や披露宴とは違ったスタイルであるケースも多く「私の立場でいくらお祝いをつつむべき?」と相場に迷ってしまうケースもあるようです。少人数の身内のみの結婚式に招待される場合の立場別、ウェディングスタイル別相場や渡し方とタイミング、欠席する場合のお祝いの贈り方について確認しておきましょう。

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家族のみ、親族のみの少人数結婚式に参列する場合のご祝儀の相場

家族のみ、親族のみの少人数結婚式に参列する場合のご祝儀の相場

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家族のみ、親族のみといった、親しい身内のみの結婚式に招待された場合でも、ご祝儀の相場は一般的な結婚式の相場と考え方に違いはありません。
まずは一般的な結婚式のご祝儀の相場を確認しておきましょう。

家族のみ、親族のみの少人数結婚式に参列する際のご祝儀の相場

家族のみ、親族のみといった親しい身内のみの結婚式に参列するゲストのご祝儀の相場は、一般的な相場を包むことがほとんどです。

新郎新婦との関係 最多回答額 平均額
兄弟姉妹 50,000円 61,850円
叔父・叔母 100,000円 75,973円
従兄弟・従姉妹 30,000円 37,771円
その他の親戚 30,000円 45,286円

データ出展:H24/一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会アンケート結果

家族間、親族間での取り決めやルールがある場合にはそれに従う

家族間や親族間では、冠婚葬祭で包むお金に取り決めやルールがあることが多くあります。そのため、立場によって金額を決めているケースもあるようです。
家族間や親族間の結婚のお祝いやご祝儀の取り決めには、つぎのようなルール例が見られます。自分の家族や親族にはどのようなルールがあるのか、必ず確認しておきましょう。

【家族間、親族間のお祝いに関する取り決め例】
・親族の立場によって送る金額目安が決まっている
・結婚祝いのお返しの手間を省くために最初から相場の半額を渡す
・兄弟姉妹の間ではご祝儀は送らない …など

結婚式で親のご祝儀の相場は?結婚費用を援助しているのはどのくらいの割合?

結婚費用の親・親族からの援助総額で最も多いのが100~200万円未満で34.9%、次いで200~300万円未満の26.7%となっており、合計で半数以上のカップルが結婚費用を援助されていることが分かります。
額の大小にかかわらず、何らかの金銭的援助をした親の割合は77.8%となっているので、ほとんどの親が援助をしていると言えるでしょう。
とはいえ、援助をしていない人もいるので、「うちは経済的に援助が難しい…。」という場合は、無理をしなくても問題なく、一般的な親族の相場など、出せる範囲でのお祝いを包むケースもあります。

結婚式に出席する祖父母のご祝儀の相場は?

祖父母が新郎新婦にご祝儀を贈る相場は、一般的にはおじやおばと包む金額は変わらず、それぞれが1人あたり5万円~10万円を包むのが一般的です。
ただし、祖父母の場合は一緒に住んでいた孫の場合や関係性が深い場合、その家の考え方や方針によっては、高額な援助になる場合もあるため、相場は一概には言えないケースもあります。

結婚式に欠席する場合、招待されていない場合の親族のご祝儀の相場は?

結婚式に欠席する、または招待されていない場合でも、親族の場合のご祝儀の相場は、結婚式に招待されている場合と同様の相場を贈るという考え方が一般的でした。
しかし、近年では、相場から飲食代とギフト代と考えられている2万円を引いた金額で贈る、相場の半額程度で贈るなど、さまざまな考え方があります。これも、家族間や親族間では、冠婚葬祭で包むお金に取り決めやルールがあることが多くありますので、迷う場合は親族間で信頼のおけるひとに相談してみましょう。

親族のみの結婚式に参列する親、兄弟姉妹、親戚が結婚祝いを送る時期とタイミング

親族のみの結婚式に参列する親、兄弟姉妹、親戚が結婚祝いを送る時期とタイミング

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結婚式に親、兄弟姉妹、おじやめいなど親族の立場として出席する場合、ご祝儀はじめ結婚祝いは結婚式招待を受けてから1カ月以内、遅くとも結婚式1週間前までには渡せるよう手配することが一般的です。欠席する場合も同様です。
地域や家によっては考え方が違うこともあるため、事前に親族同士や新郎新婦の親に、贈る時期を確認することが大切です。

新郎新婦の兄弟姉妹、祖父母、おじやめいなど親族の結婚祝いの贈り方

新郎新婦の親族の立場として結婚祝いを贈る場合、ご祝儀や結婚祝いのプレゼントは結婚式前、結婚報告または結婚式招待を受けたら1カ月以内に贈ることが一般的なようです。特に親しい親族の場合は、結婚式までに新郎新婦に手渡しすると良いとされています。親族から贈る結婚祝いは結婚式や結婚生活の援助という意味合いも大きく、額も高額であることが相場のため、早めに渡してあげるという配慮が大きいようです。
ただし遠方の場合や当日までに渡すタイミングが作れなかった場合などは、結婚式当日に受付でご祝儀を渡しても問題はありませんが、少人数の結婚式の場合は受付がないこともあるため、事前に贈るほうが望ましいでしょう。また、新郎新婦に直接渡せない場合には、新郎新婦の親に渡すというケースも多くあります。

新郎新婦の親が結婚祝いを贈る時期とタイミング

新郎新婦の親が結婚祝いをいつ送るかというのは、結婚費用に対する親の考え方と、子どもである新郎新婦の考え方によるところが大きいため、一概にいつとは言えません。特に親は「結婚式と結婚生活の準備の費用援助として」贈るケースも多く見られ、結婚式の会場の決定段階で贈るケースや、結婚式後に援助として贈るケースなど結婚祝いを贈るタイミングはさまざまです。中には「親への孝行のため結婚式のお祝いは受け取らない」という考え方の新郎新婦も増加しています。
結婚費用を援助として考えている場合は、いつ結婚祝いを贈るのか、新郎新婦と結婚が決まった段階で早めに話し合っておきましょう。

家族のみ、親族のみの少人数結婚式に友達の立場でご祝儀を贈る場合の相場

家族のみ、親族のみの少人数結婚式に友達の立場でご祝儀を贈る場合の相場

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家族のみ、親族のみの少人数結婚式に友達の立場で招待された場合や、席数の関係で招待こそ受けなかったものの結婚報告を受けた場合のご祝儀の相場は、どのように考えたら良いのでしょうか。

友達の立場で招待を受け参列する場合

他のゲストは新郎新婦と関係性や続柄が近しい家族や親族のため、一般的な関係性よりも高めの相場のご祝儀を包みますが、友達の立場として出席する場合、一般的な相場である3万円で問題ありません。
特に親密な間柄の友達で相場のご祝儀以上に包みたい場合には、ご祝儀以外に1万円以下の品物を別途送りましょう。
少人数の結婚式は受付を作らない場合もあるため、贈るタイミングはご祝儀、結婚祝いともに、親族同様結婚式の1カ月~1週間前までに、新郎新婦の手元に届くよう手配しましょう。

友達の立場で招待を受けたものの欠席する場合

友達の立場で招待を受けたものの欠席する場合、通常の結婚式の欠席と同様に判断して、ご祝儀または品物を結婚祝いとして贈ります。
結婚式を欠席する場合のご祝儀や結婚祝いの相場について、詳しくはこちらをご覧ください。

結婚式を欠席する際のご祝儀の渡し方と金額相場のマナー。ご祝儀を渡さないのはどのようなケース?

招待されていないがご祝儀や結婚祝いの品物を贈る場合

席数の問題で結婚式の招待を受けておらず、結婚報告のみを受けた場合には、新郎新婦との関係性の深さや、自分の結婚式への出欠の有無で結婚祝いとして贈るご祝儀の相場を判断します。

一般的に、結婚式に招待されず結婚報告のみの新郎新婦に、友達の立場で結婚祝いとしてご祝儀やプレゼントを送る場合は、通常の結婚式で包むご祝儀相場より少し控え目の金額にして送ったほうがよいとされています。また、自分の結婚式を踏まえてお祝いの金額の目安を決めると、考えの基準が分かりやすいので考え方の参考にしてください。

自分の結婚で既に友人から御祝儀をいただいている場合の金額相場

2万円~3万円

自分が既に結婚しており、その際にご祝儀を頂いている場合には、自分が頂いたご祝儀と同額のご祝儀、またはプレゼントを送るのが良いとされています。相手が恐縮してしまうと考えた場合には、ご祝儀に含まれる本来結婚式での飲食代や引き出物代を抜いて、1万円~2万円程度にして贈ると良いでしょう。

自分も結婚を控えていて友人を結婚式に招待する予定の場合の金額相場

2万円~3万円

友人がゲストとしてご祝儀を包んでくれることが分かっているため、結婚式に出席する場合と同程度のご祝儀を送ったほうが良いでしょう。相手が恐縮してしまうと考えた場合には、ご祝儀に含まれる本来結婚式での飲食代や引き出物代を抜いて、1万円~2万円程度にして贈ると良いでしょう。

自分が未婚で結婚の予定も未定、または自分もナシ婚の場合の金額相場

5000円~1万円程度

高額のご祝儀を用意すると友人にも気を使わせてしまうため、控え目な金額のご祝儀またはプレゼントを送ります。通常は1万円程度が金額相場で、きりのよい1万円をご祝儀として包むか、1万円以下の金額であれば品物のプレゼントのほうが良いでしょう。
結婚祝いのお返しで手間をかけさせてしまうと考えた場合には、お返し不要の一文を添えた手紙やメールを送るか、相手に気を遣わせない5000円以下の贈り物にする配慮を。

家族のみ、親族のみの少人数のリゾートウェディングに招待された場合のご祝儀相場

家族のみ、親族のみの少人数のリゾートウェディングに招待された場合のご祝儀相場

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家族のみ、親族のみの少人数で、リゾート地での結婚式を行う「リゾートウェディング」の場合、ゲストが包むご祝儀事情は新郎新婦の考え方によって異なります。
まずは招待の際に、リゾート地までの旅費をどの程度負担するか「お車代」について新郎新婦から説明があり、それによって出席の可否とご祝儀を包むか、包まないかを判断します。 この場合のご祝儀の相場は、本州での一般的な相場である3万円が基準となっています。

【リゾートウェディングでのご祝儀の3つの考え方】
・新郎新婦が旅費を負担する場合は、ゲストはご祝儀を一般的な相場で包む
・新郎新婦が旅費を一部負担する場合は、ゲストはご祝儀を一般的な相場で包む
・ゲストが旅費を全額負担する場合は、ご祝儀を辞退する

交通費と宿泊費をゲストが自己負担する場合のご祝儀相場:1万円程度

旅費を全額自己負担する場合は、新郎新婦から「ご祝儀を辞退する」と言われることがほとんどでしょう。ただ結婚式ではお祝いの気持ちを渡すのが本来のご祝儀であり、「お祝い」としてのご祝儀金額の相場は1万円です。
または、同等のプレゼントを事前に郵送で贈ってもいいでしょう。

交通費を新郎新婦が全額負担してくれた場合のご祝儀相場:3~5万円程度

新郎新婦が旅行費用と宿泊費を全額負担してくれた場合は、相場か、または相場以上にご祝儀を包むことをおすすめします。旅費を一部返金するつもりで上乗せしましょう。

交通費と宿泊費のどちらかを自己負担する場合のご祝儀相場:相場の3万円程度

一般的な結婚式のお車代も、多くの場合一部負担または半額負担であるケースが増加しているため、この場合は新郎新婦との関係性に合わせ、相場の金額を包みましょう。

まとめ

家族のみ、親族のみの少人数結婚式でも、関係性に応じたご祝儀の相場は変わらない

家族のみ、親族のみの少人数結婚式でも、現在のマナーでは一般的な結婚式に出席するのと変わらない相場のご祝儀を贈ります。特に親族の場合は、出席・欠席に関わらず、常に出席と同様の相場でご祝儀を包みますが、近年では親族間やそれぞれの家同士の考え方に沿って相場を決めるケースが増えています。また、リゾートウェディングのように特殊な考え方をするケースもありますので、注意しましょう。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

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