招待状の返信は早めに対応
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「出席」の返信ハガキは、到着後2~3日に送る
結婚式への参加が決まっているなら、返信ハガキは招待状到着後、2~3日以内に送るのがベストです。返信期限まで時間があっても、早めに返信しましょう。欠席の場合は返信期限に余裕があれば、招待状到着1週間後を目安に返信を。参加できるかわからないときは、メールやLINEなどで、事情と併せ早めにお知らせしましょう。
返信ハガキは黒ペンで記入
返信ハガキは、黒インキの万年筆や毛筆で書くのが正式なマナーですが、黒ペンやボールペンでも問題ないとされています。不義理を表すグレー、フリクションペンなどの消せるものはお祝い事にふさわしくないため、厳禁です。
「ご出席」や「ご芳名」などの「ご(御)」は、自分に向けて書かれている丁寧語のため、返信するときは二重線で消すのがマナー。メッセージを書くときは、お祝い事に使わない忌み言葉や重ね言葉、句読点を使用しないよう、注意しましょう。
最近ではメッセージをアニメキャラクターなどのイラストと合わせて記載する男性ゲストも増えているようです。新郎新婦と親しい間柄であれば、こうしたアレンジも喜ばれそうですね。
ご祝儀なら新札、会費制なら金額ぴったりの会費を準備
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ご祝儀は必ず新札で準備を
結婚式参加者が必ず持参するご祝儀は、新札で揃えるのがマナーです。「二人の門出には真新しいものがふさわしい」という意味と、新札は予め準備が必要なため「ずっと楽しみにしていました」の意味が込められています。
新札を入手する方法としては、銀行や郵便局の窓口で両替するのが一般的。平日の昼間の対応となるため、仕事との調整が必要な男性もいるでしょう。早めにスケジュールを立て、早いタイミングで準備できると安心です。
どうしても平日昼間に動けないようなら、通常のATMで少し多めにお札を引き出すと、何枚か新札が入っている場合も。ただし確実とは言い切れないため、この方法を取る場合も早めに動けると安心です。銀行によっては新札用両替機を設置している場合もあるため、自分が使用している銀行に設置されているか、予め確認しておきましょう。
ご祝儀袋は入れる金額に見合ったものを
ご祝儀袋はついオシャレなデザインに目がいきますが、ご祝儀袋には「格」があり、入れる金額に見合ったものでないと失礼にあたることも。ご祝儀袋のパッケージには包む金額の目安が書いてあることも多いので、参考にしながら選びましょう。
ご祝儀袋は袱紗に入れて持参がマナー
ご祝儀袋は汚れないよう、持ち歩く際は袱紗に入れるのがマナーです。胸元の内ポケットに入れて持ち運べば紛失の心配もなく、荷物にもなりません。スリムタイプの袱紗もあるので、事前に準備をしておきましょう。袱紗が準備できなかったときは、ハンカチでもOK。受付前で取り出そうとすると手間取るため、受付に並んでいるときに袱紗やハンカチから出しておくとスマートです。
会費制結婚式は新札でなくてもOK
結婚式が会費制の場合、ご祝儀は持参しないのがマナーです。当日、受付で会費のみを渡すため、会費ぴったりの金額を準備しておきましょう。新札だと受付係が数えにくいため、新札である必要はありません。ただ、お祝いの席ですから、ヨレヨレのお札や損傷紙幣は避けたいもの。会費分のきれいなお札を準備しておきましょう。
正式なフォーマルスタイルを自分らしく着こなす
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礼服用のスーツを準備する
男性ゲストのフォーマルウェアでオールマイティなのが、ブラックスーツ。ビジネス用の黒スーツでも代用できそうですが、ブラックスーツは上質な生地で、深く濃い黒色で仕立てられているため、並ぶと違いは歴然。冠婚葬祭すべてのシーンで使えるため、社会人として1着は持っておくと安心です。
カジュアルな結婚式やドレスコードが「平服」の結婚式、2次会なら、チャコールグレーやネイビーのダークスーツでもOK。こちらはビジネス用とも兼用できますが、フォーマルな場で着るなら、後ろ身頃に切れ込み(ベント)がないこと、パンツの裾はシングルであることを確認しておきましょう。
シャツはレギュラーカラーの白が定番
スーツの下に着るシャツは、レギュラーカラーかウイングカラーの白シャツを選ぶと間違いありません。ビジネスでよく着られるボタンダウンはカジュアルな印象のため、避けるのが無難。カジュアルな結婚式なら、淡いトーンのブルーやイエロー、ピンクのカラーシャツを合わせると、他の男性ゲストと差をつけられそうですね。
自分らしい着こなしは、小物使いでさりげなく
結婚式に参加する他男性ゲストと着こなしで差をつけたいときは、ネクタイやチーフ、ベスト使いを工夫してみるのもひとつ。
ネクタイはシルバーグレーと白の縞柄やドット柄、蝶ネクタイもオシャレな印象に。ダークスーツならブルーやピンクなど色物でもOK。チーフの色もネクタイに合わせてコーディネートすると素敵です。派手な柄やニット素材のネクタイは避けましょう。
ブラックスーツに同色同素材のベストを合わせると、よりフォーマルで格式高くなります。ダークスーツには色の違うベストを合わせるとオシャレな雰囲気に。
カフスボタンやネクタイピンなどの小物も準備できると、より自分らしく着こなせそうですね。
靴は内羽根式のストレートチップまたはプレーントゥを
結婚式では革靴の中でも、フォーマル度の高い「ひも付き」の革靴を選びます。その中でもより格式高いのが「内羽根式」。さらにつま先のデザインは「ストレートチップ」または「プレーントゥ」を選びましょう。ホテルなど格式高い会場なら「内羽根式の紐革靴、つま先はストレートチップ」が最適。平服OKのカジュアルな結婚式なら、茶系の革靴でもよいでしょう。
男性のフォーマルシーンのバッグは、クラッチタイプがベスト
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フォーマルな場では、バッグを持たない、手ぶらの男性も多くいます。これは、女性ほど荷物が多くなく、スーツのポケットに収納できる男性が多いため。ご祝儀は内ポケット、ハンカチ&ティッシュもポケットに完備、2次会がなく結婚式後は直帰することが決まっている、スマホに充電切れの心配がないなど、諸条件が揃っていれば、手ぶらでも問題ないでしょう。
一方で、結婚式当日に財布が必要だったり、念のため充電器を持参したい場合などは、すべてをポケットに収納しようとすると、スーツのシルエットが崩れしまう場合も。荷物がかさみそうなときは、男性でもバッグが必要です。
フォーマルな場にふさわしい男性のバッグは、クラッチバッグが定番。黒やダークカラーの小さめサイズのものを選ぶと、スーツ姿をスマートに見せてくれます。なお、クロークに預けるバッグには決まりはないので、会場に来るまでの荷物を入れるバッグは、どのようなものでもOKです。
結婚式に必須の男性ゲストの持ち物
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ご祝儀(ご祝儀袋)または会費
結婚式や披露宴に出席するなら、ご祝儀袋に包んだご祝儀を持参するのは当然のマナー。ご祝儀袋の表書きや中袋の書き方を予め確認し、前日の夜には準備完了していると、当日を安心して迎えられます。
会費制結婚式の場合、受付でお財布から会費を取り出しても問題はありませんが、できれば会費ぴったりの金額を封筒などに入れて持参し、受付で封筒から取り出して渡せるとスマートです。
招待状
結婚式や披露宴には、招待状がなくても入れる場合がほとんどですが、当日に必要な情報がすべて載っている招待状が手元にあると、いざというときも安心です。携帯電話に情報をすべてい入力していても、必ず持参するようにしましょう。
携帯電話(スマートフォン)
結婚式会場までの道のりや一緒に参列する友人との連絡、時間確認などはもちろんのこと、今やデジカメに劣らない画質を誇る携帯電話(スマートフォン)は、新郎新婦の2人を撮影するための必須アイテム。当日のフル充電はもちろん、充電器も持参しておくと安心です。
ハンカチとティッシュ
エチケットとして必ず持っていたハンカチ&ティッシュ。結婚式や披露宴では特に、お手洗いや汗をかいたときはもちろん、食事中のちょっとした食べこぼしを拭いたり、口元をぬぐうなど、使うシーンは意外と多くあります。普段使いするようなタオルタイプや派手な柄、くたびれたものは避け、シルクや綿などのシンプルなハンカチを準備しましょう。
ハンカチとティッシュがあれば、感動のシーンで思わずぐっときてしまっても安心です。
お財布
結婚式や披露宴後に2次会を予定していたり、久しぶりに会う友人たちと飲みに行く可能性がある場合は、お財布を持参すると安心です。普段使いのお財布が大きく持ち歩きにくいときは、小さめの財布を予め用意し、必要と思われる分だけの現金と、クレジットカード、交通系ICカードを入れておきましょう。
結婚式に持参すると便利なアイテム
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カメラ
携帯電話(スマートフォン)での撮影も充分キレイですが、デジタルカメラや一眼レフ撮影ができると、新郎新婦だけでなく、周囲のゲストにも喜ばれること間違いなし。ただし、一眼レフを持参すると特に、撮る側に徹することになりやすく、自分はなかなか映れないもの。
人を撮影するのが好きな人は、ネックストラップをつけて臨むと、特別な瞬間を撮影できて自分自身も楽しむことができそうです。
携帯充電器
携帯電話(スマートフォン)の出番が多い1日となるため、電池切れが不安な人は携帯充電器を持参しましょう。結婚式、披露宴、2次会と進む予定がある人は特に、持っていると安心して過ごせそうです。USBでコードを差すタイプなら、デジカメの充電もできて便利です。
二日酔い止め薬や胃腸薬
おめでたい席ではお酒を勧められるシーンも多く、つい飲みすぎてしまう男性ゲストは多いもの。飲みすぎてしまいそうな予感がしたら、予め二日酔い止め薬を飲んでおくと安心です。また、おいしさのあまり披露宴でのご馳走をつい食べ過ぎてしまうことも。普段から胃腸が弱い人は特に、胃腸薬を常備しておくとよいでしょう。
ヘアワックスやヘアスプレー
結婚式当日は、朝から慌ただしく、披露宴、2次会と続く場合は長丁場になります。朝しっかりセットした髪も、時間とともに崩れてしまうのは仕方のないこと。身だしなみとしてヘアワックスやヘアスプレーを持っておくと、最後までビシッとしたスーツ姿で過ごすことができそうです。
ヘアスプレーは持ち運び用のミニボトル、ヘアワックスもミニサイズや、なければ携帯容器に必要分を入れて持参できると、かさばらず便利です。
まとめ
結婚式への参加が決まったら、マナーをおさえて早めの準備を
結婚式に参加することが決まったら、必要なアイテムから早めの準備に取り掛かりましょう。ブラックスーツやフォーマルな席でも着れるダークスーツは値が張る分、自分のサイズに合った自分好みのタイプを見つけたいもの。特にブラックスーツは、冠婚葬祭すべてのシーンで使えるため、社会人として1枚は持っておくと安心です。
ご祝儀用の新札も、前日や当日の準備では焦ってしまうため、予め銀行や郵便局の窓口に行く日を決めておくなど、余裕のあるスケジュールで動きたいものです。
当日の持ち物も、結婚式の場に合うハンカチや携帯式充電器、小さめの財布などが揃っているか、前日までにしっかり見直しておきましょう。荷物がかさばる場合に持ちたいクラッチバッグも、普段使いしないアイテムである分、いざというとき手元にないことは往々にしてあるもの。わざわざ購入しなくても、早めに準備しておけば、親や友人に借りるなどの手配もつきやすいでしょう。
大切な人を祝う大切な一日を余裕を持って過ごすためにも、男性ゲストとしてのマナーを見直し、早めに準備を進めておきましょう。