恩師への結婚報告、メールはOK?失礼のないマナーと文例

結婚報告といえば対面または手紙などでの報告が一般的ですが、今ではメールで報告するケースも多くなりました。お世話になった恩師にも、すぐに伝えられるメールで報告を…と考えている人も少なくないでしょう。でも相手によっては、メールでの報告は失礼と捉えられてしまうことも。何に注意して、どのように報告をすればよいのでしょうか。恩師にメールで結婚報告をするとき気を付けたいマナーと文例を紹介します。

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恩師へメールで結婚報告、OK?NG?

恩師への結婚報告

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基本的には対面・電話・手紙orハガキがマナー

恩師への結婚報告をメールで行うのは、基本的にはNG。
 
恩師など目上の方へ結婚報告をするときは、直接対面で伝えるか、それが難しい場合は手紙やハガキで報告するのがマナーです。結婚式への招待を考えている場合、恩師であれば披露宴でのスピーチを頼むケースも多いでしょう。それであればなおさら、直接会って報告するのがベター。遠方の場合は電話での報告がベストです。
 
ただ、恩師が多忙で直接会ったり電話をする時間を取ってもらうことが難しい場合は、手紙やハガキで報告をします。メールでの結婚報告は、一般的には失礼にあたると捉えられていることを心得ておきましょう。

メールでの結婚報告は最終手段

恩師への結婚報告

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直接伝えるべきマナーも心得ているし、できれば会って伝えたい。それでも、遠方だったりタイミングが合わない、恩師の住所を知らないなどの事情から、やむを得ずメールで結婚報告をする場合もあるものです。
 
メールでの報告は最終手段。恩師の年代や価値観によっては失礼な対応として受け取られ兼ねません。できる限り失礼のないよう、送るタイミングやメールの文面には細心の注意を払いましょう。具体的にはどのようなタイミングで、どういった内容のメールなら印象よく保てるのでしょうか。文例と併せてご紹介します。

メールを送るタイミングと文面に入れる内容

メールを送るタイミング

結婚式を行う予定があるなら、恩師に参列してもらいたいと考えている人も多いでしょう。その場合、恩師の予定を空けておいてもらうためにも、結婚式の2~3ヵ月前に送るのが一般的です。
 
結婚式への招待は考えていない、結婚式は行わないナシ婚の場合は、結婚式後または入籍後1~2カ月以内に送るのがマナーとされています。周囲から耳にされる前に自分からしっかり伝えたい場合などは、結婚が決まった時点で「■月■日に結婚することが決まりましたので、ご報告申し上げます」という風に前もって伝えるのもあり。恩師との関係性を考えて選ぶとよいでしょう。

メール文面に入れる内容

メールでの結婚報告は手紙やハガキよりもカジュアルな印象になりがちです。どんなに親しい恩師であっても礼儀をはらい、相手への気遣いを忘れないようにしましょう。心のこもった結婚報告メールになるポイントは、次のとおりです。

相手を気遣う言葉を入れる

恩師と久しぶりに連絡を取る場合は「お変わりありませんか?」「お元気ですか?」など、相手に配慮する言葉を添えましょう。

結婚相手を簡潔に紹介する

結婚相手について、どういった仕事をしている人か、年齢や出会いなどを簡単に紹介すると、恩師もふたりの結婚を具体的に想像しやすく、好印象です。

結婚式の有無を伝える

結婚報告を受ければ、結婚式はあるのか、自分は招待されるのかは誰でも気になるもの。特に恩師が結婚式に出席する際は主賓クラスのゲストとなる場合が多く、披露宴でのスピーチをお願いするカップルも少なくありません。スケジュールはもちろん、スピーチの準備が必要であれば早めにお知らせしてもらえると、相手も安心できるはずです。
 
結婚式には招待しない、結婚式は挙げない場合でも、その旨を記しておくと恩師も気を揉む必要がなくなり、親切です。招待しない場合はその理由を簡潔に記しておきましょう。

メールでの報告を詫びる言葉は必須

メールでの結婚報告は、一般的には失礼にあたります。恩師の年齢や価値観によってはメールでも失礼に受け取られないケースもありますが、報告する側としては必ず文末に、メールでの報告となったことを詫びる一言を添えましょう。

ケース1・結婚報告&結婚式に招待する場合のメール文例

恩師への結婚報告

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件名:結婚のご報告 小林華子
本文:〇〇先生
ご無沙汰しております。小林華子です。
久しくお会いできていませんが、お代わりなくお過ごしですか?
 
本日はご報告したいことがあり、ご連絡させていただきました。
私事で恐縮ですが、このたび、結婚することになりました。
お相手は、同じ会社の同僚で営業の仕事をしている、〇〇さんです。
 
結婚式は■月■日に●●(場所)で挙げる予定です。
〇〇先生にはぜひご出席いただければと思っているのですが、ご都合はいかがでしょうか。
もしご出席いただけるようでしたら、勝手ながらも、スピーチをお願いしたいと考えております。ご検討いただけますと、ありがたく存じます。
披露宴の招待状につきましては、後日改めてお送りさせていただきます。
 
本来であれば、直接お会いし報告すべきところを、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
挙式披露宴へのご出席、スピーチに関しまして、ご検討いただけますよう、よろしくお願いいたします。
 
小林華子

メール文のポイント

披露宴への出席について、招待状を送る前に事前に出欠の確認がしたいときは、「勝手で恐縮ですが、ご出席の可否につきまして、■月■日までにお返事をいただけますと幸いです」など、一言添えておくとよいでしょう。

ケース2・結婚報告のみの場合のメール文例

恩師への結婚報告

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件名:結婚のご報告 小林華子
本文:〇〇先生
ご無沙汰しております。小林華子です。
お変わりなくお元気でお過ごしですか?
 
本日はご報告したいことがあり、ご連絡させていただきました。
私事で恐縮ですが、このたび、結婚することになりました。
結婚式は■月に、親族のみで執り行う予定です。
 
お相手は、かねてよりお話しておりました、同郷の〇〇さんです。〇〇先生のご都合の良いときに、ご紹介させていただければ幸いです。
 
本来であれば、直接お会いし報告すべきところを、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
結婚後は仕事と家事を両立しながら、温かい家庭を築いていきたいと思っています。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 
小林華子

メール文のポイント

結婚式を行わない場合は「■月■日に入籍予定です。結婚式は執り行わず、身内のみの食事会を予定しています。」など、入籍予定日や結婚式を行わないことを伝えるようにすると、状況がわかりやすく、親切です。
 
また、遠方でない場合や、恩師の元へ出向くことが難しくない場合は、「近いうちに改めて、ご挨拶に伺いたく存じます」といった文章を入れておくと、「本当は会って報告したい」という気持ちが伝わりやすくなりそうです。

ケース3・結婚報告のためのアポイントメールの文例

結婚報告を恩師に直接会って伝えるためのアポイントを、メールで連絡しようと考えている人も少なくないでしょう。アポイントメールは失礼にはあたりません。報告内容は伏せたまま、報告に伺いたい、恩師の都合を教えてほしい旨を簡潔に伝えましょう。

件名:ご報告があり、お伺いしたく存じます 小林華子
本文:〇〇先生
ご無沙汰しております。小林華子です。
寒さも和らぎ、春の陽気を感じられる日も増えてきました。
〇〇先生はお変わりなくお過ごしでしょうか?
 
このたび、〇〇先生に直接お会いしてご報告したいことがあり、ご連絡させていただきました。
お忙しいところ恐縮ではございますが、〇〇先生のご都合のよいときに、30分ばかりお時間を頂戴できますと幸いです。
研究室、または〇〇先生のご都合のよい場所にお伺いさせていただきたく存じます。
 
勝手ながら私の都合を申し上げますと、月曜日~金曜日は18時以降、土曜日曜祝日は14時以降でしたら調整が可能です。
〇〇先生のご都合のよいお日にちをお伺いできればと思っております。
 
お忙しいところお手間をとらせてしまい恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
 
小林華子

メール文ポイント

結婚式を控えていると、土曜日曜祝日などの休日も準備で忙しくなりがち。もし自分の予定が埋まりやすかったり、既に予定が詰まっている場合は、候補日時を3つほど挙げると恩師もスケジュールを確認しやすいかもしれません。ただし、「ご都合がつかない場合は調整いたしますので、〇〇先生のご都合のよいお日にちを何日かお伺いできますと幸いです」といった一文は必ず入れるようにしましょう。

まとめ

恩師への結婚報告メールは気遣い配慮が必須

恩師など目上の方への結婚報告は、直接会って伝えるのがマナー。メールでの報告は、一般的には失礼にあたります。それでも、直接会うことが難しいなどやむを得ない状況は起こり得るもの。最終手段として恩師にメールで結婚報告をする場合は、気遣い配慮が必須です。
 
ただ、プライベートな報告をする恩師へのメールがかしこまりすぎた文面だと違和感がある場合も。固すぎず、でも気遣いがされていて、丁寧な言葉で配慮もできているメール文に仕上げられるよう、受け取ると嬉しい文章や内容を恩師の立場を想像しながら考えてみるとよいでしょう。

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結婚式準備.com編集部

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