コロナ禍で変わる結婚式の価値観と増えてきたオンラインでのWEB相談
新型コロナウィルスの感染拡大は私たちの暮らしを大きく変えたとともに、結婚式の在り方にも大きな影響を及ぼしました。活動や移動の自粛が求められる中、予定していた結婚式の中止や延期を余儀なくされたカップルも多くいます。これから結婚式を挙げようと考えていたカップルからも「結婚式を諦めるべきか」「どのようにしたら実現できるのか」といった悩みが多く聞かれます。
一方で、ワタベウェディングが行った「withコロナ時代のウェディング意識調査」によると、2年以内に結婚式を希望する20代・30代の男女300名のうち約9割が「新型コロナウイルス感染が収まったら挙式をしたい」と回答しています。
結婚式への価値観や考え方もコロナ禍が影響しており、全体の56.7%が感染拡大後に「意識の変化があった」と回答。これは結婚式場やゲスト数の考え方にリンクしており、感染拡大前に希望していた「ホテルウェディング」が37.4%から22.3%へと減少し、「国内リゾ婚」が14.5%から21.8%へと1.5倍増加しました。
データ出展:withコロナ時代のウェディング意識調査
ゲスト数にも大きな変化があり、感染拡大前は29.1%だった「家族のみ」が、感染拡大後は44.7%と大幅に増加。この状況を、柳島さんはお客様とやり取りをする中で次のように考えています。
結婚式に求められている本質は、規模や形式ではなく『感謝』や『祝福』なのだなと改めて感じています。
柳島さん:大人数で祝う結婚式はもちろん素敵ですが、コロナ禍を機に少人数の結婚式が主流となりつつあるなか、大切なゲスト一人一人に重きを置いて普段言えないような感謝の言葉を伝えたり、一緒に過ごす時間を大事にしたいと思われているカップルが多くなりました。現在の状況でも結婚式の相談に来られる方がいらっしゃるのも、『こんな時だからこそふたりの未来を祝福してもらいたい』と思っている証なのではないでしょうか
なぜ人気?コロナ禍でもニーズの高い国内リゾ婚
コロナ禍においてニーズが高まっている「国内リゾ婚」。移動自粛が呼びかけられる中でもカップルたちに選ばれ続けている理由はどこにあるのでしょうか。
密を避けて少人数でおこなうのがリゾートウェディング
従来の国内でおこなう結婚披露宴は三密でのイベントとなります。リゾートウェディングでおこなう少人数婚であれば、その点のリスクは下がることが考えられます。招待するゲストも限られ、広々とした密の少ない環境で安全な結婚式をおこなうことが可能です。リゾ婚ならではの解放感溢れるロケーションでおこなう結婚式は、日常とは違った特別感のある1日になり、ゲストにとってもほっと息のつける時間となることでしょう。
新型コロナウイルス感染症に配慮した100項目以上の新基準でおこなう新しい結婚式
31日前まではエリア・会場・日程変更無料の安心感
柳島さん:今一番多いオンラインカウンターへのWEBでの相談内容は『いつから挙式ができるか』『変更料はいくらかかるか』『海外から国内への変更は可能か』などです。
ワタベウェディングの国内リゾ婚のニーズが今高まっている理由としては、多くの会場では31日前まででしたら無料でエリア、チャペルの変更ができる、という点が挙げられます。また日程変更も同様に、31日前まででしたら無料で何回でも変更できます。ワタベウェディングには国内のリゾートエリアの取り扱いもあるため、海外でのリゾ婚を予定していた方が、万が一移動自粛などが発令された場合でも対処しやすく、今の情勢でも皆様安心してお申込みしていただいているポイントだと思います。
海外リゾ婚も扱うワタベウェディングでは、現時点でも2021年の秋ごろを目標にハワイ挙式を希望するカップルも多いそう。2019年の同時期と比較すると海外リゾ婚の希望は70%から60%へ、国内リゾ婚の希望は30%から40%へと、変化値は10%と多くはないものの、「無料でエリア変更、日程変更ができる」という安心感がカップルの希望につながっているのでしょう。
最短準備期間は3ヵ月というシンプルさ
結婚式準備期間は長いカップルだと1年前から準備を始めますが、国内リゾ婚の結婚式準備は非常にシンプルなため、最短だと3ヵ月で準備が完了できるそう。招待するゲスト数を減らしたり、家族のみの家族婚であればなおさら、準備に時間を費やしすぎずにこだわりの結婚式を実現できそうです。
結婚式の申し込み時期についても、この時勢だからこそスムーズに進む傾向にあるといいます。
柳島さん:ご家族へおふたりが『この時期に、このように気を付けながら結婚式を挙げたい』『感染が収まっていると仮定して準備だけはしておきたい』というように、しっかりとお話なさっていれば、即日で決める方も多いです。
『コロナ禍でどうしようか』と家族内で悩み話をされている状況だと、オンラインカウンターにご相談された時点で結婚式を挙げることは決まっていて、初回のご相談でおふたりの挙式のイメージが定まるケースがほとんどです。初回のご相談から平均1週間以内で決定する方が多い印象です。
感染収束の先が見えない中でも、結婚式を希望するふたりには仕事や出産など人生計画があるもの。ワタベウェディングのオンラインカウンターでは、ふたりの希望の日程で予定を組み、いざとなれば同じ結婚式の内容で延期ができる段取りを進めているそう。準備もシンプルでいざとなれば延期可能であれば、安心して結婚式実現に向けて動けだせそうです。
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ドタキャンや3密を解決する取り組み
コロナ禍であっても結婚式は実現できるとはいえ、やはり急にキャンセルせざるを得ない状況になる可能性や、ソーシャルディスタンスを保てるのか、そもそもゲストを呼ぶべきかどうかも気がかりです。コロナ禍ならではのカップルの悩みはどのように解決しているのでしょうか。
不安その1. キャンセル料について
一番気がかりなのは、ドタキャンによるキャンセル料。出来る限り注意をしていても、避けられない場合もあるのが現状です。
柳島さん:お申込みをいただいている式場によってキャンセル料は異なりますが、多くの式場は、結婚式の30日前からは挙式料の20%を頂戴しています。ただ、新型コロナウィルスの影響で『渡航禁止になった』などの理由で海外へ行くことができなくなってしまった場合は、キャンセル料は一切いただいておりません。
急なキャンセルはおふたりにもストレスになると思いますので、WEB相談の時点でご懸念事項などをまずはお伺いしながら対応をしています。
ワタベウェディングでは結婚式の31日前までなら無料でエリア・会場・日程の変更ができるため、結婚式の2ヵ月ほど前から自分たちやゲストの体調と周囲の状況、世間の動きに意識を向け、必要に応じてオンラインカウンターでWEB相談すると安心できそうです。
不安その2. ゲストの招待はどう考える?
家族のみで行う「家族婚」が増えているといはいえ、友人やお世話になった上司、恩師を招待したいと考えるカップルも少なくありません。とはいえ、コロナ禍では気軽に招待することは気が引けます。ブライダルのプロはこの悩みをどのように考えているのでしょうか。
柳島さん:ゲストとして招待したい方が日頃から自粛を心がけている場合、招待状を送るとはばかられるケースもあるかもしれません。
この場合、招待状ではなく『ここでいつ結婚式を挙げる予定です』という風に、まずはおふたりや家族だけでも結婚式を挙げることを宣言されることをお勧めしています。そして、後にゲストの方ご本人から『ぜひ参加したい』となった場合でもゲスト数を増やせるよう段取りを組んでいます。
もちろん、おふたりが不安の中結婚式を行う状況では、心から当日を楽しむことはできないことも想定されます。
そのため、必ず打合せの際はお客様へ心境をお伺いしながら、時期の再検討のご希望がないかお伺いして、
お二人が納得いただき準備を進められるようにご案内を心がけています。
ゲストとして招待したい方々はふたりにとって大切な存在。だからこそ、参加を無理強いしない、ゲストの意思を尊重する方法が生み出されました。この思いやりの姿勢もコロナ禍によって生まれた新たな結婚式のスタイルといえるのかもしれません。
不安その3. ソーシャルディスタンスを保つと寂しくなりそう…
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ゲスト同士の距離を2m間隔で保つと、会場にできる隙間が写真などでは特に目立ってしまいそう…。会場の賑やかさ、華やかさが欠けてしまわないか心配するカップルの声にはどのように対処しているのでしょうか。
柳島さん:国内リゾ婚はもともと少人数で行うことが多いため、リゾートらしいオリジナルフラワーコーディネートで会場を装飾したり、リゾート地ならではの景色と非日常を味わえる空間をご準備しています。華やかさをプラスしたい場合は、ゲスト衣裳を華やかな色合いのドレスコードに設定されるカップルもいらっしゃいます。
パーティ会場では席の間隔を一定の距離に保っていますが、違和感がないようなテーブル装花のアレンジなどをご提案しています。国内リゾ婚ならではの外でのフォトブースやブライズルーム、ウエルカムスペースなども、お写真や映像として印象的な思い出として残るよう、背景を工夫するなどアレンジを加えています。普段味わえないリゾートらしい場所で、日常とは違った特別感を味わえる1日になると思います。
実際、オンラインカウンターのWEB相談には『オープンなテラスや開放的な窓のある会場を紹介してほしい』『ガーデン挙式だったら密になりませんよね?』という相談が寄せられているそう。披露宴のプログラムについても、個室の披露宴会場でスクリーンを見るような従来の形式ではなく、ガーデンや海辺などでの写真撮影を中心に楽しむような、国内リゾ婚ならではのナチュラルな内容へとシフトしているそうです。
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オンラインの利便性はコロナ前からニーズあり
結婚式の準備を進めるにあたり、今もっとも活用されているのが、オンラインカウンターによるWEB相談です。直接対面しないスタイルはコロナ禍によりニーズが高まったのはもちろんですが、実は感染拡大以前からその利便性の高さが支持され、多くのカップルに利用されていたそうです。
利便性の高いオンラインカウンター
柳島さん:オンラインカウンターのご利用率は、コロナ禍が加速した一時期は通常の7.7倍まで増加しました。感染防止対策が取られ店舗の営業が再開された現在でも、オンラインで打合せをしたいというお客様はまだ多くいらっしゃいます。
ワタベウェディングのオンラインカウンターは、海外在住や近くに店舗がない、子供が小さくて外出が難しいなどの理由から「店舗へ相談に行きたいけど行けない」というカップルの声に応えるため、2018年11月に開設されました。スマートフォンやネット環境下にあるパソコンがあればいつでも、どこでもWEB相談をすることができます。
柳島さん:オンラインカウンターは店舗の打合せと同様に、ウェディングプランナーによるオンライン上での対面接客になります。画像、動画、資料をリアルタイムで共有しながら、カウンセリングやご提案、各種お手続きを行います。商品に関しても、ワタベウェディングの直営店舗が取り扱う商品と同様のラインナップからお選びいただけるので、おふたりらしいウェディングについて、安心してご相談いただくことができます。
オンラインだとこだわりたいポイントや結婚式にかける想いが伝わらなそう…と思いがちですが、相手はプロのウェディングプランナー。ふたりの気持ちをしっかりと汲み取るための配慮は万全です。
柳島さん:初回のご相談では、どこか緊張していたり、意見が言いにくいと感じる方もいらっしゃるので、まずはおふたりについてお伺いしながらお話を進めるようにしています。その中で、どういった結婚式にしたいかを話し合い式場の写真や動画をお見せしながら、おふたりの理想のカタチを創り上げていきます。
プランナーサイドも、オンラインだと表情がわかりにくい、声が聞こえにくいといった懸念をクリアするために、抑揚とジェスチャーを使い分け、伝わりづらい言葉は使わないなどの徹底も行っているそうです。
対面よりもわかりやすい?!WEB相談のメリット
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オンラインカウンターによるWEB相談が評価されているのは、アクセスの良さだけではありません。
柳島さん:WEB相談では、画面上で式場の写真の共有を行いながらご案内を行います。1つの式場に対してチャペルの外観と内観はもちろん、周辺環境の写真や実際に挙式をされ許可を得ているお客様のお写真や動画、挙式オプションアイテムのブーケやお料理の写真などをお見せしているので、『とてもイメージが湧きました!』と言っていただける場合がほとんどです。よりリアルな情報をご提供できるよう、Google Earthも活用しています。
また、打合せは平均2時間と長いため、その日のご相談の目的や決めることなどをご相談開始時にメモ機能を使って共有しています。これにより「今日のゴール」が明確になり、打合せもスムーズに進みます。
相談が進み申し込みとなった場合、提出書類や確認事項などが増えてきます。こうした場合にも「いつ、どの書類が必要か」がわかりやすいように、都度スケジュール表に書き出し打合せの際に共有しながら確認し、後日メールで送付するなど、WEB相談だからこそできる便利機能を活用しながら、わからないことがあるまま進まないよう徹底した配慮がなされています。
WEB相談から結婚式当日までの流れ
WEB相談で結婚式を申し込んだ場合、結婚式当日まではどのような流れで準備を進るのかも気になるところ。どこまでオンラインで進められて、どこから店舗に足を運ぶ流れになるのでしょうか。
柳島さん:WEB相談で結婚式を申し込まれた場合でも、店舗へ来店して決めた場合と準備の時間や行程は一切変わりません。さらには、『お申込みまではWEB相談で、その後の具体的な準備の打合せは店舗で』とすることも可能ですし、準備の途中でオンライン打合せから店舗打合せへ変更することも可能です。
リゾ婚準備の具体的な流れ
リゾ婚実現に向けた大まかな準備は、以下の流れで進めることが一般的です。
(1)旅行手配
海外リゾ婚の場合、旅行会社にもよりますが平均8~7ヵ月前からツアーやフライトの販売を開始するため、そのタイミングに合わせて打合せの開始をお勧めしているそう。ワタベウェディングではプランナーが旅行会社のデジタルのパッケージツアーパンフレットを画面共有しながら旅行プランの提案を行います。
(2)ウェディングドレスとタキシードの決定
ウェディングドレスやタキシードなどの衣裳は試着が必須のため店舗への来店が必要になります。試着予約を取る場合もオンライン打合せ時に相談するとスムーズ。試着開始は結婚式の半年前からスタートするケースが一般的です。
(3)結婚式や披露宴の具体的な内容の決定
ゲスト数や料理、写真、動画、ブーケ、会場装花や装飾、ウェディングアイテム、当日のヘアスタイルなどの細かい打合せは、結婚式の約4ヵ月前からスタートします。オンライン打合せで進める場合、旅行の打合せと同様に画面共有をしながらイメージが湧きやすい動画での提案や、スケジュールや料金表の確認を行います。
リゾ婚をスムーズに進めたいなら事前リサーチが活きる!
「結婚式を挙げる」と決めたうえでのWEB相談が多い今、来年の秋に向けて結婚式準備を進めているカップルは意外にも多いようです。ということは、土曜日曜祝日や日取りの良い日程は、新型コロナウィルス感染拡大前と同じく予約が埋まりやすい状況にある、ということ。
希望の日取りで理想の会場をスムーズに抑えるために、事前にできることはあるのでしょうか。
柳島さん:必ずではありませんが、ご相談日までに結婚式のエリアとおおまかな日程を決めておくことをお勧めしています。事前に両家の親御様におふたりの希望を伝え、親御様のご意向やご都合を伺っておくと、よりスムーズに進められます。
お申し込み後も日程、会場の変更はできますので、安心してご相談ください。
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まとめ
WEB相談を活用で叶える安心できる理想の結婚式
ソーシャルディスタンスや三密を避けるなど、新しい生活スタイルに併せて、ブライダルの形式も柔軟に変化しています。その一つが、いつでも、どこにいても安心して相談ができる、オンラインカウンターによるWEB相談です。リモートワークが増えオンライン会議も定着しつつある現在だからこそ、その利便性にも注目が集まっています。
新型コロナウィルスの感染拡大により、「もう結婚式を挙げられない」と諦めかけたカップルも少なくないはずです。しかし、晴れの日を祝う大切な文化は、どのような状況下にあったとしても、大切にしていきたいもの。人々のその想いが、コロナ禍でも理想の結婚式を叶える新しい結婚式スタイルを創り出しています。先が見えない中でもふたりが安心して結婚式当日を迎えられるよう考えられたワタベウェディングのサービスで、安心で安全な理想の結婚式を実現してください。
お話してくれたひと
ワタベウェディング オンライン営業グループ 柳島 舞さん
2017年4月、ワタベウェディング入社。入社後は東京グランドプラザ店に勤務。初めて結婚式の相談に来るお客様をご案内するコンシェルジュとして、結婚式で大切にしたいことのヒアリングやふたりに合った結婚式のスタイルを探す手助けを担い、約430組のカップルに提案を行ってきた。1年8ヵ月務めた後、2019年12月よりオンライン営業グループに着任。オンライン接客のオペレーション構築やオンラインカウンター専任プランナーへのシステムレクチャー、挙式のEC販売に関する企画運営、WEB相談に欠かせないチャットシステムの企画を担当している。
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