結婚のお祝い金やご祝儀を現金書留で郵送する方法。金額や送り方、時期はいつ?

やむをえない事情で結婚式を欠席する場合や、友達が結婚式をしない場合、ご祝儀をどう渡せばいいか疑問に思う方は多いと思います。手渡しができればよいですが、遠方に住んでいる人はそれも難しいですよね。ご祝儀は郵送することもできます。本記事では、ご祝儀を郵送する方法を徹底解説!郵送する場合のご祝儀の金額や送る時期、手順、現金書留での送り方についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

この記事のINDEX

    ご祝儀は郵送してもよい?金額や送る時期も確認!

    ご祝儀

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    ご祝儀やお祝いは会える距離にいる相手であれば手渡しするのが一番です。しかし、コロナ禍や遠方に住んでいて直接渡すことが難しい場合は郵送しても問題ありません。
    ご祝儀を郵送するケースはどんな時があるかみてみましょう。

    結婚式に出席できない人

    結婚式に招待されたがやむを得ない理由で欠席する場合、ご祝儀だけを郵送で渡すことも多いです。

    結婚式を挙げないカップル(なし婚)に送る人

    結婚式を挙げないカップル、入籍のみの新郎新婦にお祝いの気持ちを伝えたい人はご祝儀やお祝い金を渡します。
    自分が結婚式をした時にご祝儀をもらった場合や、自分が結婚式をする時に招待する予定の人が結婚式をしない場合などもご祝儀としてお金を送るのがマナーです。

    結婚式に招待されていないが送りたい人

    親族だけが集まる結婚式の場合、新郎新婦との関係性が遠いと招待されないこともあります。お世話になった人など、どうしてもお祝いの気持ちを伝えたい場合もご祝儀を郵送しても問題ありません。

    郵送する場合のご祝儀の金額はいくら?

    「ご祝儀を郵送する人=結婚式に出席しない」と考えられます。郵送する場合も、結婚式に出席しないケースのご祝儀相場で計算するとよいでしょう。
     
    ご祝儀は最低でも3万円を用意したほうがよいとされていますが、その内訳は「食事代+引き出物代+お祝い金」です。
    食事代+引き出物代が約2万円になるといわれているため、残りのお祝い金は1万円になると計算できます。
     
    そのため、結婚式を欠席する人はご祝儀として1万円を渡すケースが多いです。また、中には自分のときにもらった金額と同額(3万円など)を渡す人もいます。新郎新婦との関係性を考慮して決めましょう。特に仲がよく、親友としてお世話になっている間柄であれば5万円を渡す人も多いようです。

    ご祝儀を送る時期。いつまでに送ったほうがよい?

    ご祝儀を郵送するなら、結婚式の前に送ったほうがよいです。結婚式の1~2ヵ月前までに届くようにしましょう。ギリギリでも1週間前までに郵送してください。
     
    また、届く日時にも配慮するとていねいな印象を与えられます。日取りは大安を選ぶとよいでしょう。大安は「大いに安し」という意味があり、何をするにもよく結婚式の日取りにも選ばれます。
    さらに、お祝いごとは午前中に行うとよいという習わしもあるため、日取りにこだわりがある方に送る場合は、午前中に届くように手配すると喜ばれるかもしれません。
     
    しかし、最近では特に日取りを意識しない方が多いため、それほど気にしなくても問題にはなりません。
    カップルの都合を優先し、受け取りやすい日程を指定した方がよいこともあります。早めの郵送準備をして、日程調整してください。

    ご祝儀を郵送するときの手順を確認

    封筒

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    ご祝儀を郵送するために用意するもの

    ご祝儀を郵送するために必要なものを5つ確認しましょう。

    (1)新札の現金

    ご祝儀は新札(ピン札)を用意するのがマナーです。「シワが少なければいいんじゃない?」と考えるのはよくありません。ご祝儀として包むときは、必ず新札を用意しましょう。

    (2)ご祝儀袋

    ご祝儀を郵送する場合でもご祝儀袋にきちんと包みます。結婚式のご祝儀は結び切りの水引を選ぶのがマナーです。また、包む金額によってタイプが異なります。ご祝儀を1万円包む人が、5万円用の立派なものを選んでしまうのはよくありません。
     
    ご祝儀袋のパッケージに「〇万円相当」と説明書きがあるので、必ず確認してください。ご祝儀袋は100円均一やスーパー、コンビニなどで手に入ります。

    (3)メッセージカードとカードを包む封筒

    ご祝儀だけを送るのではなく、メッセージも添えるとよりていねいな印象を与えられます。また、カードはそのまま同封するのではなく、カードと同じサイズの封筒にいれるとていねいな印象になります。

    (4)現金書留の封筒

    現金を郵送する人は現金書留の封筒も必要です。
    現金書留とは郵便局が扱っている郵送方法のひとつで、現金専用になります。受付から配達まですべての過程が記録されるため、郵送物がどこにあるかを逐一把握することができます。
     
    現金書留が届かないなど、万が一のトラブルの際、実損額(50万円まで)を賠償してくれるため、現金を安心して郵送できる方法です。ご祝儀袋が入る大きさの封筒もあります。
     
    現金書留の料金は、基本料金に+435円加算されます(損害要償額1万円まで)。
    損害要償額を5,000円増やすごとに+10円(上限50万円)が料金としてかかります。
     
    また、のし袋が入る大きなサイズの現金書留封筒は21円で郵便局に用意してあります。

    データ出展:日本郵便|国内の料金表(オプションサービス)日本郵便|のし袋に入れたお祝いを贈りたいが、現金書留封筒に入らない場合、どうしたらいいでしょうか?

    (5)筆ペン

    ご祝儀袋には誰が渡したかわかるように、表書きに自分の名前を書くスペースがあります。名前は筆ペンや毛筆で書くのがマナーです。ボールペンや万年筆で書くことはマナー違反になるため注意しましょう。

    ご祝儀を郵送する前の準備

    次は、ご祝儀を郵送する前の準備を解説します。

    新札の現金の用意

    新札は銀行や郵便局の窓口で用意してもらえます。口座をもつ銀行へ出向き、窓口でご祝儀分の現金の引き出しを行いましょう。その際「新札でお願いします。」と銀行員へ伝えることを忘れないでください。
     
    または、両替依頼書を利用して旧札を新札に交換してもらう方法もあります。ATMでの引き出しは、新札が出てこない可能性が高いので注意が必要です。

    お祝いの言葉をメッセージカードに記入

    次は、メッセージカードを記入します。メッセージカードは筆ペンのほか、万年筆やボールペンを使っても構いません。ボールペンの場合、黒または濃い青色がおすすめです。赤色は避けましょう。
     
    また、句読点や忌み言葉、重ね言葉を使用しないように気をつけてください。では、例文もご紹介します。

    友人に送る時のメッセージ例文

    ご結婚おめでとうございます
    末永くお幸せに!

    同僚に送る時のメッセージ例文

    ご結婚おめでとうございます
    おふたりで幸せな家庭を築いてくださいね

    先輩や上司など目上の人に送る時のメッセージ例文

    御結婚おめでとうございます
    おふたりの末永いご多幸と健康を心よりお祈り申し上げます

    親戚に送る時のメッセージ例文

    御結婚おめでとうございます
    親戚が増えることを 心から嬉しく思います
    どうぞ 幸せな家庭を築いてくださいね

    結婚祝いのご祝儀やプレゼントに同封する手紙やメッセージカードの書き方、出し方のマナー

    ご祝儀袋に現金を包む方法

    次は、ご祝儀袋に現金を包む方法を解説します。

    1.上包みから中袋を取り出す
    2.中袋の表面に「金壱萬円」など包む金額を旧字体で書く
    3.中袋の裏面に自分の住所と名前を書く
    4.中袋に新札の現金を入れる(現金の肖像画が表面の入り口部分になる向きで入れる)
    5.上包みの表書きに名前を書く(水引の下側)
    6.中袋を上包みに包む(下の折り目を上の折り目に重ねる)
    7.水引などを整えたら完成

    ご祝儀の包み方が分からない!正しいお札の向きや入れ方とは?

    郵送先の住所と宛名の確認

    次は、カップルの住所を確認しましょう。すでに一緒に住んでいるパターンや、結婚後に同居するパターンなどカップルによって違います。同居済みや住所が別でも、どちら側のゲストになるのかで判断して宛名もひとり分書きます。
    しかし、新婦側がすでに新しい苗字に変えている場合、宛名を旧姓で書いてしまうと、苗字不一致で返送になってしまうケースもあります。ご祝儀を郵送する前には、相手のフルネームもしっかり確認しましょう。

    付近の郵便局の場所や受付時間を確認

    現金書留は郵便局のみの取り扱いです。そのため、自宅や職場近くの郵便局の場所を確認してください。郵便局によって受付時間が異なるので注意しましょう。

    ご祝儀の送り方

    ご祝儀の送り方は7つのステップで完了します。

    1.現金書留の封筒に必要事項を記入
    2.現金を入れたご祝儀袋とメッセージカードを現金書留の封筒に収める
    3.現金書留の封筒を閉じて指定場所3ヵ所にサインまたはハンコを押す
    4.郵便局の窓口に行って郵送の手続き
    5.料金の控えを受け取る
    6.郵送状況が気になるならネットで追跡
    7.相手に届いたら完了

    ご祝儀と贈り物を一緒に送りたい場合

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    現金書留の封筒に一緒に同梱する

    現金書留の封筒はご祝儀袋が入る大きいタイプ(約142×215mm)も用意されています。その大きさに入るプレゼントなら、一緒に同梱することをおすすめします。

    定形外郵便に現金書留のオプションをつける

    郵便局の定形外郵便に、現金書留のオプションをつけることもできます。

    1kg以内:34×25×3cm
    4kg以内:すべての長さを足して90cm以内(例:60×25×5cm)

    小包に現金を入れるのはNG

    郵便局ではゆうパックもサービスにありますが、現金を入れることができません。平成22年7月1日にゆうパックで現金を送るサービスの取り扱いが停止しています。
     
    また、その他の配送業者でも小包を送れますが、ゆうパック同様に現金を入れることはできません。現金書留の封筒や定形外郵便に入りきらない大きさのプレゼントを贈りたいなら、ご祝儀とともに直接手渡ししましょう。

    まとめ

    ご祝儀を郵送する場合は事前にマナーに沿って準備してスムーズに送ろう

    ご祝儀を郵送するときは、相場や送る時期に気を配りましょう。郵送するために必要なものを用意したら、手順をひとつずつ確認して郵送してください。また、贈り物もご祝儀と一緒に郵送するなら、注意事項も確認してくださいね。

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    結婚式準備.com編集部

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