押さえておきたい男性ゲストの結婚式での服装マナー。意外に知らないポケットチーフや夏の服装に関するマナーについて

結婚式の男性の服装で準備するものはスーツ、シャツ、ネクタイ、靴…とさまざまなアイテムがありますが、コーディネートをする際に、それらのひとつひとつにマナーがあります。また、避けなければいけないアイテムもあります。これらは、他人に不快感を与えないための配慮として、ひとつひとつに意味があるものです。結婚式での服装マナーを確認しておけば、よりおしゃれでワンランク上のコーディネートが楽しめますよ。

この記事のINDEX

    結婚式での男性ゲストの服装は立場別にドレスコードとスーツをチェック

    結婚式での男性ゲストの服装は立場別にドレスコードがある

    iStoc / ben-bryant

    結婚式で選ばれる男性の服装には、格式の高い順に、いくつかの種類があります。
    結婚式の格式と、自分が結婚式で担う役割に合わせ、服装を判断します。

    正礼装(正装)・フォーマル

    最も格が高い服装。一般的には結婚式で着用するのは新郎または新郎深部の父親の服装です。格の高い会場で行う結婚式の場合は、ゲストもタキシードを着用することもあります。

    昼の結婚式や披露宴モーニングコート、燕尾服
    夜の結婚式や披露宴燕尾服、タキシード

    準礼装・セミフォーマル

    正礼装の一つ下の格の服装になります。一般的な結婚式では主賓や親族などが着用しますが、カジュアル目の結婚式では新郎新婦の父親が着用することもあります。

    昼の結婚式ディレクターズスーツ、ブラックスーツ
    夜の結婚式ブラックスーツ

    略礼装・インフォーマル

    一般的な参加ゲストはこちらの服装が基本となります。カジュアルな結婚式では、新郎新婦の父親や親族なども着用します。いわゆる「平服で」と招待状に書かれている場合には、こちらの服装か、またはネクタイをきっちり締めたキレイ目なジャケパンスタイルが好ましいでしょう。

    昼、夜ともにブラックスーツ、ダークスーツ

    スマートカジュアル

    スーツのように揃いではないジャケット+パンツの組み合わせや、カジュアルスーツなどの着用は、立食形式の結婚式や二次会など、カジュアルな結婚式での着用が望ましいです。

    昼、夜ともにダークスーツ、ジャケパンスタイル、カジュアルスーツ

    最も一般的な結婚式で着用するスーツのマナー

    一般的な結婚式で着用するスーツのマナー

    iStoc / iryouchin

    さまざまなの立場の男性ゲストが幅広く着用できるブラックスーツ。ちょっとしたおしゃれも楽しめるダークスーツ。どちらも基本的なマナーを押さえておきましょう。

    ブラックスーツ

    結婚式のメンズスーツで、ゲストとして出席するのにどの立場や役割でも着用できるスーツは「ブラックスーツ」。
    また、格式高いフォーマルな結婚式からカジュアルな結婚式まで、会場の雰囲気やフォーマル度を気にすることなくオールマイティに着用できます。
    ビジネス用のブラックスーツとフォーマル用のスーツでは、生地や仕立て、シルエットなどに明らかな違いがあるので、ビジネススーツの黒を着用しての出席は避けましょう。

    ダークスーツ

    友人や同僚としての立場での出席であれば、ダークスーツの着用も問題はありません。
    ダークスーツとは濃い色目のスーツのことで、タークネイビーやチャコールグレーなどが代表的です。また、レストランなどで行うカジュアルウェディング、二次会などの場面でも、ブラックスーツほど堅苦しく見えないため、着用の幅は広いでしょう。
    ビジネススーツ使用でパンツの裾をダブルにしてしまっている場合は、裾をシングルで用意する必要があります。

    柄物のスーツは着用OK?

    結婚式では、基本的には無地がおすすめです。
    ただ、最近ではある程度そのあたりのマナーが緩やかになってきており、シャドーストライプと呼ばれる織り柄や、立場が友人の場合は、グレナカートチェックや千鳥格子などの柄物も許容範囲でしょう。
    ストライプ柄はビジネススーツによく見られる柄のため、仕事着のイメージが強くなることから、あまりはっきりとしたストライプは避けた方が無難です。
    はっきりしたチェック柄も目立ってしまうことが多いため、新郎よりも目立つような服装は、基本的には避けた方がよい柄と言えます。

    結婚式の男性の服装に適したシャツのマナーと適さないシャツ

    結婚式の男性の服装に適したシャツのマナー

    iStoc / taa22

    シャツの色・柄・素材

    シャツの色

    ブラックスーツやダークスーツのシャツは、白の無地を合わせるのが一般的です。柄物のシャツやカラーのついたシャツは、基本的には避けましょう。ただサックスブルーや淡いピンクなどは許容範囲とされる流れになってきています。

    シャツの柄

    白無地を選ぶのがベストですが、最近では出席する上での立場や式場などにもよりますが、色柄物のシャツを選ばれる方も増えてきています。ただ、チェック柄はカジュアルな印象、ストライプはビジネス仕様の印象を与えてしまうため、フォーマルな席では避けましょう。

    シャツの素材

    つるっとしたブロード生地と呼ばれる、滑らかな光沢のある質感のシャツの方が、フォーマルスーツとの相性が優っています。

    結婚式の服装に適さないシャツ

    派手な色のシャツや柄物のシャツは基本的には避けましょう。また、黒のシャツなど喪を連想させる色のシャツも避けましょう。

    結婚式の男性の服装に適したネクタイのマナーと適さないネクタイ

    結婚式の男性の服装に適したネクタイのマナー

    iStoc / jacoblund

    結婚式の基本の色は白やシルバーが一般的

    以前はフォーマルな結婚式のネクタイの色と柄は、「白」で「無地」が一般的でした。
    光沢感のある白いネクタイや、織模様でストライプ柄が入った白いネクタイがよく使われています。
    しかし、現在の結婚式で白ネクタイを着用しているのは年配ゲストが多く、若い男性や友人として出席する方でのの着用は年々減っている傾向です。
    最近ではカラーネクタイを着用することもマナーとして受け入れられているため、明るく華やかな色の人気もあります。

    結婚式で避けたいネクタイの色、柄、素材のマナー

    結婚式はフォーマルな席であると同時にお祝いの場であり、両方の観点からふさわしくないネクタイの色、柄、素材は避けるべきアイテムです。

    黒のネクタイ

    黒は喪を連想させる色であり、特に黒のネクタイは日本ではお葬式や法事で着用するものという一般認識のため、着用は避けましょう。

    おおぶりの花柄や激しいドット柄など、または派手な色のネクタイ

    結婚式の主役は新郎新婦であり、二人よりも目立つ服装はマナー的には避けるべきとされています。ネクタイでも、あまりにも目に止まる派手な色や、大きめの花柄、ドット柄、チェック柄などは避けるべきアイテムです。

    アニマル柄や爬虫類柄のネクタイ

    トレンドの柄ではありますが、結婚式のようなハレの場では殺生を嫌うというマナーがあるため、アニマル柄や爬虫類柄など、動物を連想させる柄のネクタイは避けましょう。

    ニット素材などデイリー仕様のネクタイ

    ニット素材のネクタイは、デイリー使用やビジネスシーンではとてもおしゃれですが、一般的な結婚式の場ではカジュアルすぎるため、場の雰囲気にそぐいません。二次会などカジュアルなパーティでの着用を検討しましょう。

    結婚式の男性の服装に適した靴のマナーと適さない靴

    結婚式の男性の服装に適した靴のマナー

    iStoc / muratkoc

    結婚式に適したスーツに合わせる靴

    どんなにスーツがしっかり決まっていても、靴や靴下など足元で手を抜くと、せっかくのフォーマルコーデが台無しに。おしゃれは足元からです。

    スーツに合わせる靴

    黒が基本。ひもありの方がフォーマルに見えます。デザインは爪先に横線が入ったストレートチップ、または何も飾りのないプレーントゥがお勧めです。
    フォーマル度が高いのが、黒の内羽根ストレートチップと黒の内羽根プレーントゥです。
    茶色はフォーマルのイメージにそぐわない色ですので、避けたほうが無難です。二次会やカジュアルな結婚式で着用しましょう。
    また穴飾りがあるウィングチップやメダリオンはカジュアルな印象を与えてしまうので、結婚式では避けた方が無難です。

    結婚式では避けたい靴の色、デザイン、素材、柄

    白い靴はNG

    白い靴は、結婚式に合わせる靴としては避けるべき色。白は新郎新婦の色とされているため、主役と衣裳が被ってしまうのはマナー的に避けるべきと覚えておきましょう。

    カジュアルな靴(ブーツやスニーカーなど)

    ブーツ、スニーカー、安全靴など、アウトドアやスポーツなどデイリーやカジュアルで使用する靴は、フォーマルな場では着用は避けるべきとされています。

    殺生を連想させる素材やアニマル柄の靴はNG

    ワニ革や動物の毛皮など殺生をイメージさせるものは縁起が悪いので結婚式にふさわしくありません。
    アニマル柄など明らかに動物をイメージさせるものはNGです。
    また、秋冬シーズンに合うスエード素材も、子牛や子羊の皮を使った生地なので避けましょう。

    デザイン性の高い靴はNG(カジュアルな結婚式や二次会ではOK)

    ローファーやタッセルシューズ、メダリオンデザイン(つま先にたくさんの小さな穴を空けたデザイン)のように、トレンドの靴やデザイン性の高い靴は、カジュアルな印象を与えるのでNGです。

    結婚式の男性の服装に適した靴下のマナーと適さない靴下

    結婚式の男性の服装に適した靴下のマナー

    iStoc / KCHANDE

    スーツに合わせる靴下

    靴下は靴やスーツに合わせて無地の黒色のものを用意します。ダークスーツに合わせダークネイビーやダークグレーなどで合わせるのも問題はありません。丈は、ミドル丈がベスト。スラックスと靴下の間からくるぶしや素肌が見えるような靴下は避けましょう。

    結婚式では避けるべき靴下の色や柄

    避けるべき靴下の色

    靴同様、一般ゲストが白い靴下を履くのは避けましょう。ブラックスーツやダークスーツに白い靴下を合わせると、コーディネート的にそぐわず、カジュアルな印象を与えます。
    また、赤や青、ストライプやペイズリー柄といった派手な色柄の靴下を履くのはNGです。

    避けるべき靴下の丈の長さ

    スニーカーソックスなど、足首の肌が露出するものも避けましょう。丈の短い靴下を履いて、座ったときや足を組んだときに素肌が見えてしまうことは、失礼な印象を与えるとされ、避けるべきマナーです。

    素足はNG

    素足に靴を履いて出席することは、フォーマルでは大変失礼です。必ず靴下を履いて出席しましょう。

    結婚式の男性の服装に適したポケットチーフのマナー

    結婚式の男性の服装に適したポケットチーフのマナー

    iStoc / ERphotographer

    ポケットチーフとは、スーツの胸ポケットに装飾として挿す布のこと。欧米では結婚式などパーティーの際、男性のフォーマルウェアにはほぼ必須のアクセサリーです。

    結婚式に適したポケットチーフの素材・柄・色の選び方

    現在では、ポケットチーフを差して結婚式に出席する男性がとても増えています。
    胸ポケットに挿すだけで一気に華やかな印象になり、スーツに立体感が出ます。結婚式で仕様するポケットチーフはリネンかシルクが一般的ですが、リネンは昼のパーティ、シルクは夕方から夜の結婚式に向いています。
    基本は、白かシルバーグレーを選ぶのが無難ですが、簡単におしゃれにコーディネートするなら、ネクタイとセットになったてる色、または同系色を選ぶことです。
    また、柄は無地が基本。柄物を選ぶ際にはネクタイの柄とお揃いにするか、ネクタイを無地にするなどでバランスをとりましょう。

    ポケットチーフの代表的な折り方

    スクエア

    一番オーソドックスな折り方です。
    簡単な折り方であるだけではなく、結婚式やビジネスなど、ポケットチーフを使うすべてのシーンに対応できます。

    スリーピークス

    フォーマルな結婚式や、主賓や親族などの立場で出席されるときにおすすめです。
    まず広げて三角に折り、さらに三角にずらして折って、スリーピークス(3つの角が見える折り方)の形にします。
    フォーマル度が高いので、チーフは白無地やシルバーの無地のポケットチーフがおすすめです。素材はハリのあるリネンにすると、形が決まりやすいでしょう。

    ツーピークス

    スリーピークスに似た折り方です。
    角が二つになる分、ややくだけた印象になります。

    パフド

    比較的カジュアルな結婚式などにあうチーフの折り方です。
    パフとは英語で「ふわっと膨らむ」という意味で、つまんでふんわりとおりたたみ、ポケットに差すチーフで、スーツに柔らかい印象を演出できます。素材はソフトで光沢のあるシルクで折ると立体感とドレープが綺麗に出ておすすめです。
    白やシルバー(グレー)無地のチーフであれば、一般的な結婚式でも問題ありません。

    クラッシュ

    ポケットチーフの四隅を角のように立たせて覗かせる華やかな入れ方です。
    二次会やカジュアルな結婚式向けです。
    スリーピークスのようにきちんと折るのではなく、無造作な方が断然おしゃれです。
    折り方自体は難しくないのですが、バランスよく見せるには、少し練習が必要かもしれません。無地か縁だけ色を変えたポケットチーフが、綺麗に縁取りが見えるためおすすめです。

    結婚式の男性の服装で気を付けたい小物やアクセサリーのマナー

    結婚式の男性の服装で気を付けたい小物やアクセサリーのマナー

    iStoc / artisteer

    結婚式の服装やコーディネートを考える際に、「あれ?このアクセサリーはつけていって大丈夫…?」とマナーに迷うアクセサリーもあります。現在では、結婚式のマナーがだいぶおおらかになったとはいえ、結婚式ではさまざまな立場や年代の方が集まる場です。普段より保守的な服装を心がけ、他のゲストに不快感を与えないよう配慮するのも、マナーのひとつと言えるでしょう。

    結婚式のスーツにメガネは大丈夫

    結婚式でメガネを掛けていっていいか迷う方も多くいますが、メガネは顔の一部、掛けていって問題はありません。ただフォーマルな場にかけていくメガネのため、スーツにあうフレームを選んで行くと、印象がきりっとして得ます。フルリムや、知的に見えるスクウェアなどがおすすめです。

    結婚式のスーツに指輪は既婚者のみ着用が無難

    男性の場合、中には「結婚指輪でも外すべき」と思っている人も中にはいるようですが、特にそういったマナーはなく、既婚男性であれば結婚指輪はしていってかまいません。
    ただ、男性のファッションリングに関しては、あまり好ましく思わない年配の方もいるため、友人ゲストばかりのカジュアルな結婚式でななら外していったほうがいいでしょう。

    結婚式に腕時計は外したほうが無難

    結婚式の席で腕時計をして出席することは、「お祝いの場で時間を気にしている」ということで失礼にあたるという考え方があり、年配の方や目上の方が多いような結婚式では、外していったほうが無難な場合もあります。
    最近はそういったマナーもゆるやかになり、スーツに合わせるファッションのひとつとして、腕時計をしていく人も多い傾向です。腕時計は大人らしい上品でキレイ目の落ち着いたテイストのもの、バンドはレザーかメタルのドレスウォッチが、フォーマルな服装によくあうでしょう。
    一方で、派手で目を引くようなデザインや、スポーティなデザイン、アウトドア仕様の腕時計は、カジュアル過ぎて場の雰囲気にそぐわないため、避けるべきアイテムです。

    結婚式にピアスは外す

    男性のピアスは現在でこそファッションのひとつとし浸透していますが、年配の方だけでなく若い方でも、いまだ受け入れられない方もいます。二次会のような友人同士のカジュアルなパーティ以外で、新郎新婦の親族も出席されるような結婚式の場合は、はずしていくほうがいいでしょう。

    結婚式の男性の服装に適したコートマナーと適さないコート

    結婚式の男性の服装に適したコートマナー

    iStoc / frema

    春、夏、秋は男性は結婚式の行き帰りにコートを羽織ることはあまりありませんが、寒い冬の結婚式では行き帰りにコートが必要になるでしょう。結婚式のようなフォーマルな場にふさわしいコートとは、どのようなコートでしょうか。
    冬の結婚式や二次会で着用するメンズコートは、スーツにしっかり合うフォーマルなデザインのものであることが前提です。

    コートのデザインはスーツに合わせるものが前提

    スーツに合わせることが前提で作られたもの選びましょう。
    普段通勤で着用しているビジネスコートも決して悪くはありませんが、注意してほしいのは機能性を重視したデザインや素材のものです。例えば、撥水性が分かりやすいテカテカした素材や、キルティング素材など、ビジネスライクすぎるものはデイリー感が出すぎるので、フォーマルなお祝いの場には向きません。
    また、最近のビジネスコートはトレンドに合わせフードがついものやジップアップ、飾りボタンなどカジュアルなファッション要素が加えられたデザインが多くあり、カジュアル感が強いものです。これらの要素がない、できるだけシンプルで、きちんとした印象に見える要素を押さえたデザインがおすすめです。

    比翼仕立て(ボタン・ジップアップが隠れている)

    基本的にはボタンやジップアップなどが比翼仕立て(隠れるもの)になっていて、前身ごろがすっきり見えるデザインがよりフォーマルであるとされています。
    ボタンが隠れていなくても同系色で目立たない大きさで、落ち着いたものであればさほど問題はありませんが、ジップアップが見えてしまうものはカジュアルに見えてしまうため、避けましょう。

    襟元の形はシンプルで伝統的なもの

    コートの襟の形は、トラディショナルでシンプルな襟元であるほうがフォーマル度が高くなっています。とくにテーラードタイプのコートがフォーマル度では最も高く見えます。

    着丈の長さ

    コートの着丈の長さは、おすすめな丈は膝上から膝ジャスト(75cm~1m丈)です。スーツのジャケットがしっかり隠れる、腰・お尻がすべて隠れる長さが望ましいでしょう。長めのほうが落ち着いたフォーマルな印象に、短めは軽快でカジュアルなイメージを与えます。

    結婚式の服装に適した代表的なコート

    チェスターコート

    テーラードジャケットの形をしている襟が特徴で、ウエストをやや絞ったシルエットのコートです。

    ステンカラーコート

    ”ステンカラー”は和製英語で、別名「バルマカーンコート」「バルカラーコート」とも呼ばれています。トラディショナルなラグラン式(襟開きのところで縫い合わされていて、肩の周りがゆったりとしているデザイン)で、定番の形のコートです。

    ノーカラーコート

    エリがないデザインのことをノーカラーといい、コートやジャケット、シャツなどの多くのアイテムで使われています。エリがないことで首元がすっきりして見えるため、クラシックで大人っぽいスタイルを演出できます。

    スタンドカラーコート

    その名の通り、襟が立っている(stand collar)デザインのコートです。襟を立てる着こなしで気をつけたいことは、襟が立ちすぎているものを着ると少し強めの印象になること。あまり襟が立ちすぎていない、すっきりとした襟回りのものが上品に見えます。

    トレンチコート

    本来、結婚式ではミリタリー系のカジュアルダウンしたコートは不向きとされています。しかし、最近ではトレンチコートがフォーマルの万能コートとしてその気幅を広げています。

    結婚式の服装には適さないコート

    カジュアル、アウトドアテイストのコート
    ・ピーコート
    ・ダッフルコート
    ・モッズコート
    ・ダウンジャケット、ダウンコート
    ・スポーツ・アウトドア系コート
    ・ライダース・ミリタリー系コート

    明らかにカジュアルテイスト全開のコートは、いくら防寒のために会場まで着て行くだけとはいえ、場の雰囲気を考えて避けたほうが無難です。簡単なイメージを伝えると、デニム・スニーカー・ブーツに合わせたほうがしっくりくるイメージのものはフォーマルな席では避けたほうがいいでしょう。
    ピーコートは本来はミリタリールーツのコートであり、カジュアルが強いアイテムのため、結婚式で不向きとされてきました。しかし最近はドレスコードも緩くなり、二次会からの使用やカジュアルな会場(カフェレストランやパーティスペースなど)の、トレンドファッション重視のウエディングスタイルでは着用OKの傾向です。格式高いホテルや結婚式会場での着用は避けましょう。

    暑い夏の結婚式の男性の服装マナーと適さない服装

    暑い夏の結婚式の男性の服装マナーと適さない服装

    iStoc / Rawpixel

    夏の結婚式の服装マナーも基本的には同じ

    結婚式にゲストとして参列するときは、略礼服のブラックスーツを着るのが基本です。これは夏でも変わりません。
    ただし、一年通して着用する通年向けのフォーマルスーツでは暑苦しく見えてしまうため、他人からの見た目にも配慮して、夏向きの素材のフォーマルスーツを用意することがおすすめです。

    夏の結婚式に注意したい男性の服装マナー

    ワイシャツ一枚になるのは避ける

    夏に注意したいのは、上着を脱いでワイシャツだけの姿になるのはマナー違反ということです。ワイシャツはもともと下着と同じ意味合いを持つアイテムなので、暑いからといってスーツのジャケットを脱ぐのことはフォーマルの場では無作法という印象になります。

    半袖シャツもマナー違反

    半袖のワイシャツも結婚式にはふさわしくありません。たとえ二次会のみに参加するというときでも半袖は避けましょう。

    脱ぐのを前提にベスト(ジレ)を着用

    ベスト(ジレ)を着ていればジャケットを脱いでも問題ありません。フォーマルな場所に出席するときは、脱ぐことを見越して夏もベストを着用しましょう。

    結婚式と披露宴では夏でもネクタイの着用を

    暑いからといって、ノーネクタイで挙式と披露宴に出席するのもマナー違反です。真夏でもネクタイは着用しましょう。ただし、二次会からの出席であればノーネクタイでもかまいません。

    まとめ

    結婚式での男性の服装マナーには一つ一つに意味がある

    服装のマナーとは、他人に不快感を与えないための配慮であり、男性の結婚式の服装マナーすべてにひとつひとつ意味や由来、縁起があります。何かのマナーがかけていると、他のゲストに不快感を与えたり、お祝いするはずの新郎新婦を傷つけてしまう恐れもあるでしょう。一つ一つのマナーを確かめて、結婚式の服装の準備をしましょう。

    関連する式場

    関連する式場はありません

    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

    関連する記事