【結納の席順の基本】顔合わせ・食事会・円卓それぞれのパターンを確認

結納や顔合わせ、食事会を行うことを考えているカップルが頭を悩ませる問題の1つが「席順」ではないでしょうか。結納は昔から日本で大切にされていた行事のため、席順についてもマナーが存在します。結納の意味を知り、正式な席順で執り行いましょう。また、結納をおこなわない場合の顔合わせや食事会の時の席順、レストランなどの食事会で円卓だった場合の席順もご紹介します。これから、結納、顔合わせ、食事会を控えている人はぜひ参考にしてください。

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結納の席順の重要性・考え方・意味

結納

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まずは、結納の席順の意味をご紹介します。席順の考え方についても理解しておきましょう。

結納の席順の基本的な意味や重要性

一般的な席順には「上座」や「下座」が存在します。上座にはお客様を座らせ、下座にはもてなす側が座ります。上座は玄関や部屋の入り口から遠い席と見なします。(床の間側や庭に近い場所)
 
下座は入り口付近を指します。お茶出しや用事の際に出入りしやすい位置になり、人の出入りが多いため落ちつきません。下座にお客様を座らせるのは失礼にあたるため、もてなす側の席になります。
 
結納は古来より結婚前に行う大切な行事のため、上座や下座を意識して席をセッティングすることがマナーです。昔は男性側が女性側の家に訪問する結納が多く、男性側がお客様として扱われてきました。そのため、男性側が上座に座ります。
 
女性側の家で行わない結納の場合も、男性側が上座、女性側が下座に座り進めます。結納の席順は開催場所が洋室・和室関係なく、一般的な上座と下座を守ることでマナーを守ることができます。

結納の参加者や続柄の確認と相談をしておく

結納の席順に関しては、参加者や続柄の確認をしておきましょう。なぜなら、誰が参加するかによって、席順が決まるからです。また、親や年配者に席順を相談することをおすすめします。若い2人が知らないことも、親や年配者なら的確に判断してアドバイスしてくれるでしょう。

略式結納の席順をケースごとに解説

結納

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では、実際に略式結納の席順がどうなるのかをケースごとにご紹介します。略式結納は両家が一度に顔をあわせるスタイルです。一方、正式結納は、両家が同時に顔を合わせることはありません。
 
正式結納は、仲人だけが男性側・女性側の家に行き来して、結納品の受け渡しを行います。つまり、仲人がお客様になり上座に座ることになります。
 
この項目でご紹介するのは、出席する人数が多くなる「略式結納の席順」です。結納式や結納返しなどイベントごとで席順が異なるので注意しましょう。

「結納式」や「同時返し」のケース

1つ目にご紹介するのが「結納式」や「同時返し」のケースです。結納が家主体なのか本人主体なのかによっても異なります。

家主体

家主体とは、家長が主体となって進めるケースです。家主体の場合の席順は、2つパターンがあります。

家主体の結納の座席

(1)
上座(男性側):父親・本人・母親
下座(女性側):父親・本人・母親(母親側に入り口)

(2)
上座(男性側):父親・母親・本人
下座(女性側):父親・母親・本人(本人側に入り口)

本人主体

本人主体とは、結婚する本人が主体となって進めるケースです。本人(男性)がもっとも上座に座る形になります。

本人主体の結納の座席

上座(男性側):本人・父親・母親
下座(女性側):本人・父親・母親(母親側に入り口)

※仲人がいるパターン:結納式の最中は下座に座って進行を務めます。式が終わると下座から上座へ移動します。

「結納返し」や「婿養子をもらう」のケース

2つ目にご紹介するのは「結納返し」や「婿養子をもらう」のケースです。女性側がお客様扱いになるので「結納式」や「同時返し」と全く逆の席順になります。

家主体

家主体は2つパターンがあります。

「結納返し」や「婿養子をもらう」場合の座席

(1)
上座(女性側):父親・本人・母親
下座(男性側):父親・本人・母親(母親側に入り口)

(2)
上座(女性側):父親・母親・本人
下座(男性側):父親・母親・本人(本人側に入り口)

本人主体

本人主体は、もっとも上座に本人(女性)が座る形になります。

上座(女性側):本人・父親・母親
下座(男性側):本人・父親・母親(母親側に入り口)

※仲人がいるパターン:結納式の最中は下座に座って進行を務めます。式が終わると下座から上座へ移動します。

兄弟・祖父母がいる場合の席順は?

結納の場に兄弟や祖父母も参加する場合は、次の通りです。

父親・本人・母親のあとに、祖父・祖母・兄弟姉妹(年齢順)・伯父・伯母・叔父・叔母

基本的に、上記の席順で座ります。しかし、車椅子に乗っている人を入り口に近い席にするなど、臨機応変に対応しても大丈夫です。参加する顔ぶれによって異なるので、家族で話し合って決めましょう。

結納が顔合わせ・食事会・円卓だったときの席順

食器

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この項目では、結納を行わず顔合わせや食事会の場合の席順をご紹介します。

顔合わせ・食事会のケース

顔合わせ・食事会のケースでも、基本的に結納と同じ席順と考えて良いです。もっとも上座になる位置には男性側の父親が座ります。続いて、上座側の並んだ席に母親や本人(男性)が座る形です。
 
また、下座側の入り口から遠い席に女性側の父親が座ります。続いて、下座側の並んだ席に母親や本人(女性)が座る形です。正式結納や略式結納ではなくても、嫁をもらう立場の男性側をお客様と考えて席順が決まります。

円卓(テーブル)で行う食事会などの座席

円卓(テーブル)で行う食事会などの座席

食事会の会場が円卓(テーブル)のケースもあります。円卓(テーブル)はもっとも上座となる部分がわかりづらいですが、基本的に入り口から遠い席を上座とします。両家の父親を上座に近い席に座らせることでマナーが守られる形になります。

会場によってテーブルの形や入り口からの配置が異なるので、事前に店員に確認を取るなどセッティングについて打ち合わせを行なってください。

まとめ

結納の席順を把握してマナーを守ろう

結納は席順が決まっています。上座や下座など一般的にも適用される席順が、結納でも適用されます。結納式や結納返しなどイベントによって席順が異なるので。しっかり把握しましょう。食事会や顔合わせなどのケースもあわせてチェックして、自分たちの結納、顔合わせ、食事会の参考にしてください。

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結婚式準備.com編集部

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