エタニティとハーフエタニティの違い
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エタニティ(エタニティリング)とは、アーム(枠)部分に宝石が途切れることなくセットされている指輪のこと。
「エタニティ(Eternity)=永遠」、すなわち「永遠の愛」を意味するといわれ、結婚指輪はもとより、婚約指輪としても選ばれています。
指輪のアーム部分に一周ぐるりと宝石がセットされたものを「エタニティ」「フルエタニティ」、アームの半周に宝石がセットされているものを「ハーフエタニティ」といい、結婚指輪や婚約指輪ではダイヤがセットされているのが一般的です。
似ているけれど違う!パヴェとは
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「エタニティ」や「ハーフエタニティ」のように指輪のアーム部分にダイヤが並んでいるもので、「パヴェ」と呼ばれる指輪もあります。
「パヴェ」とは「石畳」の意味で、小粒のメレダイヤを石畳のように敷き詰めたデザインのこと。「エタニティ」も「パヴェ」もアーム部分にダイヤが並んでいるのは同じですが、エタニティはダイヤが一列なのに対し、パヴェはダイヤが何列も敷き詰められるのが特徴です。
そのため、「パヴェ」はメレダイヤがさまざまな角度からの光を反射し、エレガントな印象になります。
エタニティの結婚指輪を選ぶメリット・デメリット
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結婚指輪として選ぶなら、エタニティとハーフエタニティのどちらが良いのでしょうか。選択の参考になるように、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
メリット
エタニティの主なメリットは次のとおりです。
- ダイヤの煌めきが美しく、手元がゴージャスで華やかな印象になる
- 360度ダイヤがちりばめられているため、どこから見てもキレイ
- アームがまっすぐなストレートタイプがほとんどで、重ね付けがしやすい
- 傷が目立ちにくい
- こまめにお手入れをすれば長くキレイな状態を保つことができる
- 特別な場面にも、日常使いにもマッチする
- 「永遠」という意味が結婚指輪や婚約指輪にふさわしく、ロマンチック
エタニティには、たくさんのメリットがありますね。
デメリット
エタニティには、次のようなデメリットもあります。
- 厚みが出るため、着け心地が気になる方もいる
- 全周に装飾があるためサイズ直しが難しい、またはできない場合がある
- 強い力が加わると変形する可能性がある
- ダイヤが外れる可能性がある
- 弔事にはふさわしくないなど、TPOにあわせて着けはずしをする必要がある
- 爪のあるタイプでは、赤ちゃんの肌を傷つけることもある
アームの地金に穴をあけてダイヤをセットし、上下の地金でレールのように留める「インレイ(Inlay/彫留め)」タイプであれば、つめの引っ掛かりを感じにくくなります。
このように、エタニティの中でもデザインを選べばデメリットを解消できる場合があります。
ハーフエタニティの結婚指輪を選ぶメリット・デメリット
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それでは、ハーフエタニティにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
ハーフエタニティの主なメリットは次のとおりです。
- 手のひら側にダイヤがないのでフルエタニティよりも着け心地が良い
- セットされるダイヤの数が減るため、エタニティより価格が手ごろ
- 地金部分もあるためサイズ直しができる(デザインによる)
- ダイヤのない側を外にすれば、弔事でも身に着けられる
- エタニティの華やかさと、シンプルな指輪の使いやすさがある
ハーフエタニティは、ダイヤが美しいエタニティと、シンプルなストレートのいいとこどりができる指輪だといえるでしょう。
デメリット
ハーフエタニティのデメリットを整理すると次のとおりです。
- ダイヤがついているのが半周だけのため、くるくる回ってダイヤが見えない場合がある
- 「ハーフ(半分)」という言葉が気になる
- エタニティの方がゴージャスに感じる
ハーフエタニティは、エタニティよりも日常使いしやすい指輪です。しかし、ダイヤがふんだんにほどこされたエタニティに憧れる女性は多いです。
それぞれのメリット・デメリットを考慮しつつ、好みに合わせて選びましょう。
まとめ
エタニティもハーフエタニティもどちらもステキ!
エタニティもハーフエタニティもどちらもステキな指輪です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、好みと実用性を考慮しつつ自分にあった方を結婚指輪に選びましょう。
ただし、好きな指輪と使いやすい指輪、似合う指輪は異なる場合もあります。エタニティとハーフエタニティのどちらを結婚指輪にするかは、末永く身に着けることをイメージしながら判断してください。
また、後悔しない結婚指輪選びのためには、購入前に試着して着け心地を確かめることもポイントです。