結婚式のお呼ばれの服装に合わせた女性の靴のマナーとは
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結婚式のお呼ばれドレスや、パンツスタイルに合わせる女性の靴は、つま先が隠れてヒールのある「パンプス」が一般的です。
靴はつま先が隠れるパンプスが一般的
結婚式のお呼ばれ用の靴を選ぶ際につま先が隠れたほうがいい理由として、「つま先→妻が先立つ」という死別を連想させるため縁起が悪いからと言いますが、日本のフォーマルシーンやレストランでは、男性も女性もつま先が隠れた靴を選ぶことがマナーです。つま先が隠れているデザインの、ヒールのある靴を選びましょう。
ヒールは細めのタイプがおすすめ
フォーマルなドレスやパンツスタイルの合わせる靴は、ヒールが太いとカジュアルと見る向きがあります。そのため、ドレッシーな装いに合わせ、ヒールが華奢な靴を選ぶと良いでしょう。ヒールの高さは慣れ、不慣れや、服装や身長とのバランスを見てトータルでコーディネートしましょう。
結婚式の靴の素材は布、エナメル、スウェードが一般的
結婚式で履く靴の素材はシャンタンなど光沢感のある布製の華やかな靴や、エナメル、起毛感のあるスウェードなどが一般的です。一方で、女性の靴選びではいかにも革製品といった靴や、クロコダイルの箔押し、アニマル柄の靴は避けるべきとされています。
布製は万能。スウェードもOK
シルクやシャンタンを使った光沢感のある布製の靴は、フォーマルシーンでは失礼がなく、またシーズン通して履くことができる万能の靴です。華やかなビジューやビーズがついたものや、大きなリボンがついたもの、上からレースを貼った華やかなデザインのものが多数あります。また、革をコーティングしてツヤを出したエナメル素材も艶やかでウェディングのパーティシーンに適しています。秋冬の結婚式では、裏革をなめして鮮やかな色に染めたスウェード素材素材が季節感があって人気です。現在では、布を加工して作ったフェイクスウェードの靴も手軽に手に入ります。
素材は表革製品やアニマル柄は避ける
革製品やアニマル柄の靴は「殺生を連想する」として、結婚式では避けるべきアイテムとされています。スウェードのように裏革を使って一見では革製品と分からない加工がされているものはOKですが、ひと目で表革を使っていると分かる靴や、クロコダイルやスネークの箔押し、レオパード柄などのデザインの靴は避けておきましょう。
オープントゥパンプス、サンダル、ミュールは避ける
結婚式の靴はつま先が隠れたものが基本。つま先が出るサンダルや、つま先が隠れていてもバックストラップのないミュールは避けるべき靴です。ミュールは良しとする傾向も最近では出てきました。ですが、バックストラップがついていないため、ストッキングを着用して履いた場合には、切り替え線がむき出しになって見苦しい場合もあり、あまりおすすめはできません。
オープントゥパンプスは意見が分かれる
つま先が少しだけ出る「オープントゥ」は良しとする人も現在は多いのですが、比較的意見が分かれます。レストランウェディングや二次会などのカジュアルウェディングでは特に問題はありませんが、格式高い会場や、目上や年配の方が多く招待されている結婚式では避けたほうが無難です。
サンダル、ミュールがOKな結婚式もある
サンダル、ミュールが着用OKな結婚式として、浜辺で行うビーチウェディングや屋外で行うカジュアルな結婚式が挙げられます。通常のパンプスでは砂に足をとられて歩きにくい、砂や土が靴の中に入ってしまうような場面が想定される会場では、サンダルやミュールを着用してもマナー違反にはなりません。また、ハワイや沖縄などの結婚式で、現地の正装をして出席する場合は、サンダルやミュールを着用しても問題はありません。
ブーツ、スニーカーなどカジュアルな靴は厳禁
結婚式会場での着用で絶対に避けたほうがいい靴として、ブーツやスニーカーなど、カジュアルテイストやアウトドアテイストの靴が挙げられます。冬は防寒やトレンドのファッションとしてブーツを履きたいと思うこともあるでしょうが、会場内での着用はやめておきましょう。
結婚式のお呼ばれの服装に合わせる足元。ストッキングとタイツのマナー
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結婚式出席に素足は厳禁。ストッキングの着用は必須。
結婚式のお呼ばれで、女性がドレスやパンツスタイルなど洋装で出席する場合、必ずヌードストッキングを着用します。
着用はヌードストッキングが基本
結婚式に出席するためのフォーマルなファッションマナーで素足は厳禁です。
女性はヌードストッキングの着用が基本で、暑い真夏の場合でも着用します。できる限り自然な肌色に近い、透け感のあるものが良いとされています。
黒のストッキングは着用NG
黒のストッキングは葬式や法事など、喪を連想させるため、着用は避けるべきアイテムです。また、網タイツやラメ入りのタイツなどはおおらかになりつつありますが、派手なイメージや素足が見えると見る向きがあるため、格式の高い会場で行う結婚式や、目上や年配の方が多く招待されている結婚式では避けたほうがいいでしょう。
素足もOKの結婚式もある
素足がOKの結婚式は、屋外で行うビーチウェディングやアウトドアウェディングなどが挙げられます。また、南国のリゾート地などでリゾートウェディングを行う場合、現地の正装をして出席する場合には、素足でもマナー違反にはなりません。
結婚式にタイツはマナー的に着用NG。
結婚式ではタイツの着用はマナー違反
生地が厚く、透け感のない素材は、フォーマルファッションの観点からはカジュアルな印象と受け取られるため、タイツの着用は避けましょう。
カラータイツやラメタイツの着用も避ける
ファッショントレンドで、黒のドレスにカラータイツを差し色として着用するとおしゃれに見えますが、カラータイツは派手で目立ってしまう印象のため、着用は避けるべきアイテムになっています。同様の理由から、白、黒、グレー、ラメなどの色やデザインの入ったタイツは全般的に避けるべきアイテムです。
ストッキングとタイツの違いはデニール数
一般的には30デニール未満のものをストッキング、30デニール以上のものをタイツと言います。デニール数とは糸の太さを表す単位。1グラムのナイロン素材を9000メートルに引き延ばしたものが1デニールです。デニール数が大きくなるほど糸は太く丈夫になり、サポート力も強力になります。
タイツが着用OKな結婚式とは
現在ではゲストが友人や同僚ばかりというような、アットホームなカジュアルウェディングや1.5次会、二次会のような結婚式も催されます。そういった場合は服装マナーも比較的ゆるやかになっているため、タイツはそこまで気にされないこともあるでしょう。
冬や雪の日の結婚式の靴や足元のマナーと「履き替え」の際の注意点
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他のシーズン以上に、冬の結婚式で頭を悩ませるのが「寒さ」。特に女性は冷えに弱い体質の方が多いため、結婚式に参加する際にストッキングにパンプスという足元では非常に心もとなく感じるでしょう。冬の結婚式の靴や足元の防寒対策は、フォーマルのマナーに合わせて靴に貼るホッカイロを準備するなどの工夫が必要です。
また、フォーマルの靴は履きなれておらず疲れてしまうという人も多いでしょう。そういった場合には「履き替え」をおすすめします。
冬の結婚式でも靴や足元のマナーは通常と変わらない
冬の結婚式の靴や足元のマナーは、先の章で説明したマナーと何ら変わりはありません。ブーツ、タイツは結婚式会場での着用は避けたほうがいいでしょう。
会場までの行き帰りは「履き替え」を
結婚式の会場内は暖房が効いているいるため、薄着でも安心ですが、問題は会場までの行き帰りの服装と足元です。特に真冬や雪の日の場合、ストッキングにパンプスで公共のみう通機関を使って向かうのは非常に苦痛に感じることもあるでしょう。
その場合は、会場でクロークに荷物を預ける前に「履き替え」「着替え」がおすすめです。
会場までの行き帰りだけであればブーツやタイツも着用可能
結婚式の会場内でブーツやタイツを着用していなければ、マナー上は特に問題はありません。行き帰りの足元は、しっかり防寒して行ってもOKです。
履き替えのストッキングと靴をサブバックやキャリーバックにいれて持参し、会場に着いたらフォーマル用に着替えと履き替えをしましょう。
着替え、履き替えは受付前に済ませる
結婚式会場では受付をする前に、クロークに荷物とコートを預けます。そのため、会場に到着したら受付をする前に化粧室やゲスト用着替え室で、ストッキングとパンプスに履き替えを行いましょう。ロビーや待合室で靴を履き替えるのは他のゲストから丸見えなので、避けるべき行為です。
履き替えたものを手荷物にまとめて、化粧直しをして身だしなみをしっかり整えてから受付に向かうとスマートです。
会場の着替え可能な化粧室、着替え室設備を確認
できれば事前に会場側に、着替え可能な化粧室やゲスト用の着替え室があるかどうかの確認をとっておきましょう。ホテルや結婚式場で行う結婚式では、多くの場合はゲスト用の着替え室が用意されていることが多いのですが、レストランウェディング等の場合は化粧室しかない、また化粧室の数が少ないこともあります。そういった場合は、最寄りの駅ビルなど商業施設の化粧室をトイレを利用するなど、対策が必要な場合もあるでしょう。
結婚式の靴の色。お呼ばれドレスや服装、小物に合わせるコーディネート
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結婚式の女性のお呼ばれコーディネートでは、靴は重要な差し色とみなされています。ドレスは基本的にはひとつの色が大部分を占めているため、バッグ、靴、アクセサリーの色使いが差し色になるからです。
そのため、
・ドレスの色と靴の色を合わせる
・羽織ものと靴の色を合わせる
・バッグやアクセサリーと靴の色を合わせる
という風に、身に着けている何かのアイテムと統一感を持たせると、コーディネートが決まりやすくなります。
黒の靴とドレスのコーディネート
フォーマルシーンの定番の靴の色で、どのドレスにも無難に合わせやすい色のひとつです。ただ、ドレスの色の組み合わせによっては重たく見えたり、足元だけが浮いてしまうこともあります。そういった場合は、エナメル素材やグリッター素材など、できるだけ華やいだ素材の靴を選ぶのもおすすめです。
白の靴とドレスのコーディネート
結婚式で「白」は花嫁の色で、お呼ばれドレスや羽織ものでは避けたほうが良い色ですが、靴やバッグ、小物では身に着けても問題はありません。黒、グレー、ネイビーといった定番色のドレスを明るくコーデするだけでなく、どのカラードレスにも万能に合う色です。秋冬は寒く見えてしまうため、素材をスウェードにするなどの工夫が必要です。
ベージュの靴とドレスのコーディネート
ベージュの靴は、パステルカラーや今人気のくすみカラーのドレスに、上品に合わせやすい色になっています。春夏は明るく白に近いベージュ、秋冬は少し濃いめでピンクやキャメルに近いベージュを選ぶなど、季節感によってトーンを変えてコーデするのもおすすめです。
シルバー、ゴールドの靴とドレスのコーディネート
大人の女性らしい、艶やかで華やかな足元をコーデするならシルバーやゴールドのメタリックテイストの靴が人気です。黒、ネイビー、グレーなどフォーマルドレスの定番カラーに華やぎを加えるだけでなく、ワインカラーやグリーン、ラベンダーなど大人の女性の憧れのドレスカラーに非常に合わせやすいカラーです。ただ、スパンコール使いやラメが激しいグリッタータイプの靴は夕方から夜のパーティ用の靴になるため、昼の結婚式では箔押しなど控え目な加工の靴を選びましょう。
赤やピンク、ブルー、パープルなどの靴とドレスのコーディネート
赤やピンク、ブルーなどのカラーパンプスは、ちぐはぐのカラーコーデにならないよう、特にドレスの色と靴の色をの組み合わせバランスに注意してコーディネートをしましょう。
まとめ
結婚式の靴や足元マナーを知ってお呼ばれコーデを楽しもう
結婚式にゲストとして出席する場合のドレスコードやフォーマルなファッションのマナーは、普段とは違ったことも多くあるでしょう。フォーマルな装いには意味があることも多く、きちんとした身だしなみで参加することで、お祝いの気持ちも新郎新婦に伝わりやすくなります。素敵な靴を選んで、結婚式を楽しんでくださいね。