冬の結婚式の羽織もの。ドレスに合わせるジャケットやストールの素材やコーディネート

冬用の結婚式のドレスやパンツドレス等に合わせる羽織ものは、夏用や「通年もの」と言われている素材の羽織ものでは、周囲から薄すぎて寒そうに見えてしまいます。冬の結婚式の服装に合わせて、季節感があり温かみのある、冬のフォーマル素材を使った羽織ものを用意してコーディネートすることがおすすめです。カーディガン、ボレロ、ショールやストール、ジャケットで注意したい点、おすすめのコーデなどを紹介します。

この記事のINDEX

    冬の結婚式でお呼ばれドレスの羽織ものを用意する際に注意すること

    冬の結婚式でお呼ばれドレスの羽織もの

    iStoc / ilia-art

    冬の結婚式のお呼ばれドレスやパンツスタイルなどに合わせたい羽織ものは、冬らしい季節感のある、フォーマルな素材でできたものであることが大切です。
    冬の結婚式会場は暖房が効いており、室内は温かくなっているため、防寒に対してはそこまで注意しなくても大丈夫ですが、周囲から見て寒そうに見えてしまう「夏向き」の薄手の素材やシースルーの素材は配慮が足りていない印象になってしまうので避けたいところです。
    また、いくら暖房が効いているといっても女性は室内を寒いと感じる人も多いため、自分がパーティを快適に過ごせる防寒対策のうえでも羽織ものが必要になります。

    冬の結婚式に適した保温性がありフォーマルな素材、色であること

    冬の結婚式に適した素材

    ・カシミヤ、ウール
    ・ツイード
    ・ベルベッド
    ・シルク
    ・ナイロン、レーヨン、ポリエステル

    マナー的に避ける素材

    ・ニットやゲージ編み
    ・毛皮、ファー
    ・オーガンジーなどシースルーの素材

    冬のフォーマルに適した色

    ・全体的に濃いめのトーンであること
    ・艶やかな光沢感のある色
    ・温かみを感じる色
    ・ブラック、ネイビー、ワインカラーなど季節と重厚感を感じさせるカラー

    適した素材はカシミヤや上質なウールの織物、ベルベッド、レーヨン、シルクなど

    冬の結婚式に適した羽織ものの代表的な素材としては、カシミヤやウール、シルクの織物が挙げられます。これらは保温力があり、光沢感のある素材であるため、フォーマル用ストールやショール、カーディガンにも使用されています。
    また、冬の華やかな素材の定番であるベルベッド、光沢感があり滑らかなとろみのあるレーヨン、ポリエステルなどは、ジャケットやボレロなどで使用されています。
    冬のジャケットやボレロの定番素材にツイードがありますが、カジュアルやデイリーで使用しているものは避けましょう。
    ラメ糸入りのシャネルツイードやパステルカラーなど、フォーマル用の華やかなジャケットを選ぶようにしてください。

    ファーや毛皮付きの羽織ものは避ける

    冬の定番素材である毛皮やファー使いですが、殺生が縁起が良くないとされている結婚式の場では、避けたほうが良いとされる素材のひとつです。現在ではフェイクファーや、ファー付きのストール、ボレロなどが多く販売されており、そこまで気にする人も少なくなってはきましたが、カジュアルパーティの結婚式以外では、着用は避けたほうが無難です。
    また着用してる場合でも、食事をする場での着用は毛が飛ぶことを気にするゲストもいるため、できれば食事の時間は脱ぐなどの配慮を。

    透け感のあるもの、夏向きの清涼感のある羽織ものは避ける

    パーティの華やかな羽織もののひとつに、総レースやオーガンジーなど、肌が透けて清涼感のある素材を使ったものがありますが、冬の結婚式での着用は周囲から見て寒すぎて見えてしまい、あまりいい印象を与えません。秋冬用として襟元や首元、裾回りなどに華やかに見えるデザインとして一部使いに使われているものを選びましょう。

    ニットなど編み生地はカジュアルに見えるため避ける

    ゲージ編みのニットや手編みの素材は、見た目はもこもこして冬らしく、温かみのある素材ですが、フォーマルな場ではカジュアルすぎる素材として、避けるべき素材になっています。現在ではラメ入りニットのボレロやストールなど、フォーマル用ニット素材の羽織ものもありますが、編み目のざっくりした、透けて見えるようなものは避けましょう。

    冬の結婚式の羽織ものを華やにコーディネートしたい場合の配慮点

    冬の結婚式の羽織ものとドレスのコーデ

    iStoc / happyfoto

    できるだけカラーを取り入れる

    冬の結婚式の服装は、どうしてもブラックやネイビーなどカラーが重たくなりがちで、会場全体の雰囲気が沈んてしまうもの。そこで、羽織ものには温かみのあるピンクやワインカラーなど、暖色系の色を取り入れてみることもおすすめです。靴やアクセサリーと羽織もののカラーを統一させれば、コーディネート的にも合わせやすくなってきます。

    コサージュやブローチをつける

    冬の結婚式の羽織ものには透け感がなく、どうしても重たくなるため、ネックレスだけではコーディネートに華やかさが足りない…と感じることもあるでしょう。そういった場合は、コサージュやブローチなどを加えてみましょう。ストールを巻いた部分をブローチで止める、ジャケットの胸元にコサージュを加えるだけで、華やかさだけでなく目線が上に行き、全体的にコーディネートが軽くなる効果もあります。

    ストールやショールの巻き方をアレンジする

    ストールやショールは基本的にはさせっくり肩にかける羽織ものですが、首に巻きつける、後ろで手に裾を縛るなど巻き方を一工夫するだけで、まるであつらえた羽織もののようにイメージが変わってきます。もともとストールやショールはアレンジがしやすいように形や暑さ、大きさが工夫されて作られているため、結婚式の挙式や披露宴などのシーンに合わせて巻き方を工夫してイメージを変えるのもおしゃれです。

    ディテールに気をつける

    冬の結婚式の羽織ものにはフォーマル感のある華やかな素材を選ぶことがおすすめですが、フォーマルシーンには昼と夜でマナーがあります。選ぶ際にはそこまで配慮されていると、安心して結婚式に出席できそうですね。

    午前~昼の挙式と披露宴

    レース使いやフリル使いのディテールの羽織もの
    一部遣いにパールビーズなどのビーズ付きの羽織もの

    夕方~夜の挙式と披露宴

    ラメ入り、スパンコール付きなど、ライトで反射する華やかな羽織もの。

    冬の結婚式の服装やドレスに合わせる羽織もののアイデアやコーデ例

    カーディガン、ボレロ

    カーディガン

    カーディガンはニットで作られたジャケットの一種です。丈の長さはさまざまですが、基本的には前身ごろがボタンやジッパー、ホックなどで閉まるようになっています。多くはニット、または毛糸で編まれたものが一般的ですが、フォーマル用カーディガンでは織り生地を使ったものや、ベルベッド素材で作られたものがあります。
    前が閉められ、しっかりと肩を覆った印象になり、上品で落ち着いたコーディネートができます。
    ニット素材のカーディガンは、行き帰りのコートの下に防寒用として羽織るまでにとどめておきましょう。

    ボレロ

    @pliqua / Instagram

    ボレロはカーディガンと形状は似ていますが、丈がウエストより短くて、前を閉めるボタンなどがない前あきになっているものです。一番上の部分だけ閉まるようになっている、ボレロとカーディガンの中間のようなデザインのものもあります。
    前が閉まらず短めに作られているため、ウェストが強調されて女性らしいシルエットを生かした、華やかなコーディネートになります。

    ストール、ショール

    ストール

    @antico__tokoname / Instagram

    ストールは一般的に首に巻いて使えるファッション小物のことを指すため、首に巻けるよう長方形のカタチをしています。マフラーよりも大き目の長方形で、マフラーよりは薄手のものであることが一般的です。首に巻く、肩に掛けるなど両方に対応しやすく、巻き方によるアレンジも効きやすくなっています。

    ショール

    @tarablanca_japan / Instagram

    ショールとは、肩がけをメインとして使用するファッション小物であるため、ショールのカタチは正方形や三角形に作られています。厚手で大判のものが多いのが特徴です。主に女性が使用する用に作られます。

    ジャケット

    結婚式の服装に合わせる羽織もとしては、最もフォーマル度が高く、落ち着いて上品に見えるコーディネートになります。また、寒い冬の気温では、最も温かく保温性に優れている羽織ものといえるため、防寒の意味でも適していると言えるでしょう。カジュアルジャケットやビジネスで合わせるジャケットではなく、女性向きのフォーマル用に仕立てられたジャケットを用意しましょう。

    フォーマル用ジャケットは、ドレスに合わせるためのコンパクトで丈が短いものや、パンツスタイルに合わせる丈の長いものまで、さまざまなタイプが用意されています。
    できれば、メインの服装に合わせて、丈の長さのあったジャケットを選びましょう。

    テーラードジャケット

    @pliqua / Instagram

    フォーマルな場ならどんな場面でも対応しやすい形のジャケットです。あまりかっちりしたものはメンズライクに見えるため、コンパクトで女性らしいシルエットのものや、優しいくびれのあるものを選びましょう。

    ノーカラージャケット

    @pliqua / Instagram

    襟がない首回りがすっきりしたジャケット。カーディガンとの中間のような、柔らかいタイプのノーカラージャケットもあります。

    ステンカラージャケット

    定番の襟元ですが、素材、形、襟の大きさなどに注意して選ばないと普段着と変わらない印象になってしまうため、フォーマル用に作られたもので、ネックレスやコサージュをつけるなど、できるだけフォーマルを意識したコーディネートを心がけましょう。

    冬の結婚式の行き帰りのコートとコートの下の羽織もの

    冬の結婚式の行き帰りのコートとコートの下の羽織もの

    iStoc / MoustacheGirl

    冬の結婚式の行き帰りに羽織りたいコート

    装飾が少なめで、トラッドな襟元のデザインのきれい目なコートがフォーマルに適しています。ドレス、ワンピースに合わせた際に、ちぐはぐな印象にならないものを心がけて選んでください。レディース用コートでトラッドな襟元が作りやすいコートは、次のようなコートになっています。

    ・チェスターコート
    ・ステンカラーコート
    ・ノーカラーコート
    ・スタンドドカラーコート
    ・トレンチコート

    冬の結婚式のコートの下に防寒用で着るもの

    冬の結婚式や二次会の行き帰りのコートの下、ドレスやワンピースなどの薄着の上には、防寒対策を整えておきましょう。結婚式参加用のものを重ね着したコートを羽織るだけでは寒い場合は、しっかり保温力のある普段着のニットカーディガンなどの羽織ものを見えないようにコートの下に着込んでおきましょう。
    会場に着いたら、クロークに荷物やコートを預ける前に、化粧室やゲスト用着替え室で羽織をフォーマル用に着替えて身だしなみを整えてから、荷物とコートをクロークに預けるといいでしょう。

    @veranda_fukuoka / Instagram

    ・カーディガン
    ・薄手のジャケットやボレロ
    ・マフラー・ストール
    ・使い捨てカイロの利用 など

    まとめ

    冬の結婚式の服装に合わせる羽織ものは「冬用のフォーマル」で

    冬用の結婚式のドレスやパンツドレス等に合わせる羽織ものは、冬の結婚式の服装に合わせて、季節感があり温かみのある、冬のフォーマル素材を使った羽織ものを用意してコーディネートしましょう。カシミヤ、ベルベット、レーヨンなど、温かく冬らしい重厚さのある素材を選んで、季節感のあるフォーマルなコーディネートを楽しんでくださいね。

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    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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