結婚式で使う花の種類《ライラック》の特徴・花言葉とは?

春を代表する花『ライラック』。小さな花たちが穂のようになって集まり、ふんわりとした雰囲気で咲く姿はとてもかわいらしいです。ウエディングブーケや会場装花に取り入れて、より華やかで素敵な式を叶えませんか?そんなライラックの特徴や花言葉を詳しく解説します。

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    『ライラック』ってどんな花?

    ライラックってどんな花

    ライラックは穂のように咲く花で、甘く良い香りをするのが特徴です。ラベンダーやアジサイのように小さな花が集まり、とてもかわいらしく咲くライラックは、欧米人に愛されている花の1つです。
     
    ガーデニングはもちろん、結婚式にもよく用いられることも多く、「恋の芽生え」「思い出」「友情」「青春の喜び」など素敵な花言葉が込めらていて、新郎新婦、家族、招待するゲスト皆とつながれるような、そんな花です。
     
    ライラックならではのふんわりとした雰囲気は、花嫁のブーケや会場装花にピッタリです。ふわふわな花姿と甘い香りが、会場をさらにロマンティックに彩ってくれるはずです。春を代表する花『ライラック』を使って、素敵な結婚式を挙げてみませんか?

    『ライラック』の由来

    ライラックはフランス語で「リラ」とも呼ばれていて、サンスクリット語で暗い青い色を意味する「ニラ(nila)」がその由来となっています。
     
    和名ではムラサキハシドイと呼び、属名の「シリンガ」は、ギリシア語の「管」に由来しています。枝の中心の軟らかい髄の部分を抜いて管状にして、笛を作っていたためとされます。

    『ライラック』の花言葉

    花言葉

    【全体の花言葉】
    ■思い出
    ■友情
    ■謙虚

    【紫の花言葉】
    ■恋の芽生え
    ■初恋

    【白の花言葉】
    ■青春の喜び
    ■無邪気

    花言葉の由来

    紫のライラックの花言葉である「恋の芽生え」「初恋」は、ライラックの葉っぱがハートの形をしていることに由来しています。
     
    「青春の喜び」「無邪気」の花言葉は、フランスで白いライラックを青春のシンボルとしていたということで付けられています。

    『ライラック』の基本情報

    基本情報

    『ライラック』の基本情報

    科/属:モクセイ科・ハシドイ属
    別名:リラ、ムラサキハシドイ(紫丁香花)
    英名:Common lilac、Lilac
    学名:syringa vulgaris
    原産地:ヨーロッパ
    時期:4月~6月
    大きさ:1.5~6m
    花色:白、紫、赤、ピンク

    『ライラック』の特徴

    ライラックの仲間である樹木たちは、ヨーロッパ、コーカサス、アフガニスタン、中国に約30種類の仲間が知られています。その中でもヨーロッパが原産地のウルガリス種をライラックと呼んでいます。
     
    高さが4m~8mになる小高木で、冬は落葉し、日本には明治時代に広まりました。寒さに強く、北海道を中心として北国の代表的な花として知られています。
     
    花の時期は春で4月から5月ごろに咲きます。枝の先端に房状に付け、良い香りをさせます。花色は代表的な紫色や、白、ピンク、淡い紫などがあります。また、濃い赤紫色に白い縁取りがある園芸品種もあり、葉は少し三角形に近い卵形でギザギザはありません。

    『ライラック』の種類

    【ヒメライラック】
    一般的なライラックより少し小さめで、サイズは剪定で調整できますが、大体1~5mくらいになります。 育てやすく、9~10月にかけて種を撒くと30~60日で発芽します。耐寒性のあるライラックの中でもヒメライラックは比較的暑さにも耐性があるため、寒冷な地方でも育てやすい品種で知られています。中国が原産地になっています。

    【エスタースターレ】
    濃いピンク色の花を大きく咲かせ、花房が目立つ品種です。蕾は紫色、開花する花はピンク色と、色の移り変わりも楽しむことができます。大きさは2~4mほどで、背の高い品種です。お庭や花壇、鉢植えでも十分に楽しめます。

    【ティンカーベル】
    ヒメライラックの仲間の品種で、アメリカで育てられました。鉢植えで育てられる低木で、120~180cmほどになります。エスタースターレのように、蕾は紫色、花はピンク色に色が変化し、ティンカーベルの方が小さく、淡い色の花をつけ、名前にもふさわしい、かわいらしい印象があります。

    【マダムレモネイ】
    八重咲きの白い花を咲かせ、時期の4月~5月には香りが強い花を咲かせるのが特徴の品種です。フランスで改良され、花房は約20cmにもなり、サイズは2~4mほどで、切り落としても枯れにくいので切り花にも最適です。

    『ライラック』の育て方

    【置き場所】
    よく日に当てることで、花付きも良くなりますが、高温に弱く暑さや乾燥で葉が傷んで株が弱り、花付きが極端に悪くなることがあります。西日の当たる場所は避けましょう。耐寒性は強いので、防寒対策は必要ありません。

    【水やり・肥料】
    鉢植えは土の表面が乾いたら水を与え、地植えにしているものは1度根付いたら水を与える必要はありませんが、真夏に極端に乾くなら水やりをします。乾燥がひどいようなら株元に腐葉土やワラを厚めに敷いて保護しましょう。冬に油かすや骨粉などの有機肥料を与え、鉢植えの場合は固形の有機肥料が使いやすいです。この落葉時の冬に与える肥料を『寒肥(かんごえ)』といい、1年に1回、寒肥をちゃんとやっておけばそれ以上はいりません。ただ、鉢植えは水やりとともに肥料の成分が流れ出てしまうので、花後に粒状の化成肥料を追加として与えましょう。

    【病害虫】
    テッポウムシは幹の内部を荒らすカミキリムシの幼虫で暖地に被害が多く見られます。急に元気がなくなってきたり、株元におがくずのような樹の粉が落ちていて、幹を観察して穴が空いている場合は、テッポウムシの可能性があります。薬剤を使用して駆除しましょう。

    ブーケにぴったり!『ライラック』と相性の良い花とは?

    ブーケにぴったり

    ふんわりとした雰囲気と甘くやさしい香りがするライラックは、花嫁のブーケや会場装花にも使えて優秀!特に春のウエディングがオススメの花です。
     
    ブーケにするなら「クラッチブーケ」「ラウンドブーケ」に良く合い、ライラックだけを使ったボリュームたっぷりのブーケや、メイン級の花たちを引き立たせるように取り入れたブーケなど、アレンジは自由自在。「バラ」「ラナンキュラス」「シャクヤク」「アスチルベ」「スイートピー」などと相性が良く、大人かわいい仕上がりが期待できます。このようにいろんなブーケに仕上がることができるロマンティックなお花なんです。

    まとめ

    小さな花が集まりふわふわに咲き誇るライラック。「恋の芽生え」「思い出」などの花言葉が込められているので、幸せ溢れるウエディングシーンにピッタリ。ブーケや会場装花に使えば、メインの花を引き立たし、ボリュームたっぷりの華やかな雰囲気に仕上がります。春のウエディングにはぜひ、ライラックを使ってみてはいかがでしょうか?

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    結婚式準備.com編集部

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