カトレアってどんな花?
カトレアとは、ひらひらしたフリルのような花びら、鮮やかな花の色、香りが特徴的で「ランの女王」と呼ばれる優美な花であり、蘭の種類の中ではメジャーな種類です。格調高い雰囲気を持つカトレアは、卒業式や発表で胸元に付けたり、お祝いごとでは花束やアレンジメントとして贈ることが多い、人気の高い花です。結婚式では、花嫁のウェディングブーケとしてもピッタリで、華麗なカトレアは花嫁の美しさを引き立たせてくれます。両親花束への花束にもオススメです。
カトレアのはじまり
最初にカトレアを咲かせたイギリスの園芸家のウィリアム・カトレーからこの名が始まったとされています。カトレアは緩衝材(かんしょうざい)として使用されていましたが、それをカトレーが育てた結果、見たことのない美しい花が咲き、今のカトレアが誕生しました。
カトレアの花言葉
・優美な貴婦人
・成熟した大人の魅力
・魔力
・魅惑的
カトレアの基本情報
科・属:ラン科カトレア属
形態:多年草
大きさ:草丈20~60cm
原産地:中南米
時期:10月~2月
色:赤、ピンク、白、黄色、オレンジ、青、紫、緑、複色
カトレアの主な特徴
カトレアは、主に中央~南アメリカに生息していて、ランの仲間になります。ランの種類の中ではメジャーな分類でもあり、野生種は40種~80種あります。主な時期は、冬~夏で、春に咲くもの、秋に咲くものがあって、種類によっては年に何回も花を咲かせるものもあり、よい香りがするのも特徴の一つです。
木の幹や岩の上で根をおろして育ち、大きい茎、厚みがある葉、太い根など一般的な花と比べると少し変わった姿をしています。色や姿は種類によって様々ですが、がく片と花びらが3枚で構成されていて、中心にある花はリップと呼ばれています。花の咲く時期は種類によって違い、新芽が育ってから咲くものや、新芽が育っている途中に咲くものもあります。花芽がシースと呼ぶ、鞘のようなものに包まれていて、育ってくるとシースを突き抜けて成長していき、花が咲きます。
カトレアの主な種類
カトレアの種類には、大きな花を咲かせる大輪系の花や、ミディやミニといったコンパクトなサイズの花などがあります。種類によっても、咲く花の色が違ったりします。
ドゥイアナ
花色は黄色ですが、弁の色は赤色となる特徴があります。
ラビアタ
花色はピンクで、花の大きさは15cmほどの大きさをもっています。最初に発見されたカトレアとも言われています
。
パープラタ
前の名は、レリア・パープラタとも呼ばれていて、夏のカトレアの代名詞とも言われる花です。
ワルケリアナ
株は小さいですが、10cmぐらいの花を咲かせます。その花も美しく育ち、カトレアの中でも人気が高いです。
カトレアの原種・交配種
野生のままの種の種類を【原種】、違った種類同士を組み合わせたものを【交配種】と呼ばれています。19世紀ごろから、様々な改良が行われていて、たくさんの交配種が存在しています。原種のものは単に美しさだけでなく、しっかり存在感もあり、交配種は原種にはない色合いのものなど性質が強く丈夫です。カトレアにはブラッサボラ、リンコレリア、レリアなどの近い関係の花があり、これらの花同士が合わさることにより新しい種を作られます。これを「属間交配種」と呼び、2属間、3属間、4属間などの種類があります。
カトレアの育て方
置き場所
基本的に日の光を好みますが、日に当てすぎると枯れてしまうことがあるので注意しましょう。
水やり・肥料
暑い時期は水やりはこまめに、寒い時期は控えめで大丈夫です。肥料は比較的に好む方です。
病害虫
切り口から感染症を呼ぶことがあるので、道具は清潔にしておきましょう。虫もつくことがあるので薬で退治しましょう。
お手入れ
枯れた場合は花を切ってあげれば余計な栄養を使わず丈夫に育ちます。
英国王室でおこなわれた結婚式のブーケにもカトレアを使っていた
過去には、かの有名な英国王室の結婚式でも、このカトレアを使ったキャスケードブーケが選ばれたそうです。花嫁姿を上品な大人の印象を与える、優雅で高級感があるカトレア。結婚式のブーケにカトレアを取り入れることで、まるで王女になったようなロイヤル気分を味わえます。
まとめ
優雅で華麗に咲くカトレア。英国のエリザベス女王が結婚式でこのカトレアを使ったということもあり、高貴な花のイメージあります。魅力的な女性を表す花言葉が多くあるカトレアを、ぜひウェディングブーケや母親への花束贈呈にいかがでしょうか。