結婚式の引出物の相場。親族、上司、同僚など関係や地域の風習で変わる相場金額

結婚式に出席してくれたゲストに、感謝の気持ちを込めて用意するお土産ギフトが「引出物」です。引出物はメインの引出物、引き菓子、縁起物の3つで構成されていますが、最近では縁起物なしで送迎の際のプチギフトにするなど、さまざまな考え方があるようです。また、引出物はご祝儀を多く包んでくれるよう関係性の方には相場金額をあげていいものを贈るという考え方もあり、多くの新郎新婦かせ「贈り分け」を行っています。準備の前に引出物の相場金額と考え方を知っておきましょう。

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結婚式の引出物とは

結婚式の引出物とは

引出物とは

ご祝儀をいただく通常の結婚式では、結婚式に来ていただいたゲストに感謝の気持ちを込めてお土産として引出物を用意します。
かつて、「引出物」は披露宴で用意された料理の一部をゲストの家で待つ家族への手土産として持ち帰るためのものでしたが、現在は、どのゲストにも一律に渡される記念品としての意味合いが強くなってきています。

データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

【引出物の内容】
・メインの引出物(お皿など)
・引き菓子
・縁起物、しきたり品(鰹節・紅白饅頭など)

割り切れない奇数の数字が縁起がいいとされ、3品~5品で構成されます(地域差あり)。引出物の金額目安はゲストの飲食代の1/3程度とされており、コース料理が1人15000円なら引出物の目安は5000円と考えます。

引出物の主な内容

引出物(メインとなる品物)

引出物の中でもメインとなる贈り物で、現在ではカタログギフト、食器、タオル、キッチン用品などが多く選ばれています。

引き菓子

引き菓子は結婚式の引出物の中のお菓子のことです。 実は引き菓子はゲストのご家族へのお土産という意味があります。 メインの引出物が出席してくれたゲストに贈る物に対して、引き菓子はその家族へのお土産として贈ります。メインの引出物と引き菓子の2品がそろっていると、引出物としての体裁が最低限整います。

縁起物

引出物の縁起物とは、文字通り「縁起のいい」とされているアイテムのこと。結婚式というお祝いの場にふさわしい、縁起を祝う意味をもつ品物を選びます。
結婚式の引出物には「縁起物」を入れなくちゃいけないのか?というと、絶対に必要なもの、というわけではありません。

結婚式という祝い事に関しては、例えばご祝儀も「割り切れる金額は入れない」など、「割れる」「別れる」を連想させる偶数を避ける傾向が。引出物も、「メインの引出物」と「引き菓子」だと2品になってしまうので、「縁起物」を入れて3品にするという考え方が浸透しました。

プチギフト

披露宴や二次会のお見送りの際、新郎新婦からゲストに一人ずつ手渡される送迎ギフトのことです。ゲストへの感謝の言葉や、ちょっとした手紙とともに手渡しやすい、ドラジェのような小さなお菓子やかわいらしい小物類が選ばれます。金額も200~500円とリーズナブルな傾向です。

結婚式の引出物の相場

引出物の相場。平均金額と考え方

全国の引出物の平均金額 5400円

結婚祝いへのお返しはいただいたお祝いの半額相当という目安がありますが、ご祝儀は結婚式が終了したあと、ご祝儀袋を開くまでは金額が分かりません。

地域によってご祝儀の額も引出物額も考え方に差が大きいため、引出物の決まった相場はな難しいのですが、平均相場を見てみると、全国平均金額は5400円で、3000~4000円未満の人が41.5%と最も多く、次いで5000~6000円未満が21.4%という結果になっています。
また、結婚式では新郎新婦とゲストの関係性の深さや間柄によって、ご祝儀を多く包んでいただくことも想定して、ゲストによって引出物の金額を変えて贈り分けをしていることも多いようです。

地域やしきたりによる引出物の相場と平均金額

地域別 引出物の平均金額
北海道 3900円
首都圏 5600円
富山・石川・福井 8500円
関西 5100円

引出物の相場は、地域によって大きく異なっています。
北海道では平均額が3900円、ボリュームゾーンも2000円未満が約7割です。もともと北海道の結婚式は会費制なので、ギフトの品数が少なく、相場も低めの傾向です。
富山・石川・福井の北陸地方は伝統的に豪華な引出物を用意する風習が強く残っており、平均金額は全国2位になっています。

引き菓子の相場

引き菓子全国平均金額 1300円

引き菓子のボリュームゾーンは1000~1500円が70.1%。引出物に比べると引き菓子は金額に差をつける人が少ない傾向で、全国的にも差がほとんどありません。

プチギフトの相場

プチギフトの全国平均金額 295円

プチギフトは最初から用意しない人もいれば、こだわる人もいるなど、二人の考え方によって金額の幅が大きいのが特徴です。会費制のカジュアルな結婚式では引出物の代わりに少し豪華なプチギフトを用意して、最後に手渡すこともあります。

引出物の関係性による贈り分けと相場

引出物の関係性による贈り分けと相場

引出物の贈り分け

引出物をお送りする際、大多数の新郎新婦がゲストの年齢・立場・男女によって贈り分けをしています。アンケート結果では引出物を用意した8割の新郎新婦が贈り分けをしているようです。具体的な例では

・親族・上司には友人たちより個数を増やす
・男女でメインの内容の違い
・会費以外にご祝儀を事前にいただいたゲストにはメインのランクアップ

などの配慮が見られます。

年代による慣習や好みの違いは贈り分けすることで解決できますし、ゲストが帰宅したあと、引出物で喜んでもらいたいという新郎新婦の配慮が、中身を見てより伝わりやすくなるでしょう。。
カップルにもよりますが、だいたい2~3種類ぐらいの贈り分けをしていることが多いようです。渡し間違いには、十分注意して準備しましょう。

引出物を贈り分ける基準

贈り分けパターン

平均3.9パターン

贈り分けの基準例

・「親族と友人など、招待客との間柄によって」 71%
・「招待客の性別によって」 37%
・「招待客の年齢層によって」 28.4%
・「ご祝儀額によって」 27.6%

贈り分けの際の目安の金額相場

親族への引出物

親族・1人当たり 6100円

親族はご祝儀を多く包んでくれる傾向にあり、想定して最初から高めの引出物を用意する配慮が必要です。

上司や会社関係

職場関係・1人当たり 5000円

受付やスピーチなどをお願いしたかによっても引出物の内容に差をつける配慮が必要です。

夫婦への引出物

引出物を2つ持ち帰ってもかぶってしまうため、基本は1家族に1つという考え方です。ただ夫婦で出席の場合は、ご祝儀も多めに頂くので、1人で参加するゲストへの引出物と同額の物ではなく、ランクアップした品物を準備する配慮をするカップルが多いようです。

友人

友人・1人当たり 3900円

同僚や友人など、普段親しくカジュアルな間柄の場合は、いただくご祝儀も相場前後と想定できるため、上司や親族と比較しても値段を手頃に抑える傾向です。

人気の引出物「カタログギフト」の相場や種類

人気の引出物「カタログギフト」の相場や種類

人気の引出物「カタログギフト」とは

新郎新婦が予算にあったカタログギフトを選び、ゲストはそのカタログギフトの中から自分の好みの商品を選んで、申し込むと商品が贈られた方へ届くというサービスの引出物です。
新郎新婦が引出物を選ぶ際、“どんなものを贈ったらいいか分からない”という不安を解消するため、1980年代後半から広まったギフト形態です。現在では金額だけでなく、ブランドやジャンルに特化したものや、年齢層や好みにも合わせられるさまざまな種類のカタログギフトがあります。

カタログギフトの相場

カタログギフトの全国平均金額 5400円

カタログギフトの値段相場は、一般的な引出物の相場と変わらない金額になっています。
また金額に応じたカタログの用意もあり、贈り分けにも適しています。

カタログギフトの種類

カタログギフトは現在、次のような種類に分類されます。

総合カタログギフト

豊富な商品点数と多彩なカテゴリーの商品が掲載されたどなたにも喜ばれるカタログギフトです。ファッション・インテリア・キッチン用品・グルメ・スイーツ・キッズ&ベビーなど
バラエティ豊かに掲載されているので性別や世代を問いません。

ブランドカタログギフト

各ブランドの個性を活かした表紙デザインや商品ラインナップが人気のカタログギフトです。こだわりのある方やオシャレな方に喜ばれる内容になっています。

体験型カタログギフト

“もの”を贈るのではなく思い出や感動を残せる“体験”を充実させた新感覚のカタログギフトです。温泉・宿泊・レストラン・クルージング・ゴルフ・乗馬・スポーツ・フィットネス・エステ・スパ・ネイル・習い事など、様々な体験の中から選ぶことができます。

グルメカタログギフト・スイーツカタログギフト

グルメ・スイーツなどの食品のみが掲載されているカタログギフトです。
有名店の人気商品や、日頃味わえない贅沢な逸品など、食べることが大好きな方に喜ばれるカタログギフトになっています。

まとめ

結婚式の引出物の平均金額はゲストとの関係や地域によって相場が異なる

結婚式に出席してくれたゲストの印象を大きく左右する引出物の相場は、新郎新婦との関係性の深さや立場、そして地域によっての慣習など、さまざまな考え方を配慮して決める配慮が必要です。一人ひとりに合わせた引出物を選ぶのは非常に大変なため、贈り分けという方保を使って上手に配慮するカップルもいます。気持ちが伝わる引出物選びを心がけていきましょう。

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結婚式準備.com編集部

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