結婚式のブーケは生花が人気!ブーケの種類や相場、持ち込みについて

花嫁がブーケを持つようになったのは、男性が花を摘んでブーケにし、プロポーズの言葉とともに女性に渡したのがきっかけといわれています。そんなロマンチックな意味を持つブーケは、「どんな花材を使ってどんなデザインにしようか」と、こだわる人も少なくありません。衣裳とともに、花嫁姿を美しく印象づけてくれるブーケにはどのようなデザインがあるのか、写真とともにご紹介していきます。

この記事のINDEX

    ブーケの種類と特徴

    花嫁

    slayer87 – stock.adobe.com

    ブーケは、主に次の8種類に分けられます。

    • ラウンド
    • クラッチ
    • キャスケード
    • リース
    • リストレット・リストブーケ
    • オーバル
    • ボール
    • クレッセント

    ブーケのかたちをあらわしているのですが、言葉だけではわかりにくいですね。それぞれのブーケの特徴を写真とともに解説しましょう。

    ラウンド

    ブーケ

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    ラウンドブーケは、その名のとおり丸いかたちをしたブーケで、花嫁が持ちやすいよう持ち手がついているのが特徴です。
     
    キュッとコンパクトに花が集まっている様子がかわいらしいイメージですが、選ぶ花材によっては大人っぽくアレンジも可能。プリンセスラインからマーメイドラインまで、どんなドレスにもマッチするため、ブーケの定番となっています。

    クラッチ

    花嫁

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    クラッチとは、「ギュッとつかむ」という意味。そのため、クラッチブーケは花を束ねただけの作りとなっています。
     
    ラスティックウェディング(素朴で温もりにあふれた結婚式)、ガーデンウェディング、カジュアルなウェディングパーティ人気によって、近年注目のブーケスタイル。カラーのようにシュッとした花材を束ねればスタイリッシュに、チューリップやクリスマスローズなどボリュームのある花材を束ねれば華やかなイメージになります。
     
    ブーケのボリュームを変えやすいため、ドレスのラインにあわせてアレンジするとよいでしょう。
     
    また、束ねただけのシンプルさは演出にも用いやすく、「ブーケ・ブートニアの儀式」や「ダーズンローズ」(新郎が新婦に12本のバラを贈り、ゲストの前でプロポーズする儀式)などを行う際はクラッチブーケが選ばれる傾向があります。

    キャスケード

    新郎新婦

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    キャスケードブーケは、海外ウェディングの定番です。「滝」という名のとおり、花材を縦に流れるようにアレンジしていきます。
     
    どこかクラシカルなイメージがありながら、豪華で存在感のある印象が魅力的。大聖堂ウェディングやホテルウェディングのような格調高い会場、トレーンの長いドレスやマリアベールなどにぴったりなブーケです。
     
    使用される花材の定番はカサブランカやバラなど。流れるようなグリーンをあわせるのもステキです。

    リース

    リース

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    リースブーケは、輪状に花を編み込んだブーケのことで、「永遠に途切れない愛」を表しているともいわれています。
     
    クリスマスリースのように丸い輪だけでなく、ハート型にアレンジされたものなどもあります。また、リース上のベースに花を活けたものや、輪にしたツルに花材をあしらったものなど、さまざまなアレンジがあります。
     
    リースブーケは、ボリュームのあるラインのドレスを着る人、人とは違ったブーケを持ちたいという人などにおすすめです。

    リストレット・リストブーケ

    リストレット・リストブーケ

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    リストレット・リストブーケは、手首につけるブーケです。手持ちのブーケよりも小ぶりなため単独でつけることは少ないかもしれません。
     
    リースブーケのように手首が見えるブーケとの相性は抜群。また、ケーキ入刀&ファーストバイト、花嫁の手紙など、ブーケを置いた際にも手元に花が残り、写真に映えるでしょう。
     
    ブライズメイドや仲の良い友人とお揃いのリストレットを用意する人も見受けられます。

    オーバル

    ブーケ

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    オーバルブーケは、ティアドロップともいわれるしずく型のブーケです。ラウンドブーケとキャスケードブーケの中間位の楕円形と表現されることも。
     
    どんなドレスラインにもマッチし、使用する花材によってイメージを変えやすいという特徴があります。大きめの花材や、動きのあるグリーンなどが映えるでしょう。

    ボール

    ボールブーケ

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    丸く球体になっているボールブーケは、ひもがついて腕にかけられるようになっていることが多く、「ハンギングブーケ」とも呼ばれます。ただし、ハンギングというとバスケット型やバッグ型なども含まれるため、写真のようなかたちのブーケをイメージする場合は「ボールブーケ」という方が伝わりやすいでしょう。
     
    ピンポンマムのような和のイメージがある花材に組みひもをあわせれば、和装にもぴったり。お色直し用のブーケに人気です。

    クレッセント

    花嫁

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    キャスケードブーケのように縦長ですが、クレッセントは三日月形になっているのが特徴。緩やかな弧を描いた特徴的なかたちは、花材によってドレスにも和装にもマッチします。
     
    ドレスにあわせるなら、Aラインやプリンセスラインよりもふくらみの少ないベルラインのドレスなどとの相性がよいでしょう。
     
    オーソドックスな花材を使用していても、個性的なブーケになるはずです。

    先輩花嫁が選んだブーケの傾向

    相談するカップル

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    衣裳にあわせてブーケを持ち変える人もいれば、挙式・披露宴・お色直しを通してひとつのブーケを大切に持つ人もいます。先輩花嫁が結婚式で使用したブーケの数は平均1.7個。半数近くは、複数の衣裳にマッチするようデザインされたひとつのブーケを使用していることがわかります。

    挙式、披露宴・披露パーティ当日のブーケの数

    • 1個(45.2%)
    • 2個(39.8%)
    • 3個(12.8%)
    • 4個以上(2.0%)

    ブーケのメインカラーは白系が人気。真っ白なウェディングドレスに白がメインのブーケを持つと、花嫁の美しさが引き立ちます。また、白系ならどんな色のカラードレスにもマッチします。白がメインのブーケにカラードレスにマッチする差し色を入れるのもよいでしょう。

    ブーケのメインカラー

    • 白系(60.0%)
    • ピンク系(28.8%)
    • グリーン系(12.4%)
    • 赤系(10.9%)
    • ブルー系(10.3%)
    • 黄色系(9.0%)
    • パープル系(7.6%)
    • オレンジ系(6.1%)

    ブーケのかたちは、丸いラウンドタイプが人気です。身長の高さやドレスのラインにかかわらずマッチしやすく、使用する花材や色でイメージを変えられる点が人気の理由ではないでしょうか。

    • ラウンド(54.3%)
    • クラッチ(42.5%)
    • キャスケード(21.4%)
    • リース(6.1%)
    • リストレット・リストブーケ(3.4%)
    • オーバル(3.3%)
    • ボール(2.1%)
    • クレッセント(0.8%)

    ※( )の中は選んだ割合

    データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

    結婚式で使用するブーケの相場

    結婚式の資料

    Prostock-studio – stock.adobe.com

    結婚式でブーケにかけた費用は平均4.7万円、1個あたりのブーケの金額は平均3.1万円となっています。

    ブーケの総額

    • 0~1万円未満(8.4%)
    • 1~2万円未満(9.1%)
    • 2~3万円未満(12.7%)
    • 3~4万円未満(23.1%)
    • 4~5万円未満(10.6%)
    • 5~6万円未満(11.1%)
    • 6~7万円未満(7.2%)
    • 7~8万円未満(3.8%)
    • 8~9万円未満(4.3%)
    • 9~10万円未満(0.9%)
    • 10万円以上(9.0%)

    ブーケ1個あたりの金額

    • 0~1万円未満(11.6%)
    • 1~2万円未満(17.6%)
    • 2~3万円未満(18.6%)
    • 3~4万円未満(26.2%)
    • 4~5万円未満(10.0%)
    • 5万円以上(15.9%)

    1個あたりの金額をおさえて2個以上のブーケを持つか、豪華なブーケを1個に絞るかという傾向があるようです。
     
    ただし、ブーケをどこに依頼するのか、どんな花を使用するかによって費用は異なります。ここでご紹介した金額は目安として考えてください。

    造花の方が費用はおさえられる

    生花を使ったブーケよりも、造花のブーケ方が費用はおさえられる傾向があり、造花ブーケの相場は1.3万円です。
     
    生花をリアルに再現したアーティフィシャルフラワーなら、造花っぽさのないブーケを作ることもできます。生花では難しいアレンジや、ドライ加工などをせずにキレイな状態を保つことも可能。
     
    時間をかけて自分で作ることもできるため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    旬の花を使用すればブーケの費用はおさえられる

    「生花でブーケを作りたい、でもできるだけ費用をおさえたい」という場合は、旬の花を使うようにしましょう。
     
    冬のひまわり、夏のチューリップなど、季節外れの花は入手困難。もしも手に入れられたとしても高額になってしまいます。そのため、季節にあった花材を選ぶことをおすすめします。
     
    花材と季節の目安は次のとおりです。

    オールシーズンバラ・カーネーション・コチョウラン・カラー・カサブランカ・トルコキキョウ
    チューリップ・ラナンキュラス・アネモネ・シャクヤク・ミモザ・カスミソウ・ライラック
    アジサイ・ラベンダー・プロテア・ひまわり・ダリア・デンファレ・プルメリア
    コスモス・ピンポンマム・パンパスグラス・ガーベラ
    ポインセチア・クリスマスローズ・パンジー・スズラン・コットンフラワー

    ブーケの主な依頼先と依頼先別のメリット

    ブーケ

    Elena Gorina – stock.adobe.com

    ブーケの依頼先には次のようなものがあります。

    ブーケの依頼先

    • 会場または会場提携の花屋(81.4%)
    • 外部の花屋で購入(9.4%)
    • 外部の花屋でレンタル(0.5%)
    • 友人・知人・親族からのプレゼント・手作り(8.1%)
    • 自分で手作り(4.7%)
      ※( )内の数値は選んだ割合

    依頼先別のメリットをご紹介しましょう。

    会場または会場提携の花屋

    結婚式場が運営する花屋や、提携している花屋の場合、結婚式に関する知識や経験が豊富です。衣裳にあわせたデザインやブーケのトレンドを相談することも可能。会場装花との統一感も出しやすいです。
     
    また、別の打ち合わせとあわせて結婚式場でブーケの話ができることも多く、忙しい新郎新婦にとってメリットは大きいでしょう。
     
    結婚式当日も、タイミングを見て会場へ搬入してくれるため、キレイな状態のブーケで結婚式に臨めます。

    外部の花屋で購入

    普段からよく行く花屋、SNSなどで話題の花屋、お気に入りテイストのブーケを作っている花屋など、外部の花屋なら自分の希望にあわせて自由に選ぶことが可能。
     
    会場提携花屋の場合は結婚式場へのマージンが発生しますが、外部の花屋の場合はマージンがないため、比較的金額を安くおさえることもできるでしょう。
     
    結婚式場との打ち合わせとは別に打ち合わせの時間を設けることができ、結婚式当日の搬入について担当プランナーと事前に決めておくことができれば、外部の花屋でお気に入りのブーケを購入するのもよいでしょう。

    外部の花屋でレンタル

    結婚式のためだけにブーケを購入するのは気が引けるという人は、レンタルという手もあります。購入するよりも安くブーケを用意することができ、結婚式後のブーケの処理に頭を悩ませる必要もありません。
     
    ただし、レンタルの場合はアーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーなど、生花ではない可能性が高くなります。生花にこだわりがない、イメージどおりのブーケがあった、などの場合には、外部の花屋でレンタル可能か確認してみてはいかがでしょうか。

    友人・知人・親族からのプレゼント・手作り

    友人・知人・親族などに花屋がいる場合は、手作りをお願いする人もいます。また、趣味でフラワーアレンジメントを習っている人から「お祝いの気持ちを込めてプレゼントしたい」という申し出を受ける場合もあるでしょう。
     
    この場合、お祝い価格だったり、無料のプレゼントだったりなど、花屋に依頼するよりもかなり安くブーケを手に入れられるというメリットがあります。

    自分で手作り

    友人・知人・親族に手作りしてもらったものの、「自分の好みをなかなか伝えづらくイメージと違うものが出来上がってしまった」というケースもあります。しかし、自分で手作りしたブーケならばそんな心配はありません。
     
    「手先が不器用で思い通りにならなかった……」という可能性がありますので、造花などを使って事前に練習してから、当日使用するものを作るとよいでしょう。

    外部の花屋にブーケを依頼する際は持ち込み料が必要?

    ブーケ

    Yuliya Loginova – stock.adobe.com

    結婚式場の指定する花屋以外の花屋からブーケを持ち込む際、衣裳や引き出物などと同様に持ち込み料が発生する場合があります。

    ブーケを外部の花屋に依頼した人で持ち込み料は必要だったか

    • 必要だった(9.0%)
    • 必要だったが会場がサービスしてくれた(7.0%)
    • 必要だったが外部の花屋が負担してくれた(0.4%)
    • そもそも必要ではなかった(79.%)

    データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

    しかし、実際に自分たちで持ち込み料を負担した人はわずか9.0%と少数。とはいえ、いざ持ち込み料を支払うことになったときのために、ブーケの持ち込み料相場について知っておくと安心です。

    ブーケの持ち込み料相場

    花嫁が持つブーケの持ち込み料相場は5,000円ほど。両親やゲストへ贈呈する花束の持ち込み料は結婚式場によって異なります。打ち合わせの際に、担当のウェディングプランナーに確認してみましょう。
     
    また、ゲストが新郎新婦へプレゼントするために持ち込む花束には、持ち込み料はかからないことが多いです。

    参考:会場装花の持ち込みについて

    会場を華やかに彩ってくれる装花は、「節約しつつもできるだけボリュームのあるものにしたい」「持ち込みブーケのテイストにあわせたい」という人もいるでしょう。しかし、会場内の装花は97.3%が会場または会場提携の花屋に依頼しています。
     
    これは、食事を提供する披露宴会場では衛生面から装花の持ち込みを禁止している結婚式場が多いから。外部の花屋から会場装花を持ち込みたい場合は、結婚式場を契約する前にしっかり確認することが大切です。
     
    ちなみに、結婚式を挙げたカップルが会場装花にかけた費用は平均17.1万円。

    • 0~5万円未満(9.1%)
    • 5~10万円未満(17.3%)
    • 10~15万円未満(22.8%)
    • 15~20万円未満(16.1%)
    • 20~25万円未満(13.9%)
    • 25~30万円未満(5.3%)
    • 30~40万円未満(10.1%)
    • 40万円以上(5.4%)

    結婚式費用を節約するために会場装花を削りがちですが、会場装花の費用をおさえすぎると「節約した」とゲストにバレてしまう可能性が!会場装花を削る場合は、ボリュームのある花材を使う、小物でアレンジするなどの工夫をしましょう。
     
    また、持ち込みブーケと会場装花のテイストをあわせたい場合は、写真などを活用してイメージをしっかり伝えることが大切です。

    使用後のブーケはどうする?

    ブーケ

    starmix – stock.adobe.com

    数万円もするブーケを購入する機会はなかなかありません。しかも、自分の好みのデザインで作ってもらった結婚式用の特別なブーケとなると、思い入れもひとしお。結婚式で使用したブーケは、49.8%のカップルが持ち帰っているようです。

    • 押し花にした(10.9%)
    • ドライ加工にした(24.2%)
    • 人にあげた(14.6%)
    • 自分で持ち帰った(49.8%)

    データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

    しばらく生花を楽しむもよし、結婚式後に押し花やドライ加工してもらって新居に飾るもよし、ブーケの楽しみ方はさまざまです。ひとつのブーケを3つの押し花に分けておふたりの新居だけでなく、両家両親へプレゼントするのもステキですね。

    まとめ

    結婚式のブーケはラウンドタイプやクラッチタイプが人気!

    結婚式で花嫁が持つブーケは、どんなドレスにもマッチしやすいラウンドブーケが定番ですが、ナチュラルウェディング人気によって花材を束ねただけのクラッチブーケにも注目が集まっています。
     
    また、ブーケによってドレスの印象が変わることもあるため、結婚式場が提携する花屋ではなく外部の花屋にブーケを依頼するなどのこだわりを見せる人も。ブーケを持ち込む際は、持ち込み料が発生する可能性があるため、依頼する前に結婚式場に確認するようにしてください。
     
    お気に入りのブーケで、ステキな結婚式を挙げてくださいね!

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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