結婚式の花嫁の手紙はどう書く?花嫁の手紙例文と30代花嫁の手紙の書き方

結婚式のクライマックスである花嫁の手紙。これまでの大切な想い出や両親への想いがあふれて、「文章をなかなかうまくまとめられない」という人も少なくありません。そんなとき、「花嫁の手紙の例文があったら…」と思いませんか。花嫁から両親への感謝を伝える「花嫁の手紙」の書き方・例文をご紹介します。30代花嫁が手紙を書く際のポイントも掲載します。

この記事のINDEX

花嫁の手紙の基本構成と書き方のポイント

手紙を書く人

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花嫁の手紙は、次の構成で考えていくとまとめやすいです。

  • はじめの挨拶
  • エピソード
  • 未来への決意
  • 結びの言葉

それぞれのパートを考える際のポイントを、少し詳しく解説しましょう。

はじめの挨拶

花嫁の手紙は、手紙を読むことをゲストに断る文章や、自分の両親、家族への呼びかけなどからスタートします。

「みなさま、本日はご多用のところ私たちの結婚披露宴にお集まりいただき、ありがとうございます。私ことではございますが、この場をお借りして両親への手紙を読ませていただくこと、お許しください」
 
「お父さん、お母さん、○年間大切に育ててくれてありがとう。改まって手紙を書くとなると緊張するけれど、せっかくの機会なので感謝の気持ちを伝えさせていただきます」

エピソード

はじめの挨拶の次は、具体的なエピソードを盛り込みましょう。父親・母親それぞれに言葉をかけても良いですし、両親との想い出を語ってみるのも良いでしょう。

「お父さん、いつも穏やかで、私たち家族をあたたかく見守ってくれていたお父さんを私は尊敬しています」
 
「お父さん、お父さんはいつも私の味方でいてくれましたね。仕事で悩んでいるとき、社会人の先輩としてアドバイスをくれたこと、今でも覚えています」
 
「いつも笑顔であたたかく私を受け入れてくれたお母さん。○○さんとの結婚を最初にお話ししたのもお母さんでしたね」
 
「おかあさん、料理が上手で、いつも家族の健康を気にかけていてくれましたね。実家を離れた今、お母さんのすごさ、ありがたさが身に染みています」
 
「お父さん、お母さん、学生時代は反抗的で、二人にはたくさん心配をかけてしまいました」

未来への決意

具体的なエピソードで過去を振り返ったら、次は未来に向けた決意を述べましょう。「○○さんと一緒に幸せになります」「○○のような家庭を築いていきます」「心配しないで」など、両親が安心してくれるような言葉を選んでください。

「これからは、○○さんとともにあたたかい家庭を築いていきたいと思います」
 
「お父さん、お母さんのような夫婦を目指して頑張ります」
 
「遠回りをしてしまいましたが、○○さんと一緒に幸せになります」

また、新郎の両親への言葉を加えても良いでしょう。

「○○さんのお父さん、お母さん、こんな私をあたたかく迎え入れてくれてありがとうございます。未熟者ではございますが、これからどうぞよろしくお願いいたします」
 
「○○さんのお父さん、お母さん、まだまだ未熟者の私ですが、これからどうぞよろしくお願いします。○○さん、20年後も30年後も、手をつないで仲良く歩こうね」

結びの挨拶

結びの言葉は、両親への感謝の言葉やゲストへの挨拶の言葉を選ぶのがおすすめです。

「お父さん、お母さん、二人の子どもに生まれて本当に幸せでした。お嫁に行っても二人の娘であることは変わりません。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
 
「今日この佳き日を迎えられたのは、ここにお集まりいただいたみなさまのお力添えあってのことと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします」
 
「そして、今日お集まりいただきましたみなさま、私たちの門出を見守って下さりありがとうございます。この気持ちを忘れず、二人で支えあっていこうと思います。これからも、ご指導のほどよろしくお願いいたします」

30代花嫁が手紙を書く際のポイント

手紙

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女性が結婚する年齢は平均28.4歳。全体の29.8%の花嫁が30歳以上となっています。そのため、30代で花嫁の手紙を書く人も少なくありません。30代が花嫁の手紙を書く際は、次のポイントをおさえましょう。

データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ

  • 「パパ・ママ」ではなく「お父さん・お母さん」と呼ぶ
  • ゲストへの配慮の言葉を入れる
  • 自分の両親だけでなく、相手の両親への挨拶も含める

普段は「パパ・ママ」と呼んでいても、たくさんのゲストの前で「パパ・ママ」と呼ぶのは幼い印象を与えることになります。「お父さん・お母さん」と呼ぶようにしましょう。
 
また、「本日は、私たちの結婚式にご出席いただき、ありがとうございます」など、結婚式に出席してくれたゲストへの配慮の言葉、「○○さんのお父さん、お母さん、未熟者の私ですが、これからどうぞよろしくお願いします」など、相手の両親へのご挨拶をプラスすると好印象です。

花嫁の手紙・例文

手紙を書く人

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パターン別に、花嫁の手紙の例文をご紹介します。

  • 花嫁の手紙・基本編
  • 花嫁の手紙・30代編
  • 花嫁の手紙・授かり婚編
  • 花嫁の手紙・再婚編
  • 花嫁の手紙・ファミリー婚編

ご自身にあてはまる例文を参考に、花嫁の手紙を考えてみてください。

花嫁の手紙・基本編

まずは、基本の例文です。

みなさま、本日は私たちの結婚式にお集まりいただきありがとうございます。私事ではありますが、この場をお借りして両親への手紙を読ませていただきます。
 
お父さん、お母さん、今まで大切に育ててくれてありがとう。これまで手紙を書く機会なんてあまりなかったので、少し照れくさくもありますが、どうしても感謝の気持ちを伝えたくて手紙を書きました。
 
お父さん、お父さんはいつも仕事が忙しく、小さい頃はあまり平日に家にいない印象でした。でも、夏休みには必ず1週間の休みをとり、家族をいろんなところに連れて行ってくれたよね。おかげで、私はたくさんの経験をすることができました。○○の仕事に就きたいと思えたのも、お父さんのおかげだと思っています。
 
お母さん、お母さんは、私の一番の相談相手でした。落ち込んでいるときは大好きなハンバーグをつくって励ましてくれたり、悩んでいるときは真剣に話をきいてくれたり。○○さんとの結婚を最初に相談したのもお母さんでした。いつも支えてくれてありがとう。笑顔で優しいお母さんが大好きです。
 
○年間、二人に大切に育ててもらった私は、とても幸せです。本当にありがとう。
 
これからは、○○さんと二人で幸せな家庭を築いていきたいと思っています。これからもどうか、あたたかく見守っていてください。
 
そして、○○さんのお父さん、お母さん。未熟者の私をあたたかく迎え入れてくださり、ありがとうございます。何かと至らない点もあるかと思いますが、これからどうぞよろしくお願いいたします。

花嫁の手紙・30代編

30代での結婚だからといって、年齢に触れなければならないわけではありません。

みなさま、本日はご多用のところ、私たちの結婚式のご列席いただきありがとうございます。こうしてみなさまに見守られながらすてきな結婚式を迎えられましたこと、大変嬉しく思います。
 
私事ではございますが、両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
 
お父さん、お母さん、37年間お世話になりました。長い間待ったかいあって、○○さんという人生最高のパートナーを見つけることができました。今日、無事にお嫁に行きます。
 
小さい頃の私の夢は「お嫁さんになること」でした。ですが、大人になって大好きな仕事に就くことができ、充実した毎日を過ごしていたらあっという間に37歳になっていました。
 
20代のころは、顔を合わせると「結婚は?」と言っていた二人ですが、いつしか「仕事に夢中になれることは素晴らしい」「お前の人生なんだから、結婚にとらわれず自由に生きなさい」といってくれるようになりましたね。内心、とても心配していたんじゃないでしょうか。
 
だから、結婚が決まって報告に行ったとき、自分のことのように喜んでくれる二人の姿を見たとき、とても嬉しかったです。あの光景は一生忘れません。
 
お父さん、お母さん、これまで私を大切に育ててくれてありがとう。長い間心配かけてしまったけれど、これからは〇〇さんと幸せな家庭を築いていきます。
 
今日、ここにお集まりくださったみなさま。私たちの門出を皆様に祝福していただくことができ、本当に感謝しています。この気持ちを忘れず、二人で手を取り合っていきたいと思います。
 
まだまだ未熟な私たちですが、これからもご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

花嫁の手紙・授かり婚編

授かり婚の場合、結婚式で妊娠を報告するかどうかは両家で話し合って決めましょう。その上で、花嫁の手紙に記すかどうか判断してください。

お父さん、お母さん、○年間、愛情いっぱい大切に育ててくれて本当にありがとう。私は今日、たくさんのみなさまに祝福されて、幸せいっぱいな結婚式を挙げることができました。
 
お父さん、学生時代はとても反抗的で、まともに口をきかない時期もありましたね。夜遅く帰った日は、心配しながら私の帰りを待っていてくれたのに、生意気な態度をとったこと、反省しています。
 
お母さん、私がどんなに反抗しても、いつも優しく話しかけてくれましたね。お母さんに相談したいことがいっぱいあったのだけれど、なかなか素直になれずごめんなさい。
 
そんな私も、夏には子どもがうまれ母親になります。妊娠の報告をしたとき、涙を流して喜んでくれたこと、本当にうれしかったです。私もお父さんのような強さを持ち、お母さんのように大きな愛情で家族を守れるよう頑張ります。
 
そして、○○さんのお父さん、お母さん、私たちの結婚を許して下さってありがとうございます。こんな私ですが、あたたかく迎え入れてくれたこと、感謝してもしきれません。
 
まだまだ未熟者の私で心配なこともたくさんあると思いますが、○○さんと二人で支えあいながら、あたたかな家庭を築いていきたいと思います。
 
お腹の子と三人、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

花嫁の手紙・再婚編

再婚だからといって恐縮したり、再婚に触れすぎたりする必要はありません。両親への感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。

本日はご多用のところ、私たちの結婚披露パーティにお集まりいただき、誠にありがとうございます。この場をお借りいたしまして、両親への手紙を読ませていただくことをお許しください。
 
お父さん、お母さん、たくさん心配をかけてしまいましたが、今日という日を迎えられたのは二人のおかげです。
 
お父さん、お父さんはいつも私の味方でしたね。私が悩んでいるときは一緒になって解決法を考えてくれ、嬉しいことがあったときは一緒になって喜んでくれました。お父さんの存在が、どれだけ心強かったことでしょう。
 
お母さん、いつもあたたかい笑顔を向けてくれるお母さんは、私の自慢のお母さんです。料理が上手で、どんなときもお母さんの手料理を食べると元気に慣れました。すべてを受け入れてくれるお母さんのやさしさに甘えっぱなしでしたが、お母さんの子どもに生まれて幸せでした。
 
二人が見守ってくれていたおかげで、私は○○さんという素敵な人に出会い、新たな家庭を築くことができます。たくさん遠回りをしてしまったけれど、これからは○○さんと手を取り合い、幸せになります。
 
○○さんのお父さん、お母さん、こんな私を家族として迎え入れてください、ありがとうございます。至らない点もあると思いますが、これからどうぞよろしくお願いいたします。
 
そして、今日の結婚披露パーティにお集まりくださったみなさま。今日の佳き日を迎えられましたのも、みなさまのお力添えのおかげです。これからも、どうぞあたたかく見守っていただけますよう、お願い申し上げます。

花嫁の手紙・ファミリー婚編

ファミリー婚の場合も、手紙に記す内容は基本編と大きく変わりません。親になったからこそ感じる気持ちがあれば、それをプラスしてみると良いでしょう。

みなさま、本日はご多用のところ、私たちの結婚披露宴にご出席いただきありがとうございます。この場をお借りして、両親へ手紙を読ませていただきたいと思います。
 
お父さん、お母さん、今日まで私を大切に育ててくれてありがとう。
 
小さいときは甘えん坊で、小学生になっても二人と一緒に寝ているほどだったのに、中学・高校と、反抗的になりひどいことを言ってしまったこともありました。でも、どんなときも私の味方でいてくれる二人が、本当は大好きでした。あのときは素直になることができず、ごめんなさい。
 
今では私も母親になり、子育てを通して二人の愛情の深さを知ることができました。二人には、感謝の気持ちでいっぱいです。二人が私にしてくれたように、優しくあたたかく、ときには厳しさも持ちながら、愛情たっぷり我が子を育てていきたいと思います。
 
○○さんのお父さん、お母さん、こんな私たちですが、どうかあたたかく見守ってください。どうぞよろしくお願いいたします。

より感動的になる花嫁の手紙の読み方

新郎新婦

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結婚式での花嫁の手紙をより感動的なものにするには、内容だけでなく読み方も大切です。手紙の読み方のポイントをご紹介しましょう。

姿勢に気をつけ、背筋を伸ばして立つ

手紙に目を落とすと、背中が丸まってしまいがち。猫背になると声がこもって手紙の声も聴きづらくなってしまいます。
 
あとで写真や動画を見たときに「こんなに猫背になっていたなんて!」「何をしゃべっているか聞き取りづらい!」などと恥ずかしい思いをしないよう、姿勢に気をつけましょう。

急がず焦らずゆっくり読む

緊張すると、早口になりがちです。言葉だけでなく気持ちもしっかり伝わるよう、手紙を読む際はゆっくり読むことを心がけましょう。
 
「こんなにゆっくりでいいの?」と思うくらいのスピードがちょうどいいかもしれません。

両親の方を向いて読む

手紙を読むといっても、ずっと手紙の方を向いていてはいけません。時々は顔をあげて、両親の顔を見ながら言葉をかけましょう。兄弟やゲストなど、両親以外の誰かに向けての言葉を読むときも同様です。
 
また、顔をあげて視線を向けることで、手紙を読む姿にメリハリを出すこともできます。

マイクは新郎に持ってもらう、もしくはマイクスタンドを使用する

花嫁が声を張り上げて手紙を読む姿は美しくありません。だからといって、自分で手紙もマイクも持つとなると大変です。マイクは新郎に持ってもらう、もしくはマイクスタンドにマイクを立てて手紙を読みましょう。
 
新郎が右手にマイクを持って左手を腰にまわし、花嫁は両手で手紙を持つと、ゲストに美しい姿を見てもらえます。「頼りになる新郎」という印象になりますし、新郎に見守られる安心感が得られます。
 
マイクスタンドを使用する際は、結婚式場スタッフがマイクの高さを調節してくれるのを待ってから話始めましょう。

まとめ

立場や年齢にあった花嫁の手紙で感謝を伝えよう!

結婚式のクライマックスを盛り上げる「花嫁の手紙」。あふれる想いを言葉にまとめるのはなかなか難しいものですが、ポイントさえ押さえれば大丈夫です。
 
基本の構成は変わりませんが、年齢や立場にあわせた内容で、両親やゲストへの感謝をしっかり伝えましょう。
 
なかなか内容がまとまらず、結婚式の前日に花嫁の手紙を書こうと思っている人もいるかもしれません。しかし、感情が高ぶって泣きはらした目で結婚式を迎えることがないよう、早めに取り掛かるようにしてください。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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