顔合わせ食事会の進行の中で挨拶を行うタイミングと役割
顔合わせ食事会の挨拶のタイミングは3回~5回ほどあります。進行役が顔合わせの開始と終わり、乾杯、両家の家族紹介の際に席した家族それぞれの挨拶があります。一般的なプログラムの流れの中で、どのタイミングで挨拶を述べたらいいのかを確認しておきましょう。
顔合わせ食事会のプログラムと挨拶を行う箇所
顔合わせ食事会の一般的な流れのプログラム例です。太字が挨拶の必要なタイミングになります。
(0)初めて顔を合わせたときの挨拶
(1)始まりの挨拶
(2)新郎・新婦の両家家族の紹介
(3)婚約記念品のお披露目
(4)記念撮影
(5)乾杯の挨拶
(6)会食と歓談
(7)最後の挨拶(結びの挨拶)とお礼
顔合わせ食事会での挨拶のタイミング
会場で初めて顔を合わせたときの挨拶
顔合わせ会場で両家家族が初めて顔を合わせたら、お互いに軽い挨拶を交わして会釈をします。
「初めてお目にかかります。〇〇と申します。今日はどうぞよろしくお願いいたします。」率先して笑顔で初対面の喜びを挨拶で表しましょう。
始まりの挨拶
顔合わせ食事会の始まりの挨拶です。カジュアルな雰囲気の顔合わせ食事会の場合も、始まりの挨拶によって場が締まります場の空気を閉めるためにも、進行役は席を立って挨拶のを述べるようにしましょう。
親族紹介の挨拶
両家の家族をお互いに紹介します。婚約する二人がそれぞれの家族を紹介した後に、続いて全員が1人づつ挨拶を行います。
乾杯の挨拶
食事を始める際の、乾杯の挨拶を行います。進行役か、または新郎新婦のどちらかの父親にお願いします。締めの挨拶を行うのが新郎の父親であれば、乾杯の挨拶は新婦の父親という風に、配慮して役割を振ることもあります。
締め(結び)の挨拶
顔合わせ食事会の閉会の挨拶です。進行役がまず挨拶します。進行役だけでなく、婚約する二人が参加した家族にお礼と抱負を述べた後に、両家どちらかの父親が代表してお礼を述べて締める流れも見られます。
誰が司会進行かで挨拶する人が変わる
始まりの挨拶と締めの挨拶は、司会進行が行う事が多いため、事前に進行役を決めておきましょう。顔合わせ食事会の司会進行は、顔合わせ食事会の主催となる人が行います。
新郎本人が進行役を行う
新郎新婦が顔合わせ食事会を主催している場合は、新郎が進行役を務めるが多いです。新婦も協力して二人で行うケースも増えてきました。
男性側の父親が進行役を行う
顔合わせ食事会がフォーマル寄りの場合や地方によっては、新郎側の父親が主催として進行役を務めるケースも見られます。
挨拶の際には席から立ち上がる
始まりの挨拶・乾杯の挨拶・締めの挨拶など節目の挨拶際には、必ず立ち上がって挨拶をしましょう。両家の紹介の際には、それぞれは座ったまま挨拶してかまいません。
始まりの挨拶の例文
顔合わせ食事会の冒頭である「始まりの挨拶」には、次のような内容を盛り込んで、食事前に皆を待たせないよう長くない簡潔な挨拶文を完成させましょう。
挨拶に盛り込む内容
- 今日集まっていただいたことへのお礼
- 今日の食事会の主旨
- 食事会の開始
新郎が進行の場合
新郎挨拶の例文1
「本日はお忙しいところお集まり頂き、誠にありがとうございます。
私たち二人の婚約をご報告するにあたり、このような場を設けさせていただきました。
どうぞ最後までよろしくお願い致します。」
新郎挨拶の例文2
「本日は私たちのためにお集まりいただきまして、ありがとうございます。
私たち二人の婚約にあたり、お互いの家族を紹介し親睦を深めたく、今回この場を設けさせていただきました。
これを機に、〇〇家と△△家の絆が深まれば幸いです。どうぞよろしくお願い致します。」
父親(新郎側or新婦側)が進行の場合
父親挨拶の例文1
「本日はお忙しい中お集まり頂き、誠にありがとうございます。
この度はご縁を頂き、〇〇(新郎)と△△さん(新婦)が結婚する運びとなりました。
婚約を機に、両家の親睦を深めるきっかけになればと思います。本日はどうぞ宜しくお願い致します。」
父親挨拶の例文2
「本日はお集まりいただきありがとうございます。
〇〇(新郎)と△△さん(新婦)との婚約が整いまして、このような会を開く運びになりましたこと、誠に嬉しく思っております。
本日は、どうぞよろしくお願いします。」
親族紹介の挨拶の例文
始まりの挨拶を終えたら、次に両家家族の紹介を行います。
まず新郎側から父親・母親・兄弟・親族の順で紹介し、次に新婦側が父親・母親…の順で紹介していく流れが一般的です。紹介された本人は、新郎新婦の紹介の後に続いて、ひと言ずつ手短に挨拶をしていきます。
両親・兄弟・親族の紹介と挨拶例文
新郎「では私の両親を紹介させていただきます。父の〇〇です。」
父親「父の〇〇です。本日は宜しくお願いします。」
新郎「母の△△です。」
母親「母の△△です。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。」
相手側の家が遠方から来ている場合の紹介の例文
紹介の前に、遠方から来てくださったことへのお礼を入れると丁寧です。
紹介挨拶例文
新郎「本日は遠方よりお越しいただきまして本当にありがとうございます。私の両親の紹介をさせて頂きます。父の〇〇です。」
乾杯の挨拶の例文
進行役の新郎か新郎の父親、新郎新婦どちらかのの父親が行います。進行役が新郎の場合は、父親の挨拶の場を儲けたいと考え乾杯の挨拶をお願いするケースや、新郎の父が締めの雨挨拶を行う場合は新婦の父にお願いするなど、役割をふる場合も。。通常は進行役が音頭をとり、全員で乾杯します。乾杯の挨拶は長くせず、簡単で手短に済ませましょう。
新郎挨拶の例文
「それでは僭越(せんえつ)ながら私が、乾杯の音頭をとらせていただきます。乾杯。」
「本日はごゆっくり美味しい食事をお楽しみください。乾杯。」
「今後ともどうぞ末永くよろしくお願いします。乾杯。」
父親挨拶の例文
「僭越ながら私から、乾杯のご挨拶をさせていただければと存じます。
結婚を迎える二人の前途を祝し、両家の皆様のご健康とますますのご繁栄を願って、乾杯。」
始まりの挨拶に続けて乾杯を行う場合の例文
特に記念品の交換など行わないなら、始まりの挨拶から続けて乾杯をします。臨機応変に挨拶で対応しましょう。
「本日はお忙しい中~(略)お願いいたします。」「では乾杯の音頭を取らせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いします。乾杯!」
「本日はお忙しい中~(略)お願いします。」「それでは、美味しいお食事をお楽しみください。乾杯!」
最後の挨拶(結びの挨拶)の例文
顔合わせ食事会を締める、最後の挨拶です。新郎が1人または新郎新婦二人で今日のお礼をそれぞれ述べて挨拶を行います。また、新郎新婦が挨拶をした後に、父親が最後に一言挨拶をして、顔合わせをお開きにすることもあります。
挨拶文に次のような内容を盛り込みましょう。
挨拶に盛り込む内容
- 親への感謝の気持ち
- 今後の抱負
- これからのサポートのお願い
また、新郎新婦が挨拶をした後に、父親が最後に一言挨拶をして、顔合わせをお開きにすることもあります。
新郎と新婦二人の挨拶の例文
新郎挨拶の例文
「本日は両家皆様のおかげで、今日という日を迎えることができました。本当にありがとうございます。改めてお礼申し上げます。未熟な私たちではありますが、今後とも皆様で温かく見守っていただければ幸いです。」
新婦挨拶の例文
「本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございました。
今日という日を迎え、〇〇さんと婚約し、まだまだ至らぬ点も多いかと思います。
これからも、お父さんお母さんには色々とご相談したいと思いますので、どうか温かくご指導いただけますよう、お願い致します。」
父親挨拶(新郎側or新婦側)の例文
「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きにさせていただきたいと思います。
本日は皆様のおかげで、滞りなく顔合わせを行い、婚約が調うことができました。皆様に御礼申し上げます。
今後ともよろしくお願いします。」
まとめ
顔合わせの挨拶はタイミングと役割を決めよう
顔合わせ食事会で挨拶をするタイミングは大きく5つ。進行役となった新郎または父親が、始まり・乾杯・終わりの挨拶を行います。また、両家の家族紹介の際には参加した家族が1人づつ挨拶を行います。
挨拶の際には態度や言葉遣いに気をつけましょう。カジュアルでアットホームな軽い食事会が増えていますが、挨拶では儀とマナー配慮して丁寧に行うと、食事会に締まりが出てるでしょう。