兄弟姉妹のご祝儀の金額相場
兄弟姉妹へのご祝儀の金額相場は、次の3つのパターンに分けられます。
未婚・独身の場合のご祝儀金額
あなたが未婚・独身だと、一般的な相場は5万円です。20代で社会人になりたての場合や、兄・姉など年上の兄弟姉妹が結婚する場合は、3万円でも妥当な金額と言えます。あなたが学生であったり、両親と同居していたりするなら両親に金額を相談してみるのもいいかもしれません。
(既婚)夫婦のみで結婚式に参加する場合
あなたがすでに結婚していて、夫婦ともに結婚式に招待されたらふたり分のご祝儀をあわせて包みます。夫婦で出席する場合のご祝儀の相場は7万~10万円です。友人の結婚式に夫婦で出席する際は5万円が相場ですが、兄弟姉妹は親族なので友人より少し多めに渡します。
(既婚)夫婦と子どもで結婚式に参加する場合
あなたが既婚者で配偶者と子どもと一緒に結婚式に参加する場合は、夫婦の分に加えて子どもの分のご祝儀も上乗せして包みます。子どもの分のご祝儀金額は、子どもの年齢によって変わります。
- 0歳から2歳:食事の用意をしてもらわないため0円でかまいません。大声で泣いてしまって迷惑をかけるかもしれない場合やベビーベッドを用意してもらう場合などは、3000~5000円程度のプレゼントを渡してもいいでしょう。
- 3歳から6歳:小さなお子様用の食事を用意してくれるので、5000円程度が相場です。
- 小学生:大きなお子様向けコースを用意してくれるので、5000円から1万円が相場です。
- 中学生以上:大人と同じコースメニューを用意することが多いため、1万円から1万5千円が相場です。
兄弟姉妹にご祝儀を渡すタイミングとマナー
結婚式に招待してくれた友人にご祝儀を渡すタイミングは、挙式当日の受付時です。しかし兄弟姉妹に関しては友人とは渡すタイミングが違います。
ご祝儀を渡すタイミング
兄弟姉妹へのご祝儀は、結婚式前に直接手渡しします。兄弟姉妹の結婚式では、あなたは親族なので招待される側ではなく招待する側です。当日に渡すのは控えて、事前に渡すようにしてください。なお、結婚式直前に渡すとカップルがバタバタしてしまうので、ゆとりをもって2週間前までに渡すのがおすすめです。
ご祝儀の渡し方
ご祝儀はご祝儀袋に包んで、手渡しするのが基本です。ご祝儀袋を両手で持ち、相手から見て正面になるよう向きを変えてから差し出しましょう。遠方に住んでいて直接渡せない場合は、現金書留で送ってもかまいません。お祝いの手紙やメッセージカードを添えると喜んでくれます。
結婚式をしない場合のご祝儀のマナー
兄弟姉妹が挙式や披露宴をしない場合も、ご祝儀は渡します。金額相場は5万円程度ですが、お祝いの気持ちをこめて70000~10万円包んでもOKです。家族に相談して金額を決めたり、本人に希望を聞いてプレゼントを贈ったりするのもいいでしょう。
兄弟姉妹に渡すご祝儀袋の選び方と書き方
兄弟姉妹にご祝儀を渡すときはご祝儀袋の選び方と書き方を理解しておきましょう。
ご祝儀袋の選び方
結び切り水引のご祝儀袋
ご祝儀袋は包む金額に応じて選ぶのがマナーです。一般的には包む金額の100分の1ほどの値段のご祝儀袋を購入します。百貨店やスーパー、コンビニエンスストアなどで販売されており、パッケージには包む金額の目安が書かれているものもあるので参考にしてください。
ご祝儀袋は値段が高いものほど飾りが豪華です。いくら見た目だけはよくしたいと思って豪華なものを購入しても、包む金額と見合っていないご祝儀袋はマナー違反になってしまうので注意しましょう。
結婚式のご祝儀袋は、一度結んだら解けないという意味合いを持つ「結び切り水引」がついています。何度あってもうれしいという意味合いをもつ「蝶結び」は出産や進学などの慶事用なので、結婚式には向きません。必ず結び切りの水引がついたご祝儀袋を用意してください。
ご祝儀袋の書き方
ご祝儀袋の表書きには、名目と名前を書きます。名目は水引の上の部分で、「寿」「御祝」「御結婚御祝」のいずれかを書きます。最近はすでに印字されているご祝儀袋も多いです。
水引の下の部分にはあなたの名前をフルネームで書きます。名目より少し小さい字で書きましょう。1名の場合はひとりだけの名前を書きますが、夫婦など2名以上でご祝儀を用意する場合は連名で横に並べて書きます。使用する筆記用具は毛筆または筆ペンがベストです。
まとめ
兄弟姉妹にご祝儀を渡して祝福しよう
兄弟姉妹が結婚したときに渡すご祝儀にはマナーがあります。あなたがひとりで結婚式に出席する場合と配偶者や子どもと一緒に参列する場合では金額の相場が違うので、今回ご紹介した相場を参考に包む金額を決めましょう。
渡すタイミングやマナーをある程度理解したら、最終的に大事なのが兄弟姉妹の結婚を祝福する気持ちです。ぜひお祝いの言葉やメッセージカードを添えて、ご祝儀とともにあなたの気持ちを伝えてください。