結婚祝いをいただいたら…知っておきたいお礼状のマナー
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お祝いをいただいたすべての方に送る
結婚祝いのお礼状は、結婚祝いをいただいたすべての方に送ります。結婚式に出席してくれた上司や同僚、親戚、友人などには、出席のお礼と併せて感謝の想いをつづりましょう。
上司や友人には結婚式後すぐに職場や食事会などで直接顔を合わせ、口頭でお礼を伝える場面があるもの。こうした場合でも、二人の想いとして必ず送るようにしましょう。相手の方も、改めて感謝の気持ちと今後の決意がつづられた二人連名のお礼状を受け取れば嬉しいものです。親しい友人の場合はメールなどで送るケースも最近では増えているようです。
なかには面識のない親戚などから結婚祝いをいただく場合もあります。面識のない相手でも二人の結婚をお祝いしてくれた人。両親などにどういった繋がりの方か、住所などもしっかり確認しお礼状を送りましょう。
結婚祝いをいただいてから1ヵ月以内に送る
結婚式に出席いただいた方へは結婚式後または新婚旅行から帰国後を目安に、挙式の1ヵ月以内に送るのがマナー。お礼の品は結婚式で引き出物として贈っている場合が多く、お礼状のみをハガキや手紙で送るケースがほとんどです。
結婚式に出席できなかった方や招待できなかった方、結婚式を挙げていない場合は、結婚祝いをいただいてから1ヵ月以内に、「結婚内祝い」の品と併せて贈りましょう。内祝いの品に同封できない場合は、お礼状が先に相手の手元に届くように、早めに送るのがベストです。
内祝い品は「感謝の想い」として贈る
結婚内祝い品を贈るとき、気持ち的にはいただいた結婚祝いに対する「お返し」と考えてしまいがちですが、本来の「内祝い」とは「身内のお祝い事をおすそ分けする」という意味。お礼状で「お返しです」という表現を使わないのはもちろんのこと、「お世話になってきた感謝の気持ち」「お祝いいただいた感謝の気持ち」という姿勢で贈りましょう。
お礼状を書くときの注意点
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文中に句読点を使わない
お祝い事の文章には句読点を使用しない、文頭を空けないのがマナー。これは「お祝い事に終止符を打たない」ということを意味しています。
同僚や友人、年の近い親戚へ送るカジュアルな形式のお礼状ではそれほど気にする必要はありませんが、親戚や上司など、年長者や目上の方へのお礼状では句読点はつけず、スペースや改行を上手に使って読みやすく構成しましょう。
忌み言葉、重ね言葉に気を付ける
お祝い事の文中では、「切れる・別れる・離れる・飽きる・冷める・壊れる・返す・帰る・戻る」などの「忌み言葉」は縁起が悪いとされているため、使いません。特に結婚祝いのお礼状では、不幸や別れを連想させる言葉は使わないように注意が必要です。
また、「重ね重ね・ますます・たびたび・いろいろ」など同じ言葉を繰り返して使う「重ね言葉」も結婚に関する文中では使いません。繰り返すことから出戻りや再婚を連想させ、「不幸なことを繰り返す」とも考えられています。
結婚内祝いに添えるお礼状の書き方
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結婚内祝いに添えるお礼状は手紙形式が一般的です。書き方としては、文章は前文・主文・末文・後付の4ブロックに分けて構成します。贈る時期に合った時候の挨拶はあらかじめ調べておきましょう。
前文
頭語と時候の挨拶、相手を気遣う文章で構成します。頭語は「拝啓」が一般的ですが、特に親しい相手に堅苦しくないお礼状を送りたいときには「〇〇さん」など語りかける言葉にしてもよいでしょう。
拝啓 春爛漫の季節を迎え 皆様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます
主文
「さて」「このたび」などの起語を置き、お礼状の本題に入ります。順番としては、お祝いをいただいたことへのお礼、内祝いの品を贈ること、ふたりの結婚生活への抱負や近況報告、今後のお付き合いをお願いする言葉、の順で書きます。
このたびは 私どもの結婚に際し過分なお祝いを賜り 誠にありがとうございました
お礼のしるしに 心ばかりの品をお送りさせていただきます ご笑納いただければ幸いです
(ふたりの結婚生活への抱負や、今後も変わらぬお付き合いをお願いする言葉をつづります)
末文
結びの挨拶を述べ、結語を添えます。結びの挨拶には相手の健康や幸せを祈る言葉などを入れましょう。結語は頭語が「拝啓」の場合は「敬具」を添えます。「〇〇さん」などとした場合には、親しい相手であれば「かしこ」を結語として使用してもよいでしょう。
末筆ながら 〇〇様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
敬具
後付
手紙を書いた日付、住所や連絡先、ふたりの連名を書きます。通常の手紙では後付に宛名も書きますが、横書きの手紙では宛名を省略するケースも多いようです。お礼状を縦書きの手紙で書くときは、一番最後に宛名(〇〇 〇〇様)を入れる場合もあります。
令和3年5月18日
〒123-4567
東京千代田区麹町2-4-1
渡部 一郎・華子(旧姓 小松)
お礼状や結婚内祝いを贈るのが遅くなってしまったときは
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結婚内祝いは1ヵ月以内に贈るのがマナーとはいえ、結婚したての二人は何かと忙しいもの。特に結婚式後や入籍後、引っ越しや新婚旅行などで慌ただしい生活が続いていればなおさら、お礼状や結婚内祝いを贈るのが遅れてしまう場合もあります。
贈るのが遅くなったと気づいた時に大切なのは、遅れたことを素直に詫び、誠意をもって対処すること。まずは遅れてしまったと気づいた時から1日でも早いタイミングで相手の手元に届くよう、すぐに準備を進めましょう。結婚式に出席してくれた方へは基本的にはお礼状だけなので、すぐの対処がしやすいですね。
結婚内祝いは、渡し方がポイント。相手が直接会える距離に住んでいて訪ねて行っても迷惑にならないようであれば、二人で直接出向き、お詫びと感謝の想いを伝えるのが、最も丁寧で心のこもった方法です。直接会えない相手なら、お詫びの気持ちと手元に届く日程を記した手紙を、内祝いの品とは別便で先に送ります。電話を入れられる相手なら、事前に一言、お詫びの連絡を入れておくのもよいでしょう。
お礼状の形式と、お礼状に適した便箋&封筒の選び方
結婚式に出席してくれた方へのお礼状は、「結婚報告ハガキ」としてハガキで送るケースがほとんどですが、お世話になった親戚や恩師などには手紙で感謝の気持ちを伝えるカップルも少なくありません。また、結婚内祝いに添えるお礼状は手紙形式であることが一般的です。
お礼状を送るとき、書き方や文章以外にも気にかけたいのが、封筒や便箋のデザイン。一筆箋やカジュアルなデザインのものは避け、便箋は紙質の良い白の無地タイプか、罫線のみのシンプルなものを選びましょう。お礼状などフォーマルな手紙は縦書きがマスト。特に目上の方や年配の親戚の方へは縦書きで送るようにしましょう。
封筒は、厚みのある上質の白の二重封筒がベスト。二重封筒は一般的に、最も格が高くお礼状などのフォーマルな場面にふさわしい封筒といわれています。
ただし、兄弟姉妹や親しい親戚、友人に堅苦しくないお礼状を送りたい場合は、形式にこだわる必要はありません。普段より改まった雰囲気の、落ちついたデザインの便箋&封筒であれば問題ないと考えてよいでしょう。
まとめ
お礼状のマナーと書き方を心得て、感謝の想いを伝えよう
結婚祝いをいただいた方へ送るお礼状は、これまでお世話になったことや、お祝いいただいたことへの感謝を伝えるもの。結婚式に出席されていない方や結婚式を挙げていない場合は結婚内祝いの品に添えて、結婚式後やお祝いをいただいた日から1ヵ月以内を目安に送ります。
お礼状には使用しない言葉や形式的な文章構成の書き方があったり、便箋や封筒にも気を遣う必要があるなど手間取ってしまう場合もありますが、大切なのは、結婚祝いをいただいた相手へ感謝の想いを贈る、という気持ち。忙しさに紛れ贈るのが遅れてしまったとしても、誠意をもって対処すれば大丈夫。失礼のないよう、心を込めて準備を進めましょう。