家族のみの結婚式の費用相場を解説。少人数でおこなう挙式、会食、リゾート婚にかかる費用は?

コロナ禍のいま、少人数結婚式、特に家族のみ4人から10人、15人前後でおこなう結婚式のニーズが高まっています。家族のみの結婚式の費用相場はよく安く済むと言われますが、現在では一概にそうとも言い切れません。家族のみの結婚式で必要な料金の内訳や、人気の神前式、国内リゾートの軽井沢や沖縄での挙式の費用相場を紹介します。

この記事のINDEX

    家族のみの結婚式の平均的な費用相場の目安は?

    家族のみの結婚式の平均的な費用相場の目安

    mtaira – stock.adobe.com

    家族のみの結婚式とはwihtコロナの安全対策のひとつとして、注目が高まっている家族のみや親族のみなど、少人数でおこなう結婚式です。

    家族のみの結婚式とは

    ゲストは家族(両家の親・兄弟姉妹・祖父母)のみという、成人や結婚が決まるまで一緒の家庭内で暮らしてきた、ごく親しい限られた人たちのみ招待する結婚式です。特に家族のみ10人前後でおこなう結婚式のニーズが高まっており、三密を避けソーシャルディスタンスも確保しやすく、良く見知った身内だけということで、感染防止対策を高い確率でおこなえるため、ゲストも安心して参加することができます。

    家族のみの結婚式の費用相場は10万円~150万円

    家族のみの結婚式の費用相場は、なんと「10万円~150万円」と費用相場に幅があります。
    しかし平均ゲスト60名前後の一般的な結婚式の費用相場が350万円前後、新郎新婦の自己負担金額(結婚式総額からご祝儀を引いた金額)が150万円前後と言われている現在の状況を見ると、費用を安く抑えやすい結婚式であると言えるでしょう。
    ただ、少人数でおこなう結婚式の費用はゲストが少ないぶん、結婚式のスタイルや新郎新婦のこだわりによって、大きく上下が変わります。

    【家族のみの結婚式の費用を特に左右する主な要素】
    ・挙式スタイル
    ・会食に参加するゲスト人数分の料理と飲物
    ・挙式、食事会をおこなう会場の種類
    ・家族写真撮影・動画撮影の有無
    ・リゾートや観光地の旅行や宿泊 …など

    家族のみの結婚式で費用相場に大きく影響する平均的なゲスト招待範囲は?

    家族のみの結婚式の費用を左右するのが、ゲスト数に合わせた料理や飲物、引き出物などのギフトのための費用。
    家族のみの結婚式に招待するゲストがどのような顔触れになるのか、招待範囲とゲスト数を確認しておきましょう。

    『家族のみ』招待する場合は平均ゲスト数は4人~10人程度

    『家族のみ』招待する場合はゲスト数4人~10人程度

    【家族のみ招待する場合の範囲と想定ゲスト数】
    ・両家の親のみ招待する場合…2人~4人程度
    ・両家の家族(兄弟姉妹や祖父母)を招待する場合…5人~10人程度
    ・兄弟姉妹の配偶者や子どもも招待する場合…10人~15人程度

    『家族のみ』の結婚式の招待範囲の考え方

    家族のみ招待する場合は、結婚するまでや成長する中で一緒に暮らしてきた人と判断し、招待範囲を決定する考え方が主流です。
    ちなみに『家族のみの結婚式』の最小単位は、いままでふたりを育ててくれた両家の親のみ招待するスタイル。いっぽう家族招待範囲を広げる場合は、一緒に暮らしてきた兄弟姉妹や同居している祖父母も共に招待するケースも多いようです。
    通常は家族のみの結婚式では10人未満の人数が主流ですが、兄弟姉妹の配偶者や子ども(おい・めい)まで招待範囲を広げるケースもあり、そういった場合は15人前後も想定されれます。

    家族のみの結婚式のゲスト数ごとの費用相場の目安

    家族のみの結婚式をおこなう費用相場は、招待範囲やゲスト数、どのようなウェディングスタイルを計画するかでも費用は大きく変わってきます。純粋に挙式とと会食、フォト撮影を楽しむシンプルな結婚式の場合、ゲスト数別の費用相場は次のようになっています。

    【家族のみの一般的な結婚式の費用相場の目安】
    ・ゲスト数4名の家族のみの結婚式の費用相場…40万円〜50万円
    ・ゲスト数10名の家族のみの結婚式の費用相場…80万円~100万円
    ・ゲスト数10~15名の家族のみの結婚式の費用相場…100万円~150万円

    家族のみの結婚式で多く見られるウェディングスタイルと必要な費用

    家族のみの結婚式で多く見られるウェディングスタイルと必要な費用

    TK – stock.adobe.com

    家族のみの結婚式のメリットとして、ゲストはどんなに多くても10人~15人程度、しかも非常に親しい家族のみなので、費用に合わせ、アットホームで気兼ねないウェディングスタイルが自由に選択可能な点です。家族、特に親の承諾が得られれば、挙式のみや旅行を視野に入れた、通常とは違ったふたりの希望の結婚式のスタイルを楽しむこともできるでしょう。

    【家族のみの結婚式で多く見られるウェディングスタイル】
    ・挙式のみの結婚式
    ・食事会(会食)のみの結婚式
    ・挙式と食事会(会食)の結婚式
    ・家族写真のみ
    ・宿泊を伴う結婚式(リゾートウェディング・ステイウェディング)
    ・自宅結婚式

    30人以上を招待する結婚式のでは『挙式+披露宴+演出+写真撮影+ギフト』といったゲストをおもてなしして楽しませる体裁を整える必要がありますが、家族のみなら披露宴や演出にそこまで力を入れる必要はなく、料理やギフト、家族とのフォト撮影といった家族との思い出作りが楽しめるおもてなし面に力を注ぐウェディングスタイルが人気を集めています。

    『挙式のみ』の結婚式

    挙式のみを執り行い、挙式後のパーティや会食をおこなわないスタイルの結婚式がコロナ禍で感染症を防ぐ目的で増加しています。
    費用は挙式料金と家族写真を撮影する料金のみが必要になり、かなり安い費用で抑えられます。

    『食事会(会食)のみ』の結婚式

    挙式は執り行わない、または会食パーティのなかで宴内人前式をおこない、会食やパーティのみ両家で執り行い親睦を深めあうスタイルです。
    食事会をおこなうためのゲスト分の料理、飲物、引き出物などのギフト、家族写真の撮影費用などが必要になります。

    『挙式と食事会(会食)』の結婚式

    両家の家族のみで挙式と食事会両方を執り行う、一般的な結婚式に近いスタイルの結婚式です。挙式料金と会食料金、撮影料金などが必要になります。

    『家族写真のみ』フォトウェディング

    挙式も会食も執り行わず、結婚の記念となる写真撮影のみおこないます。通常はフォトスタジオやホテル、結婚式会場が取り扱うフォトウェディングプランに申し込みをおこなうため、費用はプラン料金が必要になります。

    『宿泊を伴う』リゾートウェディング・ステイウェディング

    日常から解き放たれ、国内海外のリゾート(沖縄やハワイなど)で、新婚旅行や家族旅行を兼ねた思い出づくりができる『リゾートウェディング』が人気です。
    また、結婚式をおこなうホテルや温泉旅館などに前日宿泊して家族とゆったりとした結婚式前後の時間を過ごす『ステイウェディング』もあります。
    必要な費用は挙式、会食の費用の他に、家族の交通費や宿泊費用、観光費用がかかります。

    『自宅でおこなう』自宅結婚式

    自宅結婚式とは、その名の通り、結婚式の挙式会場やパーティ会場を、自宅や自宅の庭を利用し、装飾しておこなうアットホームな結婚式のスタイルのこと。
    自宅やガーデン、自分たちが所有する農園などを装飾し、結婚式の会場にする『ホームウェディングスタイル』です。
    自宅をパーティ用に装飾する費用と、料理や飲物でおもてなしする費用がかかります。

    自宅結婚式(家婚式、自宅ウェディング)とは?コロナ禍で注目される挙式パーティの流れや内容、費用相場の考え方などを紹介

    家族のみの結婚式で挙式・食事会、写真撮影にかかる費用相場

    家族のみの結婚式の費用を考えるうえで、思い出作りに必要となる挙式・食事会、写真撮影の費用相場を解説します。

    挙式のみの結婚式の費用相場

    挙式のみの費用相場は、ゲスト人数や衣装ランクにもよりますが、挙式スタイルによって費用相場が異なります。基本的には、挙式プラン料金に新郎新婦の衣装や写真撮影の料金が含まれて提示されています。

    【挙式のみの費用相場】
    ・チャペル挙式…30万~40万円
    ・教会式…10万~20万円
    ・神前式…20万~30万円
    ・人前式…20万~30万円
    【プラン料金内に費用が含まれるもの】
    ・挙式会場貸切料金
    ・新郎新婦の衣装、ヘアメイク
    ・写真撮影料金
    ・アテンド料金

    家族のみの結婚式で食事会(会食)のみにかかる費用相場

    食事会のみの費用相場は、ゲストの人数や料理のランクによって費用が大きく変わります。

    【会食や挙式後パーティのみの費用相場】
    ・ゲスト1人分の料理と飲物の平均相場…1.5万円~3万円×人数
    【料理料金以外に必要な費用相場】
    ・費用相場:10万円~20万円
    以下含まれるもの
    ・会場料金貸切料金とサービス料金
    ・会場装飾や演出の料金
    ・家族写真の撮影料金

    家族でフォトウェディングをおこなう場合の費用相場

    家族写真をフォトウェディングで撮影するための料金は、ふたりのプラン内に収まる場合と、追加料金が1人単位で発生する場合、家族を交えたカットごとに料金が発生する場合があります。
    家族など撮影人数を追加する場合、無料で受け入れてくれるスタジオもあります。ですが、スタジオによっては人数が増加するぶんカット数も増えるため、1~2万円前後の追加料金が発生する場合があります。

    【フォトウェディングの費用相場】
    ・スタジオ撮影の費用相場…10万~15万円
    ・ロケーション撮影の費用相場…15万~20万円
    【プラン料金内に費用が含まれるもの】
    ・新郎新婦の衣装、ヘアメイク
    ・写真撮影料金
    ・アテンド料金
    ・アルバム制作料金

    フォトウェディングを利用しての家族写真を撮影について詳しくはこちらをご覧ください。

    フォトウェディングで家族写真を撮影するための基礎知識。服装・並び方・ポーズなど知っておきたい情報

    国内、海外リゾート地での家族のみの結婚式の費用相場

    >国内、海外リゾート地での家族のみの結婚式の費用相場

    Imaging L – stock.adobe.com

    家族のみをゲストとして招待し、新婚旅行や家族旅行を兼ねたリゾートウェディングを計画する際の費用は、おおよそ「家族のみの挙式+会食料金」と「航空・旅行料金」を合わせた金額になります。

    【家族のみのリゾートウェディングに必要な費用目安】
    ・挙式料金…40万~80万円程度
    ・撮影料金…10万~40万円程度
    ・挙式後の食事会料金…1万円~3万円×人数分
    ・交通、航空料金…地域、時期、利用航空会社により異なる
    ・宿泊料金…時期、ホテルランク、滞在日数により異なる
    ・観光やお土産料金…1人当たり8万円~10万円程度

    家族のみのリゾートウェディングの挙式と挙式後パーティの費用相場

    基本的に、リゾートウェディングの挙式料金とパーティの料金の相場は、国内海外でさほど差はありません。ただし、リゾート地での美しい風景での思い出を残したいと、フォト撮影や動画撮影を重視するカップルが多く、撮影費用が大きくなるため、一般的な家族のみの結婚式より費用が高くなる傾向です。
    費用が大きく変わるポイントとしてはリゾート地までの交通費や航空費、宿泊滞在費、観光費、お土産などのショッピング費で差がつきます。

    新郎新婦&家族含む10名程度の挙式+会食の費用目安…100万~160万
    【結婚式費用の内訳】
    ・挙式料金…40万~80万円程度
    ・撮影料金…10万~40万円程度
    ・挙式後の食事会料金…1万円~3万円×人数分
    ・会場使用料、新郎新婦衣装、ヘアメイク、家族のヘアメイク手配等

    国内、海外リゾートウェディングで人気の地域と旅行費用相場

    家族とともに旅行をする際に人気のリゾート地域として、国内であれば日本でも非日常観を満喫できる沖縄、軽井沢、北海道が人気です。海外であればハワイや移動時間の少ないグアムが、日本語が通じ安く、小さい子どもや年配の方にも安心して過ごせる海外として人気を集めています。旅行費用は滞在日数やシーズンでの変動も大きいため、あくまで一般的な目安としてご覧ください。

    【国内人気リゾートのひとり当たりの旅行費用相場(航空・宿泊・観光代)】
    ・軽井沢…5万~8万円
    ・沖縄…8万~10万円
    ・北海道…6万~8万円
    【海外人気リゾートのひとり当たりの旅行費用相場】
    ・ハワイ…40万~50万円
    ・グアム…20万~30万円
    【新婚旅行のお土産、ショッピング費用目安】
    ・ふたりで10~15万円程度

    家族の旅行費用や結婚式参列のための衣装費用の負担はどうする?

    家族がリゾート地に行く際の旅行費用や結婚式に参列するための衣装を用意する費用は、家族間で負担します。

    両家の親や祖父母の旅行費用や衣裳費用の負担

    両家の親や祖父母の旅行費用や衣装費用に関しては、新郎新婦が親孝行として負担するケースが多く見られます。

    兄弟姉妹やその配偶者、子どもの旅行費用や衣裳費用の負担

    兄弟姉妹やその家族もリゾートウェディングに参列する場合は、新郎新婦が旅費や衣裳代を負担するケースは少なく「ご祝儀を辞退する代わりに旅行費用は自己負担」をお願いしての参列が多くなっています。
    衣裳代に関して、新郎新婦から「家族でリゾートらしいお揃いの衣装を着てほしい」など要望がある場合には、アロハシャツやワンピースなどを買ってプレゼントするなど負担するケースはありますが、基本的には各兄弟姉妹が自己負担することが多いでしょう。

    家族のみの結婚式の費用はどう支払う?自己負担と親・家族からのご祝儀や援助

    家族のみの結婚式の費用はどう支払う?自己負担と親・家族からのご祝儀や援助

    cassis – stock.adobe.com

    家族のみの結婚式では、通常家族以外の他のゲストを招待しないため、結婚式の参列の際にご祝儀をいただくことはありません。

    家族のみの結婚式に家族からのご祝儀や援助はある?

    その家の考え方にもよりますが、通常は両家の親や祖父母から『結婚準備、または結婚式準備のための援助』として、なんらかの援助やお祝いのお金をいただくカップルが多いでしょう。
    兄弟姉妹からは、ご祝儀をいただく場合と兄弟姉妹間ではご祝儀を一切やりとりなしのケースがあり、これは各家の考え方による部分が大きいでしょう。

    結婚における親の援助や兄弟姉妹、祖父母からのご祝儀、親族からのお祝いについて、詳しくはこちらをご覧ください。

    結婚祝いの相場金額を関係性別に徹底解説!親族、兄弟姉妹、孫、友達、同僚、上司、部下…結婚式なし、結婚式出席、欠席の状況別もあわせて確認

    結婚報告により招待していない親族や友達から結婚祝いがある場合も

    普段付き合いのある親族は、結婚式に招待されていない場合も結婚報告を受けた場合には、ご祝儀を送るという考えが一般的です。
    また、親しい付き合いがある友達や、自分が以前結婚式に出席したことのある友達から、結婚祝いをいただく場合もあります。
    この場合には、結婚祝いをいただいて1ヶ月以内に、1/3〜半額程度のお返しを贈るのがマナーです。

    結婚報告のみの場合の結婚祝いの相場について詳しくはこちらをご覧ください。

    結婚式なし「ナシ婚」新郎新婦に贈る結婚祝いやご祝儀の金額相場や贈り方。親戚、友人、上司や同僚など関係性別にチェック

    家族のみの結婚式で新郎新婦が支払う自己負担金額は?

    基本的には、家族以外のゲストは招待しないため、新郎新婦のふたりが費用すべてを自己負担するかたちになります。
    しかし、前述のように、親や祖父母が援助いうかたちで結婚式の費用を一部負担してくれる場合や、結婚報告を受けた親族からのお祝いによって、自己負担を軽くできるケースが多いでしょう。
    一般的な結婚式にかかる自己負担額と比べれば、出費は低く抑えられる見込みです。

    まとめ

    家族のみの結婚式にかかる費用は家族とどう過ごしたいかにより異なる

    家族のみの結婚式は、ゲスト数が2人~10人程度と少ないぶん、ウェディングスタイルを自由に選択しやすいため、どんな結婚式を選ぶかで費用相場が大きく異なります。
    また、通常の結婚式に比べれば自己負担金額は少なく抑えられるため、家族のためにより手の込んだおもてなしに費用を割くこともできるでしょう。ふたりにとって家族とどんな時間を過ごしたいかを考えながら、結婚式を計画してくださいね。

    関連する式場

    関連する式場はありません

    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

    結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

    関連する記事