結婚祝いのお礼状の書き方。目上の方、親戚、友人、面識ない親戚…相手別お礼状文例

結婚祝いのお礼状は、お祝いをいただいたすべての方へ送ります。結婚式に出席いただいた方へはハガキ形式でもOK。結婚式への出席や招待ができなかった方や結婚式を挙げていない場合は、「結婚内祝い」の品に手紙として添えましょう。目上の方や親戚、友人など、相手別のお礼状文例をご紹介します。

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結婚祝いのお礼状の書き方

結婚祝いをいただいた方へ送るお礼状には「句読点をつけない」などのルールがありますが、書き方にもマナーがあります。送る形式がハガキか手紙かによって書く内容量などは変わりますが、基本的に「前文」「主文」「末文」「後付け」の4つで構成していきます。

結婚祝いのお礼状の書き方

(1)前文

・頭語(拝啓、拝呈、謹啓など)
・時候の挨拶(季節の挨拶)
・相手を気遣う言葉

(2)主文

・結婚祝いをいただいたことへのお礼
・内祝いの品を贈ること(結婚内祝いの品を贈る場合)
・ふたりの近況や結婚生活への抱負など
・今後のお付き合いをお願いする言葉

(3)末文

・結びの挨拶
・結語(敬具、敬白、謹言など)

(4)後付け

・手紙を書いた日付
・住所や連絡先
・ふたりの名前(夫婦の連名)
・宛先(縦書きの場合)

友人や親しい親戚など、相手によっては堅苦しくないお礼状を送りたい場合もあるでしょう。そうしたときには、頭語や結語を省略したり、時候の挨拶を口語調で書く、後付けを簡略化するなどアレンジすればOK。
 
ただし、主文に入る「結婚祝いをいただいたことへのお礼」「今後のお付き合いをお願いする言葉」、結婚内祝いを贈る際は「内祝いの品を贈ること」は省略せず、必ず書くようにしましょう。

相手別、結婚内祝いのお礼状例文

結婚祝いのお礼状の書き方

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結婚内祝いの品を贈るとき、お礼状は手紙形式が一般的です。でも手紙はハガキよりも文章量が多いぶん、どのような言葉で何を書けばよいのか迷いますよね。その文面を相手によって変えたい場合は、表現方法もいくつか知っておきたいものです。
 
ここでは丁寧な言葉を選びながら感謝の想いをしっかり伝えられる、相手別のお礼状文例を紹介します。

目上の方へのお礼状文例

結婚祝いのお礼状の書き方

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職場の上司や恩師、ご年配の親戚などには、「謹啓」などの頭語から始まる丁寧なお礼状を書くと好印象です。遠い親戚や両親の友人など、面識のない方へのお礼状もこちらのスタイルで書くとよいでしょう。
 
基本的な文面と、それぞれのアレンジ文面を見ていきましょう。

謹啓 (1)春暖の候 〇〇様におかれましてはご清祥のこととお喜び申し上げます
 
(2)このたびは 私どもの結婚に際し過分なお祝いを賜り 誠にありがとうございました
お礼のしるしに 心ばかりの品をお送りさせていただきます ご笑納いただければ幸いです
 
新居に落ち着いて〇週間 新しい生活にもようやく慣れ始めたところです
これから二人で力を合わせ 笑顔の溢れる家庭を築いていく所存です
 
どうか温かくご指導くださいますよう お願い申し上げます
 
末筆ながら 〇〇様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
 
敬白

(1)時候の挨拶は、お礼状を送る時期によって変わります。目上の方へ送る際には「漢語調」の時候の挨拶をあらかじめ調べておきましょう。

(2)結婚式に出席いただいた方へは引き出物としてお礼の品を贈っていますが、ご祝儀とは別にプレゼントをいただいていたり、いただいたご祝儀の金額が大きく引き出物だけでは見合わない場合は、結婚式後に結婚内祝いを贈るとよいでしょう。その場合、お礼状には必ず結婚式へ出席いただいたお礼を書きます。

先日はお忙しい中 私どもの結婚披露宴へご出席いただき 誠にありがとうございました
また 多大なお心遣いと 私どもにはもったいないほどのお祝いのお言葉を頂戴し 心よりお礼申し上げます
ささやかではございますが お礼の品をお送りさせていただきますので どうぞご笑納ください

親戚へのお礼状文例

普段から交流のある親戚や年の近いいとこなどにも、「拝啓」などの頭語から始まるお礼状スタイルで書きましょう。目上の方へのお礼状よりも少し近さを感じる文面を意識すると、違和感なく書けそうです。

拝啓 (1)桜花満開の好季節がやってまいりました 皆様いかがお過ごしでしょうか
 
このたびは 私たちの結婚に際し 心のこもったお祝いの品をいただき 誠にありがとうございました
ささやかながら心ばかりの品を本日別便にてお送りいたしましたので お納めいただければ幸いです
 
(2)いただいたお揃いの食器で さっそく毎日の食事を楽しんでいます 食卓が華やかになるばかりでなく 料理初心者の私の料理も美味しく感じられます食器マジックに 夫婦とも大変喜んでいます
 
新居もようやく片付きました お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください
 
これから二人で力をあわせ 笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思います
どうかこれからも変わらずご指導を よろしくお願い申し上げます
 
敬具

(1)親戚など親しい方への時候の挨拶は、「口語調」で書くと少し砕けた表現になり、堅苦しさも和らぎます。さまざまな表現があるため、時期と好みに合わせて選んでみましょう。

(2)結婚祝いにお祝いの品をいただいた場合は、実際に使用した感想を伝える文章をプラスしましょう。お祝い金をいただいた場合は、大切に使います、といった内容を書いても◎。

このたびは 私たちの結婚に際し お心遣いをいただき誠にありがとうございます
二人でよく相談し 新生活に必要なものを購入させていただきたいと思います
心ばかりの内祝いを別便にてお送りいたしましたので ご笑納ください

面識のない方や会ったことのない親戚へのお礼状文例

両親のつながりなどで、直接面識のない方や会ったことのない親せきから結婚祝いをいただくこともあります。
直接の知り合いでないからこそ、お相手への気遣いの言葉を入れて、きちんとマナーを守って書きましょう。

謹啓 薫風の候 ○○様におかれましてはご清栄のこととお喜び申し上げます
この度は 私どもの結婚に際し過分なお祝いを賜り 誠にありがとうございました
ささやかではございますが心ばかりのお品を贈らせていただきます
ご受納くだされば幸いです
未熟なふたりではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
末筆ながら ○○様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます 敬白

親しい方、友人へのお礼状文例

お礼状といっても、必ずしもすべての人に同じ構成で書く必要はなく、大切なのはお礼の気持ちを届けること。特に同僚や友人などへの結婚祝いのお礼状は、堅苦しさをなくし、自分らしい文章で感謝の想いを伝えたい人は多いものです。親しい方へは自分の言葉で表現したお礼状をつづりましょう。

先日は素敵な結婚のお祝いを どうもありがとう!
さっそく新居で使わせてもらっていて おかげさまで毎日の生活がグレードアップ!
〇〇ちゃんの細やかな心遣いに 夫婦ともども感激するばかりです
心ばかりのものですが 感謝の気持ちを込めて 内祝いを送らせてもらいました
喜んでもらえると嬉しいです
新居にもぜひ気軽に遊びに来てね
これからも変わらぬお付き合い どうぞよろしくお願いします!

結婚祝いのお礼状の書き方

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お礼状の手紙は紙質の良い白の無地タイプの便箋や、罫線のみのシンプルな便箋を選ぶのが一般的。ですが、友人など親しい方へのお礼状なら、カジュアルすぎないデザインのものや、普段よりかしこまったデザインの一筆箋でもよいでしょう。

結婚祝いのお礼状のマナーと書き方。言葉や構成、便箋&封筒にも気遣いを

丁寧だけど堅苦しくない、表現方法

結婚祝いのお礼状の書き方

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親しい親戚や友人には堅苦しいお礼状は避けたい、という場合でも、丁寧な印象は残したいもの。親しみを感じる堅苦しくない表現方法のポイントを紹介します。

頭語を省略し前文を優しい文章にアレンジ

「拝啓」や「敬具」などの頭語、結語を省略し、親しい親戚へのお礼状文例でも紹介した「口語調」で始まる文章にすると、堅苦しさはなくなり優しく柔らかな雰囲気になります。

桜の樹下を花衣の人々が行き交う うるわしい春の日がつづいております 皆様いかがお過ごしでしょうか

雨に濡れ紫陽花も日々色を増してまいりました 皆様お元気でお過ごしのことと存じます

具体的な感想やエピソードを入れる

いただいたお祝いで購入したものや、それを使用してどんな生活を送っているか、お祝いでいただいた品を使用した感想などは、文章中に入れやすいエピソード。感想も絡めやすく、喜んでいることをしっかり伝えることができます。
 
また、新生活でのエピソードなどや、相手との個人的な話題などを入れても、親近感を感じてもらえそうですね。

いただいたお祝いで 念願のロボット掃除機を購入しました
共働きの私たちにとってこれほどありがたいものはなく おかげさまで毎日を快適に過ごせています

いただいたペアグラスで 晩酌タイムを二人で楽しんでいます
〇〇さんから教えていただいたワインはとても美味しく 妻(夫)にも大変好評です

結婚祝いのお返し(結婚内祝い)に添える丁寧・堅苦しくないお礼状のメッセージの書き方や文例。マナー、出し方、出すタイミングまで詳しくチェック!

まとめ

結婚祝いのお礼状は心を込めて丁寧につづろう

結婚祝いのお礼状を送るとき最も大切なのは、感謝の想い、お礼の気持ちを伝えること。基本的な構成や言葉遣いなどのマナーを確認しながら、丁寧に、心を込めてつづりましょう。
 
目上の方へのお礼状はマナーを守るのは鉄則ですが、相手によってはいただいたお祝いに関するエピソードなどを入れると喜ばれる場合も。親戚や友人など親しい方へのお礼状なら、自分らしい表現や柔らかな言い回しなどを盛り込みながらアレンジしてみましょう。

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結婚式準備.com編集部

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