ご祝儀はボールペンで書いても良い?個人・団体に分けた書き方マナーも解説

「ご祝儀って、ボールペンを使っても良いの?」ご祝儀を用意するとき、どのペンを使うのがマナーなのかわからない人も多いでしょう。今回は、ご祝儀に使っても良いペンの種類をご紹介します。また、個人と団体に分けたご祝儀の書き方マナーを、例題とともに合わせて解説するのでぜひ参考にしてください。

この記事のINDEX

    ご祝儀で使っても良いペンの種類

    ご祝儀を書くペン

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    ご祝儀で使えるペン

    ご祝儀で使えるペンは主にふたつです。

    筆ペン

    筆ペンは硯(すずり)や墨が手元になくても、筆文字を書くことができるアイテムです。ご祝儀など、冠婚葬祭の場面で役立ちます。筆ペンは3種類に分けられます。

    • 毛筆タイプ
      本物の筆に近い文字が書けるタイプです。細い~太いまで文字のデザインを自分でコントロールできます。
    • 硬質タイプ
      毛筆タイプよりも一般的なペンに近いタイプです。細かい文字を書くのに適しており、毛筆に慣れていない人にも扱いやすいでしょう。
    • スポンジタイプ
      穂の部分がスポンジでできているタイプです。毛筆風の文字を書くことができますが、コントロールには少し技術が必要です。

    筆ペンのインクは顔料インクと染料インクの2種類が存在します。ご祝儀の場合、発色が良く文字をハッキリ書ける顔料インクを選びましょう。

    毛筆

    毛筆は書道や習字などで使われる筆のことです。持ち方や筆圧のコントロールなどが一般的なペンとは異なるので、慣れない人が扱うのは難しいでしょう。
    また、硯と墨を自分で用意する必要もあります。ご祝儀で毛筆を使う場合は、濃い墨汁を使用してください。

    ご祝儀で使えないペン

    ご祝儀で使えないペンは主に3つです。

    ボールペン

    ペン先に設置されたボールが回転し、インクが出せる筆記用具です。幅広く使用されているボールペンですが、ご祝儀での使用はマナー違反となります。

    万年筆

    ペン芯の溝からインクを少しずつ出すことができる筆記用具です。ボールペンと同じくご祝儀での使用はマナー違反となります。

    サインペン

    ペン先にアクリル樹脂を採用したフェルトペンです。サインペンはご祝儀に使用しても良いとされることがありますが、相手が失礼だと感じるケースがあるため、ご祝儀には使わないようにしましょう。

    墨が薄いペンも避ける

    ご祝儀に使用しても良いペンは筆ペンと毛筆のふたつですが、インクや墨汁の種類に気をつけましょう。薄い墨はお悔やみごとで使用されるタイプなので、ご祝儀に用いるのは良くありません。
    新しく用意する人は、インクや墨汁の種類をきちんと確認してから購入してください。

    ご祝儀の書き方のマナー【個人の場合】

    ご祝儀を書くペン

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    ご祝儀袋の表書きの書き方は次の通りです。

    ご祝儀袋の表書きの書き方・お祝いの名目

    お祝いの名目はご祝儀袋の上包みに書きます。場所は水引より上側の中央です。短冊が付属しているご祝儀袋の場合、短冊に直接書きましょう。また、名目があらかじめ印字されているご祝儀袋は自分で書く必要がありません。

    お祝いの名目はご祝儀をいつ渡すのかで異なります。

    結婚式前に渡す場合

    結婚式前にご祝儀を渡す場合は「御結婚御祝」と書きます。

    結婚式当日に渡す場合

    結婚式当日にご祝儀を渡す場合は「寿」と書きます。旧字体である「壽」を使用しても構いません。

    英語で書かれている名目もある

    市販のご祝儀袋のなかには「Happy Wedding」と英語で書かれているタイプも存在します。カジュアルな印象が強いため、結婚式の格式や渡す相手に気をつけてください。

    ご祝儀袋の表書きの書き方・送り主の氏名

    水引よりも下側の中央には、ご祝儀を渡す人(送り主)の氏名を縦書きします。お祝いの名目よりもやや小さめの文字で書くと、バランスが良くなります。

    (例:個人の氏名)
    山田 太郎

    氏名の前に肩書きを書く場合は、次のように書きます。肩書きが長い場合は2行になっても構いません。

    (例:個人の肩書きも加える)
    株式会社 〇〇
      山田 太郎

    外国名の氏名や会社名を書く場合は、カタカナに直して縦書きにするのが一般的です。カタカナにするのが難しい人はアルファベットを縦書きしても問題ありません。

    (例:英語をカタカナにする)
    マイケル ジョンソン

    (例:アルファベットを縦書きにする)
    株式会社 〇〇
     Michael Johnson

    ご祝儀袋の中袋・中包みの書き方

    ご祝儀の中袋・中包みには、金額と渡す人(送り主)の住所を書きます。中袋・中包みには表面と裏面が存在します。

    中袋・中包みの表面

    表面にはご祝儀として包む現金の金額を縦書きします。金額は数字を旧字体にするのがマナーです。

    (例:現金1万円を包む)
    金壱萬円

    (例:現金3万円を包む)
    金参萬円

    10万円以上包む場合は、最後に「也」を加えます。

    (例:現金10万円以上を包む)
    金拾萬円也

    中袋・中包みの裏面

    裏面に書くのは渡す人(送り主)の住所です。一般的な便箋と同じく、中袋・中包みの左端下に縦書きします。

    (例)
    〒〇〇〇-〇〇〇〇
      〇〇県〇〇市〇〇一八六五
             山田 太郎

    ご祝儀の書き方のマナー【連名の場合】

    ご祝儀をボールペンで書くのはNG

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    連名の場合でも、表書きの名目は個人と同じです。この項目では、送り主の氏名の書き方について解説します。

    夫婦や家族

    夫婦や家族の場合は苗字が同じなので、ひとり分だけ書いて残りの人を省略するのが基本です。夫婦なら夫の氏名を水引の下側中央に書き、妻の名前だけを左横に連ねます。または、苗字を書いて夫と妻の名前をそれぞれ中央に並べるとバランスが良くなります。

    (例:夫婦の場合)
    山田 太郎
       花子

    子どもがいる家族なら夫の名前を水引の下側中央に書き、妻と子どもの名前だけを左横に連ねます。ご祝儀袋の余白に限りがあるので、直接書く場合は3名まで、短冊に書く場合は2名までとしましょう。

    (例:家族の場合)
    山田 太郎
       花子
       一郎

    家族の人数が多いケースや短冊の余白が狭いケースは、代表者の氏名だけを書くこともできます。その左横に「他家族一同」と氏名より小さい文字で加えましょう。

    (例:家族の人数が多い)
    山田 太郎
    他家族一同

    友人同士

    友人同士でひとつのご祝儀を渡す場合は、年齢や役職など上位の人を中央に書いて、残りの人を左横に連ねます。年齢や役職が関係ない場合は、五十音順で並べます。

    (例:年齢や役職順)
    山田 太郎
    鈴木 裕美
    佐藤 涼介

    (例:年齢などは関係ない五十音順)
    佐藤 涼介
    鈴木 裕美
    山田 太郎

    表書きに宛名を加えるなら、表書きの左上の一番端が宛名の位置です。宛名を書いた場合の連名は、宛名に一番近い位置が年齢や役職が高い人のポジションになり、ほかの人を右横に連ねます。一般的な連名の書き方とは異なるので注意しましょう。

    (例:宛名を入れるときの年齢や役職順)
    佐藤 涼介
    鈴木 裕美
    山田 太郎

    3名以上の大人数でご祝儀を用意する場合は、代表者の氏名だけを中央に書き、その左横に「外一同」と小さい文字で加えましょう。また「外〇名」のように、〇に人数を書いても構いません。

    (例:代表者以外をまとめる)
    山田 太郎
      外一同

    (例:代表者以外の人数を書く)
    山田 太郎
       外〇名

    会社などの団体

    会社の部署や団体、グループでご祝儀を用意する場合は、社名や団体名、グループ名と部署名などを書くようにします。

    (例:会社名と部署名を書く)
    株式会社〇〇
     〇〇部一同

    (例:グループ名を書く)
    〇〇部有志一同

    氏名や住所を省略したら別紙を中袋に入れる

    連名のご祝儀で氏名や住所を省略したら、別紙を用意して全員の氏名と住所を縦書きします。書き方はご祝儀の表書きと同じく、年齢や役職などをみて、上位順に右から並べます。
    また、別紙の上部中央にはお祝いの名目「寿」や「壽」も合わせて書きましょう。別紙は現金と合わせて中袋・中包みと一緒に包みます。

    (例:別紙の書き方)
    〇〇県〇〇市〇〇一八六五
           山田 太郎
     
    〇〇県〇〇市〇〇一二三
           鈴木 裕美
     
    〇〇県〇〇市〇〇四五六
           佐藤 涼介
     
    〇〇県〇〇市〇〇七八九
           浅野 尚
     
    〇〇県〇〇市〇〇一三九五
           川口 明美

    まとめ

    ご祝儀にボールペンは避けて、筆ペンなどを使ってマナーを守って書こう

    ご祝儀に使って良いペンは、筆ペンと毛筆のふたつです。ボールペンはマナー違反になるので注意しましょう。また、ご祝儀の表書きと中袋は個人と連名で書き方が異なります。今回ご紹介した例題を参考にして、マナーを守ってご祝儀を用意してください。

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    結婚式準備.com編集部

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