結婚の挨拶の時間の流れ。実家やお店で行う挨拶の流れの違いや歓談の会話の話題、切り出し方のタイミングを解説

結婚の挨拶の流れは実家とお店で行う場合では多少違う部分がありますが、主に会話の話題になるのは「二人の結婚と今後について」親が確認したいと予測されることは、二人で話し合い時準備することが大切です。それ以外の歓談では、挨拶の場が和やかに進むよう、当たり障りなく会話が弾む話題を幾つか用意しておき、相手の気に障るような避けるべき話題について確認をとっておきましょう。結婚の挨拶の大まかな流れを確認しておき、「この時間このタイミングでこの話題が会話でのぼりそうだな」と予想しておくと緊張感なく挨拶の場に望むことができるでしょう。

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    男性側、女性側の実家での「結婚の挨拶」での会話の流れの違い

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    結婚の挨拶では、まず女性側の親に挨拶に行き、その後に男性側の親に挨拶に行くことが一般的な順番の認識になっています。挨拶の際の流れは女性側、男性側で違いはほとんどありませんが、会話の流れを仕切ったり主導するのは、男性が役割を負った方が親側の目線で見た際に印象良く映り、結婚挨拶がスムーズに進むことが多い傾向です。

    会話の流れの主導と切り出しは男性が主体で行う

    結婚の挨拶の場では、親と二人の間の会話では、次のような主な話題がのぼると考えられます。

    【結婚の挨拶の場で主に会話にのぼる話題】
    ・初対面の場合の挨拶と自己紹介
    ・場の雰囲気をなごませるための歓談
    ・結婚を親に認めてもらうための本題
    ・二人の結婚、結婚式、仕事など今後についての質問や確認
    ・退出の申し出と挨拶

    これらの会話を主導したり、話題をタイミングを見て切り出すのは男性が主体であるほうが親からみた印象もよくスムーズです。
    特に「結婚を親に認めてもらうための本題」と「退出の申し出と挨拶」は、タイミングを見て男性から切り出すのが良いとされています。

    結婚相手の実家で行う結婚の挨拶の流れを確認

    結婚相手の実家で結婚挨拶を行う場合の流れについて、場面を具体的に想像しながら会話の流れと内容を事前に準備しておきましょう。

    【実家に訪問する結婚の挨拶・当日の流れと行動の順番】

    (1)実家には2~3分前に到着。身だしなみをチェックしてから、約束時間の2~3分後にチャイムを押す。
    (2)玄関先でパートナーに紹介された後に親に挨拶をする。親の許可を得てから家に上がる。
    (3)居間に通される。席に着く(座る)前に手土産を袋から出して渡す。
    (4)着席前に、改めて挨拶をする。
    (5)「どうぞお召し上がりください」と声をかけられてからお茶を口にする
    (6)挨拶後は、一旦歓談を挟んで場を和やかにする。
    (7)5分ほどの会話を挟んだ後に、本題の結婚の承諾について切り出す。
    (8)挨拶後の歓談。結婚を承諾してもらえたら、顔合わせや結婚式についてなど。
    (9)二時間を目安にして、男性側からおいとまを切り出す。
    (10)立ち上がる際には自分の席を整えてから。立ち上がったら挨拶をする。
    (11)挨拶の後に食事に誘われたら一度は辞退する。もう一度誘われたら拒まず食事を共にする。
    (12)玄関先でおいとまの挨拶をする。おいとまの際、スリッパは重ねずに脇に寄せる。
    (13)玄関先で見送られたら、一度振り返り会釈をする。
    (14)帰宅後、ご実家に電話をして無事についたことと、今日のお礼を電話またはメールで伝える。夜9時以降であれば翌日に行う
    (15)訪問後、2~3日以内にお礼状を出す。

    女性側の実家で、男性が結婚の挨拶を行う場合の流れや会話で注意すること

    男性が女性側の実家で挨拶をする際には、男性主導で会話を進めるため、女性には万が一詰まってしまった場合や、流れがスムーズに行かなかった場合などのフォローを事前にお願いしておきましょう。

    本題前の会話

    事前に彼女からリサーチした両親のプロフィールから、場を和ませるための会話のきっかけをいくつか用意しておきましょう。
    最初の歓談は10~20分程度が目安です。会話が盛り上がりすぎて時間がたつと、本題が切り出しづらくなります。

    本題を切り出すタイミング

    本題を切り出すタイミングは、最初に歓談を挟んで場を和やかにしてからの場合と、席についてからひと呼吸おいてすぐのタイミングがあります。場の雰囲気と、自分が堂々と言えるタイミングを考慮して決めましょう。

    本題後の話題

    結婚を許可するために、両親から自分の仕事・将来の展望、二人の今後につい、経済状況など質問されることが考えられます。
    不安を解消して安心してもらうために、幾つか質問を想定して回答を用意しておきましょう。
    また、結婚をスムーズに許してもらった場合は結婚式や今後の住まいなど、具体的な話を聞きたいケースが多いので、今後について事前に彼女と話し合っておくと好印象です。

    男性側の実家で、女性が結婚の挨拶を行う場合の流れや会話で注意すること

    結婚の挨拶では、まず先に女性側の実家へ男性が挨拶へ伺い、結婚の許可を頂いてから男性側の実家へ訪問するという順番がマナーです。そのため、男性側の実家に行く際に女性は結婚のお許しをいただくというより「今後ともよろしくお願いします」という挨拶をする形になります。まずは彼氏から、女性側の両親の挨拶が済んでおり結婚の許可を得ていることを、両親に報告してもらうのが筋道です。必ず訪問前に報告を済ませましょう。

    男性主導での会話になるため仕切ってもらうようお願いしておく

    結婚の挨拶の場で、男性主導でどういう流れに沿って仕切ってもらうのか、彼氏と段取りを話し合って確認しましょう。基本的には、男性から女性の紹介や本題への切り出しがあって、女性が言葉を続ける形をイメージをすると、挨拶の流れがスムーズです。急にその場でやろうとしても、タイミングがちぐはぐになりがちです。女性から男性に上手く仕切ってもらうよう、お願いすることを忘れずに。

    本題を切り出すタイミングは男性側が主導

    本題は基本、男性側が主導で切り出します。
    本題を切り出すタイミングは、最初に歓談を挟んで場を和やかにしてからの場合と、席についてからひと呼吸おいてすぐのタイミングがあります。場の雰囲気を見て彼氏が切り出しますので、それまでは女性は彼氏が作る流れに合わせて様子を見ましょう。

    結婚の許しをお願いする際のセリフ文例

    男性側から結婚相手としての紹介を受けた後に続いて、女性は自分の言葉で挨拶または報告をします。結婚への決意や思いなど、前向きな言葉で伝えましょう。

    本題後の話題

    彼氏のご両親は、結婚についての考えや今後のことなど聞きたいことがたくさんあるでしょう。そういった「今後のこと」について基本的には彼から答えてもらうほうが、出すぎた印象がなくベターです。緊張しての自分についての話題でしゃべりすぎも要注意です。どちらかというと、彼氏についての話題などでご両親に多く話してもらうよう、会話の内容や話す分量に気を配ってください。

    おいとまのタイミングの切り出しも男性側から

    話が進み、1時間半~2時間を目安に、会話のタイミングを見て退出を切り出します。挨拶のために時間を作ってもらっているので、長居は避けましょう。この場合も、必ず男性側から切り出すほうがいいでしょう。おいとまの時間については、必ず事前に目安の確認を取っておきましょう。

    結婚相手の実家で行う結婚挨拶の会話の流れ。主な話題と気を付けたい話題

    結婚相手の実家で行う結婚挨拶の会話の流れ。主な話題と気を付けたい話題

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    歓談の会話に適した話題

    身近な話題で興味をもちやすく、全員が盛り上がれる話題を選びましょう。事前に二人と親のプロフィールを共有し、共通する点や近い部分などをいくつか見つけておきましょう。人は共通する部分が多いほど、安心して初対面でも打ち解けやすくなります。
    用意しておく話題の内容として、次のようなものが挙げられます。

    家族構成の紹介

    家族構成が近いと、それだけで会話が弾むことがあります。兄弟の構成や祖父母と同居など似た環境だと、身近な話で「あるある!」と会話が盛り上がるネタに。

    子どもの頃の話

    自分や結婚相手がどんな子どもだったのか、という話題も比較的すぐに盛り上がります。結婚相手の意外な一面を知るきっかけにもなるようです。

    自分または相手の地元の話

    自分と結婚相手の実家が離れている場合、どのような場所で育ったのか、地元の話を話題にすると自己紹介も兼ねが、安心して盛り上がることができるでしょう。次のような話は親の興味も引きやすく、「今度ご案内します」と親側と親睦を深める次につながるような提案もできます。

    ・地元の観光地
    ・地元のグルメや食材
    ・地元のお祭りや行事

    避けるべき話題

    以下の話題に踏み込みすぎると、お互いが譲らずに気分を害することが多くなる確率が高いため、避けるべき話題です。また、家族間であまり触れないほうがいい話題に関しては、結婚相手と事前に確認をとったほうが良いでしょう。

    政治・宗教・スポーツ

    「友人の間でもしてはいけない」と言われる3つの話題。政治や宗教はその人の考え方に深くかかわっているため、気軽な話題にするにはやめておきましょう。同じ方向だったとしても、細部の考え方が違って互いに譲れずもめごとにつながるケースは多いためです。スポーツチームに関しても同様の考え方の人が多いため、話題にあげるのは避けましょう。

    仕事・プライベートの詳細

    相手側の家族に興味があると言っても、仕事の詳細や年収、兄弟のプライベートや結婚についてなど、プライベートの詳細についてまで話題にするのは避けましょう。

    病気・健康問題

    家族が何らかの持病や健康問題を抱えているとき、それについて触れるのはやめておきましょう。

    自慢話、下ネタ

    自分の話ばかりをしていると、自慢話でなくても自慢話と受け取られることがあるため、会話の量や一方的な話し方にならないよう気を付けましょう。下ネタはもってのほかです。

    結婚の許しを切り出し後の会話の中心は「二人の結婚と今後について」

    結婚の許しを得る本題を切り出した後は、親から結婚や結婚式、二人の将来に関してのさまざまな質問をされることが予想されます。事前に二人の今後についてお互い話し合って確認しておき、親の質問にはスムーズに答えられるよう準備しておきましょう。

    【予想される結婚相手への親からの質問】
    ・結婚相手の家庭環境
    ・結婚相手の人柄
    ・結婚相手の結婚に対する本気度
    ・結婚相手の仕事や将来のビジョン
    ・二人の結婚生活と新居
    ・二人の結婚式

    レストランなどお店で行う結婚の挨拶の流れ

    レストランなどお店で行う結婚の挨拶の流れと会話の話題

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    レストランや料亭で結婚挨拶を行う場合の流れについて、場面を具体的に想像しながら会話の流れと内容を事前に準備しておきましょう。

    【レストランなど外食先で行う結婚の挨拶・当日の流れと行動の順番】

    (1)待ち合わせ場所には待ち合わせ時間の5~10分前には到着し、身だしなみを整えて待つ
    (2)最寄り駅、またはレストラン前で相手の親と待ち合わせをする。会ったらすぐ挨拶をする。
    (3)全員で連れだってお店に入る。個室に通されたら、さりげなく相手の親を上座に誘導する。
    (4)席の位置に就いたタイミングで、着席前に改めて挨拶して手土産を渡す。(荷物になるので食事後席を立つ際に渡す考え方もある)
    (5)飲物を注文した後、料理が出てくる前に、本題の結婚を承諾してもらいたい件を切り出す。
    (6)料理が運ばれてきたら和やかに歓談を。親から質問を受けそうなことは事前にパートナーと相談して準備する。
    (7)食事がすべて済み、歓談が一区切りついたところで2~3時間を目安に会食のお開きを切り出す。
    (8)支払いはこちらが持つ場合にはトイレに行く際などに事前に済ませる。
    (9)全員が立ち上がったらもう一度挨拶をする。
    (10)レストランを出て、駅まで方向が同じであれば、駅までご一緒する。帰路が分かれる際に、最後の挨拶をする。
    (11)ご両親の姿が見えなくなるまできちんとお見送りする。
    (12)帰宅後に今日のお礼の電話をして、お礼状を2~3日以内にお送りする。

    結婚の挨拶の本題「結婚の許し」の切り出し方とタイミング

    料亭やレストランなど外食先のお店で結婚の許しを切り出すタイミングは、個室に通され一度挨拶が済んで着席したあと、水を出されて料理が出で来るまでの間に切り出すのがよいとされています。食事が始まってしまうと、大切な話をするのに全員が食事の手を止めなければならないからです。
    ただ緊張していている間にタイミングを逃してしまうことも多いようです。また、思いのほか料理が早く出てきてしまうこともあります。そういった場合は親側の食事の進み具合などをみて、自分が落ち着いて結婚挨拶が切り出せるタイミングまで待ってから話しても問題ありません。

    結婚の挨拶後の食事の時間の会話の流れと話題

    お店では本題を最初のほうで切り出すため、二人の今後の話や結婚の話をするのは前倒しになることが多いです。歓談などは親からの質問が済んでから、という流れになります。

    二人の結婚、今後に関しては明確に説明できるようにしておく

    二人の結婚、結婚式、今後の話について親がじっくり聞く時間が実家以上に長くなるため、あらかじめ結婚挨拶の後に男性側の方から、親に説明してもかまいません。逆に結婚式の話などこちらから相談したいことなど、あらかじめ用意しておいても良いでしょう。

    会話の話題の引き出しは多めに準備しておく

    食事をしながらの結婚の挨拶の時間は実家での挨拶に比べると2~3時間の滞在時間が見込まれるため、時間はたっぷりあります。歓談の際の会話の話題はできるだけ多めに用意しておきましょう。お店の料理のメニューについてあらかじめ調べておいたり、相手のご両親と二人の4人で記念撮影を撮るなどのイベントを入れてもよいでしょう。

    誰が会計を支払うか。支払いのタイミングとその後の配慮

    結婚の挨拶をお店で行う場合の飲食代の支払いは「予約した人」

    結婚の挨拶をレストランなど外食先で行った場合の費用の支払い負担は、基本的なマナーとして「お店を手配、予約した側」が全員分を一括して支払います。自ら手配した場合には相手の親の分も含め全額を自分で支払いましょう。
    支払いについてどう負担するかは、事前に結婚相手と話し合って、後で折半にするなど決めておきましょう。

    お店の支払いのタイミングは料理がすべて出てから

    お店の支払いのタイミングは、料理がすべて出そろい、全員の食事の進み具合を見て判断します。判断ポイントは食事がほぼ終了してデザートを残すのみとなったら、お手洗いを行くなどのタイミングで、レジに行き店員に支払いをお願いしましょう。

    支払いのタイミングで2件目を探しておく配慮も

    会話がとても弾んでおり、もう少し話し足りないなどの雰囲気があるようなら、すぐ近くに喫茶店やバーなど、会話が楽しめる店があるかどうかの確認もしておくと食事後の提案がスムーズです。

    結婚相手の親が支払いを済ませてくれた場合はお礼の電話、お礼状を

    親側がお店を手配してくれた場合には、親側が気遣い事前に支払ってくれているケースが多いでしょう。相手の親に負担をかけたくないという思いもあるでしょうが、既に支払いを済ませてくれた場合には、まずその場で丁重に今日のお礼を伝えましょう。また帰宅後に改めてお礼の電話をして、2~3日以内にお礼状を出しましょう。

    まとめ

    結婚挨拶の流れをシミュレーションして会話の話題を事前準備しよう

    結婚の挨拶を緊張せずに行うために、会話の流れや時間の流れを大まかに予測してシミュレーションしましょう。結婚の許しを得る本題を切り出す前後で、親との会話の話題が変わってきます。どのような話題が予測されるのか、また歓談ではどのような話題が適切であるのかを事前に予測して用意しておけば、当日緊張しすぎて言葉に詰まったり、不適切な話題で親に不快な思いをさせないで済むでしょう。実家やお店で行う場合の結婚挨拶の流れと会話の流れ、用意しておくべき話題と避けるべき話題を確認しておきましょう。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

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