結婚の挨拶の場を相手の実家、レストランなどお店のどちらで行うか選択は親に任せる
たにやん – stock.adobe.com
結婚の挨拶は、結婚の意思を固めた二人が、それまで育ててもらったお互いの両親に、結婚を認めてもらうため挨拶に出向くことで、結婚準備のスタートです。
「結婚相手の実家に二人で訪問する」ことが一般的な認識ですが、状況や親の意向によっては、実家以外のレストランやお店を予約して行うこともあるようです。
結婚挨拶に行く側からは「ご挨拶に実家に伺う」と申し出る
結婚の挨拶に行くことを親に告げ、日取りを決める際には、通常は「実家に行きます」と申し出ます。理由としては、親にわざわざ外に出向いてもらう必要がないよう配慮することと、結婚の挨拶を機にお互いがどのような環境で育ったかを知っておくためです。そのため、親側から特に何も言われなければ、通常は遠方であったとしても結婚相手の実家に二人で赴きます。
結婚相手の親から「実家以外がいい」と言われたらお店を選択
近年では、親の方から「結婚の挨拶は実家ではなく外食できるようなお店で」と提案されるケースが増加しているようです。そういった場合には、親の意向を汲んで、結婚の挨拶ができるような、落ち着いた会話ができるレストランなどのお店を手配することになります。
結婚挨拶が実家以外のお店になるケースとは
結婚の挨拶を結婚相手の実家以外で行うケースとして、どのような理由や状況が考えられるでしょうか。さまざまなケース例を見ておきましょう。
既に結婚することはほぼ承諾済みで親がじっくり話を聞きたい場合
既に相手の実家に行ったことがある場合や、何度か事前に会ったことがあり結婚もほぼ承諾済みのような場合には「お祝いも兼ねて外食にいこう」と誘われるケースも多いようです。
結婚相手の実家が遠方の場合
結婚相手の実家が遠方で、相手の親が「わざわざ出てきてくれたのに申し訳ない」と実家ではなく、その土地ならではの美味しいお店を予約してくれるケースがあるようです。また、遠方ゆえに「お互いの中間地点で」と、中間地点まで出向いてくれる場合もあります。
結婚相手の実家側に事情がある場合
結婚相手の実家が内装工事中である、体調不良の者がいるなど、さまざまな事情で実家以外が良いと言われる場合があります。そういった場合には、親側が出向きやすい、実家からアクセスのよいお店を探して手配しましょう。
二人が同棲している場所を見に行きたいと言われた場合
既に二人が結婚を前提に同棲しており、同棲前に一度挨拶に伺っている場合などは「二人がどのような暮らしをしているか見に行きたい」と言われ、親側がこちらに出向いてくれる場合があります。そういった際には、二人の家に泊めるのに家のスペースが狭い場合などは、親のために宿泊するホテルを用意して、外食できるレストランを予約するケースがあります。
結婚の挨拶が実家以外、お店(レストランなどの外食先)の場合誰が予約する?
oliver0723 – stock.adobe.com
結婚の挨拶を実家以外のお店で行おうと提案された場合は、自分たちと親のどちらが手配したら良いのでしょうか。
基本的にはこちらで予約すると申し出る
基本的には、結婚の挨拶は「結婚相手の親に結婚を認めてもらう、許しを得る」ために行くものです。そのため、挨拶の場となるお店は、親の都合のよい日取りなどを確認した上で自分たちでお店選びをして予約手配するのがマナーです。そのため、「実家以外のお店にしましょう」と言われた場合はまず「それならこちらで手配します」と申し出ましょう。
結婚相手の親からこちらで予約すると言われた場合はお任せする
結婚相手の親から、「実家以外のお店でお話を聞きます。お店はこちらで手配しておきます」と言われる場合があります。その際は、親の意向を尊重してお任せしましょう。待ち合わせでお会いした時に、すぐに「本日はいろいろ手配してくださり、ありがとうございます」とお礼を言うのを忘れないようにしましょう。
結婚挨拶のお店探しの前に結婚相手の親に確認しておきたいポイント
seksanpk – stock.adobe.com
結婚の挨拶のためのお店選びを行う前に、親に喜んでもらえるようなお店選びができるよう、結婚相手の親に結婚相手を通じて、確認をとっておくべき情報があります。結婚相手を通じて、親に聞いてもらいましょう。結婚の挨拶の主旨を理解し、基本的には自分たちの意向は二の次で、親の都合や意向にすべて合わせて選ぶようにしましょう。
【お店選びの前に結婚相手の親に確認しておきたい情報】
・結婚相手の親の都合の良い日取り
・ランチかディナーか、開始時間
・結婚相手の親の交通手段、飲酒の有無
・結婚相手の親の食の好みや食べる量、アレルギー有無
・直近で結婚相手の親の記念日があるかどうか
もし相手の親の誕生日や結婚記念日などが、結婚挨拶の1週間前後など特に近しい場合には、お祝いのデザートプレートをお店側にお願いしたり、ちょっとしたお花などを用意する配慮があってもいいでしょう。
結婚の挨拶のお店選び。どんな場所を予約したら良い?
taka – stock.adobe.com
結婚挨拶を行うためのお店やレストランは、どのような場所が適しているのでしょうか。お店選びをする際に配慮したいポイントを見ておきましょう。
結婚挨拶の日取りより1~2週間前までには予約場所を知らせられるよう手配
お店選びは結婚挨拶の日取りの1~2週間前には完了し、予約場所と待ち合わせの時間と場所を相手の親に伝えられるよう手配を行いましょう。相手の親側は場所を聞いて、服装を決めたり交通手段を決めたりと、準備の都合もあります。できるだけ早めにお知らせするようお店探しを始めましょう。
お店の場所は結婚相手の親の都合とアクセスの良い場所優先で
お店の場所は、結婚相手の親が行くのに都合がよく、アクセスしやすい場所であることを優先的に考慮して選びましょう。
親が自家用車でくる場合
結婚相手の親が自家用車でくる場合には、親側の家から近い、ICから分かりやすい繁華街にあるレストランなどを探しましょう。また、お店に駐車場があるかどうかなども確認しておきましょう。
親が電車やバスでくる場合
親が電車やバスなどを利用してくる場合には、実家の最寄り駅からなるべく乗り換えがない、降りた駅から徒歩5分圏内のアクセスの良い場所にあるお店を探しましょう。
親が遠方からくる場合
親が遠方から出向いてくれる場合には、日帰りの場合には新幹線の駅直結などのホテル内にあるレストラン、宿泊の場合には宿泊先のホテルから近い場所にあるお店など、できるだけ親がすぐに行き帰りできる場所を中心に探しましょう。
結婚の挨拶の場に使われるお店は「完全個室」のあるレストランや料亭
結婚の挨拶の場では、お互いのプライベートにも踏み込んだ大切な話をするため、完全個室のある、落ち着いた雰囲気のあるレストランや料亭などのお店を選びましょう。
また、結婚の挨拶という人生のけじめの場でもあるため、できるだけ特別感のある場所が良いでしょう。
結婚挨拶でおすすめのお店
結婚の挨拶のためのお店は、次のような落ち着いた雰囲気のある場所が多く選ばれます。相手の親の年齢などから、和食のお店が好まれることが多いようですが、親の好みを聞いて料理のジャンルを選択しましょう。
・ホテル内にある個室のある料亭やレストラン
・個室のある料亭、創作和食のお店
・個室のあるレストラン
予約はコース料理を選択する
お店を予約する際は、ランチ、ディナーに関わらず、コース料理を選択しましょう。
結婚の挨拶でコース料理を選択する理由
結婚の挨拶では大切な話をする場であるため、料理選びをする時間や店員をいちいち呼ぶ手間を省くことを考え、コース料理を選びましょう。
コース料理の予算の金額目安
首都圏でお店を選ぶ際の予算の目安です。地域によってはもっと安くなる場合もあるでしょうが、参考にしてください。
・ランチ 1人/5000円~
・ディナー 1人/8000円~
・個室料金(3000円~10000円程度)、サービス料(多くの場合は飲食代の10%程度、消費税別)がかかることも忘れずに
親に苦手なものやアレルギーがある場合は予約時に伝える
結婚相手の親に苦手な食べ物やアレルギーがある場合には、予約時に伝えてコース料理から外してもらえるように依頼、交渉しておきましょう。
結婚挨拶の店選びで避けるべきポイント
結婚挨拶のお店選びで、親に不快な思いをさせない、ひとりよがりなお店選びにならないためのポイントをよく確認しておきましょう。
親側から遠すぎる、またはアクセスが悪すぎる店
どんなに美味しいおすすめのお店があったとしても、結婚相手の親側からアクセスが悪かったり距離が遠い場合には辞めておきましょう。
個室のない店
どんなに雰囲気が良くても、個室のないカフェやカジュアルレストランは避けた方が良いでしょう。周囲の人に聞かれたくない話がある場合もあるので、個室であることが第一です。会話の内容が漏れやすい半個室のような店も避けましょう。
騒がしい店
人気の店や繁盛店などの場合、個室であってもオープンスペースに近い個室では他の客の声が聞こえ会話に集中できない場合も考えられます。予約の際には大事な挨拶の場であることを事前に伝え、離れのような場所や少し奥まった場所にして欲しいことをお願いしておきましょう。
お店を予約したら結婚相手の親に知らせるべき情報
お店を手配したら、以下の情報を結婚相手から親側に伝えてもらいましょう。
・お店の名前、住所、電話番号、公式ホームページURL
・待ち合わせ場所と待ち合わせ時間
待ち合わせ場所はお店の最寄り駅の分かりやすい場所、またはお店の前で待ち合わせをして、全員そろったら一緒に入るように段取りをします。
待ち合わせ時間は待ち合わせ場所からの時間を逆算し、予約時間の5分前にはお店に入れるように考えて指定しましょう。
結婚の挨拶をお店で行う場合の支払い。支払いは誰が?支払いのタイミングは?
結婚の挨拶をお店で行う場合の飲食代の支払いは「予約した人」
結婚の挨拶をレストランなど外食先で行った場合の費用の支払い負担は、基本的なマナーとして「お店を手配、予約した側」が全員分を一括して支払います。自ら手配した場合には相手の親の分も含め全額を自分で支払いましょう。
支払いについてどう負担するかは、事前に結婚相手と話し合って、後で折半にするなど決めておきましょう。
お店の支払いのタイミングは料理がすべて出てから
お店の支払いのタイミングは、料理がすべて出そろい、全員の食事の進み具合を見て判断します。判断ポイントは食事がほぼ終了してデザートを残すのみとなったら、お手洗いを行くなどのタイミングで、レジに行き店員に支払いをお願いしましょう。
支払いのタイミングで2件目を探しておく配慮も
会話がとても弾んでおり、もう少し話し足りないなどの雰囲気があるようなら、すぐ近くに喫茶店やバーなど、会話が楽しめる店があるかどうかの確認もしておくと食事後の提案がスムーズです。
結婚相手の親が支払いを済ませてくれた場合はお礼の電話、お礼状を
親側がお店を手配してくれた場合には、親側が気遣い事前に支払ってくれているケースが多いでしょう。相手の親に負担をかけたくないという思いもあるでしょうが、既に支払いを済ませてくれた場合には、まずその場で丁重に今日のお礼を伝えましょう。また帰宅後に改めてお礼の電話をして、2~3日以内にお礼状を出しましょう。
まとめ
結婚の挨拶のお店選びは結婚相手の親の意向をしっかり確認してから探し始めよう
結婚の挨拶を実家以外、レストランなどのお店で行う場合は、まずは結婚相手の親の都合のいい日取りや食の好みなどを確認してからお店選びを始めましょう。支払いに関しては、事前にどのようにするかを結婚相手と相談しておくことが確実です。基本は予約した側が持つことがマナーなので、こちらでお店を手配した場合には、自分1人がもつ、結婚相手と後で折半するなど明確にしておきましょう。