地方によって違う結婚式の引き出物!しきたりと豆知識

披露宴のゲストの方々に感謝の気持ちを込めて贈るメインのギフトで、結婚式の思い出をカタチで残すギフトでもあります。選ばれる品物はさまざまだったり地方によっては、しきたりもあります。ゲストに喜んで貰うための引き出物のマナーと準備について紹介します。

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引出物とは?引き出物のマナー

結婚式の引き出物

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引き出物は、披露宴に出席してくれた方に感謝の気持ちを込めて贈る品物です。品数は引き菓子を含め、2~3品で、予算の目安は1人当たり5000円~6000円というのが一般的です。地方によって品数が違う場合もあります。両家の出身が異なる場合は、親と相談したり、地元のしきたりに詳しい人に聞くなどして確認を取るのが良いでしょう。

式場以外で引出物を持ち込みする場合

引き出物は結婚式会場で用意する方法と外部のショップに注文する方法があります。会場によっては外部から持ち込みした引き出物はNGとする場合も。また、持ち込みは可能でも料金がかかる場合や、その結婚式場が用意する引き出物袋を購入するというルールがある場合もあります。持ち込み料は、1品につき300円~500円のことが多いようです。また、外部ショップでは持ち込み料を負担してくれるところもあります。

夫婦で出席している場合の引き出物の用意

引き出物は基本的に1世帯に1つ渡すので夫婦で出席している招待客には1セットをお渡しすれば良いのですが、ご祝儀を2人分頂いていることを考慮しましょう。例えば、別の品物を用意し、「これは奥様に」として、引き出物をもう一品加えるというおもてなしが喜ばれるのではないでしょうか。

地域によって異なる引き出物のしきたり

結婚式の引き出物

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引き出物の定番といえば、どんなゲストも多目的に使えるお皿やグラス、高級タオルや自由に選べるカタログギフトなどですが、地域によってしきたりもあるようです。

北海道の引き出物

引き菓子の習慣はなく、引き出物だけを渡すそうです。北海道では会費制の披露宴が多く、引き出物の金額は会費の15%ぐらい(1000円~2000円程度)が相場といわれています。金額が少ないため、品数も1品用意するのが一般的です。

新潟の引き出物

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「松の葉」と呼ばれる品をつけるというしきたりがあります。タオルや風呂敷、スプーンなど、ちょっとした品物を新郎新婦の名で贈ります。松の葉のネーミングは「松の葉にも包めないささやかな品」ということからきています。

東海(名古屋など)の引き出物

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最低でも3品目贈ることが礼儀といわれています。メインの品に引き菓子と名披露目(なびろめ)がつくことが多いようです。名披露目は引き出物の額の3分の1ぐらいに相当する1000円~1500円ぐらいの予算で用意します。メインの品物と引き菓子は両家からということで、のしには両家の名字を入れ、名披露目には新郎新婦の名前をいれます。

富山の引き出物

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富山の結婚式の名物は細工かまぼこ。もちろん、引き出物に細工かまぼこが用意されることも多く、縁起の良い鯛や鶴亀、富士山などのデザインした見た目にもかわいいかまぼこが贈られます。

香川の引き出物

香川県で古くから伝統の花嫁菓子として愛され続けているのが『おいり』。原材料はもち米と砂糖でふわっとした食感でどんな方にも愛される味。小さくて丸くパステルカラーの色で見た目もかわいく、引菓子として用意すると喜ばれる一品です。

引き出物準備のやることリスト

引き出物についての情報収集

引き出物について検討しましょう。雑誌やインターネットで情報を集めて検討し、大体の予算を決めます。また、会場への持ち込みができるかや、紙袋の料金について確認しましょう。

引き出物を決定する

引き出物を決定して手配をします。このときに、ショップや品物によっては大量に準備するのが難しい場合もあります。事前に「◯個用意できますか?」と確認します。

式場の担当に内容を通知する

引き出物が決定したら担当者に伝え、搬入日や搬入先を確認しましょう。

出席者全員が喜ぶ品物とは?

引き出物で圧倒的に人気があるのは食器類です。日常的に使えるので、貰っても困らないというのが理由です。様々な年代や立場の人が招待客として集まっているので、全ての人が喜ぶ品となるとなかなか難しいものです。そうなると、結局は無難なところに落ち着きそうですが、その中でも2人の個性を少しだけアピールできるようなデザインや素材にこだわると良いです。ただし、自分の趣味を相手に押し付けるような贈り物はNGです。いくら記念でも、2人の写真や名前入りの食器などは避けたほうが良いでしょう。

ゲストによって品物を変える

結婚式の引き出物

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ゲストによって品物を変えるのもおもてなしのひとつです。若い女性、若い男性、親族、上司というように、年齢や間柄によって何パターンか用意すると、それほど頭を悩ませることなく選べます。カタログ式ギフトは招待客が自分の好みに応じて選ぶことができ、重たい引き出物を抱えて帰らなくて良いというメリットがあります。ただ、「カタログに欲しい品物がない場合が多い」という意見や、年配の人や地方によっては「引き出物は重くないとダメ」という考えがある場合もあります。利用を検討する際にはそのメリット・デメリットや、招待客の顔ぶれを考えてみましょう。

喜ばれる引き出物のアイデア

引き出物は、贈る相手に合わせて2~3種類用意して置くと喜ばれます。性別や年齢によって品物やデザインを変えて何パターンか用意してもよいでしょう。

  • 何種類かの品物を組み合わせてバスタオルやフェイスタオルに、バスソルトをプラス
  • ワイン+ワイングラスをセットにする
  • ティーサーバーに紅茶を添える
  • 男性には靴磨きセット、女性には化粧ポーチ
  • 年配の方には渋い和食器、若い人にはモダンな和食器

カタログギフトのメリット・デメリット

最近増えているのが持ち帰るのに便利なカタログギフト。軽くてかさばらないので、持ち帰るのが楽なことや、ゲストの好みに応じて選ぶことができるのがメリットで選ばれています。
反対に、新郎新婦の人柄がわかりにくく、味気ないと感じてしまったり、カタログの中に欲しいものがないことがデメリットとしてあげられます。ゲストの中には、結婚式といえば帰りに持って帰る引き出物。せっかくなら重い方が良いと考えている人もいるようです。

まとめ

地方のしきたりは親族に聞いてゲストに喜ばれる引き出物を選ぼう

結婚式に着てくれたゲストに感謝の気持ちを伝えるひとつが引き出物。地方によってしきたりも違ったりとします。意味をしっかりと理解して、出席者全員に喜んで貰える引き出物選びをしましょう。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

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