レストランウェディングは会費制にする?ご祝儀制にする?結婚式で配慮するポイント

レストランウエディングには会費制とご祝儀制でおこなうプランが両方用意されている場合があります。会費制とご祝儀制、どちらで行うか悩むカップルは多いでしょう。レストランウエディングを会費制にする場合と、ご祝儀制にする場合の違いやメリット、注意点をまとめてみました。

この記事のINDEX

    レストランウェディングは会費制とご祝儀制どちらで行う?

    レストランウェディングの会費制とご祝儀制

    iStoc / FG Trade

    レストランウェディングでは基本プランで会費制で行うことができるプランが用意されているケースが多くあります。どうしてこのような表記になっているのでしょうか?

    レストランウェディングとは

    レストランウエディングとは、普段レストランとして営業している場所を貸し切って結婚式を挙げるスタイルのこと。人気の理由はなんといってもお料理が美味しく、ホテルや専門の結婚式場と比べ形式にとらわれず、アットホームなおもてなしができるウエディングスタイルです。
    レストランは本来、料理を楽しむことがメインの施設で、結婚式を行うための施設ではありません。そのため、ひと昔前はおもてなし面や設備面で「カジュアルでラフな結婚式」というイメージが強かったのですが、現在は結婚式開催を初めから考えて作られているレストランが多く、有名シェフが手掛ける星付きレストランを始め、施設内に挙式できる設備があったり、接客サービスに力を入れていたりと、ホテルや専門式場と遜色ないレベルのレストランが数多くあります。同じ料金でホテルよりグレードとクオリティの高い料理がゲストに提供できることもあり、ゲストにパーティをより楽しんでもらうために選ばれることも多いのです。

    会費制結婚式とご祝儀制結婚式の違い

    レストランウェディングを行う際には、会費制結婚式にするか、一般的なご祝儀制結婚式を行うかを選ぶこともできます。会費制とご祝儀制にはどのような違いがあるのでしょうか。

    会費制結婚式とは

    その名の通り、会費をいただく結婚式のことです。通常の披露宴では、ゲストがご祝儀を世間一般の相場で判断して金額を決めお包みしますが、会費制では新郎新婦が参加費である会費を決め、ゲスト全員で一律の金額をいただきます。
    「ゲストに金銭的な負担をかけたくない」という理由から、一律の会費が設定されています。会費は基本的にはご祝儀相場より低めの設定であることがほとんどで、ゲスト1人当たりの飲食代とサービス代程度の金額になっており、お祝いは含まれていません。
    会費は招待状に記載してゲストにお知らせします。北海道や青森など一部地域で主流の結婚式スタイルでしたが、合理的で自由な結婚式スタイルがカップルの共感を呼び、近年では首都圏を中心に人気のウェディングスタイルになってきました。

    ご祝儀制結婚式とは

    一般的な日本の結婚式のスタイルです。ゲストにお祝いとしてご祝儀を包んでいただき結婚式を行います。ご祝儀相場の内訳は「ゲストの飲食代+引き出物代+お祝いの気持ち」になっており、一般的な目安相場は3万円程度になりますが、新郎新婦とゲストの関係性の深さや立場によってはより多くの金額を包んでくれることも。
    ゲストからいただく金額を想定し、きめ細やかな配慮やサービスを行う、フォーマルな形式のウェディングスタイルになっています。

    レストランウェディングを会費制結婚式で行う場合のメリットと注意点

    レストランウェディングを会費制結婚式で行う場合のメリット

    iStoc / ADAMLPhotography

    ゲストの負担を軽くして楽しんでもらうことを一番に考えるカップルには会費制がおすすめです。会費制にすることで、一般の結婚式で渡すご祝儀より用意する金額が少なくなることで、ゲストの負担が軽くなります。さまざまな立場の人を、きがねなく招待できるでしょう。
    また、結婚式をする側にとってのメリットは、金額が一律のため、当日の総額の目安がつきやすくなり予算を立てやすくなることです。引き出物や持込料などで費用を抑えられ、自分達の自己負担が少なくなる場合もあり、なるべく費用を抑えて結婚式をあげたいと考えるカップルに選ばれています。
    費用面に関しても、会費制で結婚式を挙げる場合は、ゲストからお祝いを頂かないために比較的費用を抑えられるという大きな特徴があります。
    会費制結婚式の費用相場の特徴について詳しくはこちらをご覧ください

    会費制結婚式を挙げる費用相場と自己負担額が知りたい!会費制のメリットとは

    会費制でレストランウェディングを挙げるメリット

    ゲスト負担が少ない。さまざまなゲストを招待しやすい

    会費はご祝儀の相場より低めの設定がほとんど。お祝いは頂かずに、ゲストに自分の飲食代を負担してもらう形式なので、さまざまな関係性のゲストを招待できます。また立食パーティの場合は、狭いキャパシティの会場でも大人数ゲストが招待できるというのも大きなメリット。新郎新婦とゲスト同士の距離が近い、アットホームなパーティが企画できます。

    事前に自己負担が明確になりお金の使い道が選びやすい

    ご祝儀と違って会費で入ってくる金額が明確のため、自己負担がはっきりし、準備のためのお金の使い道が事前に計画しやすくなります。

    演出や内容は自由!アットホームで自己負担を少なくすることが可能

    お祝いを頂かないため、格式にこだわる必要がなく、テーマ、コンセプトに制限はありません。また、結婚式でこれをやらないと失礼では…とこだわる必要がなく、自由に内容と時間の使い方を考えることができます。自分達にあったテーマでの装飾や演出が可能なため、自己負担を抑えることができます。堅苦しくない、形式に縛られない結婚式を挙げたいと望む方にはおすすめです。

    準備期間が短くても挙式可能

    ご祝儀制の場合、結婚式の引出物や引菓子といったお返しが必要なため、その分準備に時間がかかります。一方会費制の披露宴の場合は引出物は用意しないのが一般的。また会費制なら会費やゲストの顔ぶれによっては立食の場合もあり、着席に必要な席札や席次表といったペーパーアイテムを用意する必要もなく、ご祝儀制よりも準備負担を大幅に軽くできます。

    会費制でレストランウェディングを挙げる注意点

    会費制結婚式では、次のような点がデメリットになる可能性があります。結婚式のイメージを左右しかねない問題点もあるため、配慮や注意が必要です。

    料理や飲物のランクを下げるとゲストの心象が悪くなる

    会費=ゲストの飲食代ということがゲストにも伝わっているため、得をしようとゲストの料理や飲物のランクを下げると、結婚式そのもののイメージが悪くなりかねません。そういった意味では、ご祝儀制結婚式よりもシビアに判断される部分もあるでしょう。料理の提供形式も含め、会費と見合ったお料理と飲物を提供しましょう。

    結婚式へのこだわりが過ぎると自己負担は急増する

    結婚式へのこだわりや、ゲストへの配慮やサービス面を追及しすぎると、自己負担は急増し、ご祝儀制結婚式で挙げた方が良かった、という状況もあり得ます。会費制結婚式はゲスト負担を軽くした合理的でアットホームな結婚式であるということをよく考慮したうえで、結婚式の演出や装飾について考えましょう。

    会費制に戸惑うゲストもまだまだ多い

    会費制に馴染みがなく、会費のうえにお祝いを持参したり包んだ方がいいのか、服装はどうすれば良いかと悩む方も多く、事前にしっかり「お祝いは不要」「服装のドレスコード指定」というアナウンスしないと、ゲストに余計な手間や心配をかけてしまいます。特に親族や年配の方には馴染みのないウェディングスタイルのため、どのような結婚式であるかを事前に説明するなど、配慮が大切です。

    レストランウェディングをご祝儀制結婚式で行う場合のメリットと注意点

    レストランウエディングでもフォーマル寄りの結婚式、格式のあるレストランでおこなう結婚式、お料理のグレードをあげた場合や目上の方や年配のゲストを多く呼ぶ場合は、ご祝儀制を選ぶことが多いようです。ご祝儀制の場合、ゲストからいただく金額も大きいため、手厚く配慮の行き届いたサービスを提供できます。引き出物や引き菓子もきちんと用意し、ゲストへのおもてなしを一番に考えた格式高い結婚式をしたい場合はご祝儀制を選ぶとよいでしょう。

    ご祝儀制でレストランウェディングを挙げるメリット

    ご祝儀の収入から手厚いおもてなしが可能

    予算的にはご祝儀の見込み金額から、ゲスト全員に席とコース料理、引き出物を用意して、手厚いおもてなしができます。ゲストに不快な思いをさせない、配慮が行き届いた結婚式が計画できるでしょう。

    ゲストにとって不安が少ない

    馴染みのない会費制と比較して、ご祝儀制結婚式はゲストに長く馴染みのある結婚式です。特別なアナウンスは特に必要がなく、ゲストにとっても結婚式のお祝いをどうするかや。服装に関しては疑問が少なく安心して出席できる結婚式と言えます。

    ご祝儀制でレストランウェディングを挙げる注意点

    ご祝儀をいただくのに見合った結婚式である必要がある

    レストランウエディングは一般的にリーズナブル、カジュアルという印象を持たれてしまうことがあります。ご祝儀制にする場合は、レストランの中でもフォーマルなサービスが提供できる会場を選び、お料理の提供形式を着席スタイルのフルコース、お料理のグレードをアップし、通常の披露宴に見劣りしない内容にしましょう。引き出物もきちんと用意しておくなど、ゲストへの配慮も必要になります。

    レストランの設備面やサービス面に注意が必要

    レストランは通常結婚式を挙げる会場ではないため、一般的な結婚式場やホテルに比べ、設備面で劣る場合があります。家族や親族の控室、ゲストの着替え室、ゲストの待合室、年配の方や身体が不自由な方へのバリアフリー設備…など、これらの用意ができない場合もあります。これらの設備がない場合には、事前にゲストにお知らせしたり、別途控室を用意するなど、さまざまな配慮が求められます。

    まとめ

    レストランウェディングは会費制でもご祝儀制でもどちらでも行える

    レストランウェディングを会費制、ご祝儀制どちらで行う場合にも、メリットと注意点があります。会費制とご祝儀制の違いをよく理解したうえで、自分たちが計画する結婚式や招待したいゲストの顔ぶれは、どちらの方針が合っているのかをふたりで話し合ってみましょう。

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    この記事のライター

    結婚式準備.com編集部

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