結婚式スピーチを二人でする場合のポイントや注意点とスピーチ例文

最近の結婚式では、スピーチを一人ではなく「二人でする場合」が多く見られます。結婚式スピーチの経験がまったくない人をはじめ、二人での経験がない人は、どのようにスピーチをしたら良いのかわからないことも多いですよね。今回は、二人でする結婚式スピーチを成功させる方法をご紹介します!スピーチの例文や書き方、避けるべき言葉のほか、起こしがちな失敗ポイントも解説します。この記事を参考にして、大切な友達の結婚式スピーチを成功させましょう。

この記事のINDEX

    ゲスト二人でする結婚式スピーチを成功させるポイントと気をつけたい注意点

    マイク

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    代表者を一人決めておく

    結婚式スピーチを二人でする場合は、代表者を一人決めておきましょう。結婚式スピーチでは話す前にお辞儀をします。一人なら自分自身のタイミングでできますが、二人でする場合はお互いのタイミングを合わせなければなりません。
     
    代表者を決めておくことで、もう一人がタイミングを合わせやすくなります。また、代表者が始めの挨拶を述べる、もう一人が餞(はなむけ)の言葉でしめる、と決めておくとスムーズなスピーチになります。

    二人合わせて3~5分以内に収める

    結婚式スピーチを二人でする場合は、二人合わせてスピーチを3~5分以内に収めましょう。一般的に一人でする結婚式のスピーチは、1分30秒~3分以内が目安の長さになります。
    しかし、二人だからといって6分以上長くスピーチすると、ゲストを疲れさせてしまうので注意が必要です。

    ゲスト二人で結婚式スピーチをする方法

    二人で結婚式スピーチをする場合、話し方が2パターンあります。どちらがふたりに合っているか内容をみて決めましょう。

    (1)一人ずつ違うエピソードを話す

    1つ目のパターンは、「一人ずつ違うエピソードを話す」です。スピーチを二人でする場合も、お互い新郎新婦との違う想い出を持っています。二人がそれぞれエピソードを用意できるため、打合せも少なくて済む方法です。

    (2)1つの内容を交互に話す

    2つ目のパターンは、「1つの内容を交互に話す」です。新郎新婦が友達二人にスピーチをお願いするということは、共通のエピソードも多いでしょう。

    3~5分間に収まる1つの内容を用意し交互に話すパターンは、お互いに同じ文章量を読むことが可能です。片方が時間を持て余すことなく自然なスピーチが行えます。
    しかし、どの部分を二人のうちどちらが話すのかをしっかり決めてスムーズに話せるよう練習する必要があります。結婚式スピーチを成功させるためには何度か打合せが必要です。

    結婚式スピーチが終わるまでお酒は控える

    注意点として挙げられることは「結婚式スピーチが終わるまでお酒は控える」です。お酒は判断力を低下させます。

    スピーチ前に飲んでしまうと、予定したことと違うことを話す、呂律(ろれつ)が回らない、号泣する、ダラダラと喋り続けてしまうなど、人によっては情緒不安定な様子を見せてしまいます。

    お酒の失敗で新郎新婦が主役になる結婚式の雰囲気を壊さないためにも、結婚式スピーチが終わるまでは飲酒は控え万全の状態を保ってください。他の人に飲むことを勧められても「スピーチ前なので」とお断りしましょう。

    ゲストスピーチ二人だとやってしまう失敗ポイント

    二人だとやってしまいがちな失敗ポイントを事前に把握して当日に備えましょう。

    二人ともスピーチ原稿を用意しなかった

    「結婚式スピーチは全て覚えると気持ちが込められる」との考えも素敵ですが、スピーチ原稿は必ずその場に用意しましょう。話す直前になって上がってしまい、内容を忘れてしまうという失敗も考えられます。

    また、二人でする場合「どちらかが持ってくるだろう」と考えるのも危険です。二人ともスピーチ原稿を持っていかない可能性もあります。代表者が準備することになっていても、代表者が忘れたり当日急病で来られなかったりする場合も考えられます。
    同じ内容を話すパターンでも、スピーチ原稿はそれぞれが用意して万全の体制で臨みましょう。

    どの部分を誰が喋るのかを忘れてしまった

    二人で1つの内容を話す場合は、どの部分を誰が喋るのかをきちんと原稿に書いておきましょう。多くのゲストから注目される結婚式スピーチでは、人によっては緊張で頭が真っ白になることも考えられます。
     
    本番になって慌てないためにも話す部分に名前や印をつけ、二人が話すパートを明確にしておきましょう。

    結婚式スピーチの文章構成・例文・書き方

    考える女性

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    結婚式スピーチの文章構成は次の4つです。

    (1)始めの挨拶
    (2)それぞれの自己紹介
    (3)新郎新婦とのエピソード
    (4)結びの言葉や祝いの言葉

    1つずつ例文をご紹介します。

    (1)始めの挨拶の例文

    始めの挨拶は奇をてらわず、定型句を述べるだけで大丈夫です。声のトーンや大きさに気をつけます。また、年配者への配慮の言葉や、新郎新婦や両家の親族、ゲストが起立した際に、着席を促す言葉を述べましょう。

    ◻︎◻︎君、△△さん、本日はご結婚おめでとう御座います。ご指名をいただき僭越(せんえつ)ではございますが、一言ご挨拶をさせていただきます。
    ◻︎◻︎君、△△さん、ご両家ならびにご親族の皆様、本日は誠にご結婚おめでとう御座います。このように晴れがましい席にお招き頂き、誠にありがとうございます。
    皆様、どうぞご着席ください。ご指名をいただき僭越ではございますが、一言ご挨拶をさせていただきます。

    (2)それぞれの自己紹介の例文

    次にそれぞれの自己紹介を行います。新郎新婦との関係性を伝えましょう。

    ただ今、ご紹介に預かりました〇〇です。新婦△△さんと同じ会社で勤務しております。

    ただ今、ご紹介に預かりました、〇〇と申します。新婦△△さんとは中学の同級生です。

    (3)新郎新婦とのエピソード|書き方のポイントと例文

    スピーチのメインとなる新郎新婦のエピソードは、友達だからこそ話せる内容を盛り込みましょう。新郎新婦の人柄が分かる内容を、長くならない程度で用意しておきます。
     
    ただし、エピソードは一人につき1つに絞ります。盛り込みすぎると何がいいたいのかわからないスピーチになってしまうので、多くても2つまでに収めましょう。

    新婦△△さんと私達は中学1年のときに同じクラスになってから仲良くなりました。席が近いこともあり意気投合し、部活も同じテニス部を選択して登下校や週末はいつも一緒に過ごしました。
     
    △△さんはとても明るく気遣いができる女性です。自然と周りに人が集まり、一緒にいると△△さんの明るさと優しさにみんなが元気をもらっていました。2年生のときに別のクラスになり、3年生のときに3人一緒に同じクラスになったときは、3人で手を取り合って喜んだことを覚えています。
     
    出会ってから〇年、高校や大学に進学し社会人になってからも、△△さんは変わらずに周りを明るくする存在で、私達が落ち込んだときもいつも励ましてもらい何度も助けられました。
     
    △△さんは気遣いができる女性ですが、自分のことを後回しにしてしまう傾向があります。友達としては頼りになる気持ちとともに、△△さんが一人で悩みを抱え込んでしまわないかも気になるところでした。
     
    そんな△△さんから◻︎◻︎君を紹介されたとき、とても幸せなそうな顔をしている△△さんを見て、私達まで幸せな気分になったことを覚えています。△△さんが頼れる存在に出会えたことが本当に嬉しかったです。
     
    ◻︎◻︎君、△△さんが困っているときは全力で支えて欲しいです。弱音をはくことが少ない彼女なので、先回りして心を軽くしてあげてください。もし、おふたりが困っていることがあれば、いつでも私達に相談してください。△△さんが私達の味方でいてくれたように、私達もおふたりの味方です。

    (4)結びの言葉や祝いの言葉の例文

    結びの言葉や祝いの言葉の定型句を述べてスピーチを締めましょう。

    ◻︎◻︎君と△△さんなら、これから先温かく明るい家庭を築いていけると思います。私達もおふたりの幸せを心から願っています。本日は誠におめでとう御座います。

    △△さん、◻︎◻︎君、これからも優しく笑顔あふれるおふたりでいてください。これからは家族ぐるみでおつき合いできることが楽しみです。これをもちまして、おふたりへの餞(はなむけ)の言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとう御座います。ありがとうございました。

    結婚式スピーチの文章を書くときに避けること

    花嫁

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    忌み言葉を避ける

    結婚式スピーチでは、忌み言葉を避けましょう。忌み言葉とは、結婚式などお祝いの場で使うと縁起が悪いとされる言葉です。また、再婚を連想させる重ね言葉も結婚式スピーチでは相応しくありません。
     
    忌み言葉と重ね言葉として挙げられる言葉をご紹介するので、自分達のスピーチ内容に含まれていないかチェックしてください。

    • 別れる
    • 終わる
    • 離れる
    • 捨てる
    • 破れる
    • 壊れる
    • 消える
    • 切れる
    • 割れる
    • 滅びる
    • 飽きる
    • 負ける
    • 倒れる
    • 苦しい
    • 流れる
    • 逃げる
    • 冷える
    • 解ける(ほどける)
    • 病む
    • 死ぬ
    • 出る
    • 戻る
    • 去る
    • 帰る
    • 痛い
    • 再び(ふたたび)
    • 重ね重ね(かさねがさね)
    • くれぐれも

    結婚式で相応しくない内容を避ける

    結婚式スピーチでは、結婚式で相応しくない内容を避けることも大切です。新郎新婦との感動するエピソードや人柄を話すことが重要ですが、次の項目に当てはまる内容は避けましょう。

    • 新郎新婦の昔の恋愛話
    • 新郎新婦の過去の失敗
    • 新郎新婦が隠していること
    • 新郎新婦が大衆に知られたくないこと
    • 下ネタ
    • スピーチする人の自慢話
    • 会社の宣伝
    • 宗教や政治の話

    まとめ

    結婚式スピーチを二人でする場合は構成と話す時間に気をつける

    結婚式スピーチを二人でする場合は、二人合わせて5分以内に収めることが理想です。基本的な構成を守ることで、結婚式にふさわしいスピーチを行うことができます。スピーチの代表者や話す順番を決めると安心です。また、忌み言葉や結婚式に相応しくない内容に気をつけながら、素敵なスピーチを作ってくださいね。

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    結婚式準備.com編集部

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