結婚式の前撮りメイクで迷う、花嫁たちの想い
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メイクは花嫁にとって、最重要案件。結婚式当日と同じく、一生の思い出として残る前撮りにも、理想のイメージに合った完璧なメイクで撮影に臨みたいもの。
「花嫁メイクは濃い」という先輩花嫁の声に不安を感じたり、前撮りでは自分らしさを表現できるナチュラルな雰囲気で撮影したい花嫁の中には、セルフメイクの方が自分の魅力を引き出せると考えている女性は少なくないでしょう。
一方で、特別な撮影だからこそプロのメイクさんに任せたほうが安心できるかも…という迷いも捨てきれず、判断に悩む花嫁は多いようです。
さらに多い悩みといえば、スタジオまでは化粧をして行くのか、すっぴんで行くべきなのか、という問題。敏感肌だったり、前撮りで使いたいカラーがあるときは自分の化粧道具を持って行ってもよいのかも、迷いますよね。
花嫁にとって重要な前撮りメイクの悩みについて、解決の糸口を紹介していきます。
前撮りのセルフメイク、メリットとデメリット
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先輩花嫁の声で多い「メイクが濃すぎ」という意見を耳にすると、ナチュラルな前撮りを希望する花嫁は特に不安に思うもの。メイクの腕に自信がある、メイクに自分なりのこだわりがある花嫁なら、前撮りメイクは自分でする選択肢もあります。ただし、撮影だからこそのデメリットがあることも、しっかり理解しておきましょう。
セルフメイクのメリット
メリット1:自分らしいメイクができる
自分の魅力やアピールポイントは、自分が一番よくわかっているもの。毎日のメイクも、自分の顔を長年見つめ続け、似合うメイクを流行に合わせてアップデートしてきた賜物です。似合うカラー、アイラインの入れ方、まつ毛のカール具合、眉毛のカーブや長さ…こだわりポイントをすべて叶え、自分の魅力を最大限に活かしたメイクができるのは、セルフメイクならでは。
また、ふたりがイメージする前撮りの雰囲気に合わせてメイクできることも、セルフメイクの良いところ。自分が思う「可愛い」「ナチュラル」などのイメージに沿ったメイクを、自分の思う通りに実現することができます。
メリット2:コストを抑えられる場合も
結婚式の前撮りの多くは、衣装やヘア&メイク、撮影がセットになったパックプランで販売されていますが、メイクがオプションの場合や、衣装・ヘアセット・メイク・カメラマンを個別で依頼する場合などは、セルフメイクで前撮りコストを抑えることができます。
ロケーション撮影をする場合は、ロケーション場所までのメイクさんの交通費、撮影時間が長引けば延長料金もプラスされます。メイクの腕に自信があるのなら、セルフメイクで結婚関係のコストを抑えるのもひとつの方法です。
セルフメイクのデメリット
前撮りのメイクを自分でするデメリットはただひとつ、撮影に向いたメイクになりにくい、ということ。
写真映えするメイクにはコツがあります。スタジオでは特殊な照明を用いて撮影するため、普段よりワントーン暗いファンデーションを使って美肌に見せたり、白飛びしないようアイシャドウやチークなどのカラーをしっかり入れる場合も。
また、ウェディングドレスや白無垢、色打掛などの華やかな衣装にマッチするメイクに仕上げることも大切です。特に和装は普段やっている洋装メイクではなく、白無垢なら水化粧を使ったり、色打掛なら打掛の色に合わせたカラーを使うと、美しく映えます。
こうした撮影向きメイクのポイントを押さえていない薄づきメイクだと、すっぴんのように映ってしまうケースも珍しくありません。だからといって意識的にしっかりメイクに仕上げると、ただ濃いだけの派手メイクになってしまうことも。薄すぎはNG、でも濃ければよいわけでもない。このバランスがセルフメイクだと難しい部分でしょう。
また、撮影中は照明を浴びて暑くなりがち。ローケーションフォトでは移動時間も含めると長丁場になることもあり、セルフメイクだと化粧を美しく持続できないケースもあります。
前撮りメイクをプロに任せるメリットとデメリット
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結婚式会場や提携先のフォトスタジオでは、撮影と衣裳、ヘア&メイクがセットになってることが多く、プロのメイクさんに任せる花嫁も多いようです。プロに任せれば安心そうに感じますが、「メイクが濃すぎ」「イメージと違った」など後悔の声があるのも事実。プロに任せるメリットと注意すべきデメリットについてみていきましょう。
プロに任せるメリット
メリット1:衣装や撮影スタイルに合ったメイクをしてくれる
結婚式の前撮りや当日の花嫁メイクに慣れているプロのメイクさんは、ウェディングドレスや和装のデザイン・カラーに合ったメイクを提案してくれる場合がほとんどです。特に和装は普段の洋装メイクとは違うことが多く、白無垢を着る花嫁に本格的な水化粧を施してくれるメイクさんもいます。
また、ふたりの印象や希望している撮影雰囲気、スタジオ撮影かロケーション撮影かによっても、それぞれに適したメイクを選んでくれるでしょう。背景にどのような色が入るのか、屋外なら撮影の時間帯なども考慮してくれるメイクさんも多くいます。
メリット2:写真映えするメイクを熟知している
撮影で美肌に見せるメイク術を心得ていたり、汗などによるメイク崩れを防ぎ長丁場になっても耐えれるよう仕上げてくれるのも心強いポイント。ファンデーションを複数色使いで自分の肌にマッチさせてくれたり、濃い部分と薄い部分を分けるなど、セルフメイクでは難しいメイクをプロならではの技術と道具で施してくれます。
目の下のクマ、ニキビ跡やシミ、突然の肌トラブルなども、プロならではの技で目立たないようカバーしてくれるのも安心できる理由のひとつ。撮影シーズンに合わせて、汗対策や保湿をしっかりするなど、肌のことを考えたケアも取り入れてくれる場合も多いでしょう。
春夏に似合う色、秋冬に合うカラーなども提案してくれる場合もあるため、自分に似合う新しいメイクを見つけるきっかけになることもあるようです。
プロに任せるデメリット
デメリット1:イメージと違うメイクに仕上がることも
プロに任せて後悔した先輩花嫁の声で多いのが「イメージと違った」という意見。「メイクが濃すぎる」「普段の自分と違いすぎる」という声が多い一方で、「薄すぎてまるですっぴん」という声も。理想のイメージや撮影雰囲気を事前に伝えていても、思ったようなメイクに仕上がらないことも多々あるようです。
メイク途中に「何か違う…」と思っても、相手はプロ。「違う」とは、なかなか伝えることができないもの。仕上がった自分の顔を見て残念な気持ちになってしまった花嫁さんは少なくないようです。
デメリット2:費用がプラスでかかることも
メイク料金は結婚式場やスタジオが準備している前撮りのパックプランに含まれていることが多いですが、メイクがオプションだったり、個別に依頼が必要となるときは、プラスで費用が発生します。ロケーション撮影の場合はメイクさんの交通費も追加される場合もあるため、費用負担はどこまでか、事前に確認しておきましょう。
プロに任せるとき押さえるべきポイント
せっかくプロに任せるのなら、理想通りのメイクをしてもらいたいですよね。結婚式の前撮りにはリハーサルがないケースが多いため、下調べと下準備がとても大切になってきます。入念な準備で前撮りメイクを成功させましょう!
候補スタジオのメイク実績をリサーチ!
口コミサイトなどで候補の前撮りスタジオの評判を確認するのもよいですが、メイクに関して調べるのなら、そのスタジオのフォトコレクションやヘア&メイクコレクションなどをチェックしましょう。
実際にそのスタジオで前撮りをした先輩花嫁のインスタグラムを確認するのもひとつ。実際の前撮り写真を見れば、そのスタジオのメイクさんがどのようなメイクをする傾向があるのか、自分の理想とするテイストとマッチするかなどを事前に知ることができそうです。
『なりたいイメージ』をはっきりと持つ
花嫁メイクに慣れているプロのメイクさんであっても、自分のなりたいイメージは具体的に伝えることが大切。自分の理想や演出したい雰囲気をしっかりと細かく伝えることで、理想に近い、または理想通りのメイクが完成します。結婚式の前撮りではどんな自分を残したいのか、撮影スタイルや着る衣装と併せて演出したい雰囲気のイメージをしっかり準備しておきましょう。
できれば雑誌やインスタグラムなどで自分の理想に近いメイク画像を見つけておけるとベスト。プロであってもイメージの捉え方や感覚には個人差があるため、誰が見てもわかりやすい見本を準備しておくとイメージが伝わりやすくなります。
普段のメイクのこだわりポイントを伝える
いくら特別な撮影だからといって、普段の自分と違いすぎるメイクをされるのは避けたいですよね。撮影のために普段より濃いメイクになることは仕方がないとしても、普段のメイクで自分がこだわっているポイントは伝えておくとよいでしょう。
眉毛の形や色の入れ方、チークを入れる高さ、などは特に、顔の印象にも関わる部分なので、メイクさんに相談しながら決めていけると安心できそうですね。どうしても使いたい色などがある場合も、前撮りで着る衣装や撮影スタイル、シーズンなどに合うか確認してみましょう。
プロに頼む場合、どこまで自分で化粧していく?
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結婚式の前撮りメイクをプロに頼む花嫁さんたちの多くが悩む、前撮り当日はすっぴんで行くのか問題。スタジオによっては、「すっぴんで来てください」「下地だけつけてきて」など、事前に準備してきてほしい内容を伝えてくれる場合もあります。
ここでいう「すっぴん」とは、洗顔後に化粧水や乳液など基礎的なものをつけた状態のこと。「すっぴんで来て」と言われた場合は、スタジオなどで下地やファンデーションからメイクを施してくれます。
ただ、季節によっては日焼けが気になったり、敏感肌で使い慣れていない化粧品が直接肌につくことに不安を感じる人もいるでしょう。その場合は日焼け止めを塗る、下地まではしていくなどの対処をしましょう。あらかじめスタジオの担当者に「ここまではしていきたい」と伝えておくと、メイクさんも安心して対応してくれそうです。
普段の化粧品を使ってメイクしてほしい場合も、あらかじめスタジオに可能か確認し、使ってほしい化粧品や化粧道具を持参するようにしましょう。
すっぴんで外出することに抵抗のある花嫁さんは、帽子やマスクなどで顔をかくして移動しているようです。「すっぴんで来て」と言われていたのにメイクをして行くと、スタジオによってはメイクオフや基礎化粧で肌を整えるところからやり直しになることも。メイク時間には限りがあるため、プロに任せる場合は指示に従うようにすると無難です。
まとめ
写真映えメイクポイントを掴んで、理想の自分を実現!
結婚式の前撮りメイクは、写真映えするメイクのコツとポイントを掴むことが大切。濃いメイクに抵抗があっても、そこにはちゃんと理由があることを理解し撮影に合うメイクができれば、セルフメイクでももちろんOK。
ただし、和装の場合は普段の慣れたメイク術とは異なるため、プロに任せたほうが安心できそう。かつらや日本髪など和装ならではのヘアスタイルの場合は余計に、メイクもプロに任せたいですね。
プロに任せる場合は、スタジオで下地やファンデーションからメイクしてくれる場合がほとんど。当日はすっぴんで来るよう言われたら、家では基礎化粧や日焼け止め、下地までにとどめ、化粧はせずに出向きましょう。
セルフメイクの場合もプロに任せると決めた花嫁も、理想のメイクイメージは言葉と写真や画像で解説できるよう準備を忘れずに。セルフメイクなら事前に何度か練習し、写真に撮ってメイクの出来を確認しておくとベストです!