結婚顔合わせ食事会後に出すお礼状とは
istoc / kf4851
お礼状は迷っているなら出したほうがよい
顔合わせ後のお礼状は、マナー的に必ず送らなければいけないわけではありませんが、が、義実家となる方たちへ、これからから関係を大切にしたいという丁寧な心遣いや気配りが伝わるため、もし迷っているのであればぜひ出しましょう。
お礼状を出した方がいい場合
次のようなケースの場合には、顔合わせ後にお礼状を書いて出したほうがいいでしょう。
・相手の実家に招待された
・食事会の費用を相手の親が負担してくれた
・食事会の空気が微妙だった
もし食事会の雰囲気が微妙な空気になっ気になっている場合は、ぜひ丁寧なお礼状を送りましょう。パートナーの両親を大切にしたい思いが伝わることで、今後の関係改善につながるきっかけになるかもしれません。
顔合わせ後に出すお礼状の書式の注意点
お礼状を出す際によく迷うケース、どちらがいいか質問に上がるケースをまとめました。
縦書き、横書きの違い
縦書きのほうがより丁寧でフォーマルな印象と言われています。横書きがカジュアルに感じる年配の方も多いので、できれば縦書きの便箋を用意しましょう。すでに相手の両親と親しい場合や、堅苦しいことを嫌う場合は、横書きでもかまいません。
ハガキ、便箋
ハガキはカジュアルな便りに使うツールです。改まったお礼状の場合は、便箋にしたため、封筒に入れて送付するのが好ましいでしょう。顔合わせののお礼は私的な内容のため、他人には見えない気遣いが必要です。すでに相手の両親と仲がよい場合や、堅苦しい雰囲気を避けたい場合には、ハガキでもかまいません。
ボールペン、万年筆、毛筆
お礼状の格式では、筆記用具は格式が高い順に毛筆・万年筆・水性ボールペン・油性ボールペンといった順になっています。改まった印象を大切にしたい場合は毛筆や筆ペンが望ましいのですが、書きなれていない人も多いでしょう。現在では万年筆や水性のボールペンを選ぶ人が多い傾向です。
顔合わせ食事会のお礼状を出すときの注意点
istoc / kazoka30
お礼状はいつまでに出すか
差出は翌日以降~4日以内が好ましい印象です。
お礼状は、感謝の気持ちを伝える手紙のため、マナー的には期間を開けてもいい印象はありません。遅くても1週間以内には到着するように送るのが目安です。
お礼状を書く前に下書きをする
顔合わせが終わってから文面を考えしたためるのでは、文面を考えるのに時間がかかってしまい億劫になってしまうことも。事前に簡単な下書きを作成するとスムーズです。前日までにスマートフォンやパソコンでの下書きを作り、帰ったら実際の感想や気持ちをつけ加えて推敲し、すぐに清書できるようにしておくと、スムーズにお礼状を用意することができます。
誤字脱字がある場合は新しい便箋に書き直す
誤字脱字など書き損じた場合は、修正テープなどは使わず、新しい便箋やハガキにいちから書き直してください。
顔合わせ食事会のお礼状で気をつけたいケース
istoc / kazoka30
お礼状を出す際に、迷ってしまうケースをまとめました。
お礼状を出すのが遅くなってしまった場合
お礼状を出そうと思っていたのに一週間以上過ぎてしまった場合、なぜ今頃手紙がくるのか?と間が悪い人と思われてしまう可能性があります。遅くなってしまったお礼状には、以下の2点を書き加えましょう。
手紙に時候の挨拶を入れる
一般的にはお礼状に時候の挨拶は必要ありませんが、時間が経ってしまった場合には時候の挨拶を冒頭に入れましょう。
遅くなってしまったお詫びの一言を入れる
「お礼がこのように遅くなってしまい、大変申し訳ありません」や「お礼を申し上げるのが遅くなり、大変失礼をいたしました」という配慮とお詫び一言を書き添えましょう。
お礼状に相手の親から返事がきた場合
お礼状を送ったら、相手の親から丁寧に返事を送ってくださる場合があります。その際は、こちらから手紙が届いたお礼を電話で伝えるか、パートナーから「返事の手紙が届いて、とても喜んでいた」ということを、伝えてもらうようにしましょう。
顔合わせ食事会のお礼状の書き方、構成と書く内容
お礼状は、次のような内容で構成されています。構成を理解して、できるだけ自分の言葉でお礼状をしたためましょう。
(1)頭語
頭語とは、手紙の一番初めに置く言葉で、「こんにちは」「ごめんください」などを意味します。一般的に文頭に使う「拝啓」文末に使う「敬具」などがこれにあたります。差出人が女性の場合は、文頭に「一筆申し上げます」文末に「かしこ」を使うこともできます。
※なお、丁寧な手紙の文例などによく出てくる、「時候の挨拶」はお会いしてすぐなので不要です。
※相手の親と親しい場合は、はじめに相手の親の名前を書き、頭語・結語は不要になります。
(2)前文:顔合わせのお礼を述べる
・両親に時間を作っていただいたことのお礼
・顔合わせが相手の実家だった場合は、実家にお邪魔させて頂いたお礼
などの内容を、簡潔にまとめ書き出しとします。
(3)本文:顔合わせ当日の心に残った内容と今後について
・顔合わせで婚約をお祝いしていただいたお礼
・顔合わせの食事代を負担していただいた場合、またはお土産をいただいた場合などのお礼は必ず盛り込む
・当日心に残ったことやご両親の様子や印象など
・今後もご指導よろしくお願いします、という内容。
顔合わせのお礼以外で、私的な用事などの内容は盛り込まないように気を付けましょう。
(4)末文:改めてのお礼と〆の挨拶
最後に改めてお礼を述べて、本文を締めくくります。
(5)結語
頭語の対になる手紙のきまり言葉です。頭語と結語は必ず対語になるものがあるため、確認しておきましょう。
(6)日付、自分の署名
書いた日付、または送った日付を書きます。縦書きの場合は西暦ではなく元号で漢数字に統一しましょう。
自分の署名はフルネームで、日付と一行変えて、下に寄せて書きます。
(7)ご両親の名前
送り先のパートナーの両親の名前は上に揃えて書きます。
※相手の親と親しい場合は、はじめに相手の親の名前を書き、頭語・結語は不要になります。
【男性】丁寧な顔合わせのお礼状の書き方の文例
(1)拝啓
(2)先日は私たちのためにお忙しいなかお時間を作っていただきまして、本当にありがとうございます。お二人に温かく婚約を祝福していただき、感謝の気持ちをすぐに伝えたくお手紙にさせていただきました。
(3)その際は、結婚に関して温かい祝福とアドバイスをいただき、本当にありがとうございます。また、こちらからの申し出でお時間を作っていただき、感謝しております。両家揃ってお食事をご一緒させていただくことができ、あたたかな会話の中に私も入れていただけたこと、一生忘れられない思い出になりました。
私たちもお二人のような家庭を築けたら…との思いが、よりいっそう強くなりました。まだまだ未熟者ですが、これからお二人にいろいろ教えていただき、家族の一員として認めていただけるよう努力したいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(4)末筆でございますが、季節の変わり目ゆえ、お身体にはお気をつけください。
(5)敬具
(6)令和◯年 〇年〇月
(7) 〇山 〇男
(8)△川 △彦様
△江様
【女性】親しみを込めた結婚挨拶のお礼状の書き方の文例
(1)△川 △彦様
△江様
(2)昨日はお二人にお時間を貴重なお時間を作っていただき、本当にありがとうございます。何度もお会いしていますが、両家そろって改まった場を作っていただけたことに、深く感謝しております。
(3)何度か〇男さんのご家族の集まりに加わらせていただいていましたが、いつか本当の家族として食卓を囲めたら…と思っておりました。お父様とお母様には何度もお会いしていますが、私の両親とも会っていただけたことで、お二人をさらに身近に感じています。
本当の娘と思っていただけるよう、今後よりいっそう努力したいと思いますので、至らない部分については遠慮なくご教授くたざい。
(4)改めて、〇男さんとの婚約をお祝いしてくださったことのお礼を言わせてください。本当にありがとうございます。そして今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
(5)令和◯年 〇月〇日
(6) 〇山 〇子
【男女共通】顔合わせ食事会の費用、交通費を負担してもらった場合
先日はお忙しいなか、貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
無事に両家の顔合わせを終えることができ、〇〇さんも私も大変嬉しく思っております。
〇〇さんのお父様、お母様の細やかなお心遣いと、今後に関して温かいアドバイスをいただいたおかげで、とても楽しい時間を過ごす事ができました。
こちらで招待させていただた会でありながら、思いがけず食事代や交通費までお気遣いいただいて、大変恐縮しております。本当にありがとうございました。
まだまだ未熟な二人ですが、今後ともご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
【男女共通】顔合わせ食事会の雰囲気が微妙だった
先日はご多忙のなか貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
〇〇さんのご両親にお会いでき、大変光栄に思っております。
当日は緊張のあまり、至らないところも多く、十分にお話させていただけなかったこと、申し訳なく思っております。何卒、ご無礼をお許しください。
今後の私たちに対するお父様、お母様のお気持ちを伺うことができ、本当に良かったと感じております。
まだまだ至らない点があるかとは存じますが、〇〇さんに相応しい伴侶となれるよう今後も精進して参りますので、どうか今後ともご指導、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
顔合わせ後のお礼状に進物(送り物)は必要か
お礼状に、何か送り物を一緒に送ったほうがいいかと迷うケースがあります。
顔合わせの際、すでに手土産を渡している場合は、お礼状と一緒に進物を送る必要はありません。両家とも手土産なしの場合も、特に送り物を一緒に送付する必要はありません。進物は相手に気を遣わせてしまう場合も考えられるため、気持ちのみを伝えましよう。
まとめ
お礼状は今後の関係性をより深くするもの
顔合わせ食事会後、お礼状を出すか出さないか迷っているようなら、お礼状を書いて一週間以内に届くように送ることをおすすめします。書き方にはお礼状の文章の構成がありますが、自分なりの言葉や気持ちを書きましょう。これからは、相手のご両親と長い付き合いになります。心のこもったお礼状をしたためて、ご両親を大切にしたいという気持ちがきっと伝わり、素敵な関係を築く手助けになりますよ。