家族のみ、親族のみの少人数結婚式はどこまで呼ぶ?ゲストの内訳
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家族のみ、親族のみの少人数結婚式を盛り上げるためには、結婚式に招待するゲストがどのような顔触れになるのか、招待範囲を確認しておきましょう。
【少人数の結婚式で招待範囲と招待人数ごとの内訳目安】
招待範囲 | 招待人数目安(新郎新婦除く) | |
---|---|---|
家族のみ | 両家の父親、母親 新郎新婦の兄弟姉妹 祖父母 | 4人~10人程度 |
家族と親しい親族のみ | 家族 兄弟姉妹の配偶者 甥っ子、姪っ子 | 10人以上~20人程度 |
親族、身内のみ | 親しい親族 おじ・おば いとこ・はとこ 非常に親しい友達…など | 20人~30人程度 |
ゲストの顔ぶれを見ると、基本的には新郎新婦をほとんどのゲストが子どもの頃から知っている人たちです。しかし別の意味で「特別感のない顔ぶれ」になるため、結婚式として「いつもの親戚の集まりになってしまうのでは」「人数が少ないのでうちわだけの会話になってしまうのでは」と、結婚式としての盛り上がりに不安を感じる要因にもなります。
家族のみ、親族のみの少人数結婚式が盛り上がらないデメリットは?
家族のみ、親族のみの少人数結婚式が盛り上がらないデメリットとして、今まで経験してきた一般的な大人数を招待し、盛大な演出や皆を楽しめる余興を用意する挙式や披露宴とことなる点です。
少人数のゲストとの結婚式は、あくまで内輪で、歓談中心の会食スタイルが主流となっているため、パーティとしてのメリハリに欠け、淡々と進行してしまう点に注意が必要になるのです。
ゲストが通常の大勢の人数を招待する挙式や披露宴をイメージしてしまう
家族のみ、親族のみの少人数結婚式は、世間的には増加傾向とはいっても、両親世代や年配の方には馴染みの薄いスタイルです。
通常の結婚式とは挙式も披露パーティも盛り上がり方や楽しみ方が異なるため、事前双方の家族や親族に、どのようなイメージの結婚式になるのかを説明しておいた方が良いでしょう。
大がかりな演出や余興はできない
大人数のゲストを招待する結婚式と異なり、大がかりな余興や演出は費用面でも高くついてしまうケースや、少人数では実現が難しいため、できる演出が限られるといった問題があります。
親族の顔ぶれに結婚式の雰囲気が左右される
少人数であるため、それぞれの家の出席者が、どのような親族・メンバーかによって、会の雰囲気が大きく左右される側面もあります。
例えば、両家ともかなり控え目な年配の親族の方の場合、会話を盛り上げるため顔ぶれに合わせた話題作りが必要です。
反対に、社交的な方が多かったり、小さい子どもが多い場合には、アルバム程度のきっかけづくりで場が和んだり、会話が発展しやすくなり雰囲気が勝手に良くなります。
家族のみ、親族のみの少人数結婚式の楽しみ方やメリットを活かせる演出は?
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家族のみ、親族のみの少人数結婚式の結婚式を盛り上げ、思い出深い時間にするには、少人数ならではのメリットを活かした、限られた時間での楽しみ方を事前にチェックしておきましょう。
ゲストひとりひとりと思い出を作る時間は十分にとれるため、顔ぶれにあわせてどんな楽しみ方をしたいか、どんな気持ちを伝えたいかを整理して考えると、自然とやりたい演出やおもてなしが見えてきます。
【家族のみ、親族のみの少人数結婚式の楽しみ方】
・結婚式を大切な家族や親しい人と楽しむ時間にできる
・事を楽しみながらゲストと一緒に歓談できる
・婚式のセレモニーや演出にゲストが全員参加できる
・ゲストに合わせたおもてなしが叶う
結婚式を大切な家族や親しい人と楽しむ時間にできる
披露宴やパーティの所要時間は約2時間。一般的な結婚式では挨拶、余興、お色直しに多くの時間が費やされるうえに、式中は大勢のゲストへの対応に追われ、家族や身内はどうしても後回しになりがち。
しかし、少人数の結婚式はゆっくりとした時間を過ごしながら、今までともに人生を歩んできた人たち一人ひとりと会話し、感謝の気持ちを直接伝える場にすることができます。
ゲスト全員に感謝の気持ちを伝える時間やフォト撮影の時間をしっかり確保でき、結婚式をゲストと共有する場にできるでしょう。
【演出・おもてなし例】
・挙式前の家族だけのファーストミートや挙式後の乾杯などアフターセレモニー
・両家の父親、母親に感謝を伝える記念品贈呈や手紙の朗読などセレモニー
・ゲストひとりひとりとの記念撮影
食事を楽しみながらゲストと一緒に歓談できる
通常の結婚式では、新郎新婦はゲストから離れた高砂に座り、来賓の対応や挨拶に追われるため、ゲストと一緒に料理を楽しむ機会はほとんどありません。
ゲスト数の少ない結婚式なら、ゲストと同じテーブルに配席し、料理を楽しみながら会話する和やかな歓談時間がとれます。
料理や飲物を新郎新婦が自ら説明したり、ビールのお代わりをサーブしてテーブルを回るなど、料理を楽しみながらゲストと触れあい、おもてなしする時間にできます。
【演出・おもてなし例】
・新郎新婦やシェフによる料理の解説や実演
・新郎新婦による料理のサーブやテーブルラウンド
・生い立ち動画の上映や両家ゲストへのサプライズメッセージ動画上映
・会話や料理の質をより上質に感じさせる生演奏
結婚式のセレモニーや演出にゲストが全員参加できる
少人数の結婚式では、セレモニーや挙式後パーティの演出に、ゲスト全員で参加してもらうこともできます。
例えば、兄弟姉妹の子どもにリングボーイやフラワーガールとして参加してもらったり、タズンローズをゲスト全員から渡してもらうなどの演出が叶います。
人数が少なければ、ゲスト全員からお祝いの言葉を頂く場合にも、時間を気にする必要はありません。
ゲストに子どもが多いのか、年配の方がいるのかなどを考慮して、全員が楽しめる演出を取り入れて楽しみましょう。
【演出・おもてなし例】
・ゲスト全員がお手伝いや参加できる人前式のセレモニー
・リングボーイやフラワーガールなど子どものお手伝い
・新郎新婦からゲスト全員を紹介
・ゲスト全員からお祝いのメッセージをいただく
ゲストに合わせたおもてなしが叶う
ごく親しい少人数のみの招待だから、「すべてのゲストの席札にお礼のコメントを手書きしよう」「ゲスト用のオリジナルコサージュやリストレットを用意しよう」といった、きめ細やかなおもてなしも可能です。
また、引き出物やプチギフトをひとりひとりに贈り分けることも、少人数結婚式ならではのおもてなしアイデアです。
【演出・おもてなし例】
・ゲスト一人ひとりの好みに合わせたオリジナルコース
・引出物をゲストひとりひとりにあわせて贈り分け
・ゲスト全員に感謝の手紙やメッセージを用意
家族のみ、親族のみの少人数結婚式を盛り上げるのに司会は必要?
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家族のみ、親族のみの少人数の結婚式で盛り上げるためには、挙式後のパーティに司会進行役がいることでパーティにメリハリが生まれ、会話もスムーズに進みます。司会を誰にお願いするかを決めておくのがおすすめです。
司会進行を誰に依頼するか、主な考え方として4つの方法があります。
【家族のみや少人数の結婚式の司会を誰にするか】
・新郎新婦自ら司会者になる
・ゲストのうち進行や仕切りの上手な人にお願いする
・会場のウェディングプランナーやスタッフに依頼する
・プロ司会者に依頼する
新郎新婦自ら司会者になる
家族のみや親族のみといった、ごく親しい身内のみの食事会では、司会は立てずに新郎新婦が司会と進行をおこなうケースも多いようです。
ふたりが進行を進めることで両家同士が緊張せず、気兼ねなく話しやすい雰囲気づくりができるでしょう。
ゲストのうち進行や仕切りの上手な人にお願いする
新郎新婦の中には話すことが苦手だったり、進行がスムーズに進まないかもしれないという不安になる方もいるでしょう。
話すことが得意で雰囲気を盛り上げてくれそうな親族や友人に司会を頼むといった方法もあります。
司会をゲストに依頼して受けていただいた場合には、相場のお礼を包み、当日渡せるように用意しておきましょう。
会場のウェディングプランナーやスタッフに依頼する
挙式会場があるホテルのレストランや、併設バンケットで食事会をおこなう場合は、担当のウェディングプランナーや専属スタッフにお願いすることもできます。
外部レストランなど提携外の会場を選んだ場合は、自分たちで司会の手配をすることもあります。事前に確認しておきましょう。
プロの司会者に依頼する
結婚式らしいフォーマルな進行を望む場合や、考えている演出が多い場合には、プロ司会者にお願いも視野に入れましょう。
特に人数が30名以上になるとゲストとコミュニケーションが取りづらくなるので、ゲストを飽きさせないようプロの司会者のスムーズな進行が必要になります。
家族のみ、親族のみの少人数結婚式を盛り上げるための事前注意点
家族のみ、親族のみの少人数結婚式を盛り上げるためには、招待の段階や結婚式のゲストを招待するための事前計画も大切です。
『少人数での結婚式』だということを招待したい人に事前相談
申し込みをする前に、ふたりが希望する結婚式が『少人数での結婚式』であるということを、両家の親や絶対に出席して欲しい人に事前に伝えておきましょう。両家の親が納得してくれるか、事前に確認をとることをおすすめします。
少人数のウェディングスタイルは知っていても、年配の方や両親世代では馴染みのない方も多いかもしれません。会場の規模感やイメージをきちっと話しておきましょう。
招待するゲストの数や関係性を考慮する
ひとり一人のゲストに合わせたおもてなしや、結婚式でゲストと向き合える時間が増えるのは少人数ゲストでおこなう結婚式の大きな魅力。しかし、招待したい人をピックアップしていくうちに、ゲスト数が増えてしまうこともあるでしょう。
どんなに大切な人でも、少人数ゲストのなかで全員が和気あいあいと楽しめる関係性かどうかを見極め、人選することも大切です。
親しい友人や同僚ともお祝いパーティをしたい場合、別日程での『二部制結婚式』を計画し、関係性に合わせたお祝いの場を設けることをおすすめします。
まとめ
家族のみ、親族のみの少人数結婚式を楽しく盛り上げるために
家族のみ、親族のみの少人数結婚式の結婚式を、新郎新婦だけでなく、参列してくれたゲスト全員で楽しむためには、会話の弾む仕掛けや、ふたりの気持ちや思いをいかに分かりやすく伝えられるかがキーポイントになります。
ふたりのことを良く知っている、ふたりも良く知っている人たちだけがゲストであるからこそ、ゲストの顔ぶれや人柄に合わせた楽しみ方を事前に計画できるはずです。