結婚式の装花の費用相場。挙式、披露宴、高砂、テーブルなど各装花の各相場

結婚式の会場を彩る装花は挙式会場と披露宴会場に飾るために必要になり、会場内ではテーブル、高砂、ウェルカムスペースなど、ゲストの目に止まる部分を彩ります。結婚式でゲストの印象に残る3大ポイントはお料理・ギフト・装花と言われており、特に装花は会場のイメージを左右し、写真や画像に残るため、力を入れたいところです。しかし装花の費用は春夏秋冬のシーズンやボリュームで大きく変わります。結婚式の装花の費用相場と、気になる外注事情や節約などについてまとめました。

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結婚式の装花とは。装花が必要な部分

結婚式の装花とは

結婚式全体にかかる装花の費用相場と平均金額 17万2000円

データ出展:ゼクシィ 結婚トレンド調査2018調べ

結婚式の装花とは

「装花」とは、パーティや式典などにおける会場装飾花の略語で、元々は結婚式場や花屋業界で使われる言葉です。結婚式ではチャペルの祭壇や披露宴会場のメインテーブル、ゲストテーブルなどを花で装飾します。装花は会場テーブルだけでなく、ウェルカムボードやウエディングケーキなど結婚式場の様々なものを花で装飾します。
装花の役割とは、会場を花で飾り華やかにしてよりお祝いの雰囲気を盛り上げること。現在では新郎新婦のイメージする結婚式に合わせて装飾することがより重視されています。
そのため、華やかにするためには結婚式の様々な場所で装花を取り入れる必要があります。

結婚式で装花での装飾が必要な演出箇所

結婚式の中で装花が必要になる場所は、大きく分けて4つあります。これら4つの中でも、さらに細分化して様々な場所で装花を取り入れて、新郎新婦のイメージや華やかさを演出します。

・チャペル装花
・披露宴会場装花
・両親花束
・ブーケ・ブートニア

場所によっては「装花あり」「装花なし」の選択も可能

式場のプランによっては装花の種類がプランの中に含まれているもの・いないもの、それぞれありますので、必ず必要なもの・少し金額を落とすもの・不要なもの・手作りできそうなものなど予算に応じて決めましょう。

挙式会場装花の費用相場

挙式会場装花の費用相場

披露宴会場のように新郎新婦の希望で自由な演出を加えることは少なく、教会や神殿、チャペルのイメージを損なわない花を使用することがほとんどです。
造花などで既存のものであれば無料という式場も中にはありますが、チャペル装花の料金は必ず必要になる式場もあります。

チャペル装花、祭壇装花

3万円~5万円

値段の相場は、祭壇の上や両側に飾るもので1点2万~5万円くらいです。単純に2点より1点の方が金額を抑えられます。会場によっては挙式料金に装花料金が含まれている場合もあります。

チェアフラワー

500円~2000円

チャペルや教会のゲスト用の椅子を飾る装花で、バージンロードのすぐ脇の椅子に飾ります。チェアフラワー1つの金額の相場は、500円~2000円くらいです。列の数だけ必要なので、仮に1000円とすると「1000円×列数」の金額が総額となります。一般的には挙式料にチェアフラワーの代金が含まれていない会場がほとんどです。

バージンロードの装花

10000~30000円

バージンロードを花で飾る演出のための装花です。バージンロードの脇に花びらで装飾をしたり、バージンロードそのものに花びらを散りばめたりする演出を、フラワーバージンロードといい、値段も花のボリュームや種類で大きく変わります。

披露宴会場装花の費用相場

披露宴会場装花の費用相場

装花代は花材や使用する花の本数、花を飾る花器の種類などで異なってきます。また、オリジナルの演出を希望する場合は別途デザイン料などが加算されることも。
ほとんどの結婚式でオーダーするのは、結婚式そのものの印象につながりやすいテーブル装花(メインテーブルの高砂・ゲストテーブル)とケーキ装花です。その他は要望に応じて追加していくことが多いため、下見の見積りなどにはその他の装花は含まれていないことも多いようです。 

高砂装花(メインテーブル装花)

平均相場金額 72836円

メインテーブルとは、披露宴で新郎新婦が座る席のことで、高砂ともいいます。新郎新婦がどの位置からもよく見えるよう、会場の中で最も目立つ位置にセッティングし、その周囲やテーブル上を華やかに花で装飾します。メイン装花は一番目立つため、2人の結婚式のイメージを決めるとても重要な装花演出です。

テーブル装花

平均相場金額 8436円(1卓)

ゲストテーブルとは、披露宴でゲストの方々が着席する席のことです。ゲストテーブルにそれぞれ花を装飾して、会場全体を華やかにします。メイン装花のテーマと合わせてゲストテーブルを装飾し、会場全体の雰囲気を統一して作り上げる演出が多く見られます。
テーブルの数だけ必要となるので卓数分の費用がかかります。また、長テーブルと丸テーブルでは装花相場も変わってきます。

ウェディングケーキ装花

平均相場金額 10670円

ウエディングケーキのテーブルまわりや、周辺に装花で演出を行います。ウェディングケーキがより一層豪華になりフォト映えするため、ケーキ入刀などシャッターチャンスであることを意識して、装飾する人が多い傾向です。

ケーキナイフ装花

平均相場金額 6208円

ケーキナイフとは、新郎新婦が2人でケーキ入刀する際につかうナイフのこと。何輪か花を添える程度ですが、造花に比べ生花を使用すると高くなる傾向です。

キャンドル装花

平均相場金額 1万円~2万円

メインキャンドルとは、キャンドルサービスので新郎新婦がゲスト卓の火を灯し、最後にメインとなるキャンドルを点灯させる演出のことです。このキャンドルを、ウエディングケーキのように豪華に装花で装飾することで会場の華やかさがアップします。

グラスフラワー

平均相場金額 2904円(一客)

新郎新婦がつかうシャンパングラスにリボンと花を組み合わせて装飾します。

マイクフラワー

平均相場金額 2618円

司会者が持つマイクに花で装飾します。

受付装花

平均相場金額 9844円

受付テーブルに飾るフラワーアレンジメントはひとつ3000~7000円ほどです。

ウェルカムスペース・ウェルカムボード装花

平均相場金額 2万円~3万円

貸し切り会場や一軒家でパーティを行う際には、エントランスの装花を頼む人もおり、その場合には追加料金がかかります。

結婚式二次会装花の費用相場

結婚式二次会装花の費用相場

二次会装花を会場にお願いする場合の費用

二次会装花を会場側にお願いする場合は別途費用がかかります。

二次会プラン内に装花費用が含まれている場合

二次会会場の中には、二次会プランに追加料金なしで装花が含まれていることがあります。
多目的で使用できるパーティースペースよりも、日頃からブライダルに力を入れているレストランや、1.5次会プランもあるレストランなどでは装花サービスもある傾向です。二次会会場側で装花を用意してくれるため、自分で手配して持ち込む必要はありません。
装花サービスのプランは高砂席の装花だけで、ゲストテーブルの装花は追加オプションという場合も多いようです。プラン内や追加料金なしの装花の場合、花材や色などの指定はできない、装花自体のボリュームは最小限、デザインもベーシックなものであることが多いため、こだわりがある場合は会場に確認しましょう。

二次会プラン内に装花費用が含まれていない場合

二次会会場が用意している基本プランに最初から装花は含まれていない場合は、装花は必要に応じてオプションで追加したり、別途料金で依頼します。このような場合には、二次会会場に提携フラワーショップがある場合がほとんどで、好みや予算に応じてお店を紹介してもらうという流れになります。

結婚式二次会の装花を披露宴からの持ち込みするには

披露宴で使用した装花をそのまま二次会でも使うという考え方もあります。

披露宴と二次会を同一会場内で行う場合

二次会を披露宴会場と同じ施設内で行う場合は、比較的この方法が可能です。
担当プランナーさんにあらかじめ相談し、披露宴会場から二次会会場へ、装花を運び込んでもらえるようお願いしておく必要があります。

披露宴と二次会を別会場で行う場合

披露宴とは別の場所で二次会を行う場合は、装花を自分たちで引き上げて二次会会場へ運び込む作業が必要です。この場合は結婚式会場の担当プランナーさんにその旨を伝え、持ち出し可能かどうか確認をとります。また、二次会会場が装花持ち込み可能がどうかの確認も必要です。
披露宴後に誰が装花を引き上げるのかを決めておきましょう。新郎新婦は時間的に難しいことが多く、二次会幹事さんに持ち運びをお願いする場合は、持ち運ぶための花器や車の手配など手段をしっかり整えて、できるだけ負担にならないよう依頼する配慮が必要です。テーブル装花をあらかじめ持ち運びしやすいデザインにしてもらうなどのアイデアもあります。

二次会装花を外注する場合

二次会会場が装花に対応していない場合や、披露宴の装花を使い回さずに一から自分で手配する場合、手配先のフラワーショップにオーダーした装花を二次会会場へ納品してもらう方法もあります。このようなケースでは、二次会会場の担当者に装花を持ち込むことを伝え、持ち込み料の有無を確認しましょう。また、フラワーショップのコーディネーターさんには「この予算の範囲でできるだけボリュームのあるものに…」「花材にはこだわらないので季節の花材中心で予算を控えめに」など、予算の上限を明確にして希望を伝えるのが、予算オーバーを避けるポイントです。

二次会は装花なしの場合も多い

二次会の費用はゲストの会費から多くを賄うことがほとんどで、装花や装飾にはあまり費用をかけない傾向が一般的です。また、すでに会場内にトレンドの装飾や造花、ドライブーケを利用した装花装飾が施されており、お金をかけなくても十分華やかになっている会場もあるため、二次会の装花費用はまったくかけなかったというカップルも多いようです。

結婚式の装花の持ち込み、外注の費用相場と注意点

2018年のアンケートで、装花を外注したカップルは1.2%、会場指定または提携の業者に依頼したカップルは97.2%と、装花を外注する率は非常に低くなっています。

結婚式会場で会場装花・持ち込みは基本的には不可能

よく結婚式の装花の節約アイデアで、装花を会場指定業者ではなく、外注の指定業者にお願いするといった案が出るのですが、現在ブライダルを扱う会場ではほぼ不可能です。
他のアイテムは持ち込み料金を払えば可能な会場でも、装花と料理に関しては不可としている会場が多いでしょう。
理由は食品も扱う場所なので衛生面への配慮と、短時間で会場装飾を手掛けないといけないため、会場を熟知している装花業者にお願いするのが一番だからです。実際に他の外注業者に広いスペースの装花装飾を短時間で依頼するのは難しい部分があると言えます。
一部スペースやブーケ、贈呈用花束に関しては、持ち込みが許されている装花もある会場もありますが、持ち込み料金がかかる場合もありますので、できれば会場契約前に確認しましょう。

外注・持ち込み不可が多い装花例

・挙式会場、披露宴会場内の装飾装花

外注・持ち込み可能な場合もある装花例

・ウェルカムスペースやエントランス装花
・ブーケ、ブートニア
・フラワーシャワー など

装花が外注可能な場合の費用相場

外注装花の平均相場金額 13.2万円

少ないながらも装花を会場以外で外注した人の平均金額です。
会場に装花を依頼した場合の平均金額は18.3万円ですが、会場との仲介料がないぶん、だいぶ費用を抑えることができるでしょう。

装花が外注可能な結婚式会場

普段はあまり結婚式を行わない場所(ホテル・レストラン・パーティスペースやライブハウス・公共施設など)で結婚式を企画した場合、もともと提携業者がいないために、装花の外注や自己手配が可能であることが考えられます。

結婚式装花費用を節約する方法

結婚式装花費用を節約する方法

装飾部分によって装花量を減らす、必要ないと感じた装花はカット

最初の見積もりに予定していたボリュームを、例えばゲストテーブルやエントランスなど何割か量を減らしたり、花の種類を変更したりして予算を節約する方法があります。豪華に見せたいメインテーブルなどは節約せず、受付や司会のマイク、シャンパングラスなど、人目にあまり触れない部分から削っていくといいでしょう。

キャンドルや造花で代用する

生花のボリュームを減らして、代わりにキャンドル、バルーン、造花などの造形物の代替品を織り交ぜて装飾します。

春夏秋冬のシーズンで価格が安い花を中心にオーダーする

旬の花は流通量も増え、値段も低くなる傾向にあります。特に入れたい希望の花がある場合には、その花が旬の時期かどうかをチェックし、価格の見積もりをしてみましょう。

装花の金額を決めその範囲内で相談する

予め装花にかける予算を設定し、花材を指定しないことで予算の大幅オーバーを避けることができます。

まとめ

結婚式の装花費用相場はこだわり比例して増加する

結婚式の装花はゲストの気持ちを盛り上げ、楽しませてくれる演出ですが、こだわるほど費用は上がっていきます。一方で結婚式費用を削ろうと考えた場合に、冷静にひとつひとつの演出に「本当に必要か」を見直していくと、節約可能な部分も見えてくるでしょう。一般的な装花の相場金額を確認して知っておきましょう。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

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