結婚式や二次会、冬のレディースコートのお呼ばれマナー。冬のコートの下のコーデは?

冬の結婚式や二次会に招待されたとき、ドレスやワンピースに合わせるフォーマルなコートをもっていますか?そもそも冬用のフォーマルなレディースコートとは、デイリーのコートと違ってどのような部分に気をつけて選ぶべきでしょうか。また、寒い季節に、コートの下はどのような防寒対策のコーデをするべきなのでしょうか。結婚式や二次会など、フォーマルな場で配慮したい、冬コートのマナーと、ぴったりなコートを画像で紹介します。

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結婚式や二次会行き帰りでドレスやワンピースの上に着用する冬用レディースコート

結婚式や二次会行き帰りでドレスやワンピースの上に着用する冬用レディースコート

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女性の結婚式の服装はドレスやワンピースが一般的です。そのため、ドレスを着ていれば行き帰りのコートは関係ないかというと、そんなことはありません。
結婚式の会場は一般的にフォーマルな場であるため、着用するコートに関しても、会場のフォーマル度(どんな場所か)と、他に招待されているゲストの年齢層・立場などを確認し、配慮をもったスタイリングを心がけることがマナーとされています。
お祝いの場であることを忘れず、コートのテイストも会場に合わせた、フォーマルなテイストであるものを選びましょう。

冬の結婚式で着たいメンズコートについての記事はこちら

結婚式や二次会にゲスト出席の冬用メンズコート。色やデザインはフォーマル用で選ぶ!

結婚式や二次会の冬のフォーマルなレディースコートとは?

冬の結婚式や二次会で着用するレディースコートは、ドレスにしっかり合うフォーマルなデザインで素材を使ったものであることが前提です。

フォーマルなレディースコートのデザイン

装飾が少なめで、トラッドな襟元のデザインのきれい目なコートがフォーマルに適しています。ドレス、ワンピースに合わせた際に、ちぐはぐな印象にならないものを心がけて選んでください。レディース用コートでトラッドな襟元が作りやすいコートは、次のようなコートになっています。

・チェスターコート
・ステンカラーコート
・ノーカラーコート
・スタンドドカラーコート
・トレンチコート

これらのコートに関しては、おすすめの理由やテイストなど、画像で詳しく紹介していきます。

フォーマルなレディースコートのサイズ感や着丈

フォーマルなレディースコートの着丈

膝上から膝が隠れる(75cm~1m丈)長さが適しています。
短い丈の長さは、落ち着きがないカジュアルな印象になります。ロングドレスを着用の場合は、裾まで隠れるロングコートがスタイリングの相性がいいでしょう。

フォーマルなレディースコートのサイズ感

体のシルエットにゆるやかにあった、女性らしいシルエットが好ましいのですが、あまりにぴったりしずきたものだと、中に何も着こめなくなります。ドレスは薄手の素材が多く、行き帰りはどうしても中に一枚着こみたい…と考える場合は、袖回り、袖身ごろに少し余裕のある、薄手のジャケットが一枚入るサイズ感を選ぶといいでしょう。

フォーマルなレディースコートの冬の色

一般的なマナーとしては、コートは色が濃い方がフォーマルで上品とみなされています。
そのため、コートカラーでは黒が最もフォーマルです。例えば親族や主賓としての参列の場合、礼服(ブラックスーツ)に合わせるコートは黒のコートを選びます。
女性の場合は冬用の青など明るいカラーや女性らしいマカロンカラーやパステルのコートを選ぶことは問題ありません。が、カジュアルに見えてしまうカーキやキャメル、また花嫁の色と言われているホワイトやオフホワイトのような色は、できるだけ避けたほうがいいでしょう。

フォーマルなレディースコートの冬の素材

ウール・カシミア・アンゴラ・アルパカ・メルトン・ベルベット
仕立ての良さやフォーマル感がしっかりと分かる生地を選びましょう。
選ぶポイントとしては起毛感が少なく、毛足が短く揃えられ、なめらかで微光沢感のある表面の生地や素材がいいでしょう。
ベルベット素材のコートは高級感、フォーマル感があり、フォーマルコートの定番素材ではありますが、毛足が長い生地のため、冬は特に静電気で毛羽だちやほこりが目立つこもあり、手入れには特に注意が必要です。ウールでもポリエステル・ナイロン混のものは寒い時期は静電気が起きてほこりが非常に目立ちます。
色の濃いフォーマルコートはどうしてもほこりが目立つため、着用前にはブラッシングなどで必ず手入れしてから着用してください。

結婚式や二次会で避けたい冬のレディースコート

結婚式や二次会でマナー的に避けたい、配慮したい冬のレディースコートの特徴をまとめました。

避けるべきコートのデザイン

・ピーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
・ダウンジャケット、ダウンコート
・スポーツ・アウトドア系コート
・ライダース・ミリタリー系コート

明らかにカジュアルテイスト全開のコートは、いくら防寒のために会場まで着て行くだけとはいえ、場の雰囲気を考えて避けたほうが無難です。簡単なイメージを伝えると、デニム・スニーカー・ブーツに合わせたほうがしっくりくるイメージのものはフォーマルな席では避けたほうがいいでしょう。
ピーコートは本来はミリタリールーツのコートであり、カジュアルが強いアイテムのため、結婚式で不向きとされてきました。しかし最近はドレスコードも緩くなり、二次会からの使用やカジュアルな会場(カフェレストランやパーティスペースなど)の、トレンドファッション重視のウエディングスタイルでは着用OKの傾向です。格式高いホテルや結婚式会場での着用は避けましょう。

避けるべきコートの素材

冬には避けたい素材

綿・ポリエステル・ナイロン
春・秋のコートの定番素材ですが、織り方によってはカジュアル感が出てしまい、しわが目立つ素材です。現在では厚手の綿で中綿の入ったコートなどがありますが、季節感からいってもあまりフォーマルな場に適しているとはいえません。また、摩擦や静電気でほこりが目立ってしまうことも非常に多いのです。NGではないのですが、よりフォーマル感が出るように光沢感があるしっかりした織りのものを選びましょう。着用前にクリーニングに出す・アイロンがけをするなどでしわの手入れを行ってください。

マナーとして避けたい素材

レザー・ファー・毛皮・ムートン・ダウン
これらのコートは、動物の殺生をイメージさせるコートになる為、冠婚葬祭などのフォーマルのシーンでの着用は避けるべきとされています。最近ではフェイクレザーやフェイクムートンなどの素材を使ったコートも多いのですが、年配の方や目上の方から見たらその違いが分からない場合も多いため、できるだけ着用は避けたほうがいいでしょう。

避けるべきコートの色や柄

避けるべき色

白・オフベージュ・明るいカラー・派手なカラー
メンズコートとして、お祝いの気持ちを表現するのにふさわしくないとされるカラーです。NGである理由としては、白は新郎新婦の色、明るい色や派手な色は、主役より目立ってしまう恐れがあることです。白と間違えられやすいオフベージュなども避けましょう。

避けるべき柄

フォーマルな冬用コートで、花柄やチェック柄やアニマル柄などのコートは避けましょう。
コートではグランチェックや千鳥格子などの細かい、トラッドなワンピースやジャケットに使用される柄物は、二次会やレストランなどのカジュアルウェディングであれば問題はありませんが、ホテルウェディングや結婚式場など格式ある会場では、避けた法が無難です。
アニマル柄は、結婚式などのハレの場では縁起があまりよくないと言われているため、全面的に避けましょう。

結婚式や二次会で着たい冬のレディースコートを画像で紹介

チェスターコート

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テーラードジャケットの形をしている襟が特徴で、ウエストをやや絞ったシルエットのコートです。黒のチェスターコートであれば、フォーマル、カジュアルのシーンを問わず、冠婚葬祭から日常のオン・オフまで着用できるため、1着持っておきたいマストアイテムです。

ステンカラーコート

“ステンカラー”は和製英語で、別名「バルマカーンコート」「バルカラーコート」とも呼ばれています。トラディショナルなラグラン式(襟開きのところで縫い合わされていて、肩の周りがゆったりとしているデザイン)で、女性用では襟元にファーがついたタイプもあります。襟元、袖元のファー遣い程度なら、現在ではそこまでうるさくは言われないでしょうが、格式の高い会場や、目上の人がゲストに多く招待されている結婚式であれば、取り外しておく配慮をしましょう。

ノーカラーコート

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エリがないデザインのことをノーカラーといい、コートやジャケット、シャツなどの多くのアイテムで使われています。エリがないことで首元がすっきりして見えるため、クラシックで大人っぽいスタイルを演出できます。また、マフラーやアクセサリーで襟元に変化をつけられるため、ドレスにも合わせやすい上品な襟元のコートです。

スタンドカラーコート

スタンドカラーコートは、その名の通り、襟が立っている(stand collar)デザインのコートです。襟が立ちすぎているものは少し強めの印象になりますので、あまり襟が立ちすぎていない、すっきりとした襟回りのものが上品です。スポーティなものも多いため、選ぶ際には丈の長さや素材に気を付けて選びましょう。

トレンチコート

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一次世界大戦中にイギリス軍が塹壕(トレンチ)戦に用い広まったミリタリーコートの一種です。本来、結婚式ではミリタリー系のカジュアルダウンしたコートは不向きとされています。しかし、最近ではトレンチコートがフォーマルの万能コートとしてその気幅を広げています。
格式の高い厳格な結婚式や披露宴であれば避けたいところですが、冬用コートであれば、でるだけミリタリー要素が少ない、すっきりしたデザインのもの、ウール仕立てのものを選びましょう。レストランウエディングや二次会などであれば着用しても問題ありません。

ロングコート

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その名の通り、足元まですっぽり隠れるコートです。ドレスの着丈を選ばず、上品に見え、足元まで温かく包み込むため、女性のフォーマルな装いには万能で合わせやすいとも言えます。ロングドレスなどの着用を好んで考えている場合は、ひとつもっていてもよいでしょう。

冬の結婚式や二次会でのコートの下のコーディネートは?

冬の結婚式や二次会でのコートの下

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寒い冬の結婚式や二次会。薄着であるドレスを着用する場合は、コートの下はどのようにして防寒対策をとるべきでしょうか。

防寒対策をしっかりと

冬の結婚式や二次会のコートの下は、通常フォーマル用のワンピースやドレスといったステイリングです。パーティ用に作られた衣裳は、男性のスーツと違って、女性らしい華やかさやシルエットが美しく出る、透け感や落ち感のある薄い素材が多いのです。冬用に作られたドレスも若干厚手にはなりますが、ウールなど保温力のある素材はほとんど使われていません。
そのため、行き帰りにバスや電車などの公共の交通機関を使って会場に向かう場合、コートの下に着るものは、防寒対策をしっかりと施しておかないと凍えてしまい、体調を崩してパーティが楽しめないことも考えられます。

冬のコートの下に防寒用で着るものやコーディネート

冬のコートの下に防寒用で着るもの

冬の結婚式や二次会の行き帰りのコートの下、ワンピースの上には、次のようなアイテムを重ね着しておき、防寒対策を整えておきましょう。

カーディガン

ウールまたはカシミヤ混の、保温力のある温かいカーディガンを用意しておきましょう。できれば無地のもので、カジュアルな作りではない、キレイ目なデザインのものがおすすめです。ドレスやワンピースが長袖の場合は、袖があっても着られるアーム回りが少しゆったりしたサイズ感だと着用しやすいです。カーディガンがカジュアルなものしか無い場合は、会場についたらコートとすぐに脱いでたたんでから、クロークに預けましょう。

薄手のジャケットやボレロ

コートの下に、ドレスに合わせられるテーラードやノーカラーのジャケット、またはボレロなどを一枚羽織って、コートを着こんでもいいでしょう。ジャケットの上にコートを着用する場合は、腕回りに余裕があるコート、またはジャケット自体がコンパクトであることが望ましいです。

マフラー・ストール

ドレスやワンピースは、首回りが空いているデザインが多いため、行き帰りにはマフラーやストールを巻いてからコートを着ると非常に温かくなります。
マフラーやストールはゲージ編みなどカジュアルなものは避け、カシミアやウールの無地の落ち着いたデザインのものがいいでしょう。また、ファーや毛皮の襟巻は結婚式のようなお祝いの場では縁起が良くないと見る向きもあります。また毛が飛んで静電気でドレスについてしまったりするので避けましょう。

使い捨てカイロの利用

コートの裏側の、背中の見えない部分に張るタイプのカイロを貼っておく、パンプスの中に足元用カイロを忍ばせておく、などの工夫をしている女性ゲストはかなり多いようです。

寒い冬をのりきるためのコートの下の足元のアイデア

冬の結婚式や二次会のコートの下の、女性ゲストの足元の基本はストッキングとパンプスです。寒い冬に、行き帰りの足元が寒いと本当につらいですよね。どのような防寒の工夫やアイデアがあるでしょうか。

足元はストッキング&パンプスが基本。タイツは避ける

どんなに寒くても、フォーマルな場での女性ゲストの足元の基本はストッキングとパンプスです。デニール数が高く透け感のないタイツ、ブーツはマナー違反になります。多少寒いのを我慢して着用するか、自家用車を利用するなど、事前に想定して対策を整えておきましょう。

タイツ・ブーツで行って履き替えをするアイデアも

行き帰りはタイツ、ブーツを着用して早めに会場まで行き、化粧室等でストッキングとパンプスに履き替え、履き替えたブーツ等は手荷物にしまってクロークに預けるという方法をとる人も多いようです。

寒すぎる場合は会場での着替え、履き替えの検討を

冬の結婚式や二次会では、会場でドレスやワンピースに着替える、靴を履き替えるという方法を考える人も多いようです。

会場側にゲスト用の支度室があるか確認を

ホテルや結婚式場などでは、ゲスト用控室が用意されており、ゲストもそこで着替えることが可能な場合があります。ただし、レストランウェディングや二次会会場にはゲスト用着替え室の用意がない場合も多いため、着替えを考える場合は必ず事前に会場側に着替えるスペースの用意があるか確認をとりましょう。早めに来場し化粧室を利用して用意をすることも可能ですが、ゲスト数が多い結婚式では混み合うことが必須のため、できればゲスト数なども確認しておきましょう。

手荷物はサブバックまたはキャリーバッグを利用

着替えや履き替えを検討した場合、どうしても手荷物が多くなります。手荷物は旅行用キャリーバッグや大き目のトートバッグを用意するなど、荷物量を見越した大きさのバッグを用意しましょう。着替えと手荷物は、必ずクロークに預けてください。

結婚式や二次会でのコートを脱ぐ、クロークに預けるタイミングとマナー

結婚式や二次会では、受付を済ませる前にコートを脱いでクロークに預けます。スマートにコートを預けるために、コートを脱ぐタイミングやマナーをまとめました。

結婚式や二次会では冬用コートはクロークに預けるのがマナー

結婚式や二次会のクローク

iStoc / webphotographeer

コートはクロークへ預ける

クロークとは、結婚式場の入り口付近にある、荷物を預けるスペースのこと。基本的にはコートとバッグはクロークへ預けます。デジカメや貴重品がある場合会場に持って入っても失礼のない小さなクラッチバッグなどに移し替えて、それ以外の荷物とコートはすべて預けましょう。

クロークへコートを預けるタイミング

クロークへコートや荷物を預けるタイミングとしては、会場に到着したらすぐに預けます。受付をする前に預けるのが基本です。クロークに預けたら荷物札を受け取り、帰りにスムーズに受け取れるよう、なくさないよう分かる場所にもっておきましょう。

結婚式会場で冬用コートを脱ぐタイミング

また、コートを脱ぐタイミングは日本のホテルなどでは会場に入る前、エントランス前で脱ぐと言われていますが、欧米のレストランなどでは真逆です。近年では欧米風のマナーが浸透している会場も増えてきていますので、これを機に見直しておきましょう。

一般的なホテルや結婚式場の場合

ホテルや式場ではロビーホールがあるため、ロビーのソファに荷物をおいて、隅のほうでコートを脱いで軽く折りたたみ、片手にかけてから改めて会場のエントランスやクロークに向かうと、クロークに預けるまで段取りがスマートかつスムーズです。

海外風のレストランや一軒家ゲストハウスなどの場合

海外のようにエントランスにドアマンや案内係がいるような場所では(レストランやゲストハウスなど)、コートは抜がずそのままドアをくぐり、案内されてエントランスのクローク前でクローク係に手伝ってもらって脱ぐのがマナーです。

会場が小さい、エントランスが狭い場合

会場があまり大きくない一軒家レストランなどの場合は、エントランスが狭い、案内係が1人しかいない場合も考えられます。そういった場合は、エントランスに入る前にコートを脱いでおき、すぐに預けられるよう配慮をしておくとスマートです。

まとめ

冬の結婚式や二次会のためにフォーマル用コートを用意しよう

冬の結婚式は結婚式のハイシーズンである春・秋に比べたら少ないですが、冬はさまざまなイベントが多いため、今後は結婚式以外のフォーマルな場にお呼ばれすることも考えられます。フォーマルな冬用のコートは、しっかりしたものをひとつ持っておけば、さまざまな場面で活用できるため、一枚長く着られる良いものを仕立てておくことをおすすめします。

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この記事のライター

結婚式準備.com編集部

結婚式準備.com編集部です。結婚式の準備で悩むプレ花嫁を応援する記事を書いていきます。

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